終末の水換え 終末…、もとい、週末を迎え、ようやく川魚水槽の水換えを実施。およそ30リットル分の水を入れ換えた。で、例によって熱帯魚水槽の方もついでに30リットル分の水換え。 オイカワの調子が戻ってくれるとよいのだが…。 川魚水槽の水換え中に、“かいぬしさん”が1匹、何かの拍子に浮き上がってしまったのを、みこりんが目敏く発見。ぷかりぷかりと水面を流れてゆく様が、とてもツボにはまったらしく、「およいどる」と飽きずに見つめていた。 今日はまだまだ作業できそうな予感があったので、以前から空回し状態だったプラケを撤収することにした。もとはブラックバス幼魚が住んでいたプラケである。もうかれこれ一年以上、主不在のままだったような気もするが、なかなか“次”の予定が立たないので、思い切って撤去である。 ところがうっかり底面フィルタに接続されているパイプを捻ってしまい、ジョイント部が壊れてしまった。いつでも始動できるようにセッティングした状態で片づけておこうと思っていたのだが、あいにく瞬間接着剤が見あたらず、壊れた部分はそのままに、砂も乗せられない状態で仕舞い込むこととなった。砂は、バケツに入れたまま、とりあえず乾燥させておこう。次の水換え時までには、修理しておかねば。
もじゃもじゃともこもこ 海水R360に入れるべき魚を吟味すべく、APNへ向かう。お供はみこりん。Licはお留守番だ。 到着早々、みこりんはライブロック水槽に大きな貝がいるのに気が付いていた。巻き貝である。貝の直径は、およそ10cmはあろうか。かなりでかい。きれいな円錐形の貝殻だったが、表面は石灰藻がびっしりと付着していて模様も定かではないのがちょいと残念。貝は少なくとも2匹はいた。ライブロックにくっついて運ばれてきたのだろう。しかしこれほど大きな貝だと、餌も大変そうだ。肉食だったらうかつに水槽にも入れられないし…。 展示水槽の方は、ハナダイ達が売れてしまったようで、寂しい限り。R360にふさわしい魚とは、出会えなかった。 ところで今日は店長から面白いものを見せて貰った。到着したばかりのような段ボール箱に詰められていたのは、2つの透明な丸ケース。その中に窮屈そうにおさまっていたのは、タランチュラ系のクモだった。たぶん脚を拡げたら私の手のひらよりも大きいだろう。なかなか凶悪そうな面構えである。みこりんもじぃ~っと覗き込み、何事か納得している様子。意外にも、それほど怖がることはなかった。動きがなかったからかもしれないが。 でも店から帰ってからみこりんと語らったところによれば、じつは怖かったらしい。毛がもじゃもじゃで、可愛くないらしい。でもみこりん、と私は続ける。毛がいっぱいある生き物なら、ことりさんとか、にゃんちくんとかも、そうなんじゃないの?あれも可愛くない?するとみこりん、「もこもこなのはかわいいの」と言う。もじゃもじゃは駄目で、もこもこはOKということか。ボウフラを可愛いと言っていたみこりんとも思えない判断基準のような気もしたが、女心とはそういうものなのだろう。 クリルの威力 川魚水槽のオイカワは、まだ餌を食べていないようだ。でも、昨日よりは動きにキレが出てきたような?期待して待つとしよう。 90cm水槽の小魚達の中で、1匹だけお腹がさほど膨れてない魚がいることはすでに書いたとおりだが、今日は試しにクリルをやってみることにした。かなり細かく砕いて、ぱらぱらぱらっと。するとどうだろう。フレークに群がるよりもアグレッシブに、8匹すべてが競って食いついてきたではないか。やはりクリルの威力恐るべし。最初にこれで慣らしてしまったら、フレークなんか見向きもされなかったかもしれん。 でもこれで残る1匹も腹一杯になったようで、安心安心。
メダカの赤ちゃん 帰宅してみると、リビングは暑さでむんむん状態だった。でも水温が30度を越えるほどではない。けれども、みこりんのメダカ水槽では異変が起きていた。なんと7匹中、5匹が死んでしまっていたのである。たしか昨日はまだ全員いたような気がするのだが… 暑さのせいというよりも、これは水質の急変っぽい印象。ただちに死体を取り除く。死んだ5匹のうち、1匹が模造水草の葉っぱの間に挟まるようにして、腐っていた。どうやらこれが水質悪化の原因らしい。 水槽を見ていたLicが、驚いたような声を発していた。指差す先には、小さな小さな稚魚の姿があった。まるで孵化したばかりと言わんばかりに、腹に栄養袋をくっつけたままの姿だった。数は1匹、しかし模造水草には、卵らしき物体が数個見え隠れしている。まだまだ生まれてくる可能性が高い。 稚魚をすくってしまわないように注意しながら、水換え実行。たしかにこの水はいやな臭いがする。おまけに薄黄色い。よく稚魚が生き長らえているものだ。 ほぼ全換えに近いほどの水換えの後、稚魚の姿を確認したのだが、なんだかさっきと姿が違って見える。腹がすっきりとなっているのだ。こんな短時間で消費してしまうとも思えないし……、もしや稚魚が2匹いたのか。では、さっきの栄養袋をくっつけたやつはどこいった?みこりんも加わって大捜索。しかし、ついに見つけることはできなかったのであった。 水質を改善すべく、陶器製濾過装置のスポンジの上に、90cm水槽で使用中のシポラックスを6個ほど取り出して、乗っけてみた。これで多少はバクテリアの繁殖も容易になったのではなかろうか。というか、最初からこうしておけばよかったのだ。うっかりしていた。
オイカワ復活 朝、何事もなかったかのように、オイカワがすごい勢いで餌に食らいついてくるのを見た。もう大丈夫…、でも、そろそろ90cm水槽の方に移してやる時期かもしれない。心配なのは、90cmに入っている一番小さな魚だ。もしかすると食われるかも。入れ換えるか、もう少し成長するまで待つか、しばらく悩んでみよう。
テーブルヤシと白い砂 メダカ1匹、さらに落ちる。稚魚は健在だった。やはり姿は1匹しか確認できず。 餌はフレークを細かくしてやってみているが、積極的に食べている気配はない。大丈夫なんだろうかと、少々不安になってしまう。 ところで今日は陸ヤドカリにプレゼントがある。ミニ観葉として売られていた小さなテーブルヤシの鉢植えを、買ってきたのだ。これをケージの中に入れると……、やっぱり白い珊瑚砂にはヤシ類の緑がよく似合う。
メダカの学校 さらにメダカ1匹落ちる。これで成魚はすべていなくなってしまった。残ったのは稚魚が1匹………、いや、2匹いた。いったい今までどこに隠れていたのだろう。いくら小さいとはいっても、水槽もわずか30cmだというのに、見逃していたなんて。 みこりんもメダカの赤ちゃんのことが気になっているらしい。時々水槽を覗き込んでは、赤ちゃんの姿を確認している。願わくば、無事に大きくなって欲しいものだが、問題は餌かな。
陸ヤドカリが欲しかったモノ 明日から夏休み第2弾が始まる。というわけでいつもより早めに仕事を終えて帰宅してみると、陸ヤドカリのケージが大変なことに…。 テーブルヤシが、ばらんばらんに散らかっていたのである。鉢から引っこ抜かれて、1本づつばらばらに。鉢の土も、ぐしゃぐしゃと砂と混ぜられてしまっていた。どうもこの黒土が陸ヤドカリの気を惹いたんじゃないかという気がする。これまで珊瑚砂をちょびっと掘ることはあったが、ここまで徹底的にほじくったことはなかったから。 すでに鉢の中にはヤドカリが1匹おさまっていた。仕方がないのでテーブルヤシは、まとめて土と混ざり合った砂に植え込んでみたのだが、はたしてうまく根付くかどうかは怪しいところ。別の手を考えねばなるまい。 * 90cm水槽に、ブラックホールを1個セットした。
陸ヤドカリの好きな土 砂に植え込んだテーブルヤシは、朝、無事な姿で残っていた。やはり陸ヤドカリ達は、黒土がほじくりたかったらしい。もしかすると野生では土に穴掘ってそこを巣にしてるのかもしれん。ならばケージの中にも、部分的に黒土な場所を用意すべきなのかも。 今日からしばらく留守にするので、陸ヤドカリ達には野菜をちょいと多めに入れておく。他の魚達には、特に変わったことはしない。2泊3日程度では、自動餌やり器を使うまでもない。 リビングのクーラーを入れ、廊下で扇風機を作動させれば準備OK。できれば停電しませんように。
ブラックホールの効果 90cm水槽のブラックホールは、順調にその能力を発揮してくれている。濁流の川の水を当初加えておいたために、白濁から、最近ではやや黄色っぽくなりつつあったのが、恐るべき透明度を誇る水景へと転じている。いかにも夏向きな水槽になった。 8匹の魚達は、今日も元気に餌を食べ、流れに揉まれて泳いでいる。フレークに加えてクリルもやるようになってから、あの1匹の腹もほどよく膨れるようになったし、順調に大きくなってくれることだろう。 60cmの方の川魚水槽では、ウグイが1匹、頭と口元に傷をつくっていた。ジャンプしてぶっつけたらしい。頭はともかく、口元の傷が結構深いのが心配なところ。餌食いに影響はしてなさそうだが、しばらく要注意だ。
メダカの赤ちゃん続報 夕方確認したときには、まだ3匹しかいなかったはずのメダカ水槽に、夜、再度確認したらば5匹以上のちっこい姿が水面付近にいるのが見えた。もしや、続々と孵化し続けているのでは…… いまのところ水質は問題ないレベルにあるらしい。でも、稚魚達の食べる餌の量はじつに微少だ。残り餌が水底で目立つようになってきた。やはりエビを1匹入れてやった方がいいのかもしれない。じつは最初にメダカを買ってきたときには、ヤマトヌマエビも1匹同居させておいたのだが…、翌日には姿が見えなくなってしまったのだった。想像するに、蓋の隙間から飛び出してしまったのではないかと思われる。ビーなら大丈夫かな?
熱源 午前10時、外気温36度。昨日とはうってかわって真夏日である。クーラー装備の2m水槽も、はや27度を越える勢いだ。でも、第1回目の夏休み前に照明のタイマーを切ってからというもの、30度を越えることはなくなったような気がする。 強烈な光がなくなったことを魚達がどう思ってるかは、想像するしかないのだが、挙動に大きな変化は見られない…ことから、しばらくはこのままでも大丈夫そうな?電気代にもやさしいこの状態を、もう少し続けてみようかと思うのだった。
メダカの赤ちゃんその後 メダカの赤ちゃんはどうなったかな、と水槽を覗いてみると……「おぉぉ!?」4匹しかいない。しかも1匹はくるくると死の舞踏の真っ最中。 昨日までは6匹はいたはずなのに。 心なしか、水が黄ばんできているような気がしたので、水換えを実行した。赤ちゃんをすくってしまわないように、そろぉっとプラケで5~6杯。水温は28度くらいだった。 バケツを出したついでに、60cmの川魚水槽も水換え実施。こちらで繁茂しつつあるミクロソリウムを1株、メダカ水槽に移してやった。なんとなく生きた植物が水槽にあるほうが良さそうな気がしたので。 はたしてメダカの赤ちゃんは生き延びるだろうか。
名古屋港水族館へGO 名古屋港水族館にイルカ類を飼育する北館ができたのが去年の秋のこと。つまり、今回が北館を目にする初めての機会である。まずはイルカショーに急ごう。チケットを手に館内に入った時点で5分前。はたして席は空いているのだろうか。不安が募る。 北館メインプール到着。3000席あるという観覧席は、すでに満杯状態だった。溢れた人波が、左右の通路にまで広がっている。途方に暮れかけていると、シートの間の階段にも座ってよいとアナウンスがあったので、1階席階段に落ち着くことにした。みこりんはもっとかぶりつきで見たがったのだが、プール真下は水飛沫がかかるに違いないので引き留めた。 実況中継用のカメラが少なくとも3台は設置されていた。正面の巨大スクリーンに、水中の様子や客席の様子等がでかでかと映されるという趣向らしい。ショーが始まってからは、イルカジャンプのリプレイまでがあった。なかなか目新しい。特に水中のイルカの様子がよくわかるので、なんだか得したような気分になれる。 フリスビーの空中キャッチという芸を見せてくれていたのだが、たしかにこれは難易度高そう。でも私がもっとも注目したのは、別のところだった。イルカの尾ビレの強さを見せてくれるシーンで、ボールをシュートするわけなのだが、点々と転がっていって、メインプールの裏手にある控え室(控え水槽?)に偶然にも“ぽちゃり”。すると、そこで待機していたらしい1匹のイルカが、思わず鼻先でツン。それと同時にジャンプ。ボールにじゃれつくイルカの図、である。さすが哺乳類、と思った瞬間だった。 イルカがどれだけ激しくジャンプしても、プールの外に水飛沫はまったくと言っていいほど飛んでこなかったのは、やはりそういう設計にしてあるのかもしれない。 ところで北館の館内では、水のゆらめきを強烈なスポット光で照射して、ゆらゆらと幻想的な光の波が踊っていた。仕組みは簡単だが効果は抜群。あぁ、心が洗われてゆく……。 さて、名古屋港水族館といえば深海コーナーである。暗く長い通路をたどってゆくわけなのだが、ここの“ごぉんごぉん”という効果音とおどろおどろしい雰囲気は、みこりんにとって怖いものリストの上位にくるほど印象が強い場所である。しかし、先週みこりんは言っていた。もう年中組さんだから大丈夫と。はたしてみこりんは無事に乗り切ることはできるのだろうか。期待しつつ、通路へと差し掛かったとき、いきなりみこりんが立ち止まった。 「こわい…」そうつぶやいて、Licにひしとしがみつくみこりん。やはりダメだったか。“ごぅんごぅん”の恐怖は健在だったらしい。抱っこされたまま、深海通路を降りてゆく。古の潜水服を着込んだマネキンから目が離せないみこりん。たしかにあれはちょっと怖い、かもしれん。 私のお気に入りは、深海コーナーでひっそりと息づいている“偕老同穴”と“アンコウ”(正式名称忘れた)である。特にアンコウ。最初に見たとき(つまり3年前)から、1ミリも動いてはいないのではないかと思わせるその姿に、なんだかとても惹かれてしまう。同じ個体なんだろうか。こういうのが何匹も入荷するとも思えないし… 深海コーナーには深海シアター“アビス”というものがある。これまで一度もチャレンジしたことはなかったのだが、ついに今回並んでみることにした。どんなものなのかまったく不明なところが興味を惹いていたのだが………、体験してみての感想「趣向を見直した方がいいのではないか」。ちょっと異質なコーナーであった。 ラグーン水槽(珊瑚礁大水槽)は相変わらず素晴らしい。群れをなして泳ぐ熱帯の海水魚達は、まさに“夢”である。あぁ、こんな水槽が庭にあったら……。いや庭よりでかい水槽なので、そもそも無理があるのだが、こういう施設が身近にあればと思わずにはいられない。 そして最後にタッチタンク。タイドプールを模したこの水槽では、自由に生物と触れあうことが出来る。みこりんはさっそくウニやらヒトデやらヤドカリやらを手のひらに乗せて、感触を楽しんでいた。特にウニに興味を惹かれたらしく、何度でも確かめていたのが印象的だ。でも大部分のウニは生命力が尽きつつあって、いまいち動きが鈍かったのがもったいないところ。 最後にもう一度、ライトアップされたイルカショーを見て、おしまい。ライトアップというには周囲の照明も同じくらいに明るかったので、あまりその効果は出てなかったのが残念。ライトアップということなら、南知多ビーチランドのナイトショーは、本当に美しかった。夏の間に、もう一度あのシーンを体験したいものだが、今日で夏休み第2弾も終わり。来年に期待だ。
新居 名古屋港水族館では、例によって貝殻を買った。ヤドカリ達の将来の新居にするためなのだが、今回はかなり大きめである。陸ヤドカリの一番大きな彼が背負ってる貝殻よりもワンランクアップ。もちろんターゲットは、その一番大きな彼だ。 ケージに入れて二日目、貝殻に変化はない。物色した様子もない。入れたのと同じ位置に、同じ姿勢のまま、ただ“ある”だけであった。この貝殻は気に入らないのか。種類は今のと同じなのに。…あるいは大きすぎたのかもしれん。 彼の成長を見守りつつ、いつかこの貝殻が使われるその日まで、このままにしておこうと思う。
メダカの赤ちゃん、いずこに フレークを指先で粉々にして水面に落とす。メダカの赤ちゃん達は元気にしてるだろうか?そぉっと覗いてみてみると……… 「い、いない」 いくら小さいとはいっても、背景の白い壁に透かしてみれば、たちどころに所在は明らかになっていた赤ちゃん達だが、今朝はその姿がどこにも見えなかった。 水草の葉っぱの影とか、砂粒の間とかに、こそっと隠れてるんじゃないか、と期待しつつ、朝は時間切れでそのまま出勤。 そして夜、捜索は視界不良で続行できず。明日だ、明日。
陸ヤドカリの死 貝殻から逃れようとしたかのように、半ば身をひきずり出した格好で、その陸ヤドカリは事切れていた。触れてみても柔らかく、ついさっきまで息があったかのようだ。 何が彼をそうさせたのか。貝殻の中に何か潜んでるのか気になったが、中には何も入っている様子はない。ところで陸ヤドカリのケージがいやに静かなことに、Licも私も気付いていた。動いている陸ヤドカリが1匹しか見あたらない。残りの3匹はどうしたのか。水入れの下、植木鉢の下、いそうなところにはどこにもいなかった。だいたい貝殻ごとないのが怪しい。もしや脱皮なのか。砂に埋まっているとしか考えられなかった。 今週、異様に冷え込んだ日が続いたのが影響してるのかもしれない。夜など外気温15度にまで下がっていた日もあったらしい。 脱皮が無事に終わりますように。
発見、メダカの赤ちゃん 朝、みこりんと一緒にメダカの赤ちゃんを捜してみた。私は横から、みこりんは前から。 なかなか見つからない。もしや空っぽになってしまったのか、本当に。そう思い始めたとき、みこりんは叫ぶ。「おった!」 指差す先を確かめてみると、間違いなくメダカの赤ちゃんだった。水と空気の境界線にはさまるようにして、泳いでいる。1匹だけだ。他に姿は見えなかった。 1匹でも生き残っていたことに安堵しつつも、あまりに小さなその姿に、私は緊張もしていた。果たしてメダカの赤ちゃんは、無事に大きくなるのだろうか。
強くなったケラマハナダイ 3匹いるケラマハナダイのうち、もっとも体格の華奢な個体は、同居しているカスミチョウ達の迫力に勝てず、食いっぱぐれてしまうことが結構あった。先に目を付けた餌粒があって、つつつっと泳いでいった場合でも、カスミチョウの接近を察知したとたん一目散に逃げ帰ってくる姿を頻繁に見かけたものだ。 ところが最近、そのケラマハナダイに異変が起きつつある。餌をめぐってのお見合い状態になった時、果敢にアタックするようになってきたのだ。以前に比べて1回の給餌で食べる量が、少なくとも2倍以上にはなったような印象がある。体格はあいかわらず華奢なことに変わりはなかったが、気力が充実してきたのかもしれない。 いい傾向だ。そろそろ新しい仲間を追加してもいい頃合いか。
メダカの赤ちゃん生存中 おそるおそるメダカ水槽を覗いてみる。ここ最近は帰りが遅く、この中の様子がどうなっているのか確認することも難しかったのだが、さて、1匹だけ残っていた赤ちゃんは無事だろうか。 水面付近をじっくりサーチしてゆくと、まるで光学迷彩をまとったかのように溶け込んでいる、ぼやけた輪郭が1つ、見つかった。メダカの赤ちゃんだ。小さすぎて表情などをうかがい知ることはできなかったけれど、動きには不安を感じるところはなさそうに思う。元気でやっているようだ。 それにしてもなかなか大きくなる気配がない。こういうものなのか、あるいは餌が不足しているのか、不安な日々は続く。
魚の睡眠 いつものように、朝の餌やりタイム。各水槽の灯りを付けてまわりつつ、餌を投入する。90cmの川魚達は、今朝も餌の奪い合いで元気なところを見せてくれていた。ところが、その下の60cmの川魚達が、なにやら妙である。 なんだか水槽全体が静寂に包まれていた。普段ならば餌に気付くと、狂ったように水面を激しく叩き、猛烈な勢いで食べ始めるというのに、今はただぼーっとしているのみ。調子が悪いのかと心配になってしまったが、1つの可能性に思い至り、水槽ごしにトントンとノックしてみることにした。 はたして中のウグイとにオイカワは、反応を示してくれなかた。まるで指先が見えていないかのように、無限遠の虚空に視線を彷徨わせている。…やはり、寝ぼけているのかもしれない。春眠暁を覚えず、と言うしなぁ……って、今は晩夏か。思い当たることと言えば、昨夜はかなり遅くまで水槽の灯りをつけっぱなしにしていたことだ。それでついつい生活パターンが狂ってしまったのかも。 明日には元気な姿を見せてくれることを願いつつ、仕事に向かうのだった。
魚の目覚め おそるおそる蓋を開け、フレークを投入してみた。中の川魚達の様子はどうか。もしも昨日と同じだったら…、という怖い考えが頭の隅に隠れるようにして、こそっと状況を窺っている。 ばしゃっという水音と共に、不安の種は霧散した。銀鱗をきらめかせて、川魚達はがつがつと水面に向かって躍り上がってくる。食欲は健在だった。やはり昨日は寝ぼけていただけなのだ。心の底から安堵した。 川魚同様、こちらも少々気になっていた陸ヤドカリのケージでも動きがあった。一番大きな貝殻を背負ったやつが、もぞもぞと活動を再開していたのだ。今までいったいどこに埋もれていたのやら。残りの2匹の無事も、はやく確認したいところだ。
陸ヤドカリの行方 陸ヤドカリのケージで残り2匹の探索を行っていたときのこと。ころんと逆さまになった貝殻の中に、どやら中身があるらしいことに気が付いたのだった。一番小さな貝殻を背負っていたやつにちがいない。ちょろっと覗いた小さな脚…、寝てるにしてはちょっとおかしい。そっと手にとって、足先に触れてみると、「うぉっ!」さほど力を加えたわけでもないのに、ぽろっと脚がとれてしまい焦る。 むぅ、どう見てもこれは……、お亡くなりになっているような。 残り1匹の行方がとても気になる…。 生存:2 死亡:2 不明:1 川魚稚魚3匹 借りている市民農園のそばを流れる用水路で、Licとみこりんがゲットしてきた稚魚達を、さっそく川魚90cm水槽にうつしてやった。とはいえ体長わずか8ミリとか1cmとかいうレベルなので、そのまま水槽に入れてしまえば先住魚の生き餌になってしまうのは明白、例によって産卵ケースを用いた隔離である。 昨年捕まえてきた稚魚とも、なんとなくカタチがちがっているような気がする。体高がさほどなく、全体的にスリムで、目立つ模様等もない。少なくともタナゴではなさそうな…。でも3匹の稚魚のうち、一番小さな1匹は、他の2匹とは少し違って体の厚みがあるようにも見える。 はたしてどんな魚の稚魚なのか。じっくり育ててみようと思う。