生き残ってた? 消滅したと思っていた海水36cmのシャコ貝みたいなヤツが、じつは姿を少し変えて生存しているのではないかという疑惑あり。 たしかにライブロックをよくよく観察してみれば、以前の1/3ほどのサイズになりながらも、骨格からはみ出す半透明な肉質部分など、似たような生物が付着しているのがわかる。だが、このサイズ変化はどうしたことだろう。肉部分はともかく、骨格部分までが小さくなるとは…。同種の別物だろうか。これまで見つけられなかっただけで、以前からこの水槽に棲んでたヤツが、より大きなモノの消滅で目立つようになったとか。 あぁそれにしても彼はいったい何ものだろう。もっともっと大きくなるものならば、大きくなって欲しいものだ。
再び移住 青いスズメが危惧していたとおり、同居のデバスズメを追い散らしはじめたので、迷った末に、青いほうを海水2mの濾過槽に移すことに決めた。傷はほとんど治ってるうえに、これだけ元気が余ってれば大丈夫だろうという希望的観測のもとの移住である。 2m水槽の濾過槽には、ドライ濾過の下部に、貯水部分があって、そこが3層に仕切られているため、その中で魚を飼育することが出来る。真ん中の部分が、今回の移住先だ。ただここは、普段光が当たらないよう塞がれているため、これから毎日水槽下部の蓋を外して光を入れてやらないといけなくなる。うっかり忘れてしまうと、暗黒時代がずっとずっと終わらなくなってしまう怖い場所でもあった。気をつけておかねば。 * 海水水槽4本の苔掃除を行う。本当はそろそろ水換えしたいところだが、なんだか昨日から体調が悪い。珍しく熱なんか出そうだし、やばい雰囲気。生き物を飼うにあたって、本人の健康がもっとも重要だってのに… その気配を察してくれたのかLicが金魚水槽の水換えをやってくれていた。なんでもエアポンプが止まってたらしい。チューブの角度によって、そういうことが起きるとか。柔らかいシリコンチューブを使ってるのだが、超小型静粛性エアポンプに不具合が発生しているのかも。なので今は別のポンプが付けられてあった。気力が戻ったらバラして修理を試みなくては。
突発的喧嘩 夕食後、ほどよい満腹感に満足しつつくつろいでいると、カスミチョウが喧嘩を始めたのに気がついた。2匹だ。一方が、もう一方を左隅に追いつめ、水面にまで追いやっている。追いつめられたほうは、水面にぴたっと貼り付くように横になり、防戦一方。ここまで徹底的に喧嘩してるカスミチョウを見るのも初めてだが、横になってたほうが、だんだん挙動がヘンになってきているのがわかり、しばしあっけにとられてしまう。ついさっき、彼らにも餌をやっていたのだが、その時にはみんな元気に変わりなく腹に詰め込んでいたというのに。 Licに指摘されて、ようやく席を立った私は、水槽の前で水面にまだ貼り付いてる1匹を見上げた。体色が、まるで墨を塗ったようにまっ黒に変わっている。夜など、カスミチョウはこのように体色を黒ずませることはあるが、これほど闇色に染まったのは、やはり見たことがない。よほど切迫しているのだろうか。でも私が来たことで、喧嘩はおさまったように見える。激しくつっついていたヤツが、さささっと向こうの方に行ってしまって、戻ってくる気配がない。いったい何が気に入らなかったのだろうか。 そのうち横になってたヤツが、ふらぁっと姿勢を立て直した。さっきまでとはうってかわって、しっかりした泳ぎだ。黒かった体色も、急速に元に戻ってきた。まるでコウイカか何かの擬態を見ているかのようだ。 とにかくこれで嵐は過ぎ去った。いつまた再発するかもしれないが、今夜はもう大丈夫。早めに電気を消してやろう。
姿の見えないラプリピンクラスsp. 朝、いつものようにそれぞれの水槽で餌をやっていて気付いた。ラプリピンクラスsp.(ラブリーピンクラスという説も)の姿が見えないことに。 いつも朝一番に照明をつけると、ねぐらから一直線に登ってくる可愛い姿が今朝はどこにも見あたらない。昨日は変わりなく餌を食べに出てきていたのに…。もしかすると、まだ寝てるだけなのかもしれない。カーテン締め切ったままだったから。ねぐらで“まだら模様”のまま、ぐぅぐぅ寝ている可能性はある(彼女は寝るとピンク色の体色を薄くし、白と透明のまだら模様になる)。 でも出勤時刻が迫っていたので確認することができない。気になったまま家を出る。どうか無事でいますように。
消滅。ラプリピンクラスsp. 隅々まで探した。首が攣るかと思うような角度にねじ曲げて、ねぐらの奥まで見つめてみた。それでも彼女はどこにもいない。今朝もまたラプリピンクラスsp.のピンク色した可愛い姿は、どこにもなかった。 元気だったやつが、ある日突然、姿を消してしまうことはこれまでにもあった。もちろん頻繁に起きることではなかったが、そのほとんどの理由は“投身自殺”だ。いなくなって数ヶ月後、水槽の裏とか、思いがけないような場所で、からからに干涸らびた変わり果てた姿となって発見されることが多かった。今回も、もしかするとそうなのかもしれない。なにしろ死体がどこにもないというのが怪しすぎる。ヤドカリが同居してるといっても、彼はまだ貝がら直径8mmほどのお子様だ。一晩で魚一匹を骨まで食い尽くすのは無理っぽい。 そう思って水槽の奥、床上など、可能性のある場所を覗いてみたが、それらしいものは見つからなかった。ただ、すべての物をどかして確認したわけじゃないから、今年の大掃除の時にでもひょっこり出てくるのかもしれない。いずれにしても、この水槽からラプリピンクラスsp.が消滅したことは確かだった。残ったのはデバスズメが2匹と、ちっちゃなヤドカリ1匹。ちょっと寂しい… 消えゆく奴ら 2m水槽の濾過槽に移住させた青いスズメのために、毎朝濾過槽の扉を開けてやる。そうすると、奥の方から体色を薄く変化させた彼が起きてくる。尾ビレもそこそこに回復しつつあるものの、まだ見劣りがする。でも、やがて復活してくるメタリックブルーの体色は、以前のように美しい。 シュアーSを、スプーンに2杯落としてやると、激しく水面をつっつくようにがつがつ食べる。食欲も旺盛だ。 ところでこの2m水槽には、数年前からセイタカイソギンチャクがあちこちにはびこっていた。ライブロックの表面という表面が、まるで“お花畑”のようにイソギンチャクの触手で覆われていたものだ。それが最近、忽然と奴らは姿を減らしている。あれほど勢力を誇っていたというのに。とてつもない生命力と快復力、増殖力…その彼らが消えつつある。ただ、唯一、落水パイプ付近のコーナー加工の内側は、相変わらず群生したままだ。これはいったい何を意味しているのか。いいことなのか、悪いことなのか、今はまだその判断はできないけれど。
生け簀の場所 ウッドデッキ下に、生け簀スペースを大胆に掘るという案は、Licには不評であった。湿気がこもってウッドデッキが腐るのではないかというのが、その主たる理由。たしかに一理あるので、代替案に頭を巡り巡らせ……で、結局たどり着いたのは… やはり2m水槽のアングル部分を利用しようということになる。ここはフルドライの濾過槽が収まっているため、高さ1m10cm、幅2m、奥行き60cmとかなり自由にレイアウト可能だ。もっともその前提として、濾過槽を屋外設置にしなきゃいけないのだが。まぁこれは、工具さえなんとかなれば、なんとかなるだろうということで。 で、空いたアングル部分に生け簀を設置する。安上がりにするため、水槽タイプにはしない。上から覗き見るような、“池”タイプにしよう。できれば自然な雰囲気で。観葉植物などアレンジして、いかにも密林の未知なる池のように。 横から見えないのを補うために、水中にカメラを持ち込むのもいいかな。小型CCDカメラを搭載した無人潜水艇を周回させて…… 構想だけはどんどんふくらんでゆくけれども、やっぱり最大の問題は“時間”ってことになるのだった。ん〜…
クリル新調 ここ数日、姿を見なかったハオコゼ君が、久々にライブロックの穴に戻ってきてくれていた。さっそくクリルを御馳走してやる。がしかしっ!クリルはこれで最後の1匹だった。とても腹一杯ってわけにはいかない。 買おう買おうと思いつつ、忙しさにかまけて追加のクリル缶を買い忘れてしまってた。今日こそ忘れないよう、Licにお願いしておこう。キンコウ物産のクリルはなかなか性能が良かったが、今回は時間の都合で売ってる店に行けない可能性があるので、テトラのものでもよいと伝えておいた。 で結局、今回はテトラのクリル。なんか蓋を開けたら、見事に茹で上がったおいしそうな鮮やかな“赤”。こんなに赤かったかな〜?と思いつつ、さっそくロングフィンスナッパーに食べさせてみる(夜になっていたのでハオコゼ君は寝入っていた)。 キンコウ物産のはどれも細身のクリルだったのと比べて、テトラのは相変わらずデカイ。小さくするのに苦労する。でもぷりぷりの身は美味しそう。明日はたっぷりハオコゼ君に食わせてやろうと思う。
1つでOK ハオコゼ君は今朝も穴にいた。さっそくおにゅぅのクリルをやってみる。 たちまち1つ飲み込んだ。けっこう大きめの肉片だったので、しばらく口の中でもごもごやってる。それがなんだか味わってるような仕草に見えて、可愛らしい。 やがて落ち着いたようなので、2つめを投入しようとした。と、その時、ハオコゼ君は“すすすっ”と穴の奥の方に引っ込んでいってしまったのだった。 「???」 とりあえず2つ目を投入。しかし、目の前を素通りしていった。彼はまったく無反応に、穴の奥でくつろいでいる様子。どうやら1つ目のだけで満足してしまったらしい。小食になってしまったんだろうか。ここ数日、絶食してたからなぁ。
出現した乾いたもの 腹をすかせたにゃんちくんに餌をやろうと、餌入れを洗っていたところ、底になにやら見覚えのあるモノが貼り付いているのを発見した。……エビだ。妙に生乾きに艶めかしい透明系なエビが、腰を折り曲げた姿勢で、そこにいた。 もしや淡水60cm水槽のヤマトヌマエビが虚空へダイブした結果では…と一瞬考えてしまったが、今は夏場のように水槽上部を全開にはしていない。というか少しでも熱を逃がさないように密閉してある。ここから飛び出すのは至難の技であろう。だからたぶんこいつは我が家のエビじゃない。……と思いたい。 でも、猫の餌にこんな中途半端な姿でエビが入ってるとも思えない…。どうせ入るなら、どどんと盛りだくさんだ。実際そういう餌を与えたこともある。わずか1匹だけのエビ(たしか昨日餌をやったときにはエビは入ってなかったはず)、こいつはいったいどこからきたのか………。 あ、1つだけ可能性が。ずぅっと前、別の水槽でやっぱりヤマトヌマエビを飼っていたことがある。その時はたしか今よりもっともっと暑い季節だった。そしてその頃、エビの数が突然減ってしまったことがあったような。 猫の視線で探ると、我が家にはまだまだ思わぬ場所に、思わぬ魚が干涸らびているのかもしれない。
水の音 忙しい朝の時間を縫うようにして、玄関付近の水槽達に差し水をする。ヒーターがあやうく水面からそのお姿を露わにしてしまうところだった。あぶないあぶない。 これでだいぶ“じゃばじゃば”いう水音も減ったが、もっとも豪快に水を跳ねている淡水90にまでは、まだ手が回らず。夜にはまた熱帯の水場を夢に見ながら眠ることになるだろう。あぁ…水換えせねば。
突然の死 朝の水槽チェックで発見することには、悪いことの方が圧倒的に多い。今回見つけてしまったのは、真新しい脱皮殻のそばに横たわるホワイトソックスの死骸だった。脱皮直後を何者かに襲われたか、脱皮に失敗したか。よくよくみれば、ホワイトソックスの頭部と尻尾には、囓られたような痕がある。それが結構大きいものだったので、ひょっとすると、ハオコゼ君に丸飲みされかかったのではという可能性もあり。 玄関というベストポジションに配置された海水60cm水槽だが、唯一鮮やかな色彩を誇ったホワイトソックスを失い、かなり殺伐とした水景になってしまった。何か手を打たねば。
苔の向こうに 義妹が我が家を訪ねてくるというので、さっそく水槽の苔掃除などを始める。水換えしてないので、クリアさ加減はいまいちだが、それでも苔があるのとないのとでは大違い。海水60、淡水90、海水36と、それなりに見られるものになってゆく。 金魚水槽は例によって全水換え。この3匹はまったく元気で、みじんも不安を感じさせないところが逞しい。 ところで海水36cmに棲息していた巻き貝が、ちょっと見ない間に貝殻直径にして倍のサイズに成長しているのを発見。ウニ坊やも触手をうにうに伸ばして絶好調らしい。でも苔のために光量が不足したのが原因か、ライブロックの石灰藻はかなりグレードが落ちてしまったような。そろそろ日も長くなって来つつあるので、再生に期待をかけてみよう。
メラミンフォーム ガラス水槽の苔掃除には、最近もっぱらメラミンでできたヤツを愛用している。耐久性はそれほどないものの、しっかりと拭き取れるその気持ちよさに、もはや昔の苔掃除ブラシには戻れそうにない(我が家のガラス水槽がみんな小型水槽というのも一因ではある)。 ところでこのメラミンスポンジ、アクアリウム用品として売られてるやつは、長さ30cmくらいのが、たしか1500円とか1700円とか、そんな値段だったと思う。ちょっと高いかな、という気はしてたのだが…、今日Licが買ってきてくれたメラミンスポンジは、なんと12cmのサイズながら、わずか278円。さらに半額セールで、実売価格は139円。こいつを2つ買えば、サイズはだいたいアクアリウム用で売ってるのに相当するわけだが、こちらの商品ならば2本買っても556円だ。 さてLicはどこでこれを買ってきたかと言えば、スーパーのキッチン用品(あるいはお掃除用品)売り場である。やはり競争のあるところは違うんだなぁと改めて思うのであった(まぁアクアリウム用と付くだけで、異様に高額になってる例は他にもいろいろあるけれども…)。
にゅぅっと妙なとこから… 朝、淡水90cm水槽の灯りをつけたら、ブラックゴーストが慌ただしく舞い始めたのでおどろいた。昨日の夜、餌をやり忘れたのを怒ってるんだろうか。そう思ってしばらく眺めていると、ゴーストは徐々に落ち着きを取り戻したようで、ねぐらへと戻っていった。めでたしめでたし……って、あれ??なんでそこから頭が出るの? ねぐらは、古墳の石室のように長方形の穴を形成してるので、ゴーストが横たわるには十分なサイズのはずだった。ところが今は、その途中からにゅぅっと靴べらみたいな頭が飛び出ている。しかも居心地悪そうに、何度も出たり入ったりを繰り返してた。 ここに至って私は、重要なことに気がついていた。ゴーストのねぐらが壊れてたのだ。天井の大きな石が、片方外れて、落ちている。斜めに傾いだ状態になってしまってるので、うまく潜り込めないらしい。 直してやらないと!でも時計の針は出勤時刻に刻一刻と近づいていて、とても今から作業を始めるには無理がある。とりあえず水槽の灯りを落として、ゴーストを落ち着かせ、あとは戻ってからにしよう。それにしてもよく下敷きにならなかったものだ。昼間、彼が寝込んでるときに天井が落下してたなら…と思うと背筋が寒くなる。岩組方法を見直してみる必要がありそうだ。