|
第一期分は、『お魚日記』から“クラゲ”に関する部分を抜き出し再編集したものである。
文中、“タコクラゲ”と記述されているものは、本来のタコクラゲではなく、“カラークラゲ”と称されるべきものだが、当時このタイプはなんでも“タコクラゲ”と呼ばれていたので、そのままにしておく。 |
|
|
Prev|Next|Index
1999.3.1(Mon)
行方不明
海水60水槽で産卵ケースに隔離しておいたタコクラゲ2匹だが、水槽掃除のあとから吸盤の吸着率が悪くなり、ケースが落下していることが多くなった。そして今日、ケースからクラゲがこぼれおちて、水槽に逃げてしまった。
帰宅して探してみたのだが、一番最初に買ってきたやつがどうしても見当たらない。うーん・・・・どこに行ってしまったのか。出てくるかな?
1999.3.3(Wed)
いまだ現れず
行方不明のタコクラゲ、、、どこにいってしまったのか。自力で出てこれないところを見ると、ライブロックの細い穴の中とかにはさまってしまってるのか・・・。
残りのタコクラゲは、水換えしてキレイになった水に敏感に反応して、とても活発に動くようになった。脚の部分がまだ完全に再生していないのだが、食欲はものすごく、ブラインをいっぱい食べる。大きさもそれほど縮んでいないので、復活は時間の問題かも。
R360も、もうじき水換えの予定なので、その時に、クラゲ水槽として再スタートできそうだな〜。
1999.3.6(Sat)
タコクラゲ
APNの新着情報のメールに、スポット・タコクラゲの名前があったので、さっそく見に行ってみた。それはまさしく、タコクラゲ。今まで買ってきてたようなカラータイプじゃなくて、もっともオーソドックスなタコクラゲだった。
ゼラチンのような色彩で、全身に白の斑点がある。それにサイズがかなりでかい。脚の先端にそれぞれ5cmくらいの長い突起があるのが、カラータイプとは一番違ってるとこだ。
欲しい。美しい姿、優雅な泳ぎ。うーん、しかしクラゲ水槽は、まだ水換えしてないから、いれるとこがない。早めに水換えしよう。
うちのチョコレート色のカラータイプのタコクラゲは、水換えのあとは絶好調らしくていつもひょこひょこ泳ぎ回っている。水換えするまえは、隔離ケースの底でじっとしてることが多かったのだが、やはり水質には敏感なんだな〜。
行方不明のブルーのやつは、いまだ見えず。もうだめかも。
1999.3.8(Mon)
クラゲ専用水槽
クラゲ専用水槽として立ち上げ中のR360だが、テストフィッシュのシリキ3匹はいずれも元気で、水槽内の苔の状態を見ても、かなり順調に推移していることがうかがえる。そろそろ水換えしてもいいころだろう。そう判断して、夜遅くから水換えを始めた。
といってもたかだか30リットルの海水で全換えになるので、あっというまだ。130リットルのバケツに、バケツで2杯水を入れ、海水の素を投入・・・・・あっ、もしかして入れすぎたかも。比重系で計ってみると、針が振り切ってる。うーむ、少しの海水を作るのは慣れてないからなぁ・・・
まぁ余った海水は、クラゲの餌やりとか、ブライン孵化用にいるから、ちょうどいい。
海水を作って、シリキをプラケに移動させ、水槽の苔を落とし、古い海水を抜く。最後に新しい海水を入れ、シリキを戻して終わり。所用時間30分ほど。R360は、再び透明な美しい水槽になった。まぁ敷き砂が、多少苔っているが、これはバクテリア繁殖の証みたいなもんだから、そのままにしとく。
これでクラゲはいつでも移せるのだが、一応念のため、一日様子を見ることにした。
APNのタコクラゲも、買ってきたいなぁ・・・・・
1999.3.9(Tue)
クラゲがー!
朝、いつものように餌をやりつつ水槽を見てまわっていると、海水60水槽で大変なことが起きているのを発見!
隔離ケースの吸盤がはがれ、クラゲが逃げてる。クラゲを探すと、なんとライブロックの下にめり込むような感じで埋もれてた。その状態でひょこひょこしてる。
その場所を見て、嫌な予感。あの赤いグロテスクなゴカイの仲間が巣にしてるとこの真下っぽい。この状況は、そいつに引きずり込まれたって考えるのが自然だ。
そっとライブロックをどかしてみる・・・・・・おぉ、なんてこった!やはりクラゲは奴に食われていた!傘が異様に薄くなってる。脚もほとんどない。
昨日まであんなに元気そうにしてたのに。。。。
昨夜R360の水換えしたあと、そっちに移しておけば・・・と後悔するも、すんでしまったこと、しょうがない。あの時は、様子をみるのがベストと思ったのだ。
瀕死のクラゲを、R360に移した。ここから復活すればすごいけれど、餌をとる脚をやられていては、困難かもしれない。うーん、クラゲ飼育にはアクシデントが多い。
1999.3.10(Wed)
クラゲの食事
瀕死のクラゲはR360で養生中。今日の餌やりは、いつもと方法を変えてみた。
このクラゲ専用水槽R360には、貧弱な底面濾過しかついてないので水槽内に孵化したブラインシュリンプを投入するのは、やめといたほうがいい。そこでコップにクラゲをすくい、その中にブライン投入。こうすることで、より確実にクラゲがブラインを食べることが出来るはずだ。
脚をほとんど失っているので、それほど大量に食べることはできないようだが、それでも脚の中央部分にブラインをいっぱいくっつけて食べている。消化器官がやられてなければよいのだが・・・
このコップでの餌やりの難点は1つ。クラゲの食事は時間がかかるので、その間、水温が低下してしまうことだ。特に今のような寒い季節は気をつけてないとすぐに冷え冷えになってしまう。水面に浮かべれるように、プラスチック製のコップを使うといいかも。
1999.3.11(Thr)
シリキが
朝、R360のシリキが1匹、落ちていた。うーむ、昨日まで元気だったのに。
何が原因だろう。水質が問題? だったらやばいけど、他のやつが元気そうなのでいまいち原因が絞り込めない。
夜、クラゲに餌をやる。今日はコップの代わりに、ゼリーの空容器を使った。これなら水槽に浮かべておけるので水温低下も心配ない。クラゲは徐々に再生しつつあった。あいかわらずすごい生命力だ。
1999.3.24(Wed)
クラゲの餌やり
R360で養生中のタコクラゲは、毎日孵化したてのブラインシュリンプをたっぷり食べて、順調に再生してきた。いまでは脚も4本に増え、長さも1.5cmくらいに伸びた。傘のほうも、確実に厚みが増し、消化器官も目にみえるまで回復。もうすっかりクラゲのカタチに戻った。ほんとうになんという再生力・生命力だろう。
餌やりは、ゼリーの容器に移してやるようになってから、とてもうまくいっている。ブラインが散ってしまわないので、クラゲがゆっくり時間をかけて捕獲することができるし、なにより水槽の水が汚れないので快適そのものだ。1時間くらいそうやってゼリー容器ごと水面に浮かべておくだけで食事終了。あとは水槽に戻してやるだけでよい。
なんて効率的なやつなんだ、クラゲって。
今日もゼリー容器の中で食事中。ところが今日はみこにゃんに捕まってしまった。水面に浮いてる容器が、みこにゃんには気になったらしい。気付いたときには、ゼリー容器はみこにゃんの手中に・・・・・。クラゲは!? ほっ、大丈夫。水槽に戻ってる。あぁしかし、ブラインも一緒に入れられちゃったよ。シリキ達が狂ったように泳ぎまくって、ブラインを食べている。
水換えしたかったが、あいにく塩がもうない。みこにゃん対策が今後の課題だなぁ。
1999.3.27(Sat)
クラゲの食事
タコクラゲの食事風景の写真である。プリン容器に入って、孵化したてのブラインをいっぱい脚にくっつけて食べている。これがついこの間、脚をほぼ全部失い、傘の厚みが半分になってしまっていた個体とは思えないほど、回復しているのがわかっていただけると思う。脅威の再生力だ。満月時の狼男を彷彿とさせる。
こうしてプリン容器に入れたまま水槽に浮かべておけば、1時間ほどすると脚についてたブラインは傘の中にある消化器官に運ばれていって、傘の中がオレンジ色に染まるのだ。残り餌は、クラゲを水槽に戻した後、容器の水ごと捨てればOKなので、水槽の水も汚さなくて済む。やはり面倒でもこうして餌やりしたほうが、結果的にラクができる。
Prev|Next|Index
|