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〜水のある生活〜
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11月 1999 お魚日記
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1999.11.2(Tue)

APNへ
 会社帰り、シュアーを買いにAPNに寄った。じつに久しぶりである。店内では、新たな水槽が稼働の準備を始めていた。見るからにベルリンシステムな仕様である。パウダーサンドが厚めに敷かれ、巨大なプロテインスキマーが鎮座している。直結されたモーターは、我が家の2m水槽にそれぞれ使っているモーターの1つに匹敵する。これ1つでプロテインスキマーだけを動かすそのパワーは、相当なものだろう。
 展示水槽のほうでは、コクテンカタギが涼しげな色彩で可愛らしい泳ぎを見せていた。思わず手が出そうになる。だが、今日はシュアーと、マリンアクアリウムを買わねばならない。我慢である。
 カスミチョウは、待っていてくれた。ただ、体側にぽつんと白い突起が見える。このくらいなら支障なさそうな気もするが、もし他の魚に移ったりしたら大変なので、ショップで治療完了するのを待つことにした。我が家にはトリートメントタンクがないのである。
 Licは、淡水魚のほうでエンツュイに惹かれているもよう。この魚は、体高があり、背ビレもまるでツバメウオのように立っていて、変わった姿なのだ。でも、この魚に関する記述を思い出す限り、飼育環境下では長生きしないとか。しばらく様子を見てみようと思う。
 そろそろみこりんがトイレの時間なので、店をあとにする。予定のモノと、苔とり貝を1匹購入。ついでに殺菌灯のランプと石英管も注文しておいた。明日はアクアス方面に出撃しようかと思う。


1999.11.3(Wed)

アクアスへ
 じつに久しぶりにアクアスへ行ってみた。どんな海水魚が入っているだろうか。期待にやや興奮しつつ、自動ドアを抜けた。
 まず熱帯魚のコーナーから、順に吟味してゆく。グッピーの展示がさらに増えたようだ。他の魚種は、ややありきたり。
 いよいよ海水魚のコーナーへ。正面からではなく、奥側から見てゆくのが私のいつもの方法だ。
 モンガラカワハギ幼魚、ずいぶん安価になったものだ。やや体色がくすんでいるのが気にかかる。その向こうの混泳水槽2本、なんだかひどい有様のトゲチョウがいた。カリフラワーだろうか、各ヒレが綿まみれ状態である。通常なら、トリートメントタンクにいなければならない魚である。どうして展示水槽にいるのか。まさか、トリートメントタンクがないとか?。これでは、他の魚にもいろんな病気が移ってそうで、とても買う気にならない。クイーン幼魚や、ポッターズピグミー幼魚など、そそられる魚もいたのに、残念なことである。
 正面の展示水槽は、だいぶ売れてしまったのか閑散としていた。アケボノハゼ1匹2980円は、なかなかお買い得。かなり心が揺れた。もし、ここにいる2匹がペアなのだとしたら、速攻で買いなのだが・・・。もうしばらく悩んでみよう。
 珊瑚の入った大型水槽では、ブルー(とラベルにあったが、王冠模様がやけにくっきりで、クイーンのようにも見える)にゴールデンバタフライ、それにフレームエンゼルが泳いでいた。ブルーは非常に状態良く見えたが、ゴールデンバタフライとフレームがいけなかった。見るからに状態が悪い。こうした魚がいるということは、この水槽そのものが本調子ではないのでは?。一見元気そうなブルーも、じつは爆弾抱えていたりして、と、そういう目で見てしまうようになる。
 もしやアクアスでは、海水魚の購買層が、減っているのではなかろうか。この界隈では、APNとアクアスしか海水魚を買える店がなくなってしまったので、ぜひとも奮起をお願いしたいところだが。


1999.11.5(Fri)

抱卵中
 夕食前、ふと2m水槽のスカンクシュリンプが奇妙な動作をしているのが目に止まった。お腹を折り曲げ、しゃわしゃわと腹部の節を忙しそうに動かしている。
 じぃっと観察してみたところ、卵を抱えているのだとわかる。薄緑色の無数の卵が、お腹の内側にびっしりと貼り付いているのだ。親エビは、せっせと新鮮な海水を送り込んでいたというわけである。
 このスカンクが前回抱卵して稚エビを放出したのが、たしか去年の暮れだったと記憶している(と思ったが、先ほどお魚日記の過去分を検索してみたところ、稚エビの放出は今年の3月9日であることが判明した)。スカンクの雌は、精子の備蓄ができるので、雄がいなくとも何度か産卵するらしいが、こんなに保つものなんだろうか。もしや無精卵かな。でも、大事そうに世話しているメスの様子は、やはりとてもいじらしいのであった。このままクラゲ水槽に隔離して、稚エビを育ててみるか?と一瞬思ったが、クラゲ水槽の水質が今ちょっと不安定なので、もうしばらく様子見である。


1999.11.6(Sat)

配管整理
 騒音が激しくなっていた2m水槽をなんとかすべく、今日は屋外設置の配管をチェックすることにした。壁を通しているパイプ類が、壁と接触することによって生じる振動が、騒音の大きな要因と思われたからだ。
 屋外では、ワーディアンケースにモーター類、クーラー、殺菌灯を配置してあるのだが、地面にワーディアンケースの足がめり込み、それに伴ってパイプ類が下がってきていた。これではパイプの接触は避けられない。これを改善するのが先決だ。
 以前、パイプ類を固定していた針金をすべて外し、ワーディアンケースの足の下に、煉瓦をそれぞれはさむ。これでパイプ類は、かなり自由に動くようになった。そのうえで、改めてパイプをワーディアンケースの棚に針金で固定し、壁との接触を極力少なくなるようにする。壁に手を当てて振動の状態を確認すると、心なしか落ち着いてきたように思えた。
 リビングへと戻り、じっと耳をそばだててみる。ん〜、水音は変わってないが、不快な機械的振動音は、だいぶ聞こえなくなったような感じがするな。私的には、これで十分OKなレベルだ。でもLicを満足させるには、まだ不十分かも。やはり濾過槽ごと屋外設置にしなければ・・・。何年後に実行できるか、まったく予定はたってないのだけれど。


1999.11.7(Sun)

掃除
 ざり水槽の水換えをする。残り餌のクリルに、水カビが生えているのが気になっていたのだが、平日はどうも慌ただしく時間が過ぎてしまって手が付けられず、かといって休日にもやることが多すぎて、結局今日まで放置していたのだった。あめざりの丈夫さに、ついつい甘えてしまったが、それにしても残り餌が発生すること事態、食欲旺盛なはずのあめざりにしては妙である。大量にクリルを投入しているわけでなく、一日に1匹しか与えていないというのに。あめざりも、じつは“猫食い”するのだろうか。
 底をあさって餌を食べるというよりは、目の前にやってきたクリルを、ちびりちびり千切って食べ、飽きたらポイしているような感じがする。けっこうお上品だったりして。
 さて、今回から水抜き用の灯油ポンプが新型になった。このまえホームセンターで発見して買ってきていたのだが、新型は、通常のパイプ径の約2〜3倍の太さを誇る。これならば、水換えの時間をかなり短縮できるのではないかと期待してのことだ。手動による水換えの場合、一番時間がかかるのは古い水を抜く作業なので、パイプ径が太くなれば、それだけ排水時間を短縮できるはずであった。
 握り部分も、かなりでかい。ラグビーボールを小形にしたような感じで、従来の米俵型よりも握りやすいのがいい。がしがし握って、水抜き開始。なんだか手応えを感じる水の動きだ。
 径が太いため、やや長めにポンピングしなければならなかったが、いざ流れ始めると、排水効率の差は歴然であった。旧型が“ちょろちょろちょろ”なら、こいつは“どどどどどど”なのである。まさに、あっというまにバケツが一杯になってゆく。これは良い買い物をしたかもしれない。
 でも、径を太くするのは誰でも考えつきそうなものなのだが、なぜ今日までこういう製品がなかったのだろうか?本来の用途である、灯油の入れ替え作業でも、径が太い方が便利なはず。もしや、素人には窺いしれない奥深いテクノロジーが凝縮されているのかも。
 ざり水槽の次は、クラゲ水槽、淡水60水槽、海水60水槽、金魚水槽と、次々に掃除していった。ざりと、金魚水槽以外は水換えしなかったので、作業もさくさく進んでゆく。
 クラゲ水槽では、瀕死のクラゲが漂っていた。結局、脚は復活せず、残った2本も傘から分離してしまい、いまでは傘と脚だけがばらばらに水槽を舞っている。脚が分離したのはおよそ2週間前なのに、いまだ消滅することなく水槽にあるのが、とても不思議。生きているのか?クラゲには、驚かされることが多い。


1999.11.8(Mon)

むむっ
 朝、2m水槽のライトをつける。じっと魚の様子を観察、今日も元気にしているだろうか。
 カスミチョウの尾ビレに、なにやら半透明な物体を発見!。こっこいつはもしや・・・・・。否応なく緊張は高まってゆく。
 3匹ともに、尾ビレに薄く半透明な感じに初期の白点病が確認できた。明け方冷え込んできているので、またもやヒーターの容量不足が影響し始めたのだろうか。ただ、幸いなことにカスミチョウ以外には異常は見られず、カスミチョウも餌食いは落ちることなくシュアーをたっぷり食べてくれている。自然治癒の可能性は高い。早めに大きなヒーターを追加しておかねば。

 夜、カスミチョウを観察してみると、尾ビレは再び透明な状態に戻っていた。明日の朝が気になるところ。


1999.11.9(Tue)

一応・・・
 今朝のチェックでは、カスミチョウの白点は、痕跡もわからない。完治したようである。年に1〜2度、こうして白点の兆しが出てしまうのは、やはり水底の汚れが原因かもしれない。ベアタンクなのだが、少々汚泥が残っていて、コケ掃除のとき、巻き上げてしまう。これを防ぐには完璧なまでの汚泥除去をするか、汚泥処理用の生物投入が考えられる。私の性格からして、完璧な掃除は無理っぽい。やはりナマコを入れるべきか。
 いずれにしても、底面にまで大繁殖しているセイタカイソギンチャクを撲滅せねば、話は進まないのだが。はたしてこいつを効果的に全滅させるにはどうすればよいか、悩んでいるのであった。
 淡水で洗えば可能なのだが、ライブロックすべてをデッドロックにしてしまうため、新しいライブロックを購入できるだけの資金が必要だ。今年中はどうにも無理そうである。


1999.11.10(Wed)

あれ?卵・・・
 先日、抱卵していたスカンクシュリンプだが、その後どうなったかなと観察してみると・・・。お腹の卵はきれいさっぱりなくなっていた。いつのまにか放出したらしい。ぜんぜん気が付かなかった。なので、稚エビが孵ったのか、どうかは不明である。
 前回、ちょうど放出の瞬間に立ち会えたのは、まさに奇跡に近い偶然だったのか。


1999.11.11(Thr)

アンモニア
 昨日読んだ海水魚飼育の本、立ち上げ時に赤身の魚肉や、アンモニアも使えるとある。私が以前聞いたところによれば、純粋アンモニアと生物の老廃物として出されるアンモニアとは、イコールではないため、やってはいかんということだったが。この本の著者は、自分で試してみた結果を書いているのだろうか?ならば純粋アンモニアでもOKという説にも説得力はあるが。そんな簡単な方法がOKなら、誰も立ち上げに苦労しないだろうし・・・。イソギンチャクをまっぷたつにして、濾過槽に放り込む方法は、ショップでもやってるみたいだが。
 プラケに水作入れて、純粋アンモニアで実験してみるかな。


1999.11.14(Sun)

セイタカイソギンチャク
 先週から、2m水槽の背後が非常に明るい。そこにはもともと窓ガラスがあるのだが、直射日光が入ると苔がすぐ生えるので、長らく雨戸を閉ざしていたのだ。だが、ハイラックスランプの照射時間を減らすことで、電気代を削減するという目標のもと、ついに開放したのである。
 朝方などは、秋の太陽高度であれば、見事に東側からの直射が水槽内を美しく照らしてくれる。自然な感じの光というのは、目にも優しいだけでなく、魚もなんだか元気そうに見えるから不思議だ。ハイラックスランプは、強烈すぎる。だがやはり、はやくも苔が一面を覆いつつあった。今日はさっそく苔掃除である。
 以前から、左側面に1匹のセイタカイソギンチャクが付着しているのが気になっていたのだが、今日はそれを取り出すことにする。というか、ブラシにひっかかって取れてしまったのが真相なのだが。
 Licがそれを飼おうという。プリンの容器を持ってきた。縮こまったそれを投入。若干の海水を入れておく。こいつで実験するのがLicの野望だろう。淡水で何分生きられるのか、などなど。2m水槽のセイタカイソギンチャク殲滅のため、確認せねばならないことは多い。


1999.11.15(Mon)

セイタカイソギンチャクその後
 昨日、プリン容器に隔離して、そのままワーディアンケースに入れて置いたセイタカイソギンチャクだが、元気に触手を伸ばして生きていた。温度はもちろんかけていないので、室温だ。17度くらいである。まぁ、このくらいならスズメダイなら生きるから、生命力の強いコイツなら生きてても不思議ではないか。
 こうして単独飼育(といっても、プリン容器に海水1cmほど入れてあるだけ)してるぶんには、なにやら可愛げなんだがなぁ。


1999.11.16(Tue)

謎の生物
 グッピーの稚魚用に毎日やっているブラインシュリンプは、専用のブラインハッチャーで孵化させている。ハッチャー内の海水は、海水水槽の水換えの時に余分に作って置いたやつをバケツに溜めて、そこから少しずつ使うようにしているのだが、毎日ハッチャーの海水を交換しているわけではなかった。ほんとうは毎日新しい海水でブラインをわかしたほうがいいのだが、ハッチャーを洗うのが面倒なのと、海水の汲み置きがすぐになくなってしまうので、やっていない。食塩で孵化させればよいのだろうが、海水水槽があるのに、わざわざ食塩使うのもなんだかなぁというので、ずっと我が家では海水を使うことにしているのだ。
 今夜も、ブラインの卵の殻が無数に浮いたハッチャーから、孵化したブラインをスポイトで吸い出して、グッピーどもにやっていたときのこと。ハッチャー表面で、何かがぬらっと動いた気がした。ブラインの殻は、非常に撥水性が高い。なので、溜まった空気が抜けたのかも、と思っていたのだが・・・
 今度ははっきりと水面が動くのが見えた。明らかに生物の動きである。推定体長は、約1cm。ブラインしかいないはずのこの中に、いったい何が潜んでいるというのか!?
 おそるおそるスポイトでつついてみる。手応えなし。何もひっかからない。それでも、先ほど見た水面の動きは、何かがそこにいることを示している。意を決して、ブラインハッチャーの水を捨ててみることにした。何がいるのか確認するために、慎重に少しずつ。
 だが、出てくるのはブラインの殻ばかり。特に変わった生物などいない、やはりあれは目の錯覚だったのか。そう思い始めたころ、唐突にヤツが躍り出てくる。
 まるでヒジキのようであった。真っ黒で、細長い。全長約1cm。でも、そいつはのたくっていた。苦しげに。生物に違いない。
 無条件に、おぞましい眺めである。見つめていると、まるでそいつが体に付着してしまうかのような怖さがある。だが、それが何かを確かめねばならない。
 前後の見分けがつくようになった。尻尾はやや尖っており、頭と思われる部分には、吸盤のような口らしきものがある。これに似た形状の生物を、記憶の中からたぐり寄せる。
 たしかハエの幼虫の中に、こういったやつがいたような気がする。普通のウジではなく、ぼっちゃん式便所などに発生するタイプのほうだ。いわゆる水生型ハエ幼虫とでもいう感じの。それにしては、ややサイズが小さいのが気にかかる。
 だが、それ以上、こういった生物に関する情報を持っていなかったので、まったく未知の生物ではなさそうだという結論に安堵しつつ、ただちに排水溝に流してしまう。這い上がってこないように、念入りに水をそそぎ込んでおく。あれが夜中這い上がってくるかと思うと、それだけで身の毛がよだつ。私は脚のない生物には、かなり弱いのだ。
 さっそくこのことをLicに報告すると、なんとLicは正体を確かめるべく飼うべきだったなどと言う。お、恐るべし。


1999.11.17(Wed)

餌のやり方
 これまで2m水槽では、シュアーをやるとき、水槽の真ん中付近から投入していた。だが、これでは水流の加減で、大半が食べられるまえにセイタカイソギンチャクの待つ、珊瑚岩やらライブロックに落ちてしまうのだった。おかげで、セイタカイソギンチャクどもは丸々と太り、触手をめいっぱい広げて、もっとくれと催促する毎日だ。なんといまいましいことよ、と思いつつも、シュアーの沈下速度が早すぎて、カスミチョウ3匹ではちょびっとずつ投入しても、余りが出てしまうのは避けられない。なんとかせねば。
 ふと、水槽の右端からシュアーを入れてみようと思い立った。これまで、カスミチョウは水槽の中央か、左側にいることが多かったのだが、なぜか最近、右の方に寄っていることが多い。何か心境の変換があったのか不明だが、そうやって右のほうにいてくれるのであれば、右端からシュアーを入れても大丈夫なような気がしたのだ。
 付属のスプーンに、1/3ほどをちょろっと落としてみる。食べてくれるだろうか?
 カスミチョウ達は、ふいに落ちてきたシュアーに、最初気づかなかったようだが、たちまちそれがいつものシュアーだと気づいたのか、猛然と食べ始めたのだった。真ん中からやってたときよりも、餌食いが良い感じだ。
 ロングフィンスナッパーも、ばんばんシュアーを食べに来る。これまでシュアーなど見向きもしなかったというのに、どうしたことだろう。クリルばかりよりも、こうした餌のほうが栄養バランスがいいので、どんどん食べてもらってかまわないが、でかいスナッパーの口に、Mサイズのシュアーはあまりに小さい。ほんとに足りてるのか不安になってしまう。
 カスミの乱舞は、なんだか久しぶりのような気がする。およそ4〜5杯の分を、ほとんど残すことなく食べてくれた。どうやら水流に舞うシュアーのほうが、食べやすいらしい。もともとプランクトンを食べている魚なので、ただ漫然と落下する餌よりも、横方向に流されていく餌のほうが魅力的なのかもしれない。たっぷり食べて、丈夫に育って欲しいものである。


1999.11.19(Fri)

冷たい
 今年初めての木枯らしが吹いたとかで、このところとても寒い夜が続く。温度をかけていない“ざり水槽”では、餌をやるたび水の冷たさが身にしみるようになってきた。1号と2号も、なんだが食欲が落ちている感じである。
 10度をきった水の中では、そろそろ冬眠に入るのかもしれない。調べたところ、特に砂を厚くしておく必要はないとのことだったが、ざりの冬越しは初めてのことなので、どきどきである。眠ったまま永遠に目を覚まさなかったらどうしよう、とか、いらぬ心配ばかりが浮かんでくる。とはいえ、温度をかけるよりは、自然にまかせた四季のある環境のほうが、ざりにはいいらしいので、じっと観察しているほかない。無事越冬して、来春にはもっと巨大に育ててみたいものである。


1999.11.20(Sat)

グッピー水槽水換え
 脱衣所に置いてあるグッピー繁殖水槽3本が、そろそろ水換えの限界だった。月曜に、あぁもうやっとかないとだめだ、と思っていたものの、なかなか平日は時間がとれない。ようやく待望の休日となったので、起きたそうそう水換えを始めることにした。
 底面の砂掃除もかねて、掃除用ホースでじゅぽじゅぽ水を抜く。やはり汚れはかなりのものだ。稚魚を吸い込まないように、慎重にホースを移動させてっと・・・。
 「あ!」、いま一匹吸い込んだような?
 排水先のバケツは、セビリアンブルーの絵の具を溶いたような色彩である。じっと目を凝らして、吸い込まれたはずの稚魚を探す。ん〜、なかなか見つからない。
 ようやく発見したのは約30秒後。網ですくって水槽に戻す。水換え再開。
 幸い、その後、稚魚を吸い込むこともなく、順調に3本の水換えと掃除は終了した。
 ソードテールと、ジャパンブルー×イエローグラスの水槽では、生まれたばかりの稚魚が十数匹確認できた。ここのところ我が家のグッピー達は、産仔ラッシュらしい。親よりも、子供の姿が圧倒的に多くなっている。
 コーラルの水槽では、オスが全滅してしまっていたが、子供が残せたのでなんとか復活できそうである。Licは、こういうゴールデンもしくはアルビノ系が好みらしいのだ。私はやはりメタリックブルーに弱い。ジャパンブルーの方に、一匹、ダブルソードで両端淡い赤、中心に白という尻尾で、体はジャパンブルーというのがいるのだが、それが気になってしょうがない。これまで自然交配にゆだねてきたが、なかなかこの色彩を持つ子供が出てこないので、産卵ケースに隔離してみようかと思っているところである。うまく残せるだろうか。

ヒーター増設
 2m水槽のヒーター容量が足りないのではないか、ということで、今日、300Wのヒーターを1本追加で買ってきた。サーモスタットは1つ余っているので、それにつないで使うことにする。
 アングル内部にサーモスタットを吊るし、ヒーターを投入してから、コンセントに挿す。無事作動していることを示す、オレンジの灯りが点いた。が、元から使っていた2個のサーモスタットのうち、1つのランプが消えているのに気が付いた。温度差によっては、1つしかサーモが点灯しないという状況はあるのだが、なんだか嫌な予感がする。試しに温度設定を上げてみたところ、まったく反応なしであった。どうやらヒーターが逝かれてしまったらしい。
 せっかくヒーター3本体勢で安心できると思っていたのに、誤算であった。去年もたしか、ヒーターが立て続けに壊れたような気がする。容量不足からくる、連続稼働がヒーターの寿命を縮めている可能性はとても高い・・・。早めにもう一本、ヒーターを買ってこなければ。


1999.11.21(Sun)

ライト修理
 長らく淡水60水槽のライトは、蛍光灯一本だった。もとは二灯式ライトだったのだが、いつのまにやら電極部分の錆びなどで片方が点かなくなり、そのままになっていたのだ。
 中に入っている水草が、どいつもこいつも頑丈だったというのも修理が遅れた要因である。ところが、先々月ぐらいにブルーグラスで買ってきた水草が、ここ数日の間に急激な生長をみせていて、どうやら水面付近になればなるほど育ち具合が加速しているらしいことが判明した。水面に到達したのち、そのまま平行に伸びて、いまでは表面積の1/3を覆い尽くすまでになっているのだ。
 こうまで育ってくれると、そのままにしておくには忍びない。ついに今日、元の二灯式に戻すべく修理することにした。
 修理道具は、接点復活剤。錆び錆びの接点に向けて、しゅっと一吹き、なにやら発泡系の爽快なはじける音が聞こえてくる。
 すべての接点に吹き付けたのち、昨日買ってきたグロー球を取り付け、眠っていた蛍光管をはめ込み、水槽に乗せる。直っただろうか?期待しつつ、一気にスイッチオン。
 ちかちかっと瞬き、点灯した。一本だけ。
 そんなはずは・・・と、ライトを持ち上げ、グロー球やら蛍光管をがしがし揺すってみる。ぱっとグロー球が発光した。なにやら面倒くさげに明滅を繰り返したのち、ようやく蛍光管に放電が持続、無事、二灯式ライト復活である。
 当たり前だが、1本と2本では明るさがぜんぜん違う。水草表面の色彩も、生き生きと輝いているように見える。ふと、三灯式にしてみたらどうかな、などと思ってしまうのだった。


1999.11.22(Mon)

防寒対策
 季節はずれの残暑とでもいうべき、見事な“晴れ”である。Tシャツ一枚でも、汗ばむほどの陽気に、2m水槽のクーラーもフル稼働の様子。だが、夜になれば一気に気温は低下する。特に、むき出しの屋外配管は、昼夜の温度変化の影響をもろに受けてしまうのだった。冬の外気温は氷点下にまで下がる。そんな中、25度の海水を流せば、いくらヒーターをがんがん焚いても追いつかない。そこで、今年はこの配管に防寒対策を施すことにした。
 ホームセンターに行くと、塩ビ管に巻き付けるタイプの断熱材が出回るようになっている。エルボなどにかぶせるタイプの断熱材もあったが、単価が高いので今回は直線部分だけにしておく。20mm×2mサイズのものを2本買った。
 太陽が、だいぶ西に傾き、肌寒くなってきている。上着を一枚重ね着して、作業開始。カッターがないので、大型の電気工事用ハサミを使って断熱材を切断。アバウトに長さを合わしているのだが、けっこううまくいくものだ。付属の接着テープで、貼り合わせるだけなのでとっても簡単。
 あと少しでパイプ全部に装着できそうだったのだが、殺菌灯の出力側だけ微妙に足りなかった。わずか40cmほど。このためだけに、また2mサイズを1本買ってくるのも、少しもったいない気がする。今年は、これで様子を見ることにしよう。
 これで今年の電気消費量が減ってくれればよいのだが。明日は交換用のヒーターを買ってこよう。本格的な冬になるまえに、防寒対策をやってしまわねば。

クマノミ落ちる
 ちょっとまえから調子の悪かった海水60水槽のクマノミのメスが、今朝は瀕死だった。ヒレがぼろぼろなのは、病気のせいというより、同居しているダムセルがここぞと攻撃しているからだろう。隔離すべきか迷ったが、もはや手遅れのようである。
 夕方、買い物から戻ってみると、ライブロックの傍らに横たわっていた。オスのクマノミが、いつものように真ん中付近で、ゆらゆら揺れている。静かなメスの死。
 夜、死体が見えなくなっていた。やりやり君が食べているのかと思い、探してみると、ライブロックの下、おおきくあいた砂の穴のむこうにクマノミの模様がちらと見えた。どうやら謎の生物が食事中のようである。ライブロック&ライブサンドの水槽だと、死体処理係が豊富にいてくれるので、あとは彼らに任せておけばいい。
 ところでこの水槽では、数日前から水面に茶色の直径2mm程度の小さな膜状のものが無数に浮いていた。今日見たところ、きれいさっぱりなくなっているようだが、あれはいったい何だったのか。ちょっと気になるところである。


1999.11.23(Tue)

モーター交換
 玄関の淡水60水槽のモーターは、以前から調子が悪かった。突然けたたましいノイズを発しはじめたり、止まったり。何度かなぶれば、元通り動いたのでそのまま使っていたのだが、ついに今日、完全に死んでしまったらしい。もはやぴくりとも動かない。交換せねば。
 ホームセンターで交換用モーターを購入。帰宅後、ただちに付け替えた。おぉ!静かだ。こんな静かなモーター音は何年ぶりか。いかに今までのモーターが劣化していたかが分かる。

 ところで、この水槽の蛍光灯を2灯式に変えたところ、水草の伸びがまた一段と加速した感じだ。日に日に伸びているのが分かるくらい。トリミングして、水底に植えても同じように育つかどうかが気になるが、このまま水面を覆い尽くされても餌をやるとき不自由する。そろそろ切った方がいいかもしれない。

ヒーター追加
 2m水槽用に、故障したヒーターの換えを買ってきた。300W。これで都合800Wのヒーターが投入されたことになる。寒暖両用の水槽用クーラー(というか温度調整機)のほうが、効率いいかもという気がしてくるのであった。クーラーの設定温度と、ヒーターの設定温度が、現在、かなり近接しているので、だいぶロスがあるだろうし。温度設定の幅を、2〜3度にまで上げなくては。でも、こんな単純なオン/オフ制御より、ちゃんと制御式導出して、PCなりでコントロールできればなぁ・・・などと思っている昨今。1000円くらいでADボード込みの工業用PC転がってないだろうか。


1999.11.24(Wed)

蒸発
 季節が冬に近づくにつれ、水槽の蒸発量が増えてくる。特にクラゲ水槽と、日淡90水槽の減りが激しい。90は上部濾過なので、水位が低下すると落下の水音がすごいことになっているのだった。じゃばじゃばじゃばと、まるで小さな滝が部屋の中にあるかのよう。これはこれで、不思議な感じではある。水の音というのは、波打ち際の寄せては返すさざ波や、暴力的なまでに破壊力のある巨大な滝の轟音まで、不思議と聞き入ってしまう魅力がある。水槽の水音であっても、その魅力に衰えはなく、夜、寝るときなど、聞くとはなしに意識の遠くで水の音を感じているのがわかる。
 でも、こう思っているのは私だけかもしれず、Licはやかましいなぁと思っているかも・・・。そろそろ水を足しておこうかな。


1999.11.26(Fri)

むむっ!先祖帰り?
 水温低下にともなって、最近では“ざり1号2号”とも、餌を食べなくなってきた。じっと石の隙間で動かない。凍らなければ大丈夫とはいうものの、初の越冬に不安は隠せない。無事、春を迎えることができればいいのだが。
 ところで、最近ざり2号のハサミの先端付近が、なにやらほんのりピンク色である。肌色といったほうがいいかもしれない。“スーパーホワイト”とはいえ、もとは赤いアメリカザリガニの色彩変異種である。何らかの条件で、赤い色が出てしまうこともあるのだろうか。温度変化と関連しているのかは不明だが、これがはたしてざりの健康にいいことなのか悪いことなのかが気になるところ。また「佐倉ざりがに研究所」でお勉強しなければ。

水没の危機
 会社から戻ってみると、リビングの異変に気が付いた。2m水槽が異音を立てているのだ。Licが言う。「あんなに水位高かったっけ?」
 まさにあふれんばかりに上昇した海面!こいつは大変だ。落水パイプがつまりかけに違いない。さっそく椅子を持ち出しチェックする。
 両サイドに立てた2本の落水パイプには、消音のためLic自作のペットボトル改造の装置がかぶせてある。それを取ってみたところ、水位は徐々に低下していった。危機は去った。
 消音装置は、高さ調節のために竹籤を十字に挿していたのだが、それが長年の浸食により消滅していたのだった。そのため、すっぽり落水パイプを覆ってしまって、今日のような水没の危機に陥ったということらしい。さっそく新しい竹籤を挿して、直しておく。ついでに表面に付着したセイタカイソギンチャクを、こそげておいた。
 Licが新型の消音装置を造ってくれるという。完成まで、とりあえずこいつを再装着して使うことにする。今度の新型は落水量は減らさないといっていたので、期待できそうである。


1999.11.27(Sat)

トリミング
 玄関の淡水60水槽で、水面を覆い尽くさんとしていた水草を刈り込んでみた。植え直すついでに、水草の配置も少しいじってみる。いつの間にか倒れていた流木も、立て直す。
 なんだか水槽の中が広々した感じ。流木を覆っていたウイローモスも、ざりの餌用に短く刈り込んだので、なおさらだ。
 グッピーの稚魚が2匹確認できた。生まれたばかりのようである。だがしかし、水草の再配置で隠れ場所を見失っているうちに、同居のブラックネオンに、ぱくっ。やられてしまった。雑居水槽なのでしょうがないとはいえ、やはり目の前で食われると、なかなかショック。もう少し、背の低くて密集する水草を追加してやったほうがいいかもしれない。


1999.11.28(Sun)

90水換え
 日淡90水槽の水換えである。新型灯油ポンプで一気にやってしまう。蒸発分が多いので、抜いた量の2倍ほど、追加しなければならなかった。水音が収まると、なんだか急に静けさが身にしみる。
 カイヤンを暴れさせないように気を付けていたが、あともう少しというところで跳ねられた。またまた体表に傷が。
 水換えが終わっても、水の色がなんだか薄緑である。今回は、水換えのショックを考慮して、あまり抜いていないのだからしょうがない。来週の、小量水換えを忘れないようにしなければ。

 脱衣所のグッピー繁殖水槽、レッドソードテールの水槽だけ、なんだか調子が悪い。再び水換えをやっておく。ブラインハッチャーが入っているのが何か影響しているのか。


1999.11.29(Mon)

口元
 2m水槽のカスミチョウは、あいかわらずシュアーをよく食べてくれるのだが、そのうちの1匹の食べ方がなんだかヘンなことに気が付いたのが、数日前。時々、口に入らずシュアーを取り落とすことがあるのだった。カスミチョウの口は、上下にくわっと開くというより、スズメダイのような吸い込み型の正面から見たら正方形の形態に近い。なので、シュアー程度の大きさならば、余裕で吸い込めるはずなのだ。取り落とすというのは、そう滅多にあることではない。
 さらに観察を続けてみると、その1匹の口は、右側の蝶番部分が融合してしまっているのが確認できた。そのため、大きく口を全開にできないらしい。
 まぁしかし取り落とすとはいっても全体量が多いので、大丈夫なのだろう。そういえば、この水槽に入れたカスミチョウには、以前、口の先端がつぶれたのがいた。問屋の水槽では、ショップの水槽でかはわからないが、何かに激しくぶつかったらしく、突起部分がぐしゃっていたのだ。でも、元気に餌を食べていたので購入した。
 もしやそいつかもしれない。いつのまにか口の怪我は治っていたので気にしていなかったが、APNでその後同じく口を怪我したやつがいて、そいつは両側の蝶番部分が融合してしまって餌をほとんど食べられない状態になっていた。運良く、片側だけで済んでよかったというべきか。
 長生きしてほしいものである。


1999.11.30(Tue)

敷き砂について
 魚水槽においては、ベアタンクが常識とも言われているのに、なぜナチュラルリーフタンクではわざわざ砂を分厚く敷くのか?と思った人が見に行くとすっきりするページはこちら
 私が海水魚飼育を始めた当初(1993年ごろ)は、90水槽の底に、粒の大きさ3mm〜5mm程度のサンゴ砂を、厚さ2cmほど敷き詰めていた。だが、3〜4ヶ月後にベアタンクのほうがよいとパソコン通信でアドバイスを受け撤去した。たしか白点病の多発に悩んでいた時期だった。
 以来、ずっとメインタンクはベアタンクである。それ以外の水槽は、敷き砂あり。やはり砂があると自然ぽく見えるからだった。
 砂の汚れが病気の元と言われるのは、やはり水換え時にどうしても砂を巻き上げてしまうからなんだろう。ナチュラルシステムのように、小規模の水換えでOKならば、慎重に作業すれば大丈夫なのだろうが、従来型濾過システムの水槽ではなかなかそうはいかないのが現実。この問題さえクリアできれば、メインタンクにも砂を敷こうかと思っているのだが・・・。
 特にチョウチョウウオをメインとしているタンクなので、余計気を使ってしまう。なんにしても、今のライブロック(ほぼデッドロック化している)交換と同時にということになるはずなので、今すぐ決断というわけではないけれど。
 資金が贅沢にあるのならば、水換え用タンクを水槽上部に格納して、ちびりちびり入れ替えるというのもアリだなぁ。200リットルの水タンク・・・バケツ2個でなんとか安価に自作できないか、検討してみることにしよう。


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