U's aquarium.
〜水のある生活〜
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月 2001 お魚日記
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ひみつ日記読む!

2001.5.1(Tue)

カニ死す。
 朝、海水60cm水槽の白い砂地の真ん中に、ぽつねんとカニの姿をしたモノが横たわっているのを見つけた。だがこのカニにはこれまでも何度か“騙されている”ため、確認せねばなるまい。そろぉっと指でつまみ上げようとした瞬間、からくり人形の糸が切れたように、ばらけてしまった。もしやこいつは、またしても……

 だが、手のひらにすくいあげて改めてじっくり観察してみたところ、甲羅内部にはいかにも内臓がそこに収まっていたかのような痕が残っていた。特にエラの部分はとても生々しく、まるで…生きていたかのような雰囲気だ。悩ましい。じつに悩ましいではないか。カニの脱皮殻の内側が、こういう風になるのかどうか正確なところが不明なため、間違いなくこいつが“脱皮殻”であると言い切れない。いや、むしろ“死”のほうを強く思い浮かべてしまうのだ。Licも、これが抜け殻とは思えないとコメントしてくれた。ますます“死”を覚悟する。

 カニが根城にしていた穴蔵を、それこそ“穴”が開くほど覗き込み、さらに角度を変えて奥までじっくり見てみたのだが、カニの姿はどこにもなかった。何かがいるという気配すら感じられない。まったくの無人(無生物)の岩穴のように思えてしまう。
 ほんとうに死んでしまった…のだろうか?とりあえず、殻を土に埋めてやった。

砂の色
 朝の餌やりタイムは、たしかに短くなったようだ。淡水水槽が半減した効果は大きいらしい。ところで洗面所で緑に輝く淡水60水槽の感想をみこりんに求めてみると、「ばっちぃ」とダメ出しされてしまった。一瞬目が点になりかけたが、気を取り直してどこがばっちいのか詳しく聞いてみたところ、どうやら敷き砂が黒いのがいけないらしい。以前の茶色のが、みこりん的には好みだったみたい。なかなか難しい年頃である。


2001.5.3(Thr)

フレークOK
 クリルが切れた。都合により今回はテトラのものを使っていたが、やはり大量に粉々が残ってしまった。
キンコウ物産株式会社の“SUPER KRILL”はその点申し分ないが、ホームセンターでは入手できないという弱点がけっこう痛い。明日にでもAPNで買いだめしておかねば。

 ところで最近カスミチョウの餌食いがものすごい。もっとも、彼らは普段からたくさん食べてくれているのだが、それに輪をかけてさらに食欲倍増したかのよう。ところでシュアーSが切れてしまった現在、口先の変形しているオチビも、何度も何度もシュアーMに果敢にアタックをかけてくる。だがやはりうまく食べることはできていない。そこで一昨日からフレークをやってみているのだが、これがなかなか好評だった。以前フレークを試したときには見向きもされなかったというのに、うれしい変化だ。

 海水水槽の統廃合計画、いまだ悩み中。


2001.5.5(Sat)

激安クリルと鬼のような魚
 じつに久しぶりにAPNに行った。クリルの補充のためである。
 実際クリルは安かった。7周年セール中とういこともあり、普段の売値よりも、さらに200円安い。もとからクリルについては他のショップよりもかなり安いというのに、ありがたやありがたや。手持ちの現金で買えるだけ購入。
 『マリンアクアリウム』の19号が出ていたのでこれも買う。レイアウト特集か。水槽統廃合に悩み中の身としては、何か参考にできるかもしれない。

 展示水槽のほうでは、春ということもあり、デバスズメやシリキのちっこいサイズが泳いでいて、じつに可愛らしかった。小さいもの好きのみこりんにも、たいへん好評である。このままこのサイズのままいてくれるのならと、いつもながら思ってしまうのだった。
 他にはコンゴウフグの各サイズが数匹目に付いた。これにもみこりんは好奇心をいたく刺激されたようである。指さす腕にもぎゅんぎゅん勢いがあった。「このおさかななんていうの!!」と言うので教えてやったら、「おにみたい!」と感想を述べてくれた。たしかに鬼のような角である。買ってとお願いされてしまったが、3000円は少々懐に痛いので、我慢我慢。

 レジにて、“ブラックホール”なる活性炭のデモがあったので、さっそくやってみた。メチレンブルーの溶液が、それを通過すると、あら不思議。無色透明な水になってしまう。ものすごい吸着力…。こういうのが好きなLicが何度もトライして確認していた。なかなか面白いアイテムである。


2001.5.6(Sun)

海水コンセプト
 海水水槽のコンセプトを、うっかりひらめいてしまう。トイレの中というのは考え事をするにはやはり最高の空間らしい。

 海水60cmは、洞穴風に。小型ヤッコとかブラックッキャップバスレットとかを泳がせてみたい。
 R360は、オーソドックスにクマノミ&イソギンチャク水槽に。これに加えて、マリンアクアリウムのアクアテラをやってみたい。

 海水36cmと海水2mは、当面現状のままがいいだろう(とくに海水2mのほうはいじろうと思ったら金がかかるので、やりたくでもできないし)。


2001.5.10(Thr)

恐怖の連鎖…
 なのかもしれない。
 朝、餌やりのために各水槽をチェックしていると、淡水90に移住させた金魚3匹が瀕死なことに気付く。いや、すでに1匹は息絶えているようだ。一番大きかった金魚が、通常の姿勢のまま静かに漂っている。つい今しがた絶命したのだろう。残りの2匹も、かなりやばい状況だった。全身に鬱血が見られる。特にエラのあたりがひどい。死んでしまった金魚には、やって来たときからエラブタが片方なかった。だからエラへの攻撃は致命傷となったのだろう。そう、これは攻撃を受けた痕だ。そうとしか思えない。

 こんな傷を作るヤツといえば、ブラックゴーストがもっとも怪しい。カイヤン君は、もとから他の魚には無関心だったし、あのシャベルのような口ではこんな傷を作るのは難しいだろう。とにかくこのままではいけない。さっそく残った金魚をバケツへと隔離する。

 *

 仕事から戻ってみると、バケツの中では白い金魚が死んでいるのが見えた。残る1匹は、生きていた。エラブタのあたりが白っぽくなって、かなり痛々しい。

 淡水60に移住させていたふりひら金魚も、1匹落ちてしまっていた。尻尾の無事だったヤツだ。尻尾のないほうは、さっきからずっと砂をつっついて彷徨っている。

 海水R360、海水36cmのデバスズメ、それぞれ1匹死亡を確認。


2001.5.11(Fri)

さらに落ちる
 腹の大きかったブラックネオンが、朝、水草の隙間で息絶えていた。取り出してみると、腹はぷにぷにと、まるで伸びきったゴムが元に戻らなくなったかのようにぺちゃんこに広がっていた。これは卵などではなく、空気(あるいは水)でもたまっていたかのようだ。

 負の連鎖は、つづく。


2001.5.13(Sun)

金魚たちの危機
 バケツで療養中の金魚の生き残りは、エラブタの傷がかなり白くなってきていた。泳ぎもなんだか怪しげである。手遅れかとも思いつつ、ようやく探し出したメチレンブルーを投入した。

 ピンチは続く。今度は尻尾のないふりひら金魚が、いつのまにかグッピー達に体表の鱗をつっつかれていた。加えてアルジイータが囓りつく。身体の小さなふりひら金魚に、その3倍はありそうなアルジイータがむしゃぶりつく図は、かなり怖い。まるで食われているかのようだ。実際、鱗を囓られている雰囲気。すぐさま救出し、迷った末に川魚水槽に移してやった。
 そうしておいてからよく観察してみると、鱗のほとんどがなくなっていることがわかった。あっというまの出来事であった。昨夜はこうではなかったはずだ。ふりひら金魚は、頭を下にしたまま逆立ち状態。かなりまずい。


2001.5.14(Mon)

海水苔掃除
 海水水槽の水換えをやろうと、まず苔掃除から始めてみた。人工海水の残りが心許ないので、2m水槽は今回除外する。

 海水36cm、R360,海水60cmの順にやっていったのだが、海水36cmのとてつもない苔…いや、苔というよりはまるで分厚い不織布みたいな感じのやつに打ちのめされた。水面をほぼ覆い尽くされ、ガラス面にも厚さ数ミリはあろうかという苔の付着があり、これらをきれいさっぱり取り除くだけで予想以上の時間を食ってしまった。今日はとても水換えまで進めそうにない。とりあえず残りの水槽も苔掃除だけにとどめておく。

 時間がたって水がある程度澄んでくると、海水36cmの中身が確認できるようになった。ウニ坊や、ヤドカリ君は健在。海綿らしき球体も、なんだか数が2つから3つに増えたような気がする。デバは1匹になっていた。体色が異様なほどに美しい。日光があまり差し込まなかったのが影響しているのだろうか。R360のデバとはえらい違いだ。
 そのR360のデバは、なんとなく弱々しく見える。ここの海水がいけないような気がして、海水36cmのほうに移してみたのだが、信じられないようなミスで水槽から取り出すときにライブロックとプラケで挟んでしまい、結局、夜には落ちてしまっていた。まったく…どうかしてる。大失敗だ。

 明日は水換えの予定。


2001.5.15(Tue)

海水水換え
 人工海水の素が60リットル分しかなかったので、R360は次回に延期し、海水36cmと海水60cmの水換えのみ実施。幸か不幸かR360は現在、生き物が入っていないので、あまり影響はない。

 海水36cmでは、久しぶりにライブロックも取り出しての全交換とした。15リットルほどでいっぱいなる小さな水槽ゆえ、あっというまに作業は終わる。ところがいざパワーヘッドを始動させようとしたら、妙な震動がするばかりで水が出ず。もしやと思い砂に埋もれたジョイント部分を掘り起こし、パイプから外してみると、やはり砂が詰まりかけていた。さっき水槽内部をいじってたとき、うっかりパイプに触れて、底面フィルタの下に砂を入れてしまったようだ。
 また同じように砂が詰まるかもしれないが、とりあえず今は敷き砂全部取り出してるほど時間もないので、そのままパワーヘッドを戻しておいた。

 パワーヘッドの背後に隠れていたウニ坊やを、久しぶりにライブロックに戻してやったのだが、夜には再びパワーヘッドの隙間へと戻ってしまっていた。よっぽどお気に入りらしい。でもだんだんサイズが大きくなってきているので、そろそろ限界かも。

 *

 続いて海水60cm水槽。こちらはライブロックに粉を吹いたような堆積物が見られるので、まず水槽の中でこれをゆすいで落とす。ものすごい煙幕だ。そして潮ダレのひどい上部濾過槽、水槽裏側を念入りに拭き掃除。
 新しい海水を入れたのち、ライブロックのレイアウトを試行錯誤する。この水槽の新コンセプトは“岩穴”なので、それっぽく見えるようになんとか組み直そうとするも、岩の数もサイズも理想的とはいえず、なかなか満足のいく仕上がりにならなかった。それでもどうにか許容範囲のものになったような気がしたので、魚を戻してやる。
 ハオコゼ君は、さっそく岩穴の根本に隠れていってしまった。またしても餌をやりにくいポイントだ。

 このライブロックはほとんどデッドロックに近く、これまで光に当たっていた部分はともかく、背面は、ほとんど昔ながらの珊瑚岩のように白っぽくなっている。今回、その白い面を前面に出してレイアウトし直したので、最近のライブロック主体の岩組とは異なり、昔懐かしの真っ白レイアウト水槽のようになってしまった。古典的だがこういう魚水槽が私の原体験かもしれない。これもまたよし。

 ネッタイスズメは、別の水槽に移す予定だったので当面産卵ケースに隔離することにした。ところが、昨日に引き続きまたしても事故発生。ネッタイスズメが飛び出してしまったのである。しかも運の悪いことに、ちょうどそこには脚立の脚があって、怖いくらいの“いい音”をたてて激突したのだった。
 すぐに産卵ケースに戻してやったが、なんとなく斜めに傾いたまま意識朦朧としているようす。水槽の下には偶然にも柔らかなビニール袋とかが置いてあったので、もしも脚立にさえぶつかっていなければ大事に至らなかっただろうに。どうやら頭部を強打したようで、うっすらとこすれたように線が入っている。暴れん坊で苦労させられたが、かれこれ5年も一緒に暮らしているとそれなりに情も移る。なんとか元気になって欲しい。

穴の奥には…
 夜、レイアウトしなおした海水60cm水槽を、暗がりでぼんやりと眺めていた。真新しい海水と、白い珊瑚岩が、なんともいえず心地よくて、つい時のたつのも忘れてしまう。

 そのときであった。例のカニの洞穴の奥で、動くものを発見!目を凝らして、じっと見つめる。

 ……やられた。ヤツは生きていた。またまた騙されてしまったらしい(
5月1日の日記参照)。
 でも、死んだと思ってたカニが生きていたという事実は、ここ数日の不幸続きの中で、なんだか、ほっとする。これからも水槽の主として、元気でいてほしいものだ。


2001.5.16(Wed)

ふりひらピンチ
 淡水60の川魚水槽に移住させていたふりひら金魚が、背中に綿銅を発生させていたので、バケツ療養中の金魚と一緒に治療することにした。鱗の剥がれた部分に水カビ病が発生したようだ。

 ネッタイスズメは、今日も一日じっとしまままほとんど動かず。ただ、目の輝きが少し戻ってきたような気はする。気のせいかもしれないけれど。


2001.5.17(Thr)

傷だらけの魚たち
 ふりひら金魚をバケツから手のひらにすくってみる。生きていた。背中の綿々は、かなり剥がれつつある。でもとても安心できる状態ではない。
 同じく治療中の金魚は、かなり元気を取り戻したようだが、餌をねだる仕草はまだ見せない。泳ぎはしっかりしてきているので、こちらは時間の問題のような感じ。

 ネッタイスズメ、特に変化は見られない。悪くなっている感触はなし。


2001.5.18(Fri)

苔の威力
 ふりひら死す…

 海水36cm水槽では、早くも苔があらゆる表面を覆いつつあった。ものすごい繁殖力だ。水槽背面にカラーフィルムシートを貼ったら、少しは効果あるかもしれないと思い始める。


2001.5.19(Sat)

復活の魚たち
 バケツ療養中の金魚が、ついに餌を食べてくれた。以前ほどの食欲ではないものの、確実に回復しつつあるようだ。そろそろ新居のことを考えねばならないが、Licの提案する旧イサザアミ水槽を金魚水槽に転換するというのが最有力候補。ここなら以前の金魚水槽よりも広いし、底面フィルタは付いているし、申し分ない。

 産卵ケースで隔離療養中のネッタイスズメが、とうとう餌に興味を示すようになってくれた。しかもフレークを2〜3枚食べたのを確認。こちらも順調に回復しているようだ。
 いい傾向である。


2001.5.21(Mon)

ますます元気に
 産卵ケースで隔離療養中のネッタイスズメに、今日はさらに変化が見られるようになってきた。ときおり力強いストロークで、底の方に向かって潜っていこうとするのだ。目の動きにも俊敏さが感じられる。心なしか体色にも艶が出てきたような気もする。期待が持てそうである。

 海水36cm水槽が、またしてもすっかり茶苔まみれになってしまった。置き場所を変えるべきなのかも…(西日がずっと当たる場所だからなぁ)


2001.5.23(Wed)

キレイにしてみたものの
 さて今日は、保育園の家庭訪問の日である。先生がリビングに上がることを想定し、昨夜は真夜中、2m水槽の苔掃除を行った。準備は万全である。みこりんが日頃どのような環境で暮らしているのか、とくと先生に見てもらおう。

 ところが、帰宅してみると玄関に座布団が敷いてあった。こ、これはまさか……、急いでリビングへと向かう。ドアを開けると、来客があったような雰囲気ではない。すかさずLicに確認すると、案の定、先生は玄関で話していかれたそうであった。む、無念。でもまぁいいか、水槽キレイになったことだし。


2001.5.25(Fri)

川魚のこと
 川魚水槽では最近、仲良く寄り添う2匹の姿がよく見られる。以前の30cm水槽ではさすがに狭すぎて、こんな具合に泳ぎ回る姿を見たことはなかった。やはり水槽を変えてやってよかったと思う。

 そろそろ川に出かけるにもいい季節だ。新しい仲間を増やしてやろうかと考えたりもしている。ただ、そうした場合に、この安定が崩れやしないかという不安はあるのだが…。やはり増やすなら、どかっと数をまとめてやろう。今回は蓋も完璧だし、飛び出し事故も起こるまい。


2001.5.27(Sun)

姿なき侵入者
 
海水60cm水槽のライブロックを配置し直してからはや2週間以上。これまでとは違う角度から岩を見ていると、いろいろ新たな発見もあったりする。

 今日はカニを1匹見つけた。ライブロックにカニは付き物だけれど、すっかりデッドロックと化したとばかり思っていただけに、少しばかり驚いてしまう。しかも不思議なのはそのサイズだ。よくアサリなんかの二枚貝を食べていると、中からカクレガニが茹で上がって見つかったりするが、今日発見したヤツはちょうどそのくらいのミニサイズだった。この水槽にライブロックを入れてから2年は経過していることを考えると、最初からくっついてきたにしては小さすぎやしないだろうか。実際、最初から巣くっているカニは、約2倍には成長している。…はたして彼はいったいどこからやってきたのだろう。

 産卵ケースに隔離したネッタイスズメは、ほぼ元気を取り戻したような感じ。さて、どこの水槽に移してやろうか。海水36cmのデバを2mに、熱帯君を空いた36cmに、青いスズメを……うーん、悩ましい。R360の行く末は、いまだ決まらず。


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