◆ 2m水槽の住人たち その1 ◆
1999年1月5日現在の2m水槽の住人を一部ご紹介します。
まず、お気に入り海水魚ベスト1の座を、ロングフィンスナッパーと激しく争うブラックキャップバスレットです。
カリブ海産の可愛いやつ。現在、体長6cm程度あります。購入日は1998年7月4日なので、ほぼ半年経過しました。まぁ写真を見てやってください。
どうです、美しいでしょう。頭の黒く帽子をかぶったような模様が、名前の由来です。
小さいくせに、気は強く、巣に他の魚がよってくると、口を大きく開けて威嚇します。
もっと飼い込むと、各ヒレの先端が長く伸びて、さらに美しくなるので、じっくり長生きさせます。
あ、巣っていうのは、顔の向こうに見えるサンゴ砂をちょっと盛ったような所です。2m水槽には敷き砂はないのですが、ライブロックなどにくっついてた砂が落ちてたのを、コツコツ運んできて、巣にしてしまったようです。
餌はなんでも食べます。フレーク、クリル、シュアーなどなど。餌付けで困ることはありませんでした。非常に丈夫という感触を得ています。
この写真は、巣でくつろいでいるところです。
ずっと巣にいるわけではないんですが、一日の大半はここで過ごしているようです。やはり落ち着くのでしょう。
次はロングフィンスナッパーです。和名をイレズミフエダイと言います。
購入日は1998年9月6日。4ヶ月生存してます。まず写真を見てください。
背鰭の先端が長く伸びているのがお分かりいただけると思います。これが最大のポイントですね。この鰭のひらひらがなければ、それほど目立つ魚でもないのですが、名前の由来にもなっているロングフィンのおかげで、タンクでの存在感は圧倒的です。
本で写真を見て以来、ずっと気になっていた魚だったのですが、なかなか実物に出会う機会がなく、悶々としていたところ、2年前初めて生で出会うことができました。
感激でした。即、買って帰ったのですが、初代ロングフィンスナッパーは、1ヶ月の命でした。その悔しさもあり、絶対今度こそ長生きさせる!と誓って絶好調の2m水槽で待っていたんです。
今回の彼(彼女?)は、とても状態よく入荷していたため、導入時の苦労もまったくありませんでした。餌もなんでも食べます。クリルが食べごたえあるのか一番好きみたい。朝、晩と一日2回、クリル5匹ずつ計10匹くらいは食べてます。なのでお腹ぱんぱん。体格も全長25cmあるので、すっかり水槽のボスって感じですね。でも同居魚にはまったく関心を示さず、混泳で苦労することはないです。
ただ、同じロングフィンスナッパーを入れたらどうなるか?というのは、私にもわかりません。ショップの人も、やってみないとわからないとのこと。できれば2匹くらい入れてみたいとも思うのですが、喧嘩したら可哀相だし、どなたかロングフィンスナッパーの複数飼育に成功している方おられましたら、ぜひ教えてください。
次はウズマキです。あまりに有名な魚なので、ご存知の方も多いことでしょう。
タテジマキンチャクダイ(通称タテキン)の幼魚ですね。
購入日は1997年12月某日。ということは、1年越えましたね。さすがに丈夫な魚です。これはインド洋産。ほんとは太平洋産が欲しかったのですが、元気そうだったのと、大きさも8cmくらいと手ごろだったので、ゲットしてきました。
現在、体長10cmちょいになってます。長さはあまり伸びませんでしたが、厚みがすごいです。購入時の2倍にはなっていると思われます。筋肉質になったということでしょうか。
このコも、餌はなんでも食べます。クリルの大きい奴を噛み千切るのが好きみたいです。
もっともっと長生きしてもらって、成魚模様になるのが楽しみです。
さて、最後が、群泳に凝っているカスミチョウです。今、水槽には6匹が群れているのですが(写真参照)、同種のチョウチョウウオが群れるとほんとに自然っぽいです。特に、カスミチョウは珊瑚礁の映像が流れるとたいてい大群が泳いでるのを見ることができるので、それを水槽で再現するのは憧れです。
最初に購入した1匹は、1997年8月某日。すでに1年4ヶ月生存してます。以降、購入した5匹も、1匹も落ちることなく現在に至ります。
購入時、元気そうなのを選んでいるとはいえ、かなり丈夫な魚だと思います。
左の写真が、全身像です。黄色と白のコントラストが美しいと思います。顔の部分の金色というか、黄土色というか、その部分の色は個体差がかなりあるようです。最初は野生に近いほど黒っぽくなるのかと思っていたのですが、そうでもないようです。
口を見ていただければお分かりのように、このチョウチョウウオは雑食性です。餌にはまったく困ったことがありません。フレークもシュアーもドロマリンも、クリルさえばくばく食べます。かなりの大食漢のようです。
右の写真をご覧ください。この背中の厚さ。ものすごい食欲のおかげで、こんなに逞しくなりました。
餌をやったときのすさまじい食いっぷりは、まるでスズメ類に匹敵します。
カスミチョウは温和な性格とはよく言われますが、そのとおり、とっても温和で異種混泳や同種混泳で悩んだことはありません。まぁ、たまーに背鰭を立てて、ちょっとした同種での喧嘩のようなものはしますが、海水魚の喧嘩というにはあまりに穏やかなそれを喧嘩と言っていいものやら、といった感じです。
まだ6匹なので、どれがいつ購入したものかという区別はついてるんですが、これ以上増えたら、もうどれがどれやらわからなくなりそうです。
これからもカスミチョウ群泳めざしてがんばります。
この他の同居魚、エイブリーエンゼル、ホンソメワケベラ、カクレクマノミの夫婦、プテラポゴン・カウデルニィの夫婦、フエヤッコ、ネッタイスズメについては、またの機会にご紹介したいと思います。お楽しみに。
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