U's aquarium.
〜水のある生活〜
Top

TopicLog
Diary お魚日記くらげ日記
Essay #1 #2 #3 #4 #5 #6 #7
Link
A q u a D i a r y −

月 2001 お魚日記
PrevNext最新の日記Index
ひみつ日記読む!

2001.9.2(Sun)

ヤドカリの引越手順
 風邪の諸症状がはっきりと自覚できる体調だったが、気力を奮い立たせて水槽の水換えに取りかかった。特に海水R360は、以前の水槽ほどではないが、かなりガラス面の苔が目立つようになっていたので、もはや待ったなしの状況である。今日を逃せば、なんとなく取り返しのつかない事態になりそうだった。

 海水R360と、海水60cm水槽は、セットで水換えするのが効果的だ。今回もそうすることにした。それぞれ15リットルと20リットルの交換である。小型水槽ゆえ、その効果のほども劇的だ。
 くっきりクリアなR360水槽の中で、ある変化に気がついた。最近まで確かに貝が入っていたはずの巻き貝の中に、今は白いヤドカリが収まっているではないか。随分と白いヤドカリも大きくなったらしい。やってきた当時に比べて、約2倍には達しているような気がする。貝殻もそれに合わせて住み替えたのだろうけれど、中にいたはずの貝はいったいどこにいったんだろうか。都合良く死んでしまった…のか、それとも……。

 この白いヤドカリは、買ってきた直後にも、住み替えを行っている。その時の新居も、たしか前日まで生きた貝が入っていた貝殻だった。…なんとなく、1つの仮説を立てたくなるのだが、ヤドカリって、そういうタイプのやつもいるんだろうか。むむむ。

 *

 淡水水槽の水換えは、川魚水槽、淡水60cm、ブラックバス水槽の3つで実施した。皆、元気でなによりである。


2001.9.3(Mon)

貝の掃除屋
 昨日からずっと、海水60cm水槽で苔取り貝が砂地に転がっている。ときおり触手がちらちらと覗いているので、生きてはいるようだ。でも、なぜそこから動かない。
 珊瑚砂の1粒にしっかとつかまったまま、ひっくり返っている。これが彼ら貝族の遊びなんだろうか。……あるいは、このままの姿で一生を終えるつもりなのか。
 だんだん心配になってきたので、手をつっこみ、岩の上にそっと戻しておいてやった。それにしてもこの貝、買ってきたときには貝殻表面に苔がけっこうついていたというのに、今はすっかり“ぴかぴか”である。いったい誰にキレイにしてもらってるのか、ちょっと気になる今日この頃。


2001.9.4(Tue)

小さな気泡
 何気なく、クリルをがっついているロングフィンスナッパーを目で追っているうちに、ソレに気がついた。なんと彼の右目に、直径1.5mmほどの気泡ができているではないか。
 幸いなことに、黒目部分ではなくて、その周囲にある透明な部分だったので、ただちに影響が出そうな雰囲気ではない。でも目の中にそんなものが出来ているというのは、なんだか落ち着かない。見た目も気になるし、これが悪化してポップアイにでもなってしまったら大変だ。

 そんな心配をよそに、今朝も元気に泳ぐロングフィンスナッパーである。案外、さくっと自然治癒してしまうかも…しれない。


2001.9.6(Thr)

無事、消滅
 昨日はまだロングフィンスナッパーの目に出来た気泡は残っていたが、今日確認したところによれば、ほぼ消滅してしまったようである。一安心だ。

 海水2m水槽の水温は、24.7度というのが定常状態になりつつある。もしかするとクーラーの設定温度が低すぎるのかもしれない……という怖い予感もあり。週末、確認してみよう。


2001.9.7(Fri)

陸ヤドカリのその後
 みこりんが保育園でもらってきた陸ヤドカリ達5匹は、今も元気に我が家にいる。あれからヤドカリ専門のページで勉強したところによれば、彼らが暖かい地方の生物であること(つまり冬場は保温が必要)、脱皮にはカラダが埋まるくらいの分厚い砂の層がいること、などがわかっている。

 保温のほうはハムスターと同じようなものなのでなんとかなるだろう。砂も、あと5cmほど足してやれば大丈夫そうだ。最近、砂をよく掘ってるので、もしや前触れなのではと思いつつ、まだ砂を買い足してはいない。手遅れにならないうちに、用意してやらねば。

 今宵の餌は、西瓜である。いつもの人参とキュウリも一緒に入れてみたのだが、やはり西瓜は人気があるらしい。抱きかかえるようにしてくっつき、もしゃもしゃとさかんについばんで食べている。このくらいの柔らかさがいいのかもしれない。でも以前試してみたバナナは不評だった。甘すぎるのもダメなのかな。


2001.9.9(Sun)

夜の水槽
 真夜中、ひっそりと静まりかえったリビングで、調べものをしていたところ、突然の水音に驚かされる。
 カスミチョウが跳ねたらしい。床の上に、しずくが数滴落ちてきた。いったい何をやっているのだろう。そぉっと覗きに行ってみると……

 1匹がすみっこで真横になっていた。その下あたりを、ゆらぁと威嚇するように横切ってゆく別のカスミチョウがいた。
 例によっていつもの2匹の喧嘩らしい。こんな暗いのに、よく見えることである。
 彼らはこんな夜中にも起きてるらしい。夜ぐらいゆっくりしてれば、と思うのだけれど、狭い水槽ではそうも言ってられないのかも。


2001.9.10(Mon)

いつのまにか白いものが
 暗闇でしか活発に泳ぐ姿を見られないことから、少々発見が遅れてしまったが、ブラックゴーストの体表に白いカビのようなものがうっすらと拡がっているのだった。
 この症状は、以前も出たことがある。その時には彼の巣穴となっている岩組のところに、残り餌がかなり堆積していて、それがどうやら引き金になったと思われるのだが、今回はそういう状況には至っていない。別の原因があるようだ。それが何かは、まだわかっていないのだけれど。
 とにかくこういう時にはまず水換え、というのが定石だろう。週末、さっそくとりかかろうと思う。

 ところでそのブラックゴーストの体調は、特に悪い様子にも見えない。いつもどおり、夜には活発に泳ぎ回り、餌もたらふく食べている模様(シュアーを付属のスプーンで2杯ほど)。
 同居のカイヤン君も、食欲の秋!とばかりにすさまじい食い意地を見せてくれている。日々、プレコタブレット10〜15粒が彼の腹に消えてゆく。
 でも最近、ちょっと成長力に翳りが見えてきたような…。水槽のサイズに合わせようと無意識の力(?)が作用してるんだろうか。それとも単に運動量の低下が要因か。
 生け簀計画は、まだ最適候補地と保温システムで壁にぶちあたっており、始動にはまだまだ長い道のりが要りそうである。


2001.9.12(Wed)

初めての肉食魚を飼ったのは…
 ブラックバスを初めて飼ったのは、小学校の高学年のころだったと思う。池で釣ってきたやつを、45cm程度の水槽に入れていた。かすかな記憶によれば、その前に当時のメインタンクで他の川魚達と同居させていて、同居魚が食われるという事件があったらしい。ほぼ同じサイズのオイカワだったかフナだったかがやられた……。その事件は私に、“ブラックバスはたとえ小さくとも同サイズの魚くらいは食ってしまうのだ”という、重要な教訓を与えてくれたのだった。
 だから中学の時、部室でブラックバスとフナを同居させていた友人にも、そう忠告したのだ。フナはブラックバスと同じほどの体格があり、友人は私の言うことをハナから信用していなかった。そして数日後、バスの口から尻尾だけがはみ出した図があった。…だから言ったのに。そういう私の前で、友人はただ呆然と水槽を見つめていた。
 さて、私が初めて飼ったブラックバスのことだ。そいつは体長10cm〜15cmほどだった。餌は、釣り餌として売られていた川エビをやっていた。当時、私にとって川エビというのは特別な存在で、野生のものを捕獲できたときなぞ、ドンコが採れたときよりも興奮したものである。魚よりも甲殻類のほうに惹かれていたのだと思う(今もちょこっとそういう気があるような…)。
 そのエビを生きたまま餌にするというので、最初はかなり抵抗があったことを今でもよく憶えている。
 でも、そのうち資金が尽きた。小学生のお小遣いなど、当時はしれたものである。コンスタントにエビを与えられないとなると、別の餌を探さねばならない。庭を掘ってミミズをやってみたこともあるが、これもそれほど豊富に採れるわけではなかったので頓挫した。
 次は煮干し。これはあんまり食いはよくなかったような気がする。
 そして鰹節。これはそこそこイケた。でも、薄っぺらすぎて、あんまり腹の足しにはならなかった、みたい。

 結局、3ヶ月ほどして、初めて飼ったブラックバスは落ちてしまったのだった。

 あれから歳月は流れ、今飼っているブラックバスでは、餌で苦労することはなくなった。生き餌でなくとも、クリルという素晴らしい代替品があるからだ。体長も釣ってきたときから1.5倍にはなった。
 でも、以前ほど人の姿を見ても寄ってこなくなった。飽きたんだろうか…。


2001.9.14(Fri)

明るさの違い
 気温もほどよく下がってきたので、最近は水槽のライトも朝から全開である。夕方にはLicが消灯してくれるのだが、いつも川魚水槽だけはライトが煌々とついたままになっている。
 この水槽は淡水90cm水槽のラックの下にあって、少々奥まったところにある。ライトは、以前ザリガニ水槽だったときの名残で、真上ではなく背面の空間に設置していることもあり、スイッチには手が届きにくくなっているのだった。

 その水槽を見ていて、ふと思った。「なんだかやたらと明るいような気がする」
 1灯しかないのに、淡水60cm水槽の2灯式より明るいような…。1灯あたりのW数は同じだし、特別変わった蛍光管でもないし、経過時間もそんなに差があるわけではない。
 これまで特に気にしたことはなかったのだが、見れば見るほど明るく感じる。

 何故だ。

 Licが言った。「後ろの壁に反射してるからじゃない?」
 うむぅ。そ、うなのか?そうかもしれない。たしかに背後の壁は白くて明るい。背面全体から光が差し込むような感じになっているのだ。
 この方向からの光は自然界ではなかなか発生しないだろう。魚がどう感じているかが、気になってきた。でもこちらの照明のほうが、キレイに見える。特に支障がなければこのままにしておこうと思う。


2001.9.15(Sat)

ゴーストのピンチ
 真夜中、まずカイヤン君にプレコタブレットを食べさせていると、なんだかブラックゴーストの様子がおかしいのに気がついた。なんとなく泳ぎに力強さが欠けているような……。しかも時折、ひゅるるると流れに身を任せるような感じに“落ちて”いくことがある。試しにシュアーをやってみたのだが、少しも興味を示さなかった。

 ひょっとして、かなりまずい状態、かも。


2001.9.16(Sun)

ゴースト薬浴
 朝になっても、ブラックゴーストは岩穴には戻らず、ストレーナに並ぶような感じに垂直に立ったまま、ゆーらゆらしていた。いつもとは違うその様子に、ますます心配になってくる。体表の白いカビのようなものは、うっすらと部分的に残っているのだが、それよりも気になるのは胸びれの付け根に見られる赤いモノだ。血が滲んでいるようにも見える。
 薬浴せねば。

 さっそくAPNに買いに行く。ストックは少々古くなっているうえ、湿気に長年さらされてきたのでそろそろ買い換えておこうと思う。
 ついでにクリルも3缶買って、と。もちろんキンコウ物産(株)のSUPER KRILL だ。1缶1100だが、3つだと2980円となるのでお買い得。缶表面の印刷が、がらっとイメージチェンジしていたので驚いてしまう。黒地にアロワナの写真が入って、以前のオレンジ系なパッケージとは正反対のイメージである。まぁ中身が変わってなければパッケージデザインなんて何でもいいんだけど。
 ブラックホールも1箱購入。淡水90の水換え後に、この新しいやつをセットしよう。

 店から戻ると、さっそく薬浴準備にとりかかる。いつものように15リットルバケツに水を張り、サーモ付きヒータとエアポンプを投入したところで、薬剤を規定量溶かして、これもバケツに入れてかき混ぜる。
 水槽からブラックゴーストをプラケに追い込み、そぉっとバケツに移してやった。バケツ直径よりも大きくなっていたので、なんだか狭そうである。でも4〜5日の辛抱だ。我慢してもらおう。

 きゅるきゅると隙間を探している風だったので、水槽から平べったい石を持ち出し、バケツに入れてやった。これで少しは安心してもらえるかな…と思ったが、その後も落ち着かない様子で、泳いでいた。でも意外に元気が残っていたことに、少々安堵してみたり。

 淡水90cm水槽は、そのまま水換え。約60リットルを交換した。濾過槽のウールマットを全替え。予定どおりブラックホールを1個、古いものと入れ替えた。
 カイヤン君は、水換えのあった日にはよく暴れることが多い。この日も、夜遅くまで時折、“ばしゃっ”という水音が廊下方面から響いてきたのだった。


2001.9.17(Mon)

背中の傷
 ブラックゴーストの症状は、なんとなくだけれど、改善しつつあるような気がする。白く変色した部分が、若干薄くなってきたように見えることと、泳ぎに力強さが感じられるようになった…ような気がする。昨日の今日なので、あくまで気がするだけで、本当は一進一退なのかもしれないが。

 それよりも心配なことができてしまった。カイヤン君である。昨日の夜、激しく暴れた時にぶつけたのだろう。背中の背ビレ手前あたりに、1.5cm×1cmほどの傷ができてしまっていた。かなり深い傷で、見るからに痛々しい。その部分の皮が剥がれているので、さらに生々しく見える。
 カラダが40cm超とそれなりにあるとはいえ、比率でいえば、人間にたとえると6cmほどの裂傷に相当する。かなりの傷だ。

 カイヤン君の体力にかけるしかない。
 それにしても、やはりストレーナの部分は仕切り板で囲っておくべきだった。工作せねば。


2001.9.18(Tue)

白いもの発生
 カイヤンの傷口に、なんだか白っぽいものが付着している。白いかさぶたのような感じだ。でもたぶんこれはかさぶたじゃなくて、もっと悪いものだろう。
 さっそくグリーンFゴールドを90cm水槽分、溶かし込んで入れた。投入前には、ブラックホールはもちろん取り去っておく。

 ブラックゴーストは、きゅるきゅるバケツの中を元気そうに泳ぎ回っていた。本水槽にも薬液を投入したので、バケツで隔離しておく必要はなくなったのだが、カイヤン君の傷口にかぶりついたら困るので、もうしばらくはここにいてもらおうと思う。

2001.9.19(Wed)

再生の気配
 「なんでこうなってるの?」と、黄色に染まった淡水90cm水槽を見上げてみこりんが言った。
 カイヤン君のお薬が入ってるのだと説明したら、すぐに納得してくれたようだ。みこりんもカイヤン君の背中の傷のことは知っている。お薬好きなみこりんにとって、“怪我”→“薬”というのは、とてもわかりやすい連想なのだろう。

 カイヤン君の傷口に昨夜出来ていた白い物体は、願いどおり消滅してくれていた。
 傷口がよく見えるようになると、その部分が全体的に赤く充血したようになっているのがわかった。血の巡りが良くなってきたのだろうか。まだちょっと生々しいけれど、なんとなく肉が再生しつつあるような気がする。


2001.9.20(Thr)

ゴーストと壺
 バケツで病気療養中のブラックゴーストは、もはやすっかり復調したように見える。体表も以前のような漆黒に戻り、カビの気配はない。
 15リットルバケツの狭い空間を、器用にうねうねと回転しながら遊んでいるのを見ると、すぐにでも水槽に戻してやりたくなるが、カイヤン君の傷は今がたぶん大事な時だ。もうしばらくの辛抱である。

 しかしながらこうしてバケツの上から覗いていると、ひょっとするとブラックゴーストのような暗闇系な魚は、こうした飼い方の方が適してるんじゃないかとさえ思えてきた。たとえば大きめの壺とかそういうので飼ったほうが、彼らにとっては昼間でも適度な暗さで都合がいいのかもしれない。
 手頃な壺か……やはり漬け物用がいいかな。


2001.9.21(Fri)

肉芽
 刺身のような生々しさが完全に消え、表面にうっすらと肉と皮が出来ているのがはっきりとわかるようになった。カイヤン君の傷は、たぶんもう大丈夫。傷跡は残るだろうけれど、炎症も起こさず無事に治りそうだ。

 でもまだ餌は食べそうな雰囲気にない。
 昼も夜も、定位置であるストレーナ方向に頭を向け、水槽の奥側にいることが多い。
 もう少しもう少し。


2001.9.22(Sat)

ヤドカリケージの移動
 昨日からの気温低下は、どうやらホンモノらしい。今朝、あまりの寒さに部屋の温度計を確認してみると、なんと15度にまで下がっていたのだった。
 玄関にケージを置いてある陸ヤドカリ達が危ない。彼らの許容温度の下限は、たしか15度とか書いてあったはずだ。さっそくリビングへと避難させてやる。
 そしてエアコンのスイッチを入れた。設定を“冷房”から“暖房”に切り替えるのを忘れずに。

 ヤドカリ達は、どうしたことか水入れの下に寄り集まって固まっていた。殻を持つ彼らにしても、何か上に羽織るものが欲しかったんだろうか。ひょっとして毛布の切れっ端とか入れてやったら喜ばれたりして。
 でも(たぶん)変温動物の彼らには、もっと根本的な熱源が必要だろう。爬虫類用のヒーターを買ってきてやったほうが良さそうだ。あれなら霧吹きにも耐えるだろうし。


2001.9.23(Sun)

見えないクリル
 最近、少し気になることがある。いやもちろん、ブラックゴーストとカイヤン君のこともそうなのだが、今回は彼らのことではなく、ロングフィンスナッパーについてである。

 いつも餌のクリルをやるときには、ロングフィンスナッパーはすごい勢いで水面に浮かぶそれらを丸飲みにしていたのだが、今週に入ってからというもの、なかなか餌を見つけてくれないのだった。
 水面上空に手をかざすと、じっと上目遣いに寄ってはくるのだけれど、クリルが浮かんでいることにはしばらく気付いてくれない。目の前に美味そうなクリルがふやけつつ浮いているというのに。
 で、1分ほど経過したのち、ようやく見つけたのか「ぱくっ」とやってくれる。しかし目測を誤ってることが多い。あの食いしん坊なロングフィンスナッパーとは思えぬ失態である。

 そんなことを何回か繰り返すうちに徐々に狙いも定まってくるようで、一日分の餌の量は以前とさほど変わらない状態にはなる。でも時間がかかる。
 もしかして、以前、目のところに出来ていた気泡が(今はすっかり見えなくなっているけれど)、何らかの影響を及ぼしてしまったのでは……とか考えてしまうのだった。

 何事もなければいいが、少し心配な今日この頃。


2001.9.24(Mon)

転ぶ貝
 天気もいいので、午前中からちゃかちゃか水換えを始めてみた。今回の水換え対象は海水R360cm水槽だけなので、用意するバケツも15リットルのを2つで事足りる。
 まずは海水を作ってから、水槽の苔掃除、そして溶け出した苔をポンプで吸い出しつつ、15リットル分排水。あとは産卵ケースを水槽内壁に貼り付け、プラケでそぉっと産卵ケース目がけて汲み足していけば水換え終了。水槽が小さいだけに、あまり派手なことはできない。

 しばらくして、水がくっきりと透き通ってくると、苔取り貝がひっくり返っているのが目にとまった。さっきまでライブロックに取り付いてもぐもぐやっていたのに、足でも滑らしたんだろうか。まぁそのうち自力で起き上がるだろうと思ってしばらく水槽のことを忘れていた。

 そして午後、ライブロックに取り付いている貝の姿を発見。安堵する。
 でも、夜になり、再び貝が砂地にひっくり返っているのが見えた。ここの貝がこうして砂地に逆さまでいることは、かなり珍しい(海水60cm水槽では、わりと頻繁に転んでいるけれど)。ちょっと心配。


2001.9.25(Tue)

転んだままの貝
 夜になっても貝は、昨日と同じ位置に転がったままだった。足のあたりがちょろっと貝殻からはみ出しているのが、とても気になる。その肉周辺を、トビムシが無数にちょこまかと動き回っているのも、なんとなく悪い予感がする。

 それにしても、なんだか水面付近に油膜が出てきてるような気がする。エアレーションの泡も、なかなか消えずにまるでプロテインスキマーの泡みたいな感じに残っているし…
 妙な感じだ。水換えしたばかりだというのに。

 気になる。気になる。
 ……この夜はなかなか寝付かれなかった。寝ても、すぐに目が覚めてしまう。何か不安。


2001.9.26(Wed)

ついに逝ってしまった貝
 朝、転んだままだった貝が絶命しているのを知る。はみ出したままだった足の部分の肉が、何かに囓られたように歪になっていた。このまま水槽内で腐らせてしまってはいけないだろうと、水槽に手を入れる………

 「むっ!?」
 水流が、ない。エアレーションの気泡に埋もれるように、シャワーパイプが横たわっているのだが、そこからはまったく水が吐き出されてはいなかったのであった。咄嗟に電源を確認したが、コンセントにはきっちり刺さっている。するとパワーヘッドの故障なのかも、と、ぐりぐり水中でこねくってみると、突然、ずぼぼぼぼと動き始めた。

 やってもうた。水換えした月曜の午前中から、たぶんずっと止まっていたのだろう。およそ二日間だ。そら、水も“ぬめっ”とするだろう。貝も転がって、死ぬだろう。ありゃりゃぁ。

 さらに悪いことに、クーラーへと水を導き入れるパワーヘッドまでが止まっていたのだ。こちらは何をやっても二度と復活することはなかった。いったいいつから止まっていたのか。水換えしたときには、水流があったような気がしたが、かなり弱くなっていたのかも知れない。そしてついに事切れたのだ。
 クーラー内部の水は、そうするとかなり悪くなっているだろう。これが本水槽に流れ込まないように気を付けながら、ホースを水槽から抜き出した。とりあえず、今はクーラーが必要なほど気温は高くないので大丈夫。
 そろそろ出勤の時刻が迫っている。

 ライブロックに貼り付いた二枚貝が、最近、管を出してなかったのを思い出す。イバラカンザシも、なんとなく弱っているような……
 よほど会社を休んで新しいパワーヘッドを買いに行こうかと思ったが、今日は水曜日。熱帯魚ショップはどこも定休日だ。仕方ない。
 岩の生物達の無事を祈りつつ、仕事に向かうのだった。


2001.9.27(Thr)

明け方のヤドカリ
 ちょっとだけ早起きの、いつになく薄暗い朝のこと。リビングに、そっと入ると、部屋の隅っこで何かが動いているのが見えた。

 ヤドカリだ。最近は水入れの下で固まってる姿しか記憶になかったので、なにやら新鮮な気がする。そうか、彼らは明け方にこうやって活動してるのだな。
 足音を忍ばせてケージに近付いてみた。木の枝に乗っかっていたヤツが、気配を察知したのか動きを止める。金網に取り付いていたのも、それに倣う。私もそこで足を止めた。

 さっきまでの活動状況を見る限り、彼らは元気そうだった。ここ数日は気温も高いのが影響してるのかもしれないけれど、餌の減りもそこそこある。よしよし、順調順調。
 と、その時、「かつん」と音が響く。枝の上に乗ってたヤドカリが、真っ逆さまに落ちていた。あんまりカラダを固く縮めすぎたんだろう。
 落ちた先は水入れだった。すっぽり水にはまってる。
 さすがにすぐに貝殻から脚をのばして、じたばたよじよじ。陸のモノとはいえ、そこはやはりヤドカリである。水に溺れることなく、上手に岸辺へと復帰したのだった。水のしたたるその姿は、妙にさっぱりした雰囲気が漂っていて、どことなく気持ちよさそうである。

 真夜中、彼らはいつもそうやって行水しているのかもしれない。

2001.9.28(Fri)

☆になったお魚
 夜、仕事から戻ってきたときには、まだ生きていた。でも、真夜中シャワーでも浴びようかと風呂場に向かったとき、すでに水底に横たわり、息がなかったのである。

 ブラックバス幼魚、死す。

 ここ数日、少しだけ餌食いの勢いが落ちていたような感じだった。それでもクリル1匹は食べていたので、あまり心配はしていなかったのだが……
 死因はよくわからない。体表、ヒレの具合には目立った変化は見られなかった。お腹の膨らみ具合も、ほどほどに。…すると餌がまずかったんだろうか。やはり少しは活き餌も与えるべきだったのかも(根拠はないのだけれど)。

 調子よくいきそうだったのに、とても残念だ。


2001.9.30(Sun)

そぉっと水換え
 昨夜ちょっと餌をやりすぎたようで、カイヤン君とブラックゴーストの水槽には、ふにゃふにゃにふやけたプレコタブレットが5〜6枚沈んでいた。こいつは早めに取り除いておくに限る。灯油ポンプでしゅこしゅこ吸い出すことバケツ2杯分。グリーンFゴールドの名残は色濃く、どことなくニオイもある水だった。はたしてこのニオイが薬剤によるものなのかどうか、いまいち記憶にないニオイだったので少々不安。刺激臭というほどではないけれど、腐敗臭とも違ったなんだか奇妙なニオイ。

 濾過槽の中に、ブラックホールを1個、元のように入れておく。これでしのぎつつ、またちょびっとずつ水換えを繰り返していこう。あんまり激しく水換えすると、またカイヤン君が暴れても大変なので、ほどほどに。今回はバケツ2杯分だったが、それでもカイヤン君は不安げに2度ほどガラスにぶつかっていた。バケツの水を、プラケに移しながらそろぉっと注ぎ入れることで、事なきを得たが、なかなか気が抜けない。

 背中の傷は、もうすっかり癒えたようだ。ゴーストも然り。元の元気な水槽に、戻った。


PrevNext最新の日記Index

ご感想などは、こちらへお気軽にどうぞ
メール宛先
blue@type-u.org