淡水魚のことなど 2段ラックの上に位置する淡水90cm水槽のカイヤン君は、年に数回、長期に渡って餌をまったく食べなくなる時期がある。今もその断食真っ最中だ。なんとなく今回のはいつもより長いような気もするが………、腹がへっこんできたとか、背肉が落ちてきたとか、目に見える変化は特にない。大丈夫なのかカイヤン君。 その下段に収まっている川魚水槽では、6種9匹が冷水の中、今朝も元気に泳いでいる。ここのところハゼ子達の姿をあまり見かけないような気もするが………、きっと温かくなったら顔を出してくれるにちがいない。 オイカワがフレークだけでは物足りなさそうなので、最近はクリルを1匹砕いてやるようにしている。こうすると細かな破片はブルーギル幼魚も食べることが出来るし一石二鳥。 タナゴが新しい住処を得たようである。これまでは皆と同じ左側の石組のところにいたのだが、ここのところずっと単独で右側の窪地におさまっているようだ。独立したい年頃なのかもしれない。
脱色開始 やっとこさホームセンターで活性炭を買ってくることが出来た。ヤシ殻活性炭である。10袋で、まず水槽の大まかなグリーンFゴールドの脱色を行い、その後、ブラックホールで仕上げといこう。700リットルあまりの水量には、ちょっと物足りないかもしれないが、徐々に様子を見ながら追加を検討しようと思う。 色があらかた抜けた頃、水換えだ。
脱色中 なのだが、あまり劇的な変化はない。というかほとんどないような気がする。海水2m水槽の約700リットルの水量に対して、ヤシ殻活性炭10袋というのがあまりに少なすぎるのかもしれない。週末には水換えできるかと期待していたが、どうも怪しくなってきたようだ。 やはりブラックホールの大量投入をせねばだめか。
カイロウドウケツ どういうわけだかこれまでずっと“回廊洞穴”だと思っていた。そう、夫婦のドウケツエビが仲良く暮らすカイロウドウケツのことだ。初めてその“音”を聞いて思い浮かんだ漢字が“回廊洞穴”だったので、その後も間違っていることに気付かぬまま過ぎてしまっていたらしい。まったく思い込みとは恐ろしいものである。水族館で正しいネームプレートを見ていても、勝手に脳内で“回廊洞穴”と変換されてしまっていたとは。 誤りはただちに修正されなければならぬ。というわけで、5回ほど唱えておこう。これでもう大丈夫のはず。 偕老同穴、偕老同穴、偕老同穴、偕老同穴、偕老同穴、偕老同穴… あ、6回になってしまったか。まぁいい。ささいなことだ。 偕老同穴、その意味は読んで字の如く。なんと深い名前だったのか。すまんかったカイロウドウケツよ。
早食いカスミチョウ もともと恐るべき食欲を誇っていたカスミチョウ達だが、ここ最近の彼等のどん欲さは、過去のどんな状況よりも凄まじい。6匹がうねるように餌に群がり、あっというまに食い尽くしてしまうのである。 その迫力に気押されたか、もっとも小さなケラマハナダイが、なかなか餌にありつくことができずにいて、新たな心配の種ができてしまったほどだ。ケラマハナダイにも十分に餌が回るようにと、時間差攻撃やら同時ばらまき作戦を展開中だが、カスミチョウ達のあまりの早食いに、当初期待したほどの効果は出ていない。それでも1回の餌やり時に、ケラマハナダイも5粒くらいはおこぼれにあずかることができるため、餌やり回数を単純に増やすことでしのいでいるのが現状だ。 ケラマハナダイが3匹しかいないというのも問題かもしれない。仲間が必要だ。
夕暮れの水換え作業 午後、APNにてブラックホールを探すも発見できず。売り切れらしい。 展示水槽に25cmほどのナポレオンフィッシュを発見する。1万円也。少々興味を惹かれたが、2m水槽でも将来手狭になりそうなことは確実なので見て楽しむだけにしておく。ケラマハナダイがいい感じに群れていたが、どうも水槽の調子がいまいちらしく、具合の良くなさそうな個体が目に付いた。気になるところだ。 夕方、昼寝から目覚めた私は、さっそく水換え作業にとりかかる。水換え対象は海水R360と海水60cm水槽である。バケツに約3倍、45リットルほどの交換にしよう。配分は海水R360をほぼ全換えで約30リットル、海水60cm水槽で残りの15リットルだ。 海水60cm水槽は小さいスズメの仲間が1匹しか入っていないのでそれほど水槽も汚れていないが、問題はR360の方である。西日を浴びて、かなり苔ってしまっていた。これを落とすには、いったんライブロックをすべて出さなくてはダメっぽい。とはいえ小さな水槽なので、バケツが1つあればライブロックもすべて収まる。ちゃきちゃきと作業を進めよう。急いで水換えを終えねば、夕食の準備に差し支える(R360は流し台のところに設置されているので、水換え作業と料理作業は同時進行不可能なのだった)。 せっかく作った新しい人工海水が冷えてしまう心配もあったので、かなり急いだつもりだったが、それでも1時間以上かかってしまった。が、それだけの効果はあって、クリスタルな輝きも美しく生まれ変わった水槽がそこにある。白いヤドカリも健在だった。小さなケヤリもまだそこそこには咲いている。 ふと外を見やれば、一面の銀世界に変わっていた。どうりで冷え込むはずだ。 今日は海水水槽だけの水換えの予定だったが、ついでに淡水60cmの方も30リットルほど交換しておくことにした。みこりんがその様子を興味深そうに見つめている。金魚が1匹しかいないのを気にしていた。もう1匹は奥の方に隠れてしまっているのだと教えてやると、懸命に水草の奥を覗き込もうとしていた。そんなみこりんに注意を引かれているうちに、うっかり排水ポンプで金魚を吸ってしまうところだった。危ない危ない。 あとは各水槽に差し水をして、本日の作業はすべて終了。
岩に巣くうものたち ふっと顔を向けたら、ころんと転がった小さな貝殻が目に留まった。ささっと細っこい脚が引っ込むのが、残像のように確認できた。このR360水槽で暮らしている2匹のヤドカリのうち、小さい方のヤドカリだった。こちらも元気そうでなによりである。 大きい方の白いヤドカリは、昨夜から同じ位置に止まったままだ。よほど居心地がいいのだろう。 改めて夜の水槽を眺めてみると、相変わらず怪しげなる生物がうにうにとライブロックの隙間から触手を覗かせているのがわかる。おそらく彼等とは今後も直接顔を合わせることはないような気もするが、いつまでも健在でいてほしいものである。
いつのまにか減っている さて近頃めっきり影の薄くなってきていた淡水60cm水槽だが、いったい何が変わったのだろうか。そぉっと指折り数えてみよう。いーち、にぃ、……あ、2匹しかいない。以前は10匹が仲良く群れ泳いでいたブラックネオンが、なんとたったの2匹にまで減っていた。ここ数年、常に10匹が寄り添うようにたくましく生きていたブラックネオンも、昨年夏頃から徐々に数を減らしていたのには薄々気付いていたが、よもやこんな状況になっていようとは。 ブラックネオン以外の魚では、3匹ほどいたグッピーが1匹になってしまったくらいでコンゴーテトラにも金魚にも変化は見られないのだが、やはり数の多いものが減ってしまうと、とたんに勢いがなくなってしまうようだ。 ところでハゼ子はどうしただろう。水草の影でちょろちょろっと姿を見せていたのが秋口のこと。寒い季節になってからは、あまりそのお姿を拝見していないような気がする。これは淡水60cm水槽だけに限らず、川魚水槽でも同じ現象が発生していた。ハゼ子はいったいどこに姿を隠してしまったのだろう。記憶に残っている限りでは、元気そうに見えたのだが。って、もう2ヶ月も前のことだしなぁ…… 春になって、再びハゼ子の愛嬌あるお顔が拝めるといいのだが。
なぜ増える いーち、にぃ、さーん、しぃ……って、増えてるやん。昨日2匹とか書いたような気もするが、今日のブラックネオンは4匹いた。日によって増減するらしい(んなこたない)。 ぼさぼさ状態に密生しているミクロソリウムの森に隠れて見失っていたようだ。この調子でハゼ子にもひょっこり出てきて欲しいのだが…
脱色後期 徐々にではあるが、海水2m水槽の色調から黄色味が抜けてきたような気がする。結局、ブラックホールは投入できないまま過ぎてしまった…。その一方で、茶苔がわらわらと、急速に目立ち始めている。いつになくスポット状の苔だ。 水面をくるくると回りながら漂っている小さな気泡も、なんとなく気になるところ。 み、水換えしたい。
陸ヤドカリの近況 水入れの下で群れ固まったまま、ぴくりとも動いていないような印象のある陸ヤドカリ達だったが、今日はなんだか激しく移動した形跡があった。水入れが大きく傾き、水平角度にしても30度ほど回転していたのだ。外は雪が積もっているというのに… これだけ動きがあれば、餌やりにも張り合いが出るというものだ。厳冬期を迎えてからというもの、囓られた形跡もなく、からっからに乾燥するばかりの残り餌を、夜ごと取り替える作業には、なんだか不安な思いが付きまとっていた。でも、今夜は生存を強く確信できる。 相変わらず砂に埋め込んだプレートヒーターからは一線を画すように離れているヤドカリ達だが、どうやらこの種族はそれほど低温には弱くないのかもしれない。花粉の気配漂う今日この頃、春まであと少し…。
謎の生物か いつものように歯をブラッシングしながら、目の前の海水R360水槽に視線を移す。あぁ、はやくも茶苔に覆われつつあるなぁ、そろそろ苔掃除だなぁ、などと昨日もその前の日にも思ったことを、繰り返す。 変わらぬ光景だ。 ところが、底の方になんだか異変を感じて、ぐぐっと身を乗り出すように水槽に顔を近づける。苔で視界が遮られつつも、確認できたのは、ごごごと掘り返されたような砂の跡。何か大きなものが這ったような形跡であった。 大きな…とはいえ、もとが小さなR360水槽のこと。せいぜい5cm程度の這い跡なのだが、それでもこれは驚異であった。まだこの水槽にはそんな生物が潜んでいたのか。 とはいえ、じつは数日前にも新たなカニを見かけたばかり。甲羅幅3cmほどのヤツだった。何が隠れていても、おかしくはない(カニが掘った可能性もあるが)。 いつか目撃したいものである。
井戸の底に50年 探偵!ナイトスクープのネタより。井戸のそばでウナギを捌こうとしたところ、そのままぽちゃんと井戸の底へウナギが落ちてしまった……、それが50年前のこと。それから歳月は流れ、ひょんなことからその井戸を覗いてみたところ、ウナギは生きていた!というもの。 実際、ウナギはその井戸の中にいた。井戸にウナギの図というのは、排水溝に沢ガニ発見とか、水たまりにフナがいたとか、そういう幼少の頃の情景が思い出されてなにやら気色良い。 50年か。はたしてウナギの寿命っていくつくらいなのか。番組では繁殖を行った個体は5〜6年、繁殖をしていなければ50年というのもあり得るというお話だった。気になったのでサーチエンジンで調べてみたら、蒲焼き屋さんのサイトなど複数の情報を得ることが出来た。ウナギはなかなか長命な魚のようだ。90年とか50年とかいう記述が見られる。 50年、井戸の底。周囲の喧噪から隔絶された世界で、ひたすらに生き続けたウナギ。じつは抜け穴があって、地下水脈に泳ぎ出すことはできたものの、どこまでいっても“光”がなかったので、井戸に舞い戻ってきてたり…。いずれにしても水質がよかったんだろうなぁ。
鯉の味覚 とある道の駅にて。水車のある池に飼われている鯉たちが、水面に浮かんだ“あるもの”をしきりと吸い込もうとしているのに気が付いた。白い小指の先くらいのその物体は、タバコの吸い殻である。 こんなものを食っては腹を壊す(だけで済むのか?)にちがいあるまい。そう思って手を伸ばした矢先のことだった。吸い殻まであと数センチという、まさにその瞬間、一匹の立派な鯉が真下からぬっと出現して、そのままごっくんと飲み込んでしまったのである。………お、遅かったか。 鯉は大丈夫なのだろうか。いくら生命力が強いとはいっても、限度があろう……と、しばらく観察していたところ、なにかが“ぷかり”と浮いてきた。 「あ…」タバコの吸い殻。 さっきの鯉が吐き出したのだろう。食べられないものはわかっているらしい。再び誤飲が起こらぬうちにと、さっそく手を伸ばし、今度こそ吸い殻の撤去に成功した。 鯉ほど食い物の識別のできない子供が食べたら大変なので、吸い殻は捨てないように。
ケラマハナダイの近況 ところで我が家のケラマハナダイ達は、まだいずれもメスばかりのようである。性転換の必要性がないからか、あるいは単なる気紛れか…、もう少し数を増やしてみると何か変化が現れるのかもしれない。 この3匹のケラマハナダイ達は、仲がそれほど良いようには見えないのだが、昼間は付かず離れずの距離を保って水槽右側の飾り珊瑚の上あたりにたむろしていることが多い。時々カスミチョウのボスに追っかけられてはいるものの、いたって平和な日々を送っているように見える。そんな彼女等だが、眠るときには水槽内をてんでバラバラに拡散するのだ。生活の知恵なのだろうか。
電気代半減構想 我が家の電気代の大半を占めているであろう海水2m水槽の電動器具を、どうやったら削減することができるだろうか。真冬のヒーター、真夏のクーラー、これら温度制御用の器具はなかなか代替が難しい。ヒーター系はまだなんとかなるかもしれないが、クーラーとなると、妙案が簡単には浮かんでこない。 ではモーター系はどうだろう。合計600Wほどのこいつらがなくなれば、かなり家計も助かるに違いない。要は水槽から濾過槽へ、そしてまた水槽へと水を循環させればよいのだから、簡単だ。これに適した自然エネルギーといえば、昔から風車と相場は決まってる。私はこの素晴らしい結論(構想1分)を、Licに話すことにした。 「騒音をどうするのか」と、Licは即座に言った。やはり構想1分では穴だらけ。つっこみどころ満載である。