U's aquarium.
〜水のある生活〜
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月 1998 お魚日記
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ひみつ日記読む!

1998.7.1(Wed)

 風呂上がりに2m水槽を眺めてたら、なんかロングフィンスナッパーの様子が変なのに気づいた。ぼーっとしてて生気がない。嫌な予感がして、ためしに網ですくおうとしたら、いとも簡単にすくえてしまった。どうやら最悪の事態のようだ。一緒に買ってきたカスミチョウはばりばりに元気なので水質に問題があるとは思えない・・・。でもとりあえず隔離したほうがいいなと思ったので、60水槽の海水を全換えして、産卵ケースをセットして、さぁ移そうと2m水槽に戻ってみると・・・・いっいない!。スナッパーの姿が見当たらない。うそぉ〜と思って、ライブロックの隅々まで探していたら、すでに死体となったスナッパーを発見した。がーーーーん!。
 たった1日で落ちるか〜。2m水槽は濾過もばっちりで一番調子いい水槽なのに。個体の状態が悪かったとしか思えない。。。
 しばらくショックで立ち直れなかった・・・。あーあ・・・


1998.7.2(Thu)

 60cm海水水槽に収容してたイシヨウジウオに、初めてブラインをやってみた。すると、それまでのろのろとしか動かなかった彼らが、いきなりびゅんびゅん泳ぎ始め、ブラインを食べてる。こっこいつら、食い気はすごいらしい。
 スターポリプのポリプの伸びが、いまいち悪いので水温チェック。ありゃ、30度もある。こりゃいかんというわけで、ライトに下駄はかせてリフトアップし、Licが自作した冷却ファンをセット。あぁもう夏なんだなぁ・・・。翌日、水温は無事25度まで下がってた。これでこの夏も大丈夫だろう。


1998.7.4(Sat)

 昨夜は夕食後、爆睡してしまい、起きたらすでに真夜中の3時。徹夜しようかとも思ったけど、土曜は2m水槽の水換えをする予定なので、もう一度寝直す。で、朝9時起床。朝ご飯を家族そろって食べたあと、2m水槽の水換えを始めた。今回は約500リットルの海水交換。ちょっと気合が必要だ。
 130リットルバケツを2つ用意し、それぞれに120リットルづつ、合計240リットル、バケツで水を汲み入れ、海水の素を溶かす。一発でぴったりの比重になればラッキーだが、今日はだいたい3回のトライで比重合せに成功。
 次に水槽から強力水中ポンプにて、海水を一気に約500リットルほどを目分量で抜く。目分量とはいっても、概算で約100リットルごとに目盛りを水槽に書き込み済みだから、そう難しいことではない。だいたい5分程度で予定量が排水できた。
 あとはバケツで作っておいた新しい海水を、同じく強力水中ポンプで水槽に入れるだけ。ただ、バケツは2つしかないので、約500リットル分作ろうと思ったら、同じ作業を2回繰返さなければならない。ちょっと面倒だが、しょうがない。黙々とまたバケツに水を汲み入れ、海水の素を溶かす。比重合せが終ったら、再び水中ポンプで水槽に海水を入れる。をを!誤差約20リットル残すのみで、2m水槽の水換えは終った。目分量でやったわりには、結構いい線いってるかも。時間にして、約2時間というところ。やはり強力水中ポンプは便利だ。これを買うまえは、すべてバケツリレーで排水してたので、一晩仕事だったのだ。

 淡水60水槽も、ついでに苔掃除と水換えをした。2m水槽の作業に比べると、あまりに簡単すぎる。またたくまに、水槽はぴかぴかになった。

 午後、一宮のほうにあるコーラル・ポイントという海水魚専門店に行ってみる事にした。存在は知っていたけど、距離が遠いので、今まで足を運んだことがなかったのだが、たまには新しい店も開拓しなきゃと思い、家族で出かけた。車で約1時間半かかって、ようやく到着。店内は、とても綺麗にレイアウトされていて、感じが良い。
 水槽を1つ1つチェックしてみたが、どれも調子よさそう。そして驚くべきことに、私の大のお気に入り“ブラックキャップバスレット”が計4匹もいるではないか!うぉぉ〜、いるとこにはいるんだなぁ。値段9800円。この魚にしては、安いほうだ。迷った末に、購入を決断。ついでに、イッテンチョウ2匹と3cmくらいのミニサイズのキリンミノカサゴも買った。結構、変わった魚を仕入れているようだ。店の場所がもっと近くだったら、絶対入り浸りそう。
 帰り道、A.P.Nに寄って、ライブロックを物色。うーん、いまいち。来週にはグレードの高いやつが入荷するそうなので、待つことに。代りに、ライブロック付きのサンゴを購入。
 ブラックキャップバスレットとイッテンチョウは2m水槽に、残りは60cm水槽に収容。2m水槽が一気に賑やかになった感じ。イッテンチョウの涼しげな模様が夏らしくて良い。ブラックキャップバスレットは、ライブロックの穴に隠れたまま、出てこない。環境に慣れるまではしょうがないか。はやくその美しい姿を見せておくれ〜。


1998.7.5(Sun)

 60cm水槽のキリンミノカサゴは、ようやく水槽にもなれたかキレイな胸鰭を広げて悠々と泳ぐようになった。やっぱこの3cm程度というミニサイズと色カタチは、ほんとインバテ水槽向きだなぁ。試しにクリルを砕いてやってみたけど、全然無視されてしまった。もしかして、まだ活餌じゃなきゃダメなのだろうか・・・。まぁ以前飼ってたハナミノカサゴも1週間はクリル食べてくれなかったし、もうちょい待ってみよう。

 2m水槽のイッテンチョウだが、どの飼育本の写真に載ってるのとも色彩が違う。英名の“ティア・ドロップ(涙のしずく)”の言葉どおり、うちのは黒いイッテン模様が「丸」じゃなくて「流れ落ちる水滴」状になっている。それに体色も、白が強く黄色はほとんど見られない。産地によって色彩が異なるのかも(幼魚というサイズではないから、幼魚模様ではないだろう)。でも、自分的には、うちの色彩のイッテンチョウのほうがキレイだと思う。餌は、1匹はクリルを砕いたものを食べたが、もう1匹は、まだ餌に興味を示さない。ショップでは、全部クリルに餌付いているといっていたので、まだ環境変化に慣れてないのかも。
 ブラックキャップバスレットは、初日、ライブロックの穴にもぐって、ぜんぜん出てこなかったが、今日はちょっとづつ辺りをうかがうように、姿を見せてくれるようになった。独特のパープル色がとても美しい。好きな魚ベスト1の座をロングフィンスナッパーと競合するだけの価値はあるな〜と、改めて思う。
 チョウチョウコショウダイが、まだ何も食べない。うーん、困った。生餌で勝負してみるかな。


1998.7.6(Mon)

 朝、60cm海水水槽のイシヨウジ君達にブラインをあげてみると、1匹は動き出したが、もう1匹がぴくりとも動かない。ありゃ〜と思って触ってみると、やはり落ちていた。うーん、はやくグレードの高いライブロックを入れてやらねば。
 土曜に買ってきたサンゴ(名前忘れた)付きライブロックに、なにやらあやしげな生物が付着しているのを確認。岩と敷き砂の間で、ごそごそうごめいている。まさかシャコではないだろうなぁ。岩にはウチワサボテングサもくっついてて、生長が楽しみ。

 2m水槽のイッテンチョウは、あいかわらず1匹はクリルにも興味を示さない。冷凍ブラインをやってみたら、ちょっと口にいれたようだ。うーん、もうちょっとかな。チョウチョウコショウダイが、クリルを食べた!この調子で餌付いてくれるといいんだけど。。。


1998.7.7(Tue)

 2m水槽のイッテンチョウ、クリルに餌付いていた方が、やっとフレークを口にしてくれた!よしよし、その調子。でもあいかわらず、もう1匹はクリルにも興味を示さない。うーーーん。
 ブラックキャップバスレットは、姿を見せる時間が長くなった。餌もフレークをすぐ食べてくれたし、問題なし。プテラポゴン・カウデルニィのペアが、3度目のラブラブ状態になりつつある。2度は産卵まで成功したが、食卵されてしまったので、なんとか3度目の正直で、孵化させたいけど・・・どうなるかな〜。
 60cm海水水槽のサンゴは絶好調!やはり冷却ファンで水温を25度まで下げたのと、ツインライトに交換したのがよかったみたい。ちょっと気になるのは、イシヨウジ君が、元気ないこと。なんとなくヤバイ予感。


1998.7.8(Wed)

 ついに!プテラポゴン・カウデルニィのペアが3度目の産卵に成功。オスが口いっぱいに卵をほうばってる。今度こそ、孵化させてくれよぉ〜!
 イッテンチョウのクリルに餌付いてない方が、やっと冷凍ブラインを食べてくれた。人工餌に慣れるのも、時間の問題かな〜。いや〜、しかしブラックキャップバスレット、美しい。
 60cmのイシヨウジ君、悪い予感どおり、朝、落ちていた。うーむ、やはり90cmのスズメどもを一気に入れたことで濾過バランスが崩れたか・・・。はやくライブロック投入して安定させねば。


1998.7.9(Thu)

 朝起きてすぐ、2m水槽のプテラポゴン・カウデルニィのオスの口を確認。をー、まだ卵は無事だぁ。このぶんだと、孵化までいくかも。

 帰宅途中、A.P.Nに寄ってライブロックを購入しようとしたが、一足違いで全て売れちゃったようだ。うーむ。また来週まで待たねば。かわりに、サンゴ用に、ガンマフードを買った。
 家に着いたら、まずカウデルニィのチェック!卵は無事だった。よしよし、その調子。夜の餌に、クリルを砕いてやってみたら、イッテンチョウの餌付いてないやつも、つっついてた。チョウチョウコショウダイも必死で餌を食べようとしてたけど、泳ぎが遅いので、なかなかありつけないでいるようだ。時間差攻撃で餌やらないといけないかな。


1998.7.10(Fri)

 60cmのサンゴ達、絶好調。が、キリンミノカサゴ君が☆に。
 プテラポゴン・カウデルニィのオス、ときどき口を大きく開けて、卵の位置を変えている。昨日、ガンガゼの代りにと思って、ヘアーグラスのプラスチック模型を入れてやったが、特に興味を示していない。やはり本物のトゲトゲじゃないとダメなのか。イッテンチョウは2匹とも、冷凍ブラインをがつがつ食べるようになった。あいかわらず、1匹はクリルには見向きもしないが、この調子だと、大丈夫だろう。


1998.7.11(Sat)

 なんてこったーーーーーー!!!卵がなぃぃぃぃ。
 カウデルニィ君、また食卵したね。今朝まで、あんなに大事そうに口の中でかかえてたのに・・・・。はぁ、、、孵化への道は遠い・・・。


1998.7.13(Mon)

 土曜日から、拒食になっている2m水槽のウズマキ、今日も一切の餌を食べようとしない。体色は抜群、鰭に傷もなし、目もキレイ、いったい何が原因か不明。手をかざすと寄ってはくるのに、餌をやったら食べない。うーーーん、困った。A.P.Nの店長に相談してみたところ、「これを試してみては?」と魔法の粉を分けてくれた。一見、園芸用のハイフレッシュのようだ。効能も似てる。ダメモトで、水槽に溶かし込んだ。さて、どうなるかな。
 ライブロックが入荷してたので、物色。今回のは、かなりグレードが高い。ホンケヤリ付きのもあったが、これは高価なのでやめておいて〜、残りのやつで状態よし、形よしのものを選ぶ。合計8.5kgで約1万9千円。Licがパワーヘッドも欲しいというので、合せて2万にまけてもらった。
 キュアリングが済んでいないので、家に持ってかえったらすぐに、130リットルバケツに海水入れて、パワーヘッド3つ&エアポンプをセット。キュアリング開始。はやく60cm水槽をインバテ水槽にしたいなぁ。


1998.7.14(Tue)

 昨日の魔法の粉の効果はどうかな〜?と思いつつ、朝、フレークを2m水槽の魚達にやってみた。するとっ!なんとぉ〜!!あれだけ拒食だったウズマキが、ばくばく食べるではないか!うぉぉー、これはあの粉の効果なのか!?しかも、冷凍ブラインを食べなくなってて、これはダメかもと思ってた、イッテンチョウの1匹も、すごい食欲だ!やはり粉の効果かもしれない。

 キュアリング中のライブロックを置いてある廊下が、なんだかすごい潮の匂いが充満してる。なんか、海がそばにあるような感じ。


1998.7.15(Wed)

 朝、2m水槽の魚達に餌をやってみたら、ウズマキがまた拒食に。うそぉと思ったが、ちょびっとは食べてるような感じ。A.P.Nの店長がくれた魔法の粉は、麦飯石が出現するまえの時代によく使われていたもので、効能は似た感じらしいので、たまたまうちにあった試供品の麦飯石溶液120リットル分、入れてみた。昔、麦飯石使ったときは、ほとんど有益な効果がなかったので半信半疑だったが、昨日の魔法の粉の威力を見てしまっているので、賭けてみることにした。
 で、夕方。会社から帰って餌をやってみたところ、をを!食べる食べる。よかったー!。
 キュアリング中のライブロックを覗いていると、なにやら怪しげな生物が・・・。まさに海の宝箱だなぁ。


1998.7.17(Fri)

 ウズマキにイッテンチョウ2匹とも、がんがん餌を食べるようになった!うーん、やはり2m水槽が一番調子いいなぁ。朝の餌やりを終えて、出勤。ふと、キュアリング中のライブロックの事が気になったので、C.P.FarmのWebPageでライブロックのキュアリング方法を読んでみた。“付着生物を多く残すには、十分な水量と頻繁な換水が必要・・・云々”
 ががん!!わしのやってる方法は、“死ぬやつはどんどん死んでもらおう型”なので、付着生物を多く残すにはマズイ。しまったーってことで、会社を午後から休暇にして、速効で家に帰りライブロックを観察。うーむ、かなり水が緑色になってる。こりゃ、だいぶ水質悪化してるなぁ。ライブロック表面にも、白いカビみたいなのが覆ってる。急いで新しい海水作って、ライブロックを歯ブラシで、がしがし洗った。すごい汚れ。こりゃ、はやめに濾過の効いてる60cm水槽に移したほうがいいみたい。
 というわけで、60水槽は全換水して、掃除の終ったライブロックを入れた。うーん、やはりライブロックのレイアウトは自然っぽくていいなぁ。同居の生物はサンゴとキャメルシュリンプのみにした。スズメどもは、2m水槽の濾過槽に移動〜。
 2m水槽のチョウチョウウオは、カスミチョウが3匹にイッテンチョウが2匹で、とってもトロピカルムード満点!満足〜。あとは、ゴールデンバタフライを群れで入れればモアベタ−。当分先になりそうだけど。
 ブラックキャプレットバスレット相変わらず美しい。あぁ買ってよかった!


1998.7.18(Sat)

 60cm水槽に移したライブロック、やはりまだちょっと付着生物の死滅があるようで、白いカビみたいなのがまた復活してた。今日から9連休で実家に帰るので、すぐに歯ブラシでがしがし洗ってきれいにした。うーん、ライブロック付着生物って、結構いるんだなぁ。ついでに60水槽の海水も全換水して、ライブロック再セット。実家から戻って、腐敗しまくってたらどうしよう。

 2m水槽のチョウチョウコショウダイがちょい調子悪そう。隔離しようとしたけど、まだ逃げ回る元気は残ってるようなので、そのまま家を後にしたが、たぶん、ダメだろうなぁ。


1998.7.24(Fri)

 1週間ほど実家に戻ってきて帰ってきたのが昨日。その日は疲れていたので、そのまま寝た。懸案だったライブロックの状態は、想像してたよりはマシな状態だった。まぁ白いカビみたいなのは、ちょっとあったけど、許容範囲だろう。というわけで、今朝ライブロックを、また海水でガシガシ洗った。ついでに、水槽の水も、全換水。不思議なことに、同居させてたキャメルシュリンプは生存してた。水質チェックでも、アンモニア、亜硝酸とも良好。ライブロックの浄化作用なのかな?

 2m水槽は、チョウチョウコショウダイが消えていた。やはり落ちたか。でも、他のは元気いっぱい。イッテンチョウも2匹とも元気よかったので、この分だと長期飼育もできるかも。カスミチョウも、たまーに、追いかけっこするぐらいで仲良くやってる。いいぞー!


1998.7.26(Sun)

 今日で休暇も終わり、明日からまた仕事〜。あー、毎日水槽眺めてる生活したいなー。
 ライブロックは、結局、もう1回、歯ブラシでがしがし洗って、だいぶ落ち着いた。最初の頃の付着生物はだいぶ死滅したけど、まぁこんなもんかな。夜、水槽覗くと怪しげな生物いるみたいだし。

 2m水槽は、絶好調!あと1ヵ月したら、次の魚追加してみよう。


1998.7.28(Tue)

 2m水槽のカスミチョウ1号が、ショップから購入してきて今日あたりで、約1年経過。食欲旺盛、体色もばっちり、やはりフルドライの濾過槽は一度立ち上がると、とても安定すると実感する。カスミチョウの大群泳の水中写真を見て、気に入り、群れで泳がせることを目標に、カスミチョウが入荷したら即購入してきたが、この1年で3匹まで増えた。うーん、なかなか入荷しないなぁ(^^;。これからもカスミチョウ狙いでいく予定。
 イッテンチョウのペアも、喧嘩もせずに仲良く同居してくれてる。やはり同種の魚が複数いるほうが、自然っぽくていい!残念なのは、フエヤッコが複数飼育できないことだなぁ。これは今の1匹だけで我慢我慢。

 夕方、2m水槽のプテラポゴン・カウデルニィのペアが、またラブラブ状態になっていた!また産卵するのかな?それに刺激されたのかどうかはわからないけど、ホンソメワケベラとブラックキャップバスレットも、なにやらぴったり寄り添って、なんだかラブラブな状態に。たしかに体形は似てるけど、色が全然違うぞ、キミたち。


1998.7.29(Wed)

 朝、2m水槽を覗い驚愕する。なんと、イッテンチョウ、フエヤッコの体表一面、粉をふいたように白点がびっしり!白点病だ。昨夜まで予兆すらなかったので、驚く。この水槽は非常に調子がよく、白点が出掛かっても、自然治癒していたので、あまり気にしていなかったが、たぶん最近新たに入れたイッテンチョウかブラックキャップバスレットが感染していたのだろう。今回は、かなり深刻だった。水温を上げることも考えたが、水槽の自然治癒能力を考え、やめた。白点は、昼頃にはほとんど消えた。つまり白点虫の成体が魚体から離れ、大繁殖しはじめたということだ。まずい。この水槽はライブロックで岩組みしてあるので、銅イオンによる治療ができない。しかも悪い事に、普段治療用に使っていた90水槽は、このまえ壊れて使えない。不安を抱きつつ、午後から会社に出勤。幸い、カスミチョウやウズマキ、プテラポゴン・カウデルニィには白点はほとんどついていない。ブラックキャップバスレットは、一番肌がデリケートなため心配だが、今日は餌をやったときちょっと顔を出すだけなので、よく観察できないが、なんとなく白点っぽい。
 午後、Licからプテラポゴン・カウデルニィが産卵したとの報告が。昨日、ラブラブだったのは、まさに婚姻ダンスだったようだ。白点は、まだ再発していないらしいが、安心はできない。白点虫の幼生が死滅するまでの24時間が勝負。それまでに魚体に付着されたら、まずいことになる。

 午後7時、残業を終えて、再びLicに白点のようすを聞く。イッテンチョウに再発しかかっているとのこと。究極の選択をしなければならなくなった。銅治療するか、それともこれまでのように自然治癒に任せるか。。。銅を投入すれば濾過バクテリアにも影響が出る。すると、白点病になっていないカスミチョウ3匹やウズマキ、プテラポゴン・カウデルニィが危なくなる。自然治癒に失敗すれば、イッテンチョウ2匹とフエヤッコ、それにおそらくブラックキャップバスレットが落ちる。
 命の値段を、どう判断せよというのか・・・。
 さらに悪い事に、今日、水曜はここら近郊のすべての海水魚・熱帯魚ショップは定休日なのだ。銅イオンの手持ちでは2m水槽の水量に対処できない。そこで、すこしでも自然治癒の力になればとアクアセイフ500mlをホームセンターで買った。

 帰宅してみると、状況はかなり悪そうだった。今朝ほどではないが、イッテンチョウに白点がかなり付着している。餌をやると食欲は落ちていないようだ。自然治癒にかけてみるか?迷ったが、バケツで隔離する方法は、過去失敗の連続だし、なにより2m水槽から魚を捕獲するのは至難の技だ。やはり自然治癒に期待するしかない。アクアセイフを投入した。
 夕食後、水槽の水流にエアがかんでいることに気づく。あわててアングルの前面パネルを取外し、濾過槽を見た。なんと、プロテインスキマーから水があふれている。ものすごい泡だ。一瞬、理由がわからなかったが、アクアセイフのせいだとわかった。ただちにプロテインスキマーを止めたが、濾過槽の水量から推測するに、約50リットルの海水があふれたようだ。
 あわてて新しく海水を作り、濾過槽に投入。海水の素は、やはり常にストックしておくと、とっさのときに役に立つ。
 あふれた海水は、幸いアングルがかなり密閉状態なため、リビングの床への浸透は少ない。サイフォンで抜けるところまで抜いたあとは、チリトリですくってバケツへ・・・。だいぶ海水が減ったところで、雑巾で拭いて、やっと事無きを得た。教訓「アクアセイフを入れたら、プロテインスキマーは止めること」

 夜中、白点は出ているが、夕方から増えた様子はない。でも安心できず、なかなか眠れない・・・。しかし明日も仕事なので、無理やり寝た。


1998.7.30(Thu)

 早朝4時、悪夢で目が覚めた。白点で魚達が全滅する夢。いやな夢だ。
 水槽が気になって、起きる事にした。リビングの2m水槽を観察する。やはりまだ白点はある。しかし増えてはいないようだ。昨日の朝のような全身粉まみれという状態ではない。イッテンチョウ、フエヤッコともに、まだ元気な様子。ブラックキャップバスレットは、夜なので岩陰に隠れて観察できないが、少なくとも死体はない。このまま自然治癒に任せるしかないか?やはり隔離すべきか?悩む。

 プテラポゴン・カウデルニィのオスは、卵を口いっぱいにほうばっている。今度はうまく孵化させられるかな・・・。

 魚のことが心配だが、今朝は早朝出勤することにする。ショップが開店するのはどうせ夕方だ。それまで、相談する相手もいない。とりあえず出勤しよう。昨日、白点が魚体から離れたのが、午前11時くらいだから、それまでには結果が出るだろう。時間の経つのが、これほど辛いことはない。・・・やはり隔離すべきだったか。迷う。


1998.7.31(Fri)

 昨日、会社帰りにA.P.Nに寄り、対処方法をじっくり相談した。水槽が大きいのと、ライブロック使っていること、トリートメント用に使っていた90水槽が壊れて使えないことなど障害が多く、実に迷ったが、やはり銅治療を施すことに決定した。20万円で購入したライブロックは、すべてデッドロックにする覚悟をきめていた。・・・・・・が、帰宅してから水槽を観察していて、なんとなく白点がおさまりかけているような気がしたのと、なんと落ちたと思っていたブラックキャップバスレットが元気に餌を食べているのを見て、あと1日待ってみようと思ったのだ。そして、今朝、おそるおそる水槽を覗く。
 をを!!!白点がほぼ完治している!餌食いも、イッテンチョウの1匹を除いて、抜群によい。このぶんだと自然治癒しそうだ。
 白点になっていらい、餌を食べなくなっていたイッテンチョウの1匹は、水底に横たわり、瀕死状態だった。たぶん、これは落ちるだろう。しかし、被害がこのイッテンチョウ1匹だけで済んだのだとしたら、なんとラッキーなことだろう。
 フエヤッコとイッテンチョウの残りの1匹そしてブラックキャップバスレット、ほぼ白点が消え、餌食い良し、体色よし、いけそうだ。
 プテラポゴン・カウデルニィのオスは、まだ卵を抱えている。今回は、どこまで食卵せずにもつかな〜?


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