魚の種類 小川ですくってきた稚魚は、今も川魚水槽の産卵ケースの中で元気に育っている。近頃はずいぶんと体格も良くなり、餌を食べに水面まで上がってくる動作にも迫力が感じられるようになった。 大きくなってくるにつれ、だんだんとこの魚が何の子供なのか想像できるようになってきた。おそらく、これはタナゴのような気がする。菱形っぽい体型が、その思いをもっとも強く起こさせる要因なのだが、ひょっとするとフナという可能性もなきにしもあらず。果たして、いずれであろうか。 ところでこの水槽には例によってヒーターが入っていない。地元の魚ばかりだから大丈夫だとは思うのだけど、寒い季節の間中、固まったように微動だにしない魚達というのもなんだか寂しいので、15度くらいになるように弱めに設定したヒーターを投入してみようかなと考えている。そうすれば冬の間も稚魚はすくすくと育ってくれることだろう。そしてめでたく水温む春の訪れとともに、種類が判明するのだ。その頃にはあの小川にも、再び稚魚達が群れていることだろうから、仲間を加えてやることもできる。あぁ、春が待ち遠しい(まだ秋になったばかりというのに気が早い)。
岩穴の奥のカニ 近頃どうも動きがない。妙だ。そう思って、カニの巣穴を覗いてみると…… なんだかひっくり返った姿で固まったカニの姿を発見。相変わらず首が攣りそうになる覗き位置である。格子状の岩戸の隙間から、さらに細部を観察してみると、腹部の覆い(なんていう部位なのだろう。あのオスとメスとでカタチの違うアレである)が、ぱかっと開いてるような気がする。しかも、開いてるのはそれだけじゃなくて、甲羅の表側と裏側の接合部分も開いてるように見える。 ま、まさか……脱皮に失敗したのでは…。 さーっと血の気が引く思いがしたが、しかしである、このカニにはこれまで何度となく同じ手を喰らわされてきたのだ(2001年11月とか、2001年5月とか)。今回も、ひょっとしたらそうなのかもしれない。私が今目にしているモノは、ただの脱皮殻かもしれないのだ。 もうしばらく待ってみよう。結論を出すのはそれからでも十分だ。
誤算 釣り上げたときからずっとメスだと思っていたオイカワだが、ここ最近、どうも様子がおかしい。長〜く伸展してきた尻ビレ、鼻面に現れ始めたぷつぷつ、そしてなにより体表側面に浮き上がってきた緑と青の独特な模様……。オイカワのオスに見られる特徴を、ほぼすべて具現化させつつあるのだった。もはや誰が見てもこれは立派なオイカワのオスである。 これはうれしい誤算だ。何度かこの日記でも書いているように、私は川魚の中ではオイカワのオスが一番好きなので、まさに願ったり叶ったり。 オスはかなり縄張り意識が強い魚らしいのだけれど、我が家の水槽では先住のウグイ(のような)魚と、同じ日に釣ってきたフナと、じつに仲良く寄り添うように泳いでることが多い。フナはまぁ体型や餌の食べ方が基本的に違うタイプだからまだわかるとして、ウグイ(?)と仲良しなのは少々解せない。もしかするとこのウグイ(?)が、じつはメスなのではという予想はあるのだけれど、そう簡単に種族を越えた“愛”に発展するもんなんだろうか。……まぁいい。私にとってはその方が水槽の平安が保たれてラッキーなんだから。とはいえ、ここに新たな魚を投入した途端、修羅場と化しそうな予感もあり、微妙な緊張状態にあることには違いない。 次に魚を足すときは、ごっそり水槽ごと引越するしかないか。
急ぎの苔掃除 お客様が到着するまで、あと数時間。その間に部屋の掃除を済ませ、水槽の苔掃除も終わらせておかねばならない。とっとと海水2m水槽の苔掃除に取り掛かろう。 水槽上部のガラス蓋、それにアクリルの枠部分には、普通もっと緑苔が付着しているものだが、今回は異様にキレイだった。何か水槽に変化が起きたか、あるいは単なる気温低下が原因か。よくはわからないが、これでかなり手間が省けた。水槽内壁の苔を落とすだけで終了だ。 濾過槽のウールマットの目詰まりが目立ってきた。こいつも交換したいところだが、時間がない。後回しだ。 続いて海水R360の苔掃除。苔取り貝がいなくなった影響は大きく、苔の具合はいつもと様子が違っている。なんとなくぶよぶよっとした茶色い感じのものがガラス全面に拡がっていた。貝が存命だったころは、こうした部分はほとんど食べてくれていたので、苔掃除の時にもあんまり苔片が水槽を舞うなんてことはなかったものだ。でも今は、メラミンスポンジで一拭きするごとに、茶玉のような苔がぽろぽろとこぼれ出てしまう。これはまずい。 網を取ってきて苔すくい。みこりんが、何をすくっているのかと目を輝かして聞いてきた。金魚すくいを連想したに違いない。でも、それが苔だとわかるとがっかりしたように去っていった。 最後に淡水90cm水槽の残り餌掃除。およそバケツ1杯分の水換えで間に合った。最近、カイヤン君の食欲が落ちているようだ。また例の拒食が始まりつつあるのかもしれない。 薬剤の色は、ほとんど抜けていたが、最後の最後で吸着しきれなくなったのか、すこーしだけ色素がまだ混じっているようだ。新しいブラックホールを濾過槽にセットした。ついでにウールマットも洗っておく。これでまた、輝くような水に戻ってくれることだろう。
ロングフィンスナッパーの目 朝、餌をやることができなかったので、夕方暗くなってから餌やりを始めた。 ロングフィンスナッパーが気になる動きを見せている。水面に浮かぶクリル片の下をぐるぐる小回りにしつつ、何度も様子を窺っているのだが、いっこうに食いついて来ない。いかにもお腹の空いたふうに、じぃっと見上げつつ水面ぎりぎりまで上がってきていながら、最後のふんぎりが付かないような感じ。 お腹の具合はほどよくへこんでいるというのに、なぜ食べようとしない。だんだん焦れてきた頃、やっと水音激しくぱっくりとやってくれた。2〜3切れのクリルを飲み込んだようだ。でも、なかなかあとが続かない。 気になる。じぃっと見つめていると、なんとなく右目の一部にぼんやりと霞がかかっているような箇所があった。こ、これは…
拒食 気になるロングフィンスナッパーの状況は、なんとなく悪化しつつあるような気配である。今朝は、クリルを1つも口にすることなく水面下を泳いでいるだけだった。食べたそうにするのに、ぱくついてこない。……目が見えていないのかと、水槽にいきなり顔を近づけたりしてみたが、いちおう驚いた様子を見せてくれるので、見えてないわけではないらしい。実際、水面のクリルを見上げているようだし。 でも、食べてくれない。 シュアーをがっついているカスミチョウとは対照的なその姿には、やや覇気が薄くなってきたような気もする。……このクリルがいけないのか?甘エビの切り身ではどうだろうか。試してみなくてはなるまい。
気泡再び なんと、ロングフィンスナッパーの右目に、またしても気泡が出現していた。しかも今回のはかなりでかい。3粒ほどの気泡が、黒目の回りの透明な部分に溜まっているのだった。 目は飛びだしていないが、いかにも痒そうというか辛そうである。 困った。針でつくわけにもいかないし、これを自然に消滅させようと思ったら……やはりこまめな水換えか。さっそく明日、実行しよう。
蛇口の変化 さっそく海水2m水槽の水換えを始める。気温も20度を切るようになってきたので、水の温度合わせは慎重に。 いつも台所の水道を使っているのだが、この蛇口には整水用の網が先端についていた。その部分がちょっとゆるんでいたので、試しに取り外してみたところ、なんと網の内側には小さな石のかけらとか、なんだかよくわからないモノが何個か引っ掛かっていたのだった。今までこれを通過した水を飲んでいたのか……と思うと、少々ぞっとする。たぶん新築時からこうなってたんだろう。今までこれを外したことはなかったから。 とりあえずキレイに洗ってみた。でも、再装着するまえに、水道の出方を確認してみると、なんだか勢いがある。編み目がないぶん、抵抗が小さくなったからだろう。ってことは、水換えにはこのほうが都合がいいのではなかろうか。試しにLicがカウントしながら計量カップに水を入れて、網のあるなしでその時間差を測ってみたところ、約500ccの水を入れるのに約1秒の差があることがわかった。水換えには200リットルを要するため、このわずかの差でも効いてくるに違いない。よし、今回は蛇口の網なしでやってみよう。 網なしがよかったのか、200リットルの水をバケツに入れ終えるのにかかった時間は、いつもより早かったような気がする。海水を作り、ウールマットも洗い、そして水抜き、水入れ。しめて1時間半弱。まぁまぁの時間だ。 ロングフィンスナッパーの動きを観察していると、やや活動的になったような気がしたが、相変わらず目の気泡は大きいままなことには違いなく、まだまだ余談を許さない状況である。ちなみに朝の餌やり時にも、何も食べてはくれなかった。 海水がバケツに1杯分余ったので、玄関の海水60cm水槽の水換えもやってみた。こちらは例のカニの住んでる水槽なのだが、やはりカニは復活しそうにない。ほんとうに死んでしまったようである。これまで長生きしてくれてありがとう。
真夜中の遊泳 真夜中、ロングフィンスナッパーが一生懸命泳いでいた。照明を落とした中で、モーターからの排出口に向かって全力疾走……もとい、全力遊泳(?)。ハイパワーなモーターからはき出されてくる海水は、かなりの勢いがある。ロングフィンスナッパーの泳ぎでも、徐々に後ろに下がっていってしまうほどだ。 以前から、このロングフィンスナッパーにはこうして遊ぶ癖があった。今は目の中に気泡が発生し、餌も食べていない状況にもかかわらず、彼は一生懸命泳いでいる。その力強い泳ぎを見ている間は、なんとなくほっとするのだが、はたして病状(?)は回復しつつあるのだろうか、それとも横ばいか、あるいは悪化してるのだろうか。胸ビレのばさつきが、それほどひどくなることなく止まっているあたりから想像するに、横ばいなのではないかと思うのだが、今はただ見守ることしかできないのがまどろっこしい。 無事、治りますように。
水流で掻く 今夜もロングフィンスナッパーは水流のもっとも強い場所で一生懸命泳いでいた。まさに一進一退の攻防戦といった感じに、決死の形相で激しくカラダをくねらせている。 その様子を見ているうちに、ふと気がついたことがあった。 もしかして、彼は目が痒いんじゃなかろうか。魚が“かゆみ”を認識するのかどうかはわからないのだが、白点病のときなど、よくカラダを岩にこすりつける動作をするらしいし実際見たこともあるし、目玉(あるいはその周辺)の痒みもあり得るかもしれない。目玉を岩にこするわけにもいかないので、こうして激しい水流にもまれることで、痒みを抑えているのかも。 目玉の気泡は、黒目の上部、約1/5のあたりに溜まっている状態である。なかなか消滅しない。餌もまだ食べず。
岩から生えてきたもの 岩の表面に、何か軟らかそうなものが“ぺたっ”と付着していた。中央部分がすこーしだけ盛り上がっていて、なだらかな火山のような感じだ。色は乳白色。火口にあたる部分には、ちょぼちょぼっと髭状の短い毛が生えていた。 たぶんイソギンチャクだと思う。でも、なんとも奇妙なくっつき方をしていることよ。移動してきたというより、岩の中からしみ出してきたかのような。 たぶんセイタカイソギンチャクが、またしても勝手に生えてきたのだろう。困ったものだ。カニがいなくなったからとも思えないが、蔓延しないことを祈るのみ。スズメが1匹となってしまったこの水槽、本来のコンセプトどおりに魚が揃うのはいつの日か。
瞳の奥に侵入 ロングフィンスナッパーの目に発生している気泡が、ついに黒目の部分の奥に侵入してしまった。いわゆる瞳の部分にすっかり入ってしまったので、ぱっと見には気泡の存在がわからない。でも、光の加減で瞳の中が奇妙にきらきら光るので、異常に気付く。 本当にこれは気泡なのだろうか。まさか……透明なアメーバとかでは……
ヤドカリの冬対策 これまでハムスター用に使ってきたペットヒーター(10cm角)を、陸ヤドカリ用ケージにつけてやった。このヒーターは防水仕様ではないが、ヤドカリケージの水気といえば水入れ付近だけなので、たぶん大丈夫だろうと思いつつ。 ヤドカリ用にはヒヨコ電球などのタイプがよさそうな気もしているのだが、当面はこれで様子を見てみよう。外気温が10度を切るようになった今日この頃、何も対策をしていないと手遅れになりかねない。ヤドカリ達の食欲も、最近はめっきり落ち込んできているのも気になるところだ。水入れの下に寄り集まったままの彼等が、ヒーター導入でどのような変化を示すのか見守ってみよう。
タナゴ本水槽へ ロングフィンスナッパーの瞳が、ぎゅっと奥に押し込められたような感じになってしまっていた。目の表面(内側)部分はすべて気泡に覆われている。餌は、やはり食べてはくれなかった。 淡水60cm水槽のガラス面に、緑苔がびっしりと貼り付き始めたので、苔掃除も兼ねて水換えを行った。バケツに2杯、約30リットル。久々の2/3交換だ。 Licが「これって花?」と聞いていた水草の縁に付着した花火みたいな黒い苔は、葉っぱをハサミで切除することで撤去。これが一番てっとり早い。 川魚水槽で産卵ケースにて隔離していた小魚は、体長2.5〜3cmにまで成長を遂げた。もはやこれがタナゴであることを疑う余地はほとんどなかった。ここまで大きくなったら、もう本水槽に放しても大丈夫だろう。驚かせないように、そろぉっと産卵ケースを傾け、出してやった。 さっそく岩陰に隠れたようだが、すぐに慣れたか元気に探検を開始したようだ。幸い、他の魚からもちょっかいをかけられている様子もない。無事に溶け込んでくれたようだ。 水温が“冷たいっ”と思うくらいに下がってきていた。そろそろヒーターの出番らしい。15度くらいにキープできるようなのを準備しておかねば。 7匹のカスミチョウ 午後はAPNへ寄ってみた。ほんとに久しぶりにカスミチョウが入荷したとメールをもらっていたので、その確認のためだ。いい個体ならば引いてこようと思う。 カスミチョウは2匹。入荷したてでまだパッキングされた状態のも含めると3匹。でもここはやはり安全のために、すでに店で数週間を過ごした2匹だけにしておこう。1匹3980円成。体格は手の平よりふた回りは小さい可愛いサイズ。餌食い問題なし。外見も異常なし。 ケラマハナダイが群れているのに気付く。メスばかり4匹。まとめて飼えば割引ありということなので、購入を決意した。やはりこういう魚は群れさせておくのが自然っぽい。4匹では少々物足りないが、徐々に増やしていこうと思う。 小振りなワヌケヤッコや、愛くるしい動きのセナキルリスズメにもかなり惹かれたが、今回は我慢だ。ロングフィンスナッパーが大変な時期に大型ヤッコやらスズメやらは危険すぎる。 帰宅後、温度合わせの後、魚達を2m水槽に放していると、Licが「レイアウト変えてみては」と言った。がらっと環境を変えることで、ロングフィンスナッパーの目玉の気泡が少しは良くなるかもしれないという期待と、新入りと先住魚との闘争を軽減することができるかも、と私も思ったのでさっそくレイアウト変更にとりかかった。 この水槽のレイアウトをいじるのは、じつに数年ぶりである。Licの案によれば、左右に岩を分けてみてはということだった。これまでそういうレイアウトにはしたことがなかったので、挑戦してみることにする。 雛壇みたいに積み上げるのは避け、できるだけ自然っぽくなるように、ミニ洞穴風なのをこしらえてみた。7年の歳月を経て、すっかりデッドロックと化している元ライブロックなので、あんまり岩そのものの美しさは期待できないが、カタチはまだ捨てたものではない。悪戦苦闘すること数十分。魚を驚かさないように注意しながら、雪崩ないように確実に組み合わせ、なんとか新レイアウトは完成した。 中央部分を広く開けた構成のため、奥行きが以前よりも感じられる。んん、こいつはなかなかいいかもしれない。なんて自己満足に浸りつつ。 * 新入りのカスミチョウ2匹のうち、1匹だけがさっきから先住のボスに突っつかれていた。残りの1匹は、ちょっと気の弱そうなヤツで、新しい岩組の隅っこで、岩に同化して隠れてる。どうやら正反対なタイプの個体らしい。なかなか将来が楽しみである。 ケラマハナダイ達は、こぞって奥の方に引っ込んでいて、そのお姿を拝見することはできなかった。慣れるまでの辛抱だ。 さてこれでカスミチョウは全部で7匹となった。私の理想とする水槽にまた一歩…。でもロングフィンスナッパーが治らなければ、元の木阿弥。ぎりぎりと、胃が痛む。
新入り二日目 朝陽を背後から浴びた海水2m水槽では、ちょうど真ん中の空間にケラマハナダイ達が群れて遊んでいた。もうすっかり馴染んでしまったような感じに悠然と浮かんでいる。なかなか肝が太いらしい。 新入りカスミチョウ達は、まだ岩と同化していたが、シュアーをやり始めたとたん、猛烈な勢いで食べ始めた。食い意地は十分のようだ。この分ならすぐに馴染んでくれるだろう。 ケラマハナダイも、シュアーを食べてくれているので安心安心。ただ、一番体格の小さな個体が、少々置いていかれてるようなので、フレークをいつもより多めに散らしてやった。 いずれこの4匹のケラマハナダイのうち、オスへと性転換を遂げるものが出てくるだろう。以前、この水槽ではキンギョハナダイの性転換が見られたが、ケラマハナダイがどんな風に変化してゆくのかじっくりと観察しておこうと思う。
食い意地 口の数が倍増したのだから当然といえば当然……とはいえ、あっというまに食い尽くされてゆく餌を見ていることに、まだ違和感がぬぐえない。新入りカスミチョウ2匹の食いつきがいいのはまぁわかる。彼等は今、育ち盛りなのだからいくら食べても食べ足りないだろう。でも、先住のでっかくなったカスミチョウ達まで、食事速度が倍速になったような気がするのは何故だ。先週までなら、ゆったりと「ぱふっ… ぽふっ…」だったというのに。 危機感を抱いたのだろうか。若者、いや若魚達の豪快な食いっぷりに。このままでは餌が回ってこなくなる、と。ケラマハナダイ達も、最初のうちはカスミチョウとお見合いになったら、すぱっと諦めて譲っていたのに、今はもう我先にと突っ込んでくるようになった。食い意地が強いやつばかりでじつに結構。 でも、ロングフィンスナッパーは、まだ餌を食べてはくれない。
立ち泳ぎのままのブラックゴースト いつもならばカイヤン君にやったプレコタブレットを、奪い取るように囓りに来るブラックゴーストが、ここ最近、おとなしい。夜も昼も関係なく、2本のストレーナに隠れるようにして、垂直に立ち泳ぎをしていることが多いのだった。何かがおかしい。 体表にはすこしばかり例の白っぽいカビみたいなやつが発生しつつあったが、前回ほど酷くはない。でも、動きはその時よりもなんとなく悪そうな予感。暗闇でも泳がずにじっとしているっていうのが妙すぎる。どうしてしまったのか……
ヤドカリの暖房器具 ハムスター用のペットヒーターを設置してやってから、陸ヤドカリ達がその後どうなったかというと…じつはほとんど変化がないのだった。しばらくは一番大きなヤツが、ヒーターに寄り添うようにくっついていたのだけれど、いつのまにか元に戻って、皆、水入れの下で固まっている。 殻に入ってる彼等にとっては、接触型の保温器具ではなく、ぽかぽか温熱効果のヒヨコ電球などがいいのかも。そろそろ夜間気温が20度を切って、19度とか18度とかになり始めた。切り替えるなら今だ。今ならまだ間に合う。
その後のタナゴ 川魚水槽では、タナゴがすっかり馴染んだようすで、オイカワ達と群れて泳ぐ姿をよく見かけるようになった。産卵ケースから出たことで、成長速度にも拍車がかかったような印象だ。ぐぐっと一回り大きくなったような気さえする。 でもおちょぼ口は相変わらずのようで、相当に小さなフレークしかまだ口には入らないようだ。それでもよく吐き出してるし、この魚にはグッピーなどのベビーフードをやってたほうがよかったのかもしれない。来年は覚えておくとしよう。 大きくなったとはいえ、他の3匹に比べるとまだぜんぜん格が違う。だからあんまりいじめられてないのかな、と思いきや、じつはタナゴのほうがフナよりも気が強いようで、つっついている姿を短時間のうちに数回目撃してしまった。なかなか侮れないようだ。 まぁそれだけ元気があれば、この水槽でもうまくやっていけることだろう。
左右のシチュエーション 海水2m水槽の岩組を変更したあとしばらくは、魚達はどういうわけか皆、右側に集中していた。この傾向は、岩組を変更する前から多少はあったので、岩のレイアウトの差というよりは、どちらかというと水流とかエアレーションの有無(左側にエアレーションしてる)などの影響が大きそうだ。 でも最近、ようやく寝る時には左側に居着いてくれる魚もちらほらと出てきはじめた。こちらのレイアウトの方が時間をかけてやったので、気に入ってもらえるとなんだかうれしい。 カスミチョウ7匹の群は、もはや新入りに対する追求もなく、いい具合に“乱舞”を見せ始めてくれている。餌をやったときなどは特に、あぁこれだこれがみたかったんだよ、と呟いてしまいそうになるが、もうちょい群を増やしてみたい欲求にはやくも取り付かれてしまいそうで怖い。一応、今年買う魚はこれで打ち止めの予定なのだが、はたして年度末まで耐えられるか…。