U's aquarium.
〜水のある生活〜
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月 2003 お魚日記
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ひみつ日記読む!

2003.8.2(Sat)

オイカワ全滅
 最後のオイカワが死んだ。オイカワばかりが、なぜ立て続けに死ぬのか。原因がわからないまま、全滅を迎えてしまったことに、ある種の虚しさを覚える。

 同居のウグイ達は皆、元気だ。フナはあいかわらず遠い目をしているが、餌にはがつがつありついているようなので、元気なのだろう。餌の奪い合いではウグイにちょっと遅れをとっているのが心配だが、余り気味に餌をやっているので、ぜんぜん餌が回ってこないということはなさそうだ。
 ただ時々、頭を振るようにしてふらふら〜と泳ぐ姿を見かけるので、そんなときにはドキリとする。もしや弱っているのでは…、とか。まさか、な。


2003.8.4(Mon)

ゆっくりした朝
 朝はいつも慌ただしい。ぎりぎりまで寝ているのが悪いのだが、眠りの世界が心地よすぎて、起きるのが苦痛だ。あぁこのまま寝て過ごしたい、と思った日々は数知れず。
 今朝は、そんなこんなでひょんなことから午前中、休みとなった。これで魚たちにも、ゆっくりと念入りに餌をやれるというものだ。土曜や日曜は、ゆっくり餌をやれるのではないか?と思われるかもしれないが、そういう日はこれまたやらねばならないことが山積みで、忙しさはあんまり変わってなかったりする。休日は休日なりに、平日は平日なりに、定型作業が決まってるというわけである。
 それゆえに、唐突に訪れる急な休みというのは有り難い。

 特にカスミチョウ達には、いつもぱぱぱぱっと済ませてしまっているので、腹八分目どころか、腹半分にもいってないんじゃないかという心配があり、特に念入りにやっておいた。しかも朝昼2度に分けるという豪華版。もっとも、たまーにこんなことしてもあんまり意味はなかったり…。


2003.8.6(Wed)

物足りない小粒タイプ
 毎朝ウグイ達に与えている餌は、ランチュウ用の沈下性のものだ。水面に浮いた餌をやや苦手としている彼等のために、普通の金魚用よりもちょっと大きめの粒のやつを選んだつもりだったのだが、いつのまにかこの餌でも小さく感じられるまでに育ってしまった。もはやウグイにとっては、ゴマ粒を食べているかのようで、見ているこちらとしても、もっと食べ応えのある餌をやりたいと思ってしまうのである。

 今のランチュウ用の餌は、“小粒タイプ”とパッケージに書かれてあるので、もしかすると“大粒タイプ”というのも存在するのかもしれない。でもショップでは見かけたことがないので、ウグイの口に合わそうとすると、やはり鯉の餌を買うしかないのだろうか。ランチュウ用小粒タイプから、いきなりどでかい鯉の餌というのもちょっとまずいかなと思ったりもするのだが、ちょうどいい具合のものが今のところ見あたらないので悩ましいところである。


2003.8.8(Fri)

あいかわらずモーター不調
 へろへろな水流しか発生させていない海水R360のモーターは、一度ばらして調整したのだが、やっぱり回転速度が上がらないようである。ゴムのジョイント部が、どうもあやしいように思っているのだが、持続的に高回転を維持可能な調整が難しい。もはやお手上げ状態。
 今のところ中の生物達に大きな異変が起きてなさそうなので、しばらく様子見しているところだ。でも、早めに手を打っておくほうがよさそうな予感。


2003.8.11(Mon)

海にて
 実家に帰省したついでに、海水浴へと繰り出してきている。遠浅の浜辺なので、みこりんにも安心だ。私が子供の頃には、この砂浜はカニやらヤドカリやら貝やらといった生物達の楽園だったのだが、海水浴場の整備とやらで、砂を大量に入れて人工の浜辺にしてしまった結果、貝類はほぼ死滅してしまったらしい。掘っても何も出てこない。カニも滅多に姿を見かけなくなった。ヤドカリも、十メートル四方にようやく1匹というレベルである。元の姿に戻るのに、どれほどの歳月が必要なのか想像もつかないが、もったいないことだ。

 みこりんは保育園でのプール練習のおかげで、すっかり海にも慣れ、浮き輪なしで潜ったりもできるようになっていた。潜ったまま海中で、何かを探しているらしい。やがて、右手を高々と上げ、私の方へとやってくる。
 小さな手に握られていたのは1匹のヤドカリだった。飼うというので、持ち帰ることにする。例によってジュースのペットボトルを空にして、その中に海水を満たし、ヤドカリを入れた。昨年はこれで家まで持ち帰ることに成功したが、今年は台風の影響で海水がかなり濁っている。ちょっと不安。

 水中メガネで水底を覗いていると、ところどころに一塊りになった赤紫色した海藻のようなものを見かけた。触れた感じは、キクラゲのよう。生きているらしい。何かに活着しているわけではないが、砂地の上にちょこんと座っている様子が何やら可愛らしい。中心付近は密集していて、いかにも小さな生物の卵とか幼生の宝庫っぽい雰囲気だったので、2つほど持ち帰ることにする。これを海水R360水槽に入れれば、また新たな生物の発生につながるかもしれない。
 ペットボトルに入れるのはちょっと窮屈そうだったけれど、一日だけ我慢してもらおう。明日には水槽へ投入だ。

 最後に足裏にひょいと触れた小さな巻き貝を1匹、同じくペットボトルへと入れた。1cmほどの大きさの白い貝殻が、なかなかおしゃれである。

 お昼過ぎ、撤収。夕方から、雨。雨雨雨の夏休み。


2003.8.12(Tue)

誤算
 帰還。荷物をクルマから次々と運び出し、最後に昨日、海から持ち帰ってきたペットボトルをシートの足下から取り出した。薄暗い街路灯の光で透かして見ても、なにやら濁りがひどくなってきているような…。イヤな予感がわき起こる。

 荷物の整理もそこそこに、まずペットボトルを開封した。「むぅ」っと来る、刺激臭。まずい、何かが腐ったに違いない。
 ペットボトルをハサミで切って、中の生物達をプラケに出してみた。ヤドカリ……死亡。海藻……1コほぼダメ。もう1コは大丈夫そう。巻き貝は…、なんとか大丈夫そう。腐った海水はとっとと捨てて、生き残った生物を、海水R360水槽に移してやった。
 できれば天然海水を水槽に追加したいという野望は、こうしてもろくも崩れ去ったのであった。


2003.8.13(Wed)

逆さの海藻
 貝は無事に復活を果たしていた。この水槽には、当初から同じような巻き貝が1匹いたのだが、それと並んでなにやらもしゃもしゃとやっている。これならば大丈夫そうだ。

 では海藻(海草と言うべきか)の方はどうだろう。昨日投入したあたりを探してみたが、姿が見えず。もしや溶けてしまったのでは…、と思い始めた頃、意外な場所で発見した。水槽が苔まみれだったので、わかりにくかったのだが、なんと海草はブリッジ型にわたしたライブロックの、ちょうど中間あたりに逆さに貼り付いていたのだった。たしか昨夜は水底に沈んでいたはずなのに。この海藻って、じつは、動く?海藻みたいなフリして、もしや動物?
 そんなことをLicに話してみたところ、こともなげに彼女は言った。「水流で動いたんじゃないの」
 そ、そうかな。水流といっても、この水槽、モーターがへろへろなので、亀の歩みがごときのろさなんだが…。それに逆さになってることの説明は…。ま、まぁいいか。生きてるんなら、それでよし。


2003.8.15(Fri)

シュアー切れ
 カスミチョウの餌として使ってきたシュアーがなくなってしまった。早めに買っておかねば、と思いつつ、途中で帰省してたりしたので、買いに行く間もなくショップがお盆休みに突入してしまい、困ったことになってしまった。
 とはいえ、このままではカスミチョウ達が飢えてしまう。そこで、沈下性の餌ということで、ウグイ達にやっているランチュウの餌を試してみることした。粒の大きさでいうと、ランチュウの餌の方が1.5倍くらいあるので、ちょっと不安はあったのだが、実際にやってみたところ、カスミチョウ達は特に気にする風もなく、ばくばくと食いついてきている。いやむしろ、シュアーの時よりも食いつきがいいかもしれない。粒がちょっと大きい分、食い応えもあるんだろうか。

 ただ、粒がちょいと大きくなったことで、困ったことも1つ。同居しているケラマハナダイの一番ちっちゃいヤツが、どうも食べるのに苦労しているようなのだ。もごもごと口の中で転がして転がして、どうにかごっくんと飲み込める感じ。やっぱりシュアーでなきゃダメっぽい。


2003.8.20(Wed)

廃墟の水景
 唐突に休暇が舞い込んできたので、なにげに水槽を見て回っていると、海水R360水槽で異変を発見。モーターからの水流が極端に悪化してしまっていたのである。
 このモーターは以前からへろへろではあったが、さらにその10分の1ほどになってしまっていた。もはや水の流れなどほとんどないも同然である。砂の中からは各種うねうね虫が這い上がり、瀕死状態。ヤドカリ、カニの類もすべて死亡。巻き貝達だけが、唯一生き残っているといった感じ。ライブロックに逆さに貼り付いていた海藻も落下していて、赤紫色の色素が抜け、徐々に黄緑色になりつつあった。

 いったいいつからこうなっていたのだろう。水槽が苔まみれなので、うっかり見落としていたのだろうか。とにかくまずやらねばならないのは、水換えである。この状況を、これ以上悪化させてはとりかえしがつかなくなるにちがいない。

 水換えを終えたところで、モーターをばらしてみた。すると、軸に黒っぽい錆のようなものが付着していてカバーと接触している。たしかにこれでは回転も上がらないだろう。がりがりとこそげ落として、再度、水槽にセットし直した。電源ON。水流も、やや持ち直したようだ。このままだましだまし使って週末になるのを待とう。そうしたら、即モーター交換だ。

 ライブロックに永らく住み着いていたカニ達が、全滅してしまったことはとても残念に思う。普段ほとんど姿をみかけないにもかかわらず、たぶんその岩の下あたりに潜んでいるかと思えただけで、なんだか安心できたものだ。それがもう、どこにもいない。水槽の中はしんと静まりかえった廃墟のよう。巻き貝だけが、ゆるゆると歩いている。しかし意外だ。巻き貝の方がカニより水質悪化に強いとは。
 いずれこの水槽には、新たなライブロックを投入せねばなるまい。


2003.8.22(Fri)

連鎖の恐怖
 気掛かりなことが、さらに1つ出来てしまった。川魚水槽のウグイが1匹、水槽の隅でじっとしている。餌をやっても食べに来ない。残りのウグイ3匹とフナ1匹が、あいかわらずすごい勢いで餌をがっついているのとは、あまりにも対照的な光景である。
 なんとしたことだろう。もしやオイカワの謎の死の連鎖が、ウグイにも…。


2003.8.24(Sun)

原因判明
 海水R360のモーターを新調した。ところが、新しいモーターに換えても、水流はあいかわらずちょろちょろ〜っとしか出てこない。まさか2台続けて不調なんてことはあるまい。試しにパイプに接続せずに作動させてみると、パワフルにぶわっと水流が巻き起こる。な、なるほど。悪いのはモーターだったのではなく、パイプの方かっ。

 そういえば思い当たることが1つ。この水槽では底面濾過を採用しているのだが、パイプの根元に、以前(3年か4年ほど昔のこと)ウールマットを少々挟み込んだことがある。底面濾過の内部に砂がはまりこんで、それをモーターが吸ってしまうことがあったので、それを防ぐ意味でのことだった。もしかすると、そのウールマットが目詰まりを起こしているのかもしれない。

 さっそく、パイプが埋まっている根元付近の砂を慎重にどかし、接合部をあらわにしてみた。底面濾過がずれないように、ゆっくりとパイプを取り外す。穴は直径2cmにも未たず、中は暗い。覗き込んでも、何も見えなかった。仕方がないので、そぉっと指を差し込んでみる。……「むっ」なにもなかった。おかしい。そんなはずはない。何もないのに、これほどモーターの威力が低下するはずがないのだ。
 さらに指を奥へと潜り込ませてみる。何か得体の知れない生物が潜んでいそうで、ちょっとどきどき。

 やがて、指先に“ぶよん”と触れるものがある。こいつだ。直感的にそう思った。つまみ出そうとしたがうまくいかず。そのまま奥へと押しやることにする。
 パイプを取り付け、再度モーターをセットした。こ、今度こそ…
 濡れたままの手で、モーターのプラグをコンセントに差し込むと、これまでの水流が冗談であったかのような、素晴らしい勢いで流れが発生した。成功だ。たちまち水槽の中にゴミが舞う。死んだうねうね虫とか、海藻の破片とかも一緒くただ。もう一度水換えすべきだろう。

 数時間後。水槽の中は、見違えるほど透明になっていた。軽やかな水流に、巻き貝達も心地よさそうに歩んでいる。ライブロック表面には、ところどころ生き残ったケヤリ達が花を咲かせ、徐々に水槽は息を吹き返しつつあった。危機は去ったのだ。

 今回は甚大な被害を出してしまったが、壊滅的な打撃ではなかったのがせめてもの救いである。これから徐々に、もとのような多様な生物の暮らす水槽にしていきたいと思う。


2003.8.26(Tue)

その後のウグイ
 どうやら拒食になったウグイは、病気らしい。いや、拒食なんだからどこか体調が悪いのは間違いないのだが、今回は明らかに体表に異変が起きているのだった。
 ウグイの体表に、白い傷のようなものが、ところどころに浮かんでいる。なにかで擦ったあと、膿んだような状態に近い。それが物理的に生じた傷かどうかはともかく、そんなものができたということが問題だった。薬剤を使うべきかもしれない。


2003.8.28(Thr)

復活の兆し
 水流が復活した海水R360水槽は、その後、順調に推移しているように見える。とはいえ動いている生物といえば2匹の巻き貝くらいなのだが、彼等の足取りはじつに軽快で、健康そうだ。いったい何を食べているのか不明だが、よく動き回っている。
 その他にも、ライブロックの裏側に張り付いている謎の貝も、まだ健在であることがわかる。時折、貝殻を開いているのを目撃するのだが、中の生体は乳白色の体で元気そうに思える。
 ライブロック表面にも、なんだかわからない触手がもぞもぞと動き回っていて、その他の生物も完全に死滅してしまったわけではないことが見て取れる。このまま徐々に生物相が豊かになっていけばと思う今日この頃。


2003.8.30(Sat)

成長
 苔まみれの海水2m水槽なので、中の様子があんまり見えないのだけれど、よぉく目を凝らしていると、徐々に魚たちの姿が浮かび上がってくる。カスミチョウ達は、すいぶんと大きくなったように感じる。去年までは個体ごとに大小関係がかなりはっきりとわかったものだが、今ではどれがどの個体やらもはや判別不能なほどに、似通ってしまっているのだ。ということは、カスミチョウのこの水槽におけるサイズというのは、ここで打ち止めということなんだろうか。

 ケラマハナダイの方も、いつのまにやらずいぶんと大きくなっていた。一番大きいので10cm近くはあるだろうか。お腹もでっぷり丸々と太っていて、貫禄十分。反面、色彩の方がやや薄れて来つつあるような気はする。もっとも、水槽が苔っているので、正確な色はわからないんだけれど。

 水換え用のホースは、いまだ入手できていない。ともかく、苔だけでもどうにかしないとなぁ…。なんとなく、このまま年を越えそうな予感もあり。


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