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月 2000 お魚日記
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2000.6.01(Thr)

Red Indian Fish
 『Red Indian Fish』についてのメールをもらってから(
2000年5月1日の日記参照)、いつか調べなきゃと思っていたのだが、ようやく今日、時間がとれたので手始めにWebの検索からやってみることにした。やはりこういうときには海外サイトが頼りになるにちがいない。サーチエンジンで検索をかけてみたところ、膨大な数のヒットが・・・・。海水魚においては、“Red”“Indian”という単語は、“紅海”、“インド洋”にも該当することから、余分なものが大量にあるようだ。“オコゼ”やその近縁種を英語でなんて言うのかわからなかったので、なかなかうまく絞り込めず、情報の海に溺れそうになったとき、やっと1件見つけることができたのだった。

タテガミオコゼ
我が家の『タテガミオコゼ』

 それがこのページである(http://jervisbay.com/b16.html#indian)。「Red Indian Fish」と題された画像に、私は「ぞくり」とした。こ、こわい。いったいこの形状をなんと表現すればよいだろう。逆さブラックゴーストか?背鰭と尾鰭が渾然一体となって融合しているさまは、ウナギなどから受けるイメージともほど遠く、あり得ざる組み合わせのような気さえする。それにその派手派手しいオレンジ色の体とも相まって、その顔面の妙さは際だっていた。魚類というより、やっぱり怪獣、いや超獣(『ウルトラマンA』より)に近い。
 うちのタテガミオコゼとの類似性は、かなり認められるものの、細部で若干の違いが見受けられる(背鰭と尾鰭がつながっている部分、体色、額より鼻面が低いなど。ほかに目玉がちょっと小さいように見え、このせいでオコゼというよりイザリウオのイメージにも近くなっている)。いずれにしても近縁種には違いなさそうである。あるいは地域変種の可能性も。こういう形態の魚を、『〜 Indian Fish』というシリーズで呼んでいるのかもしれない。


 やっぱりちゃんとした海水魚図鑑が欲しい今日この頃であった。


2000.6.02(Fri)

魚の本
 海水魚データベース構築に関連して、やはりもっと詳細な図鑑が欲しいと思い続けて幾歳月。今月末にはボーナスも少ないながら支給されることだし、そろそろ決断の頃合いだ。国内和書なら図書館で数冊確保されていることから、やはり狙いは海外モノということになる。さっそく
Amazon.comに飛ぼうとして、うっかりミズタイプ。Amazone.com(実体は bn.com)に行ってしまった。これも何かの縁だろうと、今回はここで探ってみることにしたのである。
 検索一覧を何度も行ったり来たりしつつ、徐々に候補を絞り込んでゆく。あんまり高価なのは除外しつつ、結局以下のようなところに落ち着いた。図鑑以外にも、つい選んでしまったものもあり、結局送料込みで80ドル程度と、もはや今年の夏のボーナスでは新しい魚を買えないのではないかという状況である。今年は魚よりも「海水魚データベース」のほうを充実させるべきなのだろう(と勝手に理由を付けておく)。

注文リスト:
  • 「Marine Angelfishes」
     ヤッコ類専門の解説書らしい。
  • 「Shore Fishes of Hawai'i」
     ハワイ産の海水魚が一覧されているらしい。
  • 「Marine Fishes: 500 Essential-to-Know Aquarium Species」
     今回の目玉がこれ。500種超の海水魚ということだが、国内図書で見かけないやつがいっぱい載ってるといいんだけど。
  • 「The Saltwater Aquarium Handbook」
     最近のアクアリウム本を1つ。
  • 「The Tropical Marine Fish Survival Manual」
     魚メインのアクアリウム本らしいので、これも追加。

  • 2000.6.03(Sat)

    華麗なる脱皮
     まるで“水饅頭”かと思うほど、もちもちっとおいしそうな色彩だった。ざり水槽での朝の情景・・・。2号が脱皮していたのだ。
     昨日までの鎧は、茶色や紺色が混ざったような色をしていた。“スーパーホワイト”でありながら、野良化したペルシャ猫のようにみずぼらしい感じだった。それがどうだ。脱皮のあとの彼は、まばゆいばかりに輝いている。息をのむ白さ、その奥に薄く透けてみえる黒っぽいもの。まさに高級和菓子のような美しさ。柔らかそうなイメージさえある。いや、実際、まだ脱皮後の硬化は完了してはいないらしい。しなやかに、ほにゃっと伏せた状態で、2号はたたずんでいるのだった。
     また一段と大きくなった。ハサミはそれほどでもないけれど、体高が倍増したようなイメージだ。いったいどこまで大きくなるのだろう。子供の頃、田圃で見つけた超巨大なアメリカざりがにのことを、ふっと思い出してしまった。まるで伊勢エビかと思うくらいぶっとい体型だった。子供の頃の記憶なので、あまり当てにはできないが、アレに近いまでに成長したとして、今の60水槽では明らかにキャパシティオーバーだ。カイヤン生け簀に加えて、ざり生け簀まで必要になったりして。


    2000.6.04(Sun)

    累々
     だいぶやばいことになっている。グッピー水槽の1つ、ダブルソード繁殖用のところだ。屍累々への道を一直線。
     水換えせねばと思いつつ、ついつい後回しになってしまってたのが直接の原因だけれど、問題なのは「どうして“ついつい後回しに”なってしまうのか?」だ。思わず手をかけたくなるような水槽に、今はなっていないからに違いない。ここに例えばスカーレットジェムなどが入っていたとしたら、こんな状況になることはあり得ないはず。もっと楽しめる水槽に変えて行かねば。


    2000.6.05(Mon)

    黒いヤツ
     仕事からの帰り道、APNに立ち寄る。竜之介のためにイサザアミと、タテガミオコゼのための生き餌を調達に、だ。店内のベルリン水槽では、真っ黒なナマコが砂を忙しげに食っている真っ最中だった。尾のあたりには、真っ白な砂の糞が山と積まれており、その素晴らしい能力を見せつけている。みこりんは、すっかりナマコに夢中になってしまったようだ。低い位置にあるライブロックストック水槽にも、大量にナマコがいるのを見つけたみこりんは、忙しげに水槽の回りを移動しながらナマコが何をやっているのか事細かく報告してくれた。
     私は、イサザアミの在庫があるのを確認したのち、タテガミオコゼ用の生き餌をどうするかで悩んでいた。ヤマトヌマエビは餌としては使いやすいが、単価が170円/匹と高価だった。メダカは単価的には10匹で120円とまずまずの線。だが、こんなに敏捷に泳ぐやつを、タテガミオコゼがちゃんと捕まえられるかおおいに疑問がある。金魚も単価的には問題ないが、これはちょっと大きすぎる。迷っているとき、レジの上に置いてあった“ミルワーム”が目に留まった。うねうねと、動いているソレは、なんとなく餌になりそうな予感。値段も安いし、けっこういいかも?なんて一瞬思ったが、やっぱりやめた。これをストックしておくのは、私には無理だ(芋虫系に非常に弱い)。
     結局、メダカを試してみることにして、10匹買った。食べなかった場合は、庭の睡蓮鉢で飼えばいいし。
     イサザアミは200匹購入。うちのストックがはや尽きかけているのだ。タテガミオコゼにも食べさせていたので、減りが早くなった結果である。

     展示水槽の魚で気になったのは、アリゲーターパイプフィッシュだ。尾はイバラタツ系、胴体から先がヨウジウオ系という、なかなか変わった魚である。しかも色彩がライムグリーンと美しい。全長も25cm以上はありそうで、静かな迫力に満ちていた。残念ながら売約済みだったが、これを2匹とも維持しようとしたら、毎日イサザアミが50匹〜100匹は要りそうである。いつかはこういう魚を、パウダーサンドを敷いた広い水槽で、ペア飼育してみたいものだ。

    肉食の本性
     さて、さっそくタテガミオコゼにメダカを与えてみることにしよう。1匹選り分けて、水槽に“ぽちゃん”。なにごとかと上を見上げるタテガミオコゼ、でもメダカには気づいていないようす。やはり動かないとダメなのか。メダカは、突然の海水にショックを受けたのか、水面に貼り付いたまま、微動だにしない。
     しばらく様子を見ていたところ、ようやくメダカに動きがあった。しゅしゅしゅしゅと、かなり高速に水槽を舞う。タテガミオコゼの鼻面を、何度も掠めるように泳ぐのだが、タテガミオコゼは別段気にしているようにも見えなかった。餌と認識していないのだろうか?
     さらに待つこと30分。その間、竜之介にイサザアミを10匹ほど食べさせてから戻ってみると、「あ!」タテガミオコゼが水面のメダカめがけて一生懸命上昇していくところだった。大きな胸鰭を、ぱたっ・・・ぱたっ・・・・と、いかにも重そうに羽ばたかせながら、えっちらおっちら上ってゆく。の、鈍い。とてつもなくスローモーだ。やっとこさ水面にまで達すると、じぃぃぃっとメダカを見つめて、第一撃を加えたようである。音だけは、かなり派手に響いてきた。でも、メダカはささっと逃げて、狩りに失敗。タテガミオコゼは、エネルギー切れのように沈んできて、水底に横たわる。なんだか息が荒い。この調子では、メダカを捕らえるのなど不可能ではないかと思うほどの、疲労ぶりだ。
     その後、6回ほど水面のメダカを狙ってタテガミオコゼは上昇していった。でも、すべて逃げられ、大きく息を吐いている。ヒーターの上に着地して、だらんと体を垂れ下がらせている姿は、年老いたオスライオンをイメージさせた。だがこのとき私は異変に気づいたのだった。さっきまでしっかり泳いでいたメダカが、急に横になりはじめたのだ。タテガミオコゼの最後の攻撃を食らった直後から、そうなったように思う。もしや毒を使ったのだろうか。タテガミオコゼが、オコゼの仲間だとすると、きっと背ビレ付近には毒を持っているに違いない。己の防衛のためだけでなく、狩りにも使うのか?ほんとうに毒を使ったかどうかは不明だが、何かが起こったことは間違いなさそう。
     メダカが完全に横になってしまったので、今度こそタテガミオコゼは捕食することができるだろうと期待したものの、やっぱり失敗の連続。どうやら“水面”というのは、タテガミオコゼにとって苦手ポイントのようだ。泳ぎもすさまじく下手だし、このままではせっかくのメダカが無駄になってしまう。私は割り箸をとってきて、メダカを夾み、水底のタテガミオコゼの眼前まで持っていってやることにした。これならいくら何でも食べてくれるはず。
     ちらちらと振ってやったら、やっと口にくわえてくれた。でも、意外に小さな口のため、丸飲みなどとてもできそうに見えない。いったいどうやって食べるのか。私は待った。次の瞬間、鈍重なタテガミオコゼは、しなやかな疾風と化していた。まるで別人(いや、別魚)。いままでののったりした動きが冗談であるかのように、激しく頭を振ってメダカを飲もうとしていた。ワニか何かのような動作に近い。肉食魚の本性をむき出しにした瞬間だった。
     やがてメダカは頭から飲まれていった。タテガミオコゼの食性が、なんとなく理解できたような気がする。彼は、這いずり系の獲物専門なのだろう。その大きな胸鰭が、水底に接地していることが重要なのだ。泳ぎながらでは、瞬発力を得られないに違いない。
     しかし、これでタテガミオコゼにどうやって餌をやればよいかが、はっきりした。イサザアミ10匹分より、メダカ1匹のほうが遙かに食いではありそうなので、彼を長期飼育することも難しくはないかもしれない。


    2000.6.06(Tue)

    メ、メダカが!?
     それを見た瞬間、頭の中が真っ白になった。信じられない思いで、金魚水槽を見つめる私。そこには、吸盤の剥がれた産卵ケースと、ぼろぼろのメダカの死体が3つ4つ舞っていた。昨夜、タテガミオコゼにメダカを与えたあと、残ったのを金魚水槽に産卵ケースで隔離しておいたのだ。
     金魚の図体は全長8cmほどと、貫禄も出てきてメダカくらいは丸飲みしそうだった。だから産卵ケースで隔離していたというのに・・・。全滅だ。食いきれなかったメダカは、どつかれまくってずたぼろになりつつ浮いている。もちろん息はない。このままでは浮かばれないので、死んだメダカをタテガミオコゼにやってみることにした。
     割り箸で夾み、水底の彼の眼前に持っていってやると、あっさり丸飲みするではないか。動きはぜんぜん要らないらしい。続けて2匹3匹と、これまたぱっくぱく飲み込んでいった。そして4匹目。ぴたっとタテガミオコゼの動きがとまった。じぃぃぃぃっと箸につままれた“物体”を見つめている。このメダカには、頭がなかった。少し揺らしてみても、もはや食いつく気配はまるでなし。どうしても餌とは認識してくれなかった。
     以上のことから、タテガミオコゼはカタチを非常に重要視するのではないかという推測ができる。たとえ動かなくても、カタチが小魚の形態であれば餌と見なす。でも、カタチがダメなら、少々動いても食いつくことはない。クリルの釣り餌方式で、懲りてしまったのだろうか。
     タテガミオコゼのお腹は、あの日、ハタタテハゼを食ってしまった時くらいぱんぱんになっている。昨夜からメダカ5匹だ。このくらいは食べさせる必要があるのだろう。メダカ5匹だと、100円ほどだ。2〜3日おきとしても、一ヶ月1500円くらい必要か。イサザアミよりはずっと安くて腹一杯にさせてやれるが、生き餌はやっぱり金がかかる(巨大魚飼ってる人に比べたらぜんぜん可愛いものだけど)。
     ところで、今朝はタテガミオコゼの体色に変化があった。普通、こげ茶というかチョコレート色というか、そういう濃い色彩だったのに、突然“ミルクティ色”の淡いものになってしまった。しかも、最初は部分的な斑点として出てきていたが、夜にはすっかり全身ミルクティに染まってた。急に腹一杯食べたから・・・っていうのは、なんだか理由になってないけど、変更点といえばそのぐらいなので、意外にそんな特性を持ってたりして。
     全滅かと思われたメダカは、なんと1匹だけ隠れて生き残ってるやつがいた!慌てて救いだし、これは淡水60に入れて飼うことに。強運の持ち主だ。餌にしてしまうよりも、飼ってみるのも面白い。

    2000.6.07(Wed)

    色変化
     昨日はずっと“ミルクティ色”だったタテガミオコゼ、ところが今朝は再び元のチョコレート色に戻っていた。いったい何が彼をそうさせたのか、わからない。ただ、1つの可能性に私とLicは、別々に到達していた。
     その可能性とは、「満腹なら“ミルクティ”、空腹なら“チョコレート”」というものだった。たしかに今朝のタテガミオコゼは、昨日あれだけ食ったのにまた“ぺたん”となっていた。私を見るなり寄ってくるなど、腹を空かせていることが仕草からもわかる。この可能性の検証は、もう一度メダカを満腹するまで与えてみれば簡単にできるはずなので、次回、メダカ第二段を買ってきたときには注意して見てようと思う。
     ところで水槽がまたもや猛烈に茶苔っている。そろそろ水換えも兼ねて、掃除しなければ。


    2000.6.08(Thr)

    新しい濾材?
     ちょっと前に新聞で見かけた記事から。

    大京建設 環境事業部 浄化消臭用多孔質セラミックス「スーパークリーンセラミックス」開発”

     記事では、“果汁から抽出した酵素やセラミック粉末などを、酵素の効力を損なわないように低温で焼結したもの”とか“酸化鉄や酸化チタンなどの従来セラミックスに比べて、多孔質性や分解能、消臭に優れ、しかもこれらの特性が持続する特徴が”などと紹介されていた。それよりも気になったのは“水が接触するだけでイオン反応で浄化。1キロあたり6万円”という部分だった。“浄化”とは、どういう意味あいで使われているのだろう。単に不純物の吸着のことだろうか。それともアンモニア等を生物濾過を経ないで、接触するだけで分解できるというのだろうか。それにキロ単価っていうのも、なんだか不思議。
     どうも怪しげな謳い文句で売られている濾材に似た雰囲気を感じてしまうのだが・・・


    2000.6.09(Fri)

    SAP−2の効用
     海水2mにヨウ素イオン殺菌カプセル“SAP−2”を装着したのが先月の4日(
    5月4日の日記参照)。それまでは1〜2週間ごとに苔掃除をしていて、基本的に1週間経過すると鑑賞に支障が出るほど苔がついていたものである。
     装着後、行った苔掃除は2回(5月14日、5月26日)。そして今日が6月9日。苔は、以前より確実に勢力を落としているように見える。最後の苔掃除からはや2週間が過ぎたが、鑑賞に支障が出るレベルには達していない。先月から徐々に苔の状況は改善していたらしい。ゆっくりとした変化だったので気づかなかったが、月曜APNに行ったとき、苔の具合が変わったかどうかと聞かれて、改めて確認した結果、判明したのだった。思い出してみても、先月の苔掃除は簡単だった。それまでよりも苔の厚みが薄くて、広がった面積も狭かった。魚は増えているというのに、この違い。
     SAP−2は、病気予防以外にも使えるようだ。

    食欲倍増
     6月3日に脱皮して、ひとまわり大きくなったざり2号は、食欲も倍増したようである。クリル1匹を瞬く間に食い尽くし、もっとよこせと岩に乗り上げ催促してる。1号の方へ餌を奪いに行かないように、2匹目のクリルを追加してやった。ものすごい勢いで食らいつく2号。ばりばりと噛み千切る音が、今にも聞こえてきそうな迫力だ。
     いまはこうして2匹棲み分けができているけど、いずれそれぞれ単独飼育にしなければならなくなる予感。


    2000.6.10(Sat)

    水換え6連チャン
     懸案だったグッピー繁殖水槽の水換えを、ついにやった。
     まずは一番ひどい状況の“ダブルソード”から。ガラス面の苔や、敷き砂に堆積する汚れから、丸洗いのほうが早いと判断して、グッピー達をプラケに隔離。小型水槽の丸洗いコースの手順を踏む。
     底面に敷いた濾材も兼ねる大磯砂は、とてつもなく汚れていた。軽く洗うつもりが、つい倍くらいすすいでしまった。やはり敷き砂もセラミック製のものにすべきかもしれない。現状では、砂粒がまだ大きいので効率が悪そうだ。
     器具一式も苔を落として、キレイになったところで再セット。敷き砂の厚みが足りないと、以前から気づいていたので、この機会に増量しておいた。タテガミオコゼ水槽になる前のジャパンブルー水槽で使ってた砂を、捨てないで取っておいたものを流用した。
     グッピー“ダブルソード”を戻して一丁上がり。まさに見違えるよう。
     ついでなので他の2本、“コーラル”と“ジャパンブルー”も丸洗いにした。同じように敷き砂を増量。砂はパールサンド系なので、ぐぐっと水槽が明るく見えるようになった気がする。濾過バクテリアの流出が気になったので、淡水60からそれぞれプラケに1杯ずつ飼育水を追加。最後にジャパンブルー水槽でジャングル状態になってるミクロソリウムを、それぞれの水槽に分散させて植え込んだ。そうそうこれこれ。こういう水景ならば、いろいろ手をかけようかという気になってくる。もっと早くに改造しておれば。
     コーラルは、なんとメス1匹になってしまっていた。お腹に子供がいるかどうかは不明。でも、なんとなくいなさそう・・・。コーラルは、ここで絶えてしまう可能性大。



     水換え道具を出したついでに、タテガミオコゼ水槽も水換えすることにした。これも苔がすごいことになっている。早めに手を打った方がいい。
     海水を作る手間は同じなので、R360と海水60も水換えしてやることにする。まずは海水75リットルをバケツに作る。タテガミオコゼ水槽に15リットル、R360に20リットル、海水60に30リットル、残った海水でイサザアミ水槽の水換えをやるつもり。

     さて、タテガミオコゼをまず水槽から出して、茶色の苔をティッシュで拭うのだが、これがなんとも奇妙な苔だった。触れたら即ばらけるような、ぶよぶよのふわふわの柔らかい苔・・・というより、これは何かのバクテリアコロニーのような感じでもある。そういうのが陽の当たる3面をびっしりと覆っていた。ここはほとんど海水を入れ替えるとはいっても、汚れはあまり出さないほうがいい。底面の珊瑚砂にはまりこんだらやっかいだ。極力丁寧に、汚れを舞わさないように注意して作業を進める。なので時間も予定よりだいぶオーバーしてしまった。海水の温度低下が気になるところ。
     表面の苔った砂を洗って、新しい海水15リットル追加したら完了。タテガミオコゼは始めて海水60に入れたときのように、背鰭を立てては“ぱたっ”と倒す動作を繰り返していた。

     R360は、最近、苔があまりつかなくなった。なので軽くティッシュで内側を拭っただけで、20リットルの水換え実施。魚達は入れたまま。苔はあまりついてないとはいうものの、排水はかなり黄ばんでいた。苔の細胞片が海水中を漂っていたかのような感じだ。でもさすがに全水量の2/3を交換したら、輝く透明な水景が戻ってきた。

     海水60では、苔取り貝が一生懸命ガラス面の茶苔を食べてくれていたが、ここもティッシュでキレイに拭いてやった。すぐにまた苔ってくるはずなので、しばらく貝には辛抱していてもらう。そうやって苔掃除やってる間中、ハオコゼはまたしてもつっこんだ手に何度も何度も接近してきた。あいかわらずスリリングな苔掃除である。水換え20リットルで終了。

     海水が10リットルほど余ったので、同量の淡水を加えてイサザアミ水槽の水換え実施。稚イサザアミを吸い出さないように産卵ケースで排水ポンプを囲っておいて、ぎりぎりまで水を抜いた。かなり汚れた水だった。新しい汽水20リットルを加えて水換え終了。



     水換えのショックか、グッピー“ダブルソード”が3匹ほど瀕死になってしまってた。Licは「イサザアミもグッピーも、一緒やん」と言うのだが、私にとってはグッピーを生き餌に使うのはまだ若干抵抗があった。観賞用として売られているか、餌用として売られているかの違いだけなのだが・・・。
     でも、瀕死のものならば、そういう違和感もだいぶ薄れた。完全に腹を見せて沈んでいるやつを1匹、割り箸でつまんでタテガミオコゼ水槽へ。最初は水上に手の方に興味を示して寄ってきたが、最後にはぱくっと一飲みにしてくれて、私の心のもやもやも一緒に飲み込んでくれたかのように消えていった。


    2000.6.11(Sun)

    APNへ
     そろそろシュアーがなくなるので、APNに買いに行った。ついでに新着魚も見てこよう。
     展示水槽で目に付いたのは、沖縄便で入った稚ハゼの群れ。ハゼというより顔つきはスクーターブレイニーのよう。全長1cmそこらのミニサイズで、いかにも愛らしい。500円/匹とのこと。プラケに隔離されて、ライブロック水槽に入れられていたのだが、その水槽には肉食のヌノサラシが2匹入っていて、そのうちの1匹がさっきからずぅっとプラケに貼り付くようにしてくっついている。よほど稚ハゼが食欲をそそるのだろう。
     この水槽には他にもタテガミオコゼが1匹入っていて、テーブル状のライブロックにちょこんと乗っかって休んでた。餌を食べているのか聞いてみたが、食べているのか食べていないのかよくわからないとの答え。クリルを試しにやってくれたが、食べなかった。でもお腹は適度に膨らんでいて、もしかするとライブロックに棲息している各種生物を餌にしているのかもしれない。ゴカイ系など、タテガミオコゼにはいかにも食べやすい種類の餌と思われる。
     他にはベニハナダイが気になった。一見、スミレナガハナダイのオスかと思わせる風貌だったが、紫の模様が入ってなくて全身薄紅色に染まっている。背中のてっぺんにやや白っぽいラインが入っているのが特徴的。ちょっとサイズ的に大きいのと、ヒレがばさついているのが気になったが、こういうハナダイ系をもっと2m水槽に入れてみたいところだ。
     そしてじつに久しぶりにハタタテダイを見た。なんだかほっとする一瞬だ。

     昨日大掃除したグッピー繁殖水槽の残り餌処理用に、沼エビやらコリドラスやらを物色してみたが、決めかねた。もう少し悩んでみよう。


    2000.6.13(Tue)

    APN再び
     昨日予約したイサザアミが今日届くので、仕事帰りに寄ってみた。床の上には金魚の大袋と、メダカの袋が転がり、淡水の展示水槽にもちょこちょこパッキングされたままの魚が浮かべられている。淡水魚の入荷日だったようだ。するとイサザアミは淡水魚ルートで入ってきてるのかな?(独自ルートかもしれないけど)APNからの新着魚メールは海水魚&無脊椎限定なので、淡水魚の事情はあまりよくわからない。
     少し懐が暖かいので、日曜に迷ったグッピー水槽の水底掃除屋さんを、ヤマトヌマエビに決定、3匹買うことにした。ほんとはクリスタルレッドがいいのだけれど、すべての水槽をベストに保つには資金が足りなすぎた。
     買うものを決めたところでイサザアミを選ぶ。選ぶといっても残り3袋(1袋200匹入り)から2袋をチョイスするだけなので、すぐに決まった。今回のイサザアミはパッキングされてる水が澄んでいた。一次処理されているかもしれない(だから値上げになったのかな)。死んだ個体も少なく、コンディションはかなり良さそうだ。
     ここで資金が尽きたので、フレークとクリルの買い換えは次回に持ち越し。

     帰宅早々、イサザアミをストック水槽に移した。あいかわらず藪蚊の群に見える。これでまた当分は竜之介の餌も大丈夫。ヤマトヌマエビをグッピー繁殖水槽のジャパンブルーとダブルソードに、それぞれ2匹と1匹に分けて入れた。コーラルは1匹しか残ってないので、しばらくおあずけ。


    2000.6.14(Wed)

    びしょ濡れの日々
     脱衣所の水槽ラックの下段に置いてあるイサザアミ水槽が、ここのところ濡れている。床はもちろん、ラックのアングルもびしょ濡れで、いくら防水仕様の床とはいえ、少々不安になってくる。
     なぜ濡れてしまうかといえば、エアレーションの飛沫が蓋を伝って落下するからだった。先日水換えしてから濡れ具合が増したような気がする。やはり水量が多すぎたかもしれない。エアチューブにはコックをLicが付けてくれていたので、エア流量を調節すれば激しい飛沫は防げるのだが、イサザアミ400匹超の環境では激しいエアのほうがいい。水位を落とせば水量も減ってしまうし、悩ましいところである。
     でも濡れ濡れのおかげでよくなったことが1つある。イサザアミの水槽側面への貼り付き事故がゼロになったのだ(排水口ネットを浮かべる作戦は、どうも水の循環が滞るような気がしたので中断している)。この利点をいかしたまま、周囲を濡らさないためには、密閉できる蓋をつけるしかあるまい。ちょっと工作してみよう。

     ところでエアレーションといえば、ざり水槽のエアリフト式底面濾過が、どうも調子がよくない。エアポンプの性能はイサザアミのと大差ないのに、じわっとにじみ出る程度にしかエアが出てこない状況が続いている。パイプ内のエアストーンが劣化してしまったんだろうか。まだ1年そこそこしか使ってないのに。こちらも要対策である。


    2000.6.15(Thr)

    餌を取りこぼす理由
     口先をヘンに癒着させてしまったカスミチョウは、あいかわらず餌を食べるのに苦労している。口先がおちょぼ口になったからと最初は思っていたが、続けて観察するうち、どうやらそうではなく、開口部分が通常よりも若干ずれたことで、うまく口に運べていないのだと思うようになってきた。口の大きさは、現在でも十分シュアーMサイズが通過可能で、うまく餌の軌道をトレースできれば、問題はないらしい。するとあとは慣れの問題ということになる。
     同時期に買ってきたもう1匹のカスミチョウとは、サイズもほぼ一緒だったにもかかわらず、現在、微妙に違いが出てきている。口を負傷したやつよりも、ひとまわりくらい大きくなった感じだ。やはり日々の糧の影響はかなりある。


    2000.6.17(Sat)

    苔掃除
     苔対策強化年の今年、うっすらと付着し始めたらそれはもうお掃除の印。というわけで、今夜は海水2mと海水36cm“タテガミオコゼ水槽”を苔掃除。
     海水2mのほうは、苔の生長速度が遅くなったせいか、苔の硬さがいつもよりあったような気がする。長くじわじわと堆積していったかのような印象だ。
     タテガミオコゼ水槽では、入れた手に、やたらと興味を示されどきどきした。海水60のハオコゼも、苔掃除の度に寄ってきてスリリングだが、タテガミオコゼは図体が大きい上に、背ビレの棘も大迫力なため、まさに目が離せない状況だった。うっかり魚を手の影などで視界から消してしまうと、びっくりするほど接近していて驚いてしまう。どうしてそんなに手が好きなのか。明らかに餌じゃないのはわかってるくせに。
     タテガミオコゼのすごいところは、フェイントをかましてくることだった。ぜんぜん気のないそぶりを見せていても、ちょっと気を抜けば脱兎のごとく飛んできて、肉食魚の性能をいかんなく発揮してくれた。
     食べるつもりとは、ともて思えない。なにしろ“手”は、彼の体よりは十分に大きいのだから。威嚇にしては、雰囲気が刺々しくないのが気になる。やはりこれは彼なりの“親愛の情”かもしれない。


    2000.6.18(Sun)

    白濁の金魚水槽
     ふとみれば、金魚水槽がやけに白濁していた。兆候を見逃したか、あまりに唐突なその変化。いくら金魚とはいえ、この白濁はまずい。さっそく水換えを実施する。
     でも、いきなり“キレイ”にしてしまっては水質変化に耐えられないだろう。2/3の交換に留めておく。これでも少し冒険だった。
     幸い、金魚は大丈夫のようだ。白濁していたように見えて、じつはかなり水が茶色になっていたようだ。濾過が死んだか、エアが止まったかのような具合だが、現実にどちらも正常に稼働中。理由が思い当たらない。
     あえて理由を当てはめるとすれば、最近の高水温と、水量に対する金魚の大きさが危険レベルを超えたことか。濾過システムの容量オーバーになってしまったのかもしれない。餌も最近、食べる量が増えているし・・・。
     そろそろ大きな水槽に移してやるべきかもしれない。

     寝る前に、もう一度、金魚水槽を確認してみると、またもや白濁がすごいことになっていた。なんかへんだ。でも、とりあえず水換えだ。またもや2/3交換。今度はかなりマシになった。透明度アップ。敷いてるセラミックの砂が、汚れているんだろうか。大掃除してみなくては。


    2000.6.20(Tue)

    やっぱり白濁
     朝、金魚水槽は日曜の水換え前のレベルに戻っていた。なんてこったい。
     いくらなんでもこれはちょっとひどい。でも、朝は例によって時間がないので、遺憾ながら出勤だ。帰るまで何ともなければよいが、と、金魚の図太さに期待する。

     夜、金魚達は平然と餌をねだって口をぱくつかせていた。でも一応、水換え2/3実施。なんとなくトロ箱で飼った方がいいような気もしてきたのであった。


    2000.6.21(Wed)

    慌ててる
     餌を取りこぼしてばかりのカスミチョウは、いつも慌てて餌に向かっていく。だから、きちんと口に入らず取りこぼす。買ってきた当初のほうが、もっと落ち着いて食べていたと思うのに、どうしてこんなに慌てるようになったんだろう。ゆっくりと餌にアプローチすれば、問題なく食べることができるのに、たまにはそうやって成功しているというのに、いつまでも慌ててつっかかっていくので食べられない。
     このまま口の変形に慣れてくれなかったら、いよいよ最後の手段を講じなければならないかもしれない。


    2000.6.22(Thr)

    訪問前
     なんと明日はLicの同僚の方々が、我が家の水槽を見に来るという。アクアな趣味を再開してから7年間、アクアとは無縁な人たち(アクアリウムを趣味とはしてない人)が水槽に興味を持ってくれたのは、これが初めてである。なんだかこそばゆいようなうれしいような。
     幸い水槽群は“苔対策強化年”ということもあり、比較的綺麗な状態を維持している。たとえ急用で今から見に来られても、微塵も慌てることはない。をぉ、なんという余裕っぷりであろう。常にこうありたいものである(去年まではとても人に見せられなかったくせに)。


    2000.6.23(Fri)

    訪問後
     予定どおり今日のお昼前、お客さんが水槽を見に来てくれたという。アクア趣味のない人に、我が家の水槽がどう見えたのか。さっそく夜、Licから聞き出してみた。
     コメントが得られたものを並べてみると、以下のようになる。
    淡水60
    一番キレイ
    (やはり水草レイアウト水槽という馴染み深いものだからか)
    淡水90
    ナマズ?ナマズの仲間ってこんなの?
    (カイヤン君がナマズの仲間とはやはり見えないらしい。もっともコメントを聞きたかったブラックゴーストが、真っ昼間だったため、岩陰に隠れてしまっていて気づかれなかったのが痛い)
    海水2m
    迫力がある
    (レイアウトにもう一工夫しておれば・・・)
    ざり水槽
    白い!?高そう〜!
    (実際は1匹1200円だったか1500円だったかの値段だけど、純白というのがポイント高いようだ)
    海水R360
    これって本物?
    (イバラタツの竜之介へのコメント。こういう魚が飼えるっていうのが一般には知られていないのかも)
    海水36cm
    オコゼって飼えるの?
    (やはりこういう魚が飼えるっていうのが珍しいようだ。立派なタテガミについて何かコメントがあるかと期待していたが、その時タテガミをたたんでいたそうで、気づかれなかったらしい。ざ、残念。)
     オーソドックスな水草レイアウト水槽がやはり強かった。たしかに美観の点では、海水水槽にはいまひとつ決定打が足りないかもしれない。リーフタンクでもあれば別だが、魚オンリーに岩だけのレイアウトとなれば、もっと自然ぽさをアピールせねば水草水槽には勝てないだろう。そのことは私が一番実感していることなので、これからの課題といえる。


    2000.6.24(Sat)

    エアポンプ沈黙
     ふと見れば、ざり水槽の水面がぴたっと静まり返っていた。完全にエアポンプが死んだらしい。触ってみると振動はしているので、電磁石のコイルが切れたとかではなく、やはりゴム系が劣化したのだろう。
     このままではざり水槽の危機なので、淡水90のエアレーションに使っているエアポンプを取り外し、こちらに付け替えることにした。停滞していた底面濾過に、急に水流が復活したので最初は少し汚れが舞ったが、すぐに落ち着いたようだ。なんだかざりの動きにも元気さが出てきたような?前回、敷き砂を厚くしたので、ほんとはエアリフト式をやめて、パワーヘッドを付けようかと思ってたけど、この分ならいけそうな気もする。もうしばらく様子を見てみよう。


    2000.6.26(Mon)

    パワーアップ作戦
     最近イサザアミ水槽が茶色くなってしまっているので、濾過システムを強化しようと今日は有給休暇を使って買い出しに出た。今使ってるプラケースだと底面濾過のサイズがぎりぎり入るか入らないかという感じで、かなりきわどい。ま、入らなくてもネットで巻いて砂に埋めておけばいいかと、購入を決めた。で、この底面フィルタのドライブ方法だが、最初はパワーヘッドを使うつもりだった。ところが適当な容量のものが見つからない。たかだか15リットルの水量に、8リットル/minなんてのは強力すぎる。わざわざ注文するのもなんだかなぁと思ったので、当面はエアリフトでやってみることにした。あるいはプラケースを止めて、でっかいトロ箱に移すというのもありかも。この場合、置き場所は屋外になるが。
     肝心の濾材となる砂はと見れば、ホームセンターではまったく選択肢がなかった。淡水水草用の細かな砂ではフィルタに細工が必要だし、大磯砂では力不足、1つだけ残っていたサンゴ砂は中粒と大きすぎた。セラミック製の小粒のやつが欲しかったのだが、もはやホームセンターでは入手できない品になってしまったのか。熱帯魚&海水魚ショップは遅くに店開きするため、今日の昼間にセッティングしようという計画は、かなり危なくなってきた。でも要の濾材で妥協するわけにはいかないので、今日すべてを揃えるのは止めておくことにする。
     イサザアミが1.020付近の海水濃度でも大丈夫という情報もあり、うまく慣らせば1.022〜1.023付近の海水水槽でも飼えるかもしれない。そうなれば問題は一気に解決するのだが。試してみなくては。


    2000.6.27(Tue)

    タテガミオコゼが!?
     夜、お茶でも飲もうと流しに近づいたときのこと。タテガミオコゼが頭を向こうにして、なんだか動きがない。ん?と思って、蓋をこんこんしてみたけれど、いつものように上がってきてはくれなかった。昨日までのタテガミオコゼは、ちょっとでも姿を見せたりすると、つつつっと近寄ってくれていたというのに、いったいどうしたことだろう。エラの動きを見る限り、死んではいないようだが・・・。
     タテガミオコゼに餌をやる用の割り箸を持ってきて、ちょいとつっついてみた。か、体が固い。一方に体をねじるようにしたまま、ぐるんと一回転してしまった。こういう状態の魚は、落ちる一歩手前の時がほとんどだ。タテガミオコゼは、外見はまったく普段と変わりなく、目玉も各ヒレも美しい。にもかかわらず、動きは瀕死のそれである。昨日まで餌を元気に食べていたというのに、急にどうしてしまったのか。信じられない思いで、とりあえず水質チェックを実施する。
     アンモニア、亜硝酸レベルとも、検出せずのレベルだ。それは昨日までの様子を見ていれば明らかなのだが、それではタテガミオコゼは何故瀕死にならねばならなかったのか。一般的な検査で問題なくても、魚が落ちたり安定しない水槽というのは、過去にも幾度と無く経験がある。今のタテガミオコゼ水槽にも、それが起きているのかも。やはりデバあたりで様子を見るべきだったか。
     タテガミオコゼ、今度は長生きさせてやらねば(って、まだ完全に落ちてはいないんだけど)。

    食糞
     こうして日記を書いている間、目の前では竜之介がゆーらゆーら舞っている。いつもこうやって目に付くところにいるというのは、楽しいものだ。
     その竜之介の下腹部あたりから、なにやら長細い物体が流れ出たのが見えた。糞?にしては、色が妙だが?じぃっと観察してみると、なんとそれは未消化のイサザアミであった。さすがに生きてはいないが、色といいカタチといい、生前の様子をよく留めている。もしや竜之介、お腹を壊しているんだろうか。餌をやりすぎてるかな。だいたい毎日コンスタントに10匹なんだけど。でも今までにこんな生々しい未消化の糞は見たことがない。うーん、餌に問題があるのかな?
     で、漂っていた未消化イサザアミを見つけたのは、ラプリピンク・ラスsp。あっというまに食いついていた。半分消化されていたので、食べやすいらしい。ちっちゃな口に、イサザアミは半分ほど入っていった。これだけでラプリピンク・ラスはお腹いっぱいなくらいだろう。それほど大きなイサザアミだった。
     明日のよく観察しておこうと思う。


    2000.6.28(Wed)

    復調の金魚水槽
     最近、なぜか金魚水槽の水が澄んでいる。
    一時期の白濁のすごさは、もはや名残さえない。気温は今の方が上がっているし、条件はむしろ悪くなっているはずなのに、なぜに復調したのだろう。あ、少しだけ餌の量を減らしたかな。でもそれでこんなに差が出るほどとは思えないし、何か劇的な変化が水槽内で起きたに違いない。
     水量が少ないので、ほんとうに変化が急に起きる。いつまた悪化するかもしれぬと、どきどきしながら過ごすのもなんだか心臓に悪いしなぁ・・・。もうじき納涼祭などで、夜店の金魚すくいの季節到来だ。きっとみこりんは今年もまた金魚をすくってくるのだろう。いまでもキャパシティオーバーなのに、どうしたものか。トロ箱を金魚水槽にしてしまおうかな(イサザアミはどこにやろう)。


    2000.6.29(Thr)

    タテガミオコゼよ…
     今朝方、まだ息のあったタテガミオコゼだが、夜、仕事から戻ってきてみると天に召されていたのだった。綺麗な死に様である。このまま煮魚にして食べてしまえそうなくらい、痛んだ様子がない。
     この36cm水槽は、タテガミオコゼ用にセッティングしたものだ。だから、主がいなくなってしまうと存在意義がない。このまま生物なしではいずれ濾過バクテリアにもダメージが出るし、はやくも私はタテガミオコゼ2号に思いを馳せるのであった。もちろんすぐに2号を入れてはいけない。デバで様子を見るのだ。その間、60cmあたりで産卵ケースにキープしておくのがいい。タテガミオコゼが頻繁に入荷する魚ならば、こんなに急がなくてもいいのだが、今APNには最後の1匹が買われるのを待っている。それがいなくなったら、当分入ってこないような気がするし、押さえるなら今しかない。
     週末、APNに出撃しなくては。


    2000.6.30(Fri)

    プテラポゴン・カウデルニィよ…
     今朝方、まだ頑張っていたプテラポゴン・カウデルニィだが、夜、仕事から戻ってきてみると天に召されていたのだった。長い苦闘の末、ようやく安らかに落ち着ける場所を見いだしたかのように、水底に静かに横たわっている。挙動がおかしくなってから約1ヶ月。以前落ちたオスも、このくらい餌を食べずに弱っていき、そして落ちた。もとが丈夫な魚なので、餌を食べなくてもこのくらいはもつのが、見ていて痛々しかった。
     それにしても、我が家で魚が落ちるときというのは、なぜか連鎖する。もちろんそうでないときもあるのだけれど、連鎖の記憶もけっこうある。水槽崩壊時に、環境悪化で同時にばたばたいくっていうのは納得できる。でも、ぜんぜん別の水槽なのに連鎖するっていうのが、どうにも得体の知れないものを感じてしまうのである。今夜は新月だったろうか?


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