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〜水のある生活〜
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月 2000 お魚日記
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ひみつ日記読む!

2000.7.1(Sat)

夏!
 あっというまに7月に入ってしまった。月日の流れが速すぎる今日この頃。去年は、淡水90で川魚が乱舞していたものだ。今年はGWに長良川が寒々としていたため、川魚は1匹も入っていないが、そろそろ頃合いはよし。水換えしたら、来週にでも川に突撃というのもいいかもしれない。
 水流不足と濾過能力不足はなんとしよう。パワーヘッドの増設。底面濾過の新設 etc...
 いかに低予算で克服できるかが問題。


2000.7.2(Sun)

暑さ対策
 昨日から夏日が続くので、暑さ対策のため、玄関の淡水60と海水60のライトをリフトアップすることにした。冷却ファンは、もう少し様子を見てから装着しよう。この2つの水槽は、こうして過去5年間、無事過ごしてこれた。今年も大丈夫だろう。問題は廊下の淡水90だ。去年、川魚を多数落としてしまったのは、高水温というのもあったに違いない。冷却ファンを今年こそは導入せねば。
 リビングのR360には専用のクーラーがあるからいいとして……、あ!!タテガミオコゼ(今は無魚)水槽もなんとかしないといけないな。リビングだけに冷却ファンは騒音がネックになりそう。水量15リットル程度なので、パーツ屋でペルチェ素子買ってきてクーラーの自作という手もあるが、防水仕様のは高かったような。要調査だ。


2000.7.3(Mon)


 仕事から戻ってくると、すでに夜の8時を大きく回ってしまっていて、家の中は真っ暗闇だった。暑さ対策でR360もライトを消していたので、まさに灯り一つない闇。だから、魚達も完璧に熟睡中。いきなり部屋の灯りをつけても、驚きもせず漂っていた。
 こりゃ餌は無理だなぁと、2m水槽を覗き込んでいると、カスミチョウの中に1匹、やたらと傷々になったのを発見。今年買ってきたやつで、口を怪我してない方だ。びっくりしてさらに観察してみたところ、傷とはいっても、いわゆる痣みたいな感じになっているのだった。頭部に集中している。カスミチョウに限らず、眠っている魚はおおむね体が黒ずむ。だから、この痣が目立つのだろう。普段はほとんど見分けられないレベルと思われた。
 口の細いやつにつつかれたというのではなく、もっと大きなもので……たとえばロングフィンスナッパーの分厚い唇になぶられたみたいな痕である。今朝も元気に餌を食べていたので大丈夫なんだろうけど、暗くなると浮き出る痣は、なんだか痛々しいものがある。もとの美しい肌に戻ってくれるのはいつの日か。


2000.7.4(Tue)

クリルこなごな
 口先の変形したカスミチョウは、最近また餌を取りこぼすばかりとなった。しばらくは上手にシュアーを食べていたので、やっと変形した口先に慣れてくれたかと安心していたというのにどうしたことだろう。変形がさらに悪化してしまったのか。心配である。
 以前取りこぼしていたときでも、5〜6粒は見ている時に食べていたのに、今回はまったくダメらしい。諦めが早くなったというか、餌への執着が減った感じだ。すでに同時期に同じサイズで買ってきたカスミチョウとは、体格の差は圧倒的になってしまった。このままではいけない。そこで、クリルを細かく砕いて朝と夜に流してみることにした。フレークは食べなかったが、クリルならば食べるはず。でも、この餌のやり方は水があからさまに汚れるような気がして、あまりやりたくはなかったのだが。そうも言っていられない。
 粉々のクリルは他の魚にも好評で、肝心のカスミチョウの分は思ったほど回っていないようだが、それでもぱくぱくと食べることができているようなので安堵した。この方法で体格を増すことができれば、相対的に口先も大きくなり、シュアーも食べられるようになるのではないかと期待して。


2000.7.6(Thr)

候補地決定
 カイヤン君用生け簀の候補地が見つかった。いや、見つかったというより、無理矢理候補地にしたがっているというのが正しいが。
 どこかといえば、玄関を出てすぐ右側の、今はゴールドクレストが3本植わっている場所だった。幅は約1.5m、奥行きも60cmは余裕で確保できそうだ。しかも表通りに面しているので、道行く人にカイヤン君をたっぷり楽しんでもらうことができるというのもポイント高い。
 問題はゴールドクレスト3本である。現在高さ1m60、移植するには大きくなりすぎた。というか移植先は現在のところない。花壇にはどこも空きはない状態だ。カイヤン君のためにゴールドクレストに犠牲になってもらうか、今、悩みに悩んでいるところである。


2000.7.7(Fri)

ちょこっと確認
 仕事帰りにAPNへ寄る。土日と水槽まわりをいじる予定なので、イサザアミ水槽の底面濾過用の濾材を買うというのが一番の目的だ。
 濾材は結局サンゴ砂を選ぶことにした。小粒タイプを4キロ分。値段も1000円ほどとお手頃だし。
 『マリンアクアリウム』の最新号も買っておく。『Salt & Sea』は不買。
 さて、買うものはこれで終わりだが、私には確認せねばならないことがあった。店内中央のテーブルの下に設置されたライブロック・ストック水槽を、のぞき込む。ここにいるはずの“タテガミオコゼ”の安否を確認するのである。
 ちょうどライブロックが大量に入荷していて、水よりも多いくらいだった。ぱっと見にはまったく所在がつかめない。なにしろ相手は擬態のプロである。ゆっくり慎重に探さねばならないだろう。以前から同居していたヌノサラシは、ほどなく見つけることができた。こいつがいるならタテガミオコゼだって残ってるはずだと勝手に思いつつ、さらに岩の隅々へと視線を走らせていると…。いた。特徴的なあの“たてがみ”の先端を発見した。ライブロックの隙間に身を潜ませて、隠れているようだ。首をねじまげ視線を確保すると、ついにその顔を拝むことができたのである。
 元気そうな雰囲気に安心した。それに、これだけ入り組んだ中にいれば、他のお客さんに衝動買いされる心配もない。海水36水槽の水換えが終わるまで、ここに置いていても大丈夫そうだ。
 明日の水換えは、まず海水水槽からやってしまおう。


2000.7.8(Sat)

海水交換
 絶好の庭仕事日和である。でも今日は、水槽の日にすると決めていた。午後からさっそく水換え作業にとりかかる。

 本日の予定:海水36cm、海水R360、海水60cm、イサザアミ水槽

 まず、海水を作ることから始めよう。どのくらい換えようかとしば悩んだのち、70リットルに決めた。15リットルバケツに約5杯。人工海水の素を溶かして、比重合わせ。ここまでは順調だ。
 次にどの水槽からやってしまうかを考える。やはりなにはともあれ海水36cmか。気力十分なうちに、苔まみれの水槽をやっておくのがいい。
 ガラス面にびっしり付着した茶苔をブラシとティッシュでぬぐい、シャワーパイプも洗浄した。敷き砂の汚れは、水抜きと同時に吸い出して…。あまり底面の濾材にダメージを与えないように注意しつつ、ほぼ95%の水換えを実施した。といっても小型水槽なので15リットルで一杯になるのだが。蓋は外しておく。こうも気温が高いと、少しでも空気の流れをよくしたほうがいい。いずれ冷却用ファンでも取り付けてやろう。
 次は海水R360。ほとんど苔はついていないが、水の黄ばみが気になるところ。約半分の、15リットルほどを抜く。抜いたところで、あることを思いついてしまった。
 R360は、PCデスクの上に乗っているのだが、今はモニタの左側にある。ところがこの位置だと、どうしてもキーボードも右よりに配置せねばならず、必然的にマウスの操作領域が狭くなっていたのだった。長時間の作業ではやはりこの配置は苦痛だったので、いつか水槽の水換えのときにモニタと場所を入れ替えようと思っていたのだ。今日は思い出したタイミングがよかったので、さっそく入れ替えることに決めた。
 モニタを取り出し、水槽をスライド、空いた左側にモニタをのっけて、背面のケーブル類をまとめ直す。つい床掃除などもやってしまって、思ったよりも時間を食ってしまったが、試しにキーボードを打ってみると、以前よりも打ちやすいことに満足した。これで日記書きもはかどるはず(ほんとか)。
 R360は水を入れ替えてもあまり透明度が増さなかったのが、少し気がかり。

 あとは玄関の海水60。苔はほとんどシッタカ貝が食べてくれていたので、掃除するのも楽だった。あいかわらずハオコゼが手をめがけて突撃してくるのはスリリングだったが、楽勝な雰囲気。ライブロックの岩組を少し変えてみた。今回は洞窟なイメージ。
 水換えは30リットル。こちらは透明度がぐぐっと増した。というか、もとからそんなに黄ばんではなかったけれど。

 最後にイサザアミ水槽。昨日買ってきたサンゴ砂を洗わねば。4キロ分なので、それほど時間もかからない(約18分)。水槽(プラケ)にイサザアミは残っていないので、丸洗いだ。水が入ったまま持ち運べるのがお手軽で良い(水量15リットル)。
 キレイに洗ったら、底面フィルタのセッティング。45cm用がジャストフィットだ。その上に、厚めに砂を敷きつめて、半分の濃度にした海水を注いでおしまい。少し砂が余ったので、海水60のほうに散らしておいた。白い砂ってのは、見るからに海っぽくて好きだ。
 さぁこれでいつイサザアミが入荷しても大丈夫。

 水槽4つ分。3時間を要した。


2000.7.9(Sun)

淡水交換
 またしても絶好の庭仕事日和である。でも今日は淡水水槽の水換えの日だ。午後からさっそくとりかかる。

 本日の予定:淡水90cm、ざり水槽、淡水60cm

 苔の目立つ淡水90から始めよう。ライトをどかし、ガラス蓋を外したら、がしがしスポンジでこすり洗い。岩も茶色くなっていたので、全部取り出してこれもブラシで丸洗い。あとは敷き砂の毒抜きをやりつつ水を抜き、新しい水を入れれば完了だ。そういえば、ここに底面フィルタを追加する予定もあったな。でも、今日は間に合わないのでまた次回。
 岩組を少々変更。夏、川魚を釣ってきても似合うようにした。交換した水の量は、60リットル。いきなり昨日の水換え量に迫ってしまった。上部フィルタのウールマットも洗っておく。ブラックテトラが、ややキケンな雰囲気。6年目か…

 続いて下の段の、ざり水槽にとりかかる。同様の手順で苔掃除、岩掃除。今回、ざり達は水槽に残したまま作業を行った。それほど水が汚れないからいいかなと思ったのだけれど、これはやめておいたほうがよかったみたい。岩組を全部どかしたので、隠れ家がなくなった2匹はかなりハイテンションになってしまって、コーナーを巡る激しいバトルに突入したのだった。岩組を戻してやっても、興奮はおさまらず。そこで急遽、岩組を追加してやることにした。岩(というか石)は、庭から調達。堆積岩がほとんどで、年輪のような模様が意外にキレイ。ざり達の興奮も、少しは和らいだかな?

 ここで気力を使い切ってしまったので、予定していた淡水60は次週に持ち越しとなった。はたして海水2mにはいつとりかかれるだろうか。


2000.7.10(Mon)

生と死
 朝、海水60でやりやり君の脱皮殻を見つけた。また一段と大きくなったようだ。たくましいハサミ、太い脚、そろそろ新しい貝殻に移ったほうがいいのでは?と思うほどに。
 そして夜。やりやり君は貝から半分身を乗り出すカタチに、ライブロックの上でだらんと伸びていた。触覚がわずかに揺れていたが、もはや虫の息であることは明らかである。なんということだ。

 真夜中、貝はもぬけの殻になっていた。やりやり君の体は、何者かによって砂の中に引きずり込まれつつあった。長い何本もの触手がからみついているのが見える。ほどなくして、やりやり君は砂に還った。
 はぁ……


2000.7.11(Tue)

闘争
 朝の水槽チェック。日曜日、苔掃除に水換えを実施した淡水90、ざり水槽、海水60などは、透明な水もさわやかに、夏向きな情景を見せてくれている。ところが、その中で驚くべき光景を目にしたのだった。
 ざり水槽だ。最初、どうなってるのかすぐにはわからなかった。なにしろ二匹の白いざりがにが、ぺたっとくっついていたのだから。「何をやっているのか?」さらにじっと目を凝らしてみて、どうも1号が2号を激しく抱擁しているらしいことが判明した。いや、抱擁というような優しい雰囲気じゃない。その巨大なハサミは、相手の利き腕をがっしと押さえ込んでいるではないか。めらめらと、青い炎が吹き出しそうな熱い闘いが静かに進行しているのだ。
 双方身動きとれなくなっているらしい。まったく動きがなかった。1号2号共にオスなので、交尾なんてこともない。仲裁するために、私は水の中に手をのばす。からみあった2匹を、そろりと水面から出そうとしたとき、どちらからともなく緊縛がほどけた。するりと、柔らかく。
 水換え以来、両者の緊張が増しているような気がする。いったん火のついた闘争心は、容易には収まらないのかもしれない。隠れ家を増やしてやったのが、少しでも役に立ってればよいが。いまのところ2匹の戦闘力がほぼ互角らしい。若干2号が押し負けることはあるようだが、圧倒的なものではない。このまま同居が可能かどうか、注意深い観察が欠かせないようだ。


2000.7.13(Thr)

ブラックテトラよ…
 日曜日の水換え直後から、挙動のおかしくなっていた淡水90のブラックテトラが、朝、水底で最後の時を迎えようとしていた。6年目。カイヤン君と同じく、この水槽を導入する前、淡水60時代からの生き残りだ。ここ最近、体が極度に痩せてきていて、見るからに弱ってそうな雰囲気だった。水換えのショックが引導を渡してしまった可能性は否定できない。
 黒と銀というシンプルな体色なところとか、体高のあるところなどが好きだった。もしカイヤン君用生け簀が完成したら、今度は群で飼ってみたいと思う。


2000.7.14(Fri)

タ、タテガミオコゼが…
 イサザアミ入荷のメールをもらったので、いつものように仕事帰り、APNへ寄る。
 イサザアミがパッキングされているのを確認したあと、展示水槽を一巡り。Licが中央の小型水槽でホバリングしてる、オグロユリハゼに惹かれているようす。たしかにイイ個体だ。でも私にはもっと気になることがあった。その水槽の下に、ライブロック・ストック水槽があり、タテガミオコゼが私を待ってくれているはずだった。ところが、今日はその水槽が妙にスカスカなのだ。ライブロックがかなり売れてしまったのはいいとして、貪欲に餌を探して泳ぎ回っていたヌノサラシの姿も見えず、動くモノの気配がない。じっと顔を近づけて、私はタテガミオコゼの姿を探した。ライブロックが減っているため、見逃すことはまずないだろう。擬態を見破ろうと考えつく限りのパターンマッチングを行い、押し殺したわずかな気配を察知せんと第六感をも動員した。まるで心霊写真を探すように、岩の染み1つに注意を注いだ。でも、あの特徴的モヒカンカットは杳として見えず。…認めねばならないようだ。タテガミオコゼは売れてしまったのだと。
 ショップの兄ちゃんに確認してみたところ、やはり売れたのだという。一緒に入ってたヌノサラシやミスジスズメなどと共に。まさかのメンツである。タテガミオコゼやミスジはまぁわかるとして、ヌノサラシは最大全長30cmになるハタの仲間だ。きっと肉食魚マニアに違いない。
 油断していた。やはり先週、売約にしておけばよかった…。はたして次回のタテガミオコゼ入荷はいつになることやら。まぁしかし、待ってる間にタテガミオコゼ水槽もすっかり熟成されていい感じになってるだろうし、これはこれでよかったのかもしれない。

 さて、今日の目的はイサザアミだけれども、同じく昨日のメールには新着魚の欄に“カスミチョウ”の文字があった。どんな個体が入ったのか確認せねば。
 最初、1匹しか姿が見えなかったので「こいつだけ入れたら、またカスミチョウ・ボスに追われて大変なことに…」とはやくも導入時の心配などしてしまったのだが、じつは入荷したのは2匹だった。安堵する。これなら現在の5匹と併せて7匹体制だ。カスミチョウ・ボスの目も、以前ほど届かないだろう。
 いちおう餌食いなどを確認。1匹はシュアーMでもばんばん食べる。もう1匹は、シュアーSならOK。問題ない。買おう。ただし、明日は2m水槽の水換えを予定しているので、実際に買うのはその後になるけれど。

 ところでさきほどからLicが、ライブロック・ストック水槽にパッキングされた状態で浮かんでいる“ヤツ”に惹かれている。ちっちゃな親指サイズのその生物は、どう見ても“ヒョウモンダコ”だ。こいつを買おうというのか。た、たしかに変わってていいけど、これは単独飼育せにゃならん。しかも脱走防止とみこりんが触らないように、きっちりと蓋で密閉できるタンクが必要だ(わずかな隙間から這い出てしまううえに、こいつは猛毒を持っている)。むろん夏場など、水槽用クーラーが必定。かなりの投資になりそうだが…。もちろん2m水槽に専用ケースを沈めて、そこで飼うという手もなくはない。だがその場合、よほどうまくやらないと美観は悪くなる。
 店の兄ちゃんに確認すると、これは予約されたものらしい。ただ、引き取りに来てくれてなくて、2週間ほど置いてあるのだという。そういうことなら、これはまだ売約のうちだろう。新たな水槽が必要になるのは、まだ先になりそうだ(飼うのか?)。

 たっぷり堪能したので、イサザアミ200匹のパッキング1つと、シュアーM、シュアーSを購入して、店をあとにしたのであった。

船に運ばれ
 船便が届いた。中身はもちろん“お魚の本”だ。
先月2日に、bn.comで注文した海水魚図鑑など含め5冊分。さっそく開封してぱらぱらとめくってみる。
 『Marine Fishes』は、わずか $19.96 のハンドブック形態ながら、学名の記載年や記載者が載っていたり、必要水量、リーフタンク収容時の注意点、餌、飼育方法などがそれぞれ項目立てて記載されるなど、必要にして十分な情報量である。それにしてもわざわざリーフタンク収容時の注意点が独立した項目になってるあたりに、米国での飼育状況が窺い知れる。リーフタンクにすることは、もはやデフォルトなのだろう。
 ところでニザダイ類の扱いがけっこうなものなのは(他の4冊からも似た傾向あり)、リーフタンクにおける苔対策からかな?
 なかなか期待通りの内容のものが多く、思い切って買って正解だった。


2000.7.15(Sat)

さて、水換え
 予定どおり、海水2m水槽の水換えを行う。天気予報では雨だったのだが、午前中から晴れていたので、つい庭仕事を優先してしまい、水換え作業を始めたのは午後4時になってからのこと。でも、昨日あらかじめ苔掃除をやっておいたので、あとは海水を作って、抜いて、入れるだけ。短時間で終わるはず。
 今回も200リットルを交換だ。まずは流し台やらリビングの片づけから…。なにしろ130リットルバケツ2つっていうのは、場所を食う。ごちゃごちゃしてたら、作業効率が悪くなってよろしくない。
 で、それが終わったらあとはもうただひたすらマシーンと化して、海水を200リットル作る。抜いて入れるのは強力水中ポンプを使えばものの数分で終わる。ウールマットの交換、ヨウ素殺菌筒SAP−2の洗浄なども含めて、1時間半ですべて終了。水量が一番多いにもかかわらず、作業時間はもっとも短くて済む。これで海水を作る工程も機械化できれば、おそらく30分ほどの実作業になるかもしれない。
 さて、これでいつカスミチョウを迎えに行っても大丈夫。

 それが終わると、タテガミオコゼ水槽の苔掃除。主なき水槽だけれど、何か飼っておかねばということで、キレイにしておく。カスミチョウのついでに、ここにも魚を連れてこよう。

 まだまだ気力が余っていたので、グッピー水槽3本分の水換え&苔掃除も実施。3本まとめて20リットル分ほどの水換えなので、かなり楽勝。こんなことならもっと早めにやっておけば…。今朝、最後のコーラル(メス)が落ちていたのだった。水槽1本、空になってしまった。新しい魚を、グッピーにするか、別のものにするかはまだ悩み中。

 これで残すは淡水60と金魚水槽のみ。


2000.7.16(Sun)

夜の水槽
 水換えすると、やはり水の透明度が違うなぁと、しみじみ実感する。昼間以上に、夜。カスミチョウが体色を黒ずませて滞空(滞水?)している様子が、いつになくリアルだったりしてぞくりとした。ライブコーラルじゃないけど、ついブラックライトで見てみたい誘惑にかられる。寝入っている魚は、比較的じっと見つめても逃げないし、ぬぼぉぉっとしてるので、水槽に貼り付いて覗き込むにはうってつけだ。子供の頃は、懐中電灯をスポットライト代わりに、暗がりに浮かび上がる水景を飽きずによく眺めていたものだ。
 岩に三方を囲まれたレイアウトにあこがれたのも、そういう夜のスポットライト遊びをやってたころのこと。洞穴というか、深い地下の泉とか、そういうのをイメージしていた気がする。カイヤン君生け簀構築の時には、こういうレイアウトも候補の1つにあげておこう。でかい岩は高価なのが玉に瑕だけど…。岩をくりぬいて作る、超小型水槽っていうのにも惹かれたりしつつ。


2000.7.17(Mon)

イサザアミが…
 な、なんてこった!金曜日買ってきたばかりのイサザアミ200匹が、ほぼ全滅していた。昨日、餌をやったときには、みんな元気に食らいついてきていたのに、あっというまの惨劇である。水底に累々と堆積するシラス干しのような死骸の山。しばし思考停止に陥ってしまう。
 生き残ったのはほんの10匹くらい。pHショック、水質悪化、高水温……と原因を推察していって、どうも濾過システムを変更したせいでエアレーション不足に陥ったのではという仮説にたどりつく。今の底面濾過もエアリフト式には違いないのだけれど、水と接する領域が非常に狭く限られてしまったうえに、細かな気泡は排出口に集中している。以前の水作君のようなダイナミックなエアレーションにはなっていないのだった。
 とりあえずエアポンプを新設して様子を見よう。敷き砂の珊瑚砂っていうのにも若干不安を残すものの、考えられる原因は1つ1つ潰していかないとトラブルの元になる。あぁしかしこまった。イサザアミの新たな入荷はさらに二週間後になるのでは。それまで竜之介に何を食わしてやろう。APNではイサザアミは予約販売になったので、あまり在庫はないし…。とにかく一度、在庫確認に行って来なければなるまい。


2000.7.18(Tue)

金魚3匹
 みこりんの保育園では、今夜夕涼み会があった。というわけで、金魚すくいに挑戦したみこりんは、見事3匹の金魚をゲット。いやいやそんなことより驚いたのが、網が金網だったことだ。か、金網…。なぜに熱帯魚用の網でなく…。幼児向けなので、モナカとか紙では都合悪いのは理解できるけど、金網はちょっとまずくはないか。所詮、金魚すくいの金魚など、切り花的扱いでいいっていうのかもしれないけども、なんだか釈然としないものを感じる。
 で、今回の金魚すくいではみんなに小さなプラケもプレゼントされた。これで飼いましょうってことかな?と思ってたけど、金網使ったことから考えてもそれは矛盾してるような気もするし、真相は夕涼み会の間中、手に持ってないといけないビニール袋では不便だからプラケになったのではないかと思い至った。これなら合点のゆくストーリーだ。
 金魚の他にも、模擬店で売られていたアメリカザリガニの子供のパック詰めにはびっくりした。コンビニのおにぎりセットなんかでよく使われてるような小さなプラスティック容器、その中に、2匹の子アメザリが明太子のように並べて入れられていたのだった。都会ならともかく、もう少し売り方に工夫が欲しかったなぁ。

 *

 帰宅後、さっそく金魚3匹を入れる水槽をどれにしようかと思案する。今、金魚が入ってる水槽に同居させるのは危険すぎる。体格が5〜8倍くらい違うし、なにより新入りは状態最悪な環境で過ごしてたやつらだ。どんな病気を持ってるかわからない。しかも金網で子供達に追っかけられて、あちこちに内出血やら傷が見られる。安静にしておかねばなるまい。
 そこで元からいる金魚を、ちょうど空きになったグッピー“コーラル”水槽に移動させ、金魚水槽を新顔用に使うことにした。ついでに水換えなんかもしたりして。グリーンFゴールドで薬浴もさせたかったが、肝心の使用量を記述した部分をなくしてしまってて使えず。そのまま様子を見ることにする。3匹のうち、1匹はかなり状態が悪い。あとの2匹は、餌を求めて敷き砂をつっついたりしてるので望みはありそう。去年の金魚のように大きく育つといいのだが。


2000.7.19(Wed)

金魚4匹
 会社で労組との共同行事、納涼祭があった。参加してたLicとみこりんは、去年に引き続きここでも金魚すくいで新たに5匹をゲットしてきてた。ところが、私と合流した時点ですでに1匹死亡を確認。かなり状態が悪そうである。見るからにへろへろだった。
 家に持って帰ってから、昨日、金魚を入れた水槽に追加してやっても、なんだか流れに身をまかせるやつばっかりで不安にさせてくれる。去年は結局、夕涼み会のが1匹、納涼祭のが1匹しか生き残らなかったが、今年はどうなるだろうか。私の予想では、夕涼み会のが2匹、納涼祭のが1匹だ。とりあえず、昨日のやつは全部生存中。


2000.7.20(Thr)

く、く、く…
 朝、リビングに入った瞬間、私は異変に気づいていた。2m水槽、その底付近でじっとこちらを見つめているスカンクシュリンプ。正直、ぞっとした。瞬間、理由まではわからなかったが、背筋を寒いものが走った。なぜ恐いと思ったのか…。近づいてみて、私はようやく事態が把握できたのだった。そのスカンクシュリンプは、頭部だけで水底に立っていたのだ。
 胴体がなかった。頭だけが、とんがり帽子のように立ち尽くしていた。脱皮殻?とも思ったが、目の中が黒いままなのと、色彩が濃すぎることから、これが死骸であることを確信した。つまりこれは生首なのだ。生首が、ぽつんと水底にたたずんでいる。しかもその黒い瞳と、目が合ってしまった…。
 でも、なぜだろう。このスカンクはじつに有能なクリーニング屋さんで、昨夜もロングフィンスナッパーやらカスミチョウのお掃除に余念がなかった。この死に方は、ロングフィンスナッパーに食われた結果のようにも見えるが、今更ロングフィンが襲う道理はない。食われるならもっと早くにやられてるはずだ。
 脱皮に失敗したのかもしれない。そして絶命。その死骸をロングフィンが食った。頭部は長い髭が邪魔して飲み込まれず、こうして水底に残った…。

 しばらくしてもう一度水槽を覗いてみると、スカンクの生首はブラックキャップバスレットの巣材の一部と化していた。う、うーん、生首の家、か。巣でくつろぐブラックキャップの目が、今日は一段とワイルドに輝いているように見えた。

金魚1匹…
 夕涼み会ですくってきた金魚が1匹、落ちていた。一番状態の悪かったヤツで、たぶん落ちるならこれだろうと思ってたが、よく一日もったものだ。
 残りの金魚は、夕涼み会の2匹は比較的元気そう。納涼祭の4匹は、1匹を除いてあとはまだ目がうつろだ。まだまだ余談を許さない。
 ところでグッピー空き水槽に移した先住の金魚2匹は、大冒険してくれたようで、水草を全部引っこ抜かれてしまってた。まぁ予想はしてたのでいいんだけど、もっと大きな水槽を用意してやらねばなぁ。


2000.7.21(Fri)

クーラー故障
 明け方、海水2m水槽でキンギョハナダイのメスが浮いてるのを発見!
 最初、ロングフィンスナッパーに食われたのかと思った。瞬間的に、ブラックキャップ・バスレットがすでにこの世にないことを何故か直感した。水槽はまだ暗く、ロングフィンスナッパーとカスミチョウ以外の生存を確認するのは難しい。不安な気持ちで、布団に倒れ込み、眠った。

 一眠りしてから起き出してみると、水槽の様子がヘンだった。
 カスミチョウは4匹しか見えないし、ブラックキャップ・バスレットやキンギョハナダイの姿がまったくない。ロングフィンスナッパーだけがやたら目立つ。明け方のイヤな直感を思い出し、とりあえずブラックキャップの所在確認を……。
 「!?」
 死体をいつもの巣で発見。つづいてキンギョハナダイのオスメスの死体も発見。
 こ、こ、これはぁ!!カスミチョウはちゃんと5匹出てきたが、そのうちの1匹は明らかに様子がおかしい。意識朦朧とした泳ぎに見える。異変を察知したLicも水槽を覗き込んでいたが、水槽に触れたとたんに「お湯みたい」と言った。このとき初めて私は、水槽の温度が異常に上がっているのに気がついたのだった。
 明け方にキンギョハナダイの死体を出したときには、網ですくったので水に手を入れてなかった。しかも、温度計はキスゴムがすぐに剥がれるので、外したままだった。昨夜は、水槽の灯りが消えて、部屋が真っ暗になってから帰宅した。見えない魚は、寝ているのかと思ってた…。悪い条件が重なった。でも、Licが水槽の外から高温を察知できたのに、私には気づくことができなかった。呆けすぎである。
 大急ぎで水槽用クーラーの作動確認のため、庭へ向かった。屋外設置のちょうど壁側に温度設定つまみがある。それを首をねじ曲げるように読みとってみたが、設定温度には異常はみられなかった。でも、やけにクーラーがおとなしい。作動していないようだ。試しに温度設定をもっと低温にしてみたところ、5〜6秒は作動するが、すぐにまた切れるという現象に遭遇した。原因探求するうち、ようやく連続稼働するつまみの位置を見つけることができた。どうやら接触不良のようだ。
 水槽の惨状からいって、昨日からクーラーは作動していなかったのだろう。水槽の水温は現在35度に達していた。なんとかこの水温を下げねば。

 濾過槽部を覆うパネルをすべて外し、部屋のクーラー、扇風機、冷却ファンなどを総動員して冷やしにかかる。さらに、ありったけの氷を袋詰めにして濾過槽に漬け込んだ。水量約700リットルなので、どれほど効果があるかは怪しいものだが、水換えして一気に水温を下げてしまう危険を冒すことはできなかった。徐々に下げて行かねばならない。弱っているカスミチョウは耐えられないかもしれないが、残りの元気そうなやつへのダメージを最優先に考えねばならない。
 1時間後、水温は約1.5度ほど下がった。弱っていたカスミチョウを。プラケに確保し、海水60に浮かべて個別に温度調整を行うことにする。
 4時間後、5度ほど温度は下がった。あと少し。海水60に浮かべておいたカスミチョウが、とうとう落ちた。一番の古株だったやつだ。プラケに収まりきらない体高に成長している。残りは古株2匹、新顔2匹。新顔のほうが元気良さそうだ。

 お昼過ぎ、ようやく水温が28度付近に落ち着いてきた。水槽用クーラーの設定温度を今一度確認し、デジタル温度計などを買いに出かけた。やはりちゃんとした水温系が必要だ。特に、クーラーの接触不良のようなので、今後も不具合が起きる可能性は高い。

 夕方、デジタル温度計(GEX製 FD-30)やらエアポンプやらをセッティング。水温は、25.9度で落ち着いたようだ。エアポンプはLicのリクエスト。気泡の立ち上る様子が涼しげで良いから、という理由だった。エアストーンは円盤型のやつを左右に2つ沈めた。エアポンプはθ−6000。エアストーンに数回手動ポンプでエアを送り込んでから、ポンプに接続。ぶわぁぁぁぁぁぁっと舞い上がるように水中に細かな気泡がおきた。でも、Licはなぜか不満そうだ。この微細な気泡が、Licの思い描いていたエアとはかなり違うらしい。こぽこぽって不規則に出てくるようなのをイメージしてたようだ。特に海水だと、淡水よりもエアは細かくなる傾向にあるので、Licの理想とする気泡を得るには、エアストーンは使わないほうがいい。あとで“ぽこぽこエア”を出せるように改良しなければ。
 ついでに買ってきた小型エアポンプ(日本動物薬品製 超ミニポンプ60)を、海水36cmと海水R360に装着。規格ではエア吐出量1.7リットル/分だったが、その半分の能力でも使用できるはずのエアストーンで、まったくパワー不足なことが判明。高価なエアストーンが無断になってしまった。昔ながらのぼろいエアストーンに交換すると、なんとかぽこぽこ大粒のエアが出てくるようになったが、なんか釈然としないものを感じる。でも、この超ミニポンプシリーズは、たしかに音は静かなうえに、サイズは単2乾電池ほどだし、専用のクリップで水槽の脇にきちんと掛けておけるし、良いところも多い。
 さらに故障していたエアポンプを交換部品で生き返らせ、イサザアミ水槽にエアレーションを復活した。

 2m水槽のほうでは、古株のカスミチョウの1匹が、岩陰に隠れたまま出てこなくなっていた。そして夜半、とうとう落ちてしまった。
生き残ったもの 落ちたもの
・カスミチョウ
 (古株×1、新顔×2)
・ロングフィンスナッパー×1
・ネッタイスズメ×1
・カスミチョウ
 (古株×2)
・ブラックキャップバスレット
・キンギョハナダイ
 (オス×1、メス×2)
 寂しい水景になってしまった…

APNへ
 夜、APNに出かけた。イサザアミの追加を買うのが主目的だ。
 幸い、予約分以外にも在庫はけっこうあり、とりあえず50匹買った。売り単位は本当は100匹なのだが、どうも今回はイサザアミの状態が悪かったらしく、店の方でもかなり死なせてしまったという。そんなわけで、うちのがほぼ全滅してしまったというので、50匹でもOKになったようだ。10日後くらいには、また次のイサザアミが入荷するらしいし、それまでのツナギになればいい。

 さてさて、それでは海水36cmに入れる魚でも選ぶとしようか。タテガミオコゼが売れてしまった現在、取り立てて入れたい魚はいないのだが、何か入れとかないとまずい。やはりこういう時には安価で美しいデバスズメが最適だろう。今回入荷してるデバは、どれも1cmサイズの可愛いやつ。色彩も目の覚めるようなクリスタルカラーで、申し分ない。3匹購入。あとはライブロックを少々。大きさのわりに軽い、600グラムほどの塊を選んだ。カタチも複雑で、状態もなかなかによい。どんな付着生物がいるのか楽しみだ。そしてLicの強い希望で、ヤドカリを1匹。海水36cm水槽は、台所の出窓に置いてあるので、見て楽しいタンクメイトが欲しいということだった。
 カスミチョウ2匹も入荷していたが、今の2m水槽の状態では、もう少し待った方がいい。しかもこのカスミチョウには、少し病気の兆候も見られるし。しばらく様子を見よう。

 ところで、クーラーの故障のことを話してみたところ、店でリースしてる水槽でも似たような接触不良故障が最近起きたのだという。モノはレイシー製で同じ製品だった。さらに別件でもレイシー製クーラーに、やはり電気系の故障があったという。バックアップを用意するには高価な装置だけに、こうも故障の話が続くのはまずいんじゃなかろうか。

 *

 帰宅後、水合わせののち、海水36cm水槽に生体を投入。予想以上に、買ってきたライブロックはいい具合だった。イメージ通りのカタチというか、1つだけでも十分存在感のあるボリュームがある。わずか600グラムほどとは思えない。さっそくやりやり君(我が家でヤドカリのことは、デフォルトでこう呼ばれる)がよじ登って探検を始めていた。


2000.7.22(Sat)

高水温その後
 さて、水温が正常に戻った海水2m水槽では、正念場を迎えていた。高水温のダメージで、カスミチョウ2匹(古株と、新顔で口が正常なやつ)がライブロックの背後に隠れたまま出てこない。ロングフィンスナッパーも、泳ぎがどことなくあぶなっかしい状態だ。唯一、普段と変わりなく、いや、普段よりも元気に見えるのがカスミチョウ(新顔で口を怪我してるやつ)だった。餌をやってみると、普段よりも積極的に食いついてくる。残りの魚がダメージから回復しようと体力を温存しているため、いつものプレッシャーがなく、ほぼ水槽の餌独り占め状態なのが影響しているのは間違いあるまい。
 これ以上、魚が落ちませんように。今日はとてつもなく暑い一日。部屋のクーラーも動員して、やっと水温を26度に維持できるかどうかというありさまだった。やはり水槽用クーラーが1台では容量不足なのだ。なにしろ500リットル対応だし。濾過槽屋外設置の暁には、クーラーも万全の2台体制に持っていきたいものである。

付着生物
 海水36cm水槽に入れたライブロックに、ちっちゃなウニが潜んでいるのを発見。ガンガゼなら面白いのだが、どうやら普通のムラサキウニ系な感じ。他には、カニが少なくとも3匹いるらしい。そして正体不明の軟体動物。体長2cmほどで、白く、頭部と尻尾が判別できるほど形態がはっきりしていて、最初見たときは魚かと思ったほどだ。でも、顔の部分は真っ白の“のっぺらぼう”。ちょっと恐い。


2000.7.23(Sun)

長良川へGO
 天気も良いので、昼から長良川に出かけた。
 この“お魚日記”では、川から戻ってのことを記述しよう(川での様子は、
“ひみつ日記(7月23日分)”を参照)。

 今回も釣り道具やら網やら持参で、水槽で飼う用の川魚を持ち帰ってきた。釣りの成果はカワムツばかりで、これは淡水90のほうに入れる予定。厳選して6匹ほどにしておいた。網では、ヨシノボリ3匹、カマツカ1匹、正体不明の稚魚達8匹ほど。これはヨシノボリを淡水90に入れる以外は、すべて淡水30cmに収容する。といってもその水槽は、今、古株の金魚2匹が仮入居している。まずは彼らを元の金魚水槽へ戻さねば。
 採ってきた魚をバケツに移し、ときおり淡水90の水を少しずつ混ぜながら、金魚水槽の水換えを実施。ほぼ100%の交換のあと、古株金魚2匹を戻してやった。金魚4匹が同居するには、さすがにもう手狭になってきた感じ。
 金魚を金魚水槽にまとめたあとは、淡水30cmのセッティングだ。金魚が居候していた間に、水草はほとんど食われてしまっていたので、すべて撤去。100%の水換えの後、川から持ってきた小さな石ころを3つほど組み合わせて隠れ家にした。苔なども付着しているので、あえて軽い水洗いだけで入れておく。しばらくは稚魚達の非常用食料としても役立つことだろう。

 バケツでの水あわせが終わると、セッティングの終わった淡水30に稚魚9匹とカマツカ1匹入れてみた。3本並べてある淡水30水槽の真ん中が、彼らの新居だ。両サイドはグッピー水槽で水草なども生えているので、かなり雰囲気が違うことになってしまった。ま、まぁいい。
 次に残りのカワムツとヨシノボリを淡水90へ。ヨシノボリはさっそく岩のそばで隠れる場所を探し始めている。元気そうだ。それにひきかえ、カワムツの方はなんだかあぶなそう。釣り針のダメージが少なそうなやつばかり選んでおいたのだが、今回は釣った後のケアが不十分だったかもしれない。正午から夕方6時まで川にいたので、大きめの魚は網を生け簀代わりに使ってみた。水は新鮮なままだったはずだけれど、問題は網で体表がスレてしまったことのように思われる。去年の夏は、発泡スチロールの容器に入れて、頻繁に水を交換しつつしのいだが、結果的に今年の生け簀方式よりも魚の状態は良く保たれた感じだ。
 淡水90に入れたカワムツは、時計の針が明日にさしかかるころには、2匹にまで減ってしまっていた。大失態だ。ヨシノボリは生け簀ではなく、去年同様発泡スチロールに入れていたので、大丈夫そう。同じく発泡スチロール組の稚魚達を入れた淡水30cmは、みんな無事のようである。何の稚魚なのかまだまだ不明なので、将来が楽しみだ。願わくば、オイカワの稚魚が入っていますように。

復調傾向
 昨日は岩陰に隠れたままだったカスミチョウ2匹が、やっと復調してきたのか前の方に出てくるようになった。餌をやってみたところ、新顔のほうはそこそこ食欲も戻っているようだ。古株のほうはまだまだダメージ濃厚で、あまり餌も口にしなかったけれど、とにかく良い方向に向かっているのだと思いたい。
 昨日、とても元気だった新顔(口を怪我してるやつ)は、また少しプレッシャーを感じるようになったのか控えめに戻ってしまった。ロングフィンスナッパーは、かなり回復したようだ。ネッタイスズメは、相変わらず普通のままに見える。
 水温25.9度。このまま順調に行けば、APNで待っているカスミチョウ2匹を迎えに行ける時も、じきにやってこよう。もうしばらくの辛抱だ。


2000.7.24(Mon)

小魚に餌をやる
 淡水90のカワムツ達、とうとう最後の2匹も落ちてしまった。今回は釣った後のケアがまずかった。去年ほどの慎重さが欠けていたように思う。反省。
 同じ淡水90に収容したヨシノボリ3匹は、元気そうだ。岩の下に、器用に穴を掘って、すっぽり隠れている。分厚い唇だけが、ちょろっと覗いている様は、なかなか可愛い。カイヤン君用に入れていたプレコタブレットが、今日は残っていたので水換え60リットルのついでに、吸い出しておく(ここ数日、カイヤン君はこっそり餌を食べているようだった)。
 淡水30の小魚達も、そろって元気そうに見える。カマツカも大丈夫らしい。というわけで、餌をやってみることにした。まず、フレークを細かく砕いたものから。食べるかな?たしか去年は小魚には孵化したばかりのブラインシュリンプをやっていた(
1999年8月2日の日記参照)。今年はブラインを主食とするクラゲがいないため、わかしていない。
 フレークは結局、口には入れるものの、食べてはくれなかった。まぁ口に入れてくれるだけましか。ブラインをわかしてもいいが、今年は偽ブライン“リリーフブライン”がある。ブラインのカタチと動きを真似た人工の餌だ。グッピーの稚魚には、それなりに好評だった。こいつを試してみよう。さっそく少量を水で溶き、スポイトでそろりと流す。とたんに小魚達の動きが激しくなった。すごい勢いでリリーフブラインを食べている。よさそうだ。ほどなく小魚達のお腹はぱんぱんになっていた。大きくなってくれよ。

金魚水槽水換え
 金魚水槽がとてつもなく濁っていた。戻した古株2匹が、砂をほじくりかえしたのだろう。今年、夕涼み会と納涼祭でとってきた金魚は、今朝も1匹が落ち、結局、1匹だけになっていた。お腹側が赤く、背中が白いので、よくLicがひっくり返っていると間違ってしまうヤツだ。これで金魚3匹体制。
 とにかく水換えだ。今回は砂の毒抜きもやった。どんどん汚れが出てくる。あんまり汚れが激しいので、ついに水槽丸洗いにまで発展してた。ポット状の濾過槽も、軽くすすいでおいた。
 さっきまでの金魚水槽とは比較にならないぴかぴかの水槽の出来上がり。
 でも狭そう。


2000.7.25(Tue)

プレッシャー
 海水2mの生き残ったカスミチョウ達は、新顔2匹は以前と同じように戻った気配。でも、古株がどうもおかしい。一時は餌を食べるまでに回復したものの、今度は水槽の前面に出ては来ているが、餌にまったく執着しなくなってしまった。以前のものすごい“食い”が、嘘のよう。たまーにひょろひょろっと餌を見に来るのだけれど、そのたびになぜかロングフィンスナッパーが追いやってしまう。そう、あの事件以来、ロングフィンスナッパーは気性が荒くなってしまった。魚が減った事による副作用だろうか。
 古参カスミチョウ。あれほど逞しく元気だったやつが、いまや死の心配をせねばならない。悔やんでも悔やみきれない…。

大脱走
 淡水30の小魚達。ちっちゃな蓋の隙間から投身自殺したものあり。2匹の死体を確認したが、水槽の残りと数が合わない。いったいどこへ……?。
 もしやと思って、右隣のジャパンブルー水槽を探すと……、いた。1匹、グッピーに混じって、川魚が泳いでる。なんだか妙な光景だ。それにしても蓋の穴から隣の水槽の穴へ、ものすごい大脱走である。よくもまぁうまく移動したものだ。
 とりあえずこれで小魚5匹は無事を確認。カマツカも健在。せわしなく砂をもぐもぐやっている。赤ムシでも散らしてやった方がいいかな。
 蓋の上に、排水口ネットを敷き詰め、これ以上の投身自殺を防ぐことにした。

 淡水90のヨシノボリは、2匹が仲良く同じ穴に潜り込んでいるのを発見。残りの1匹はどこに?


2000.7.26(Wed)

寄り添うふたり
 夜、海水2m水槽に目をやるたびに、まるで申し合わせたかのようにカスミチョウの古株と新顔(口を怪我してるやつ)の2匹がぴったりと寄り添っている光景を見た。2枚の団扇が重なり合ってるようなイメージだ。そんなに寄り添ってるところは今まで見たことがなかったので、少々不安になってしまう。それというのも、どちらの個体もあまり調子が万全とはいえないから…。
 大丈夫かな。


2000.7.27(Thr)

またクーラー停止
 Licから夜、職場に電話があった。また2m水槽のクーラーが止まっていたらしい。今度は水温30.1度に上昇したところで発見。危ないところだった。魚達にはまだダメージが残っているのもあるので、油断はできない。Licによって現在は28度付近にまで下がったようだが、こうも頻繁にクーラーが止まっていては安心して家を空けられないなぁ。
 さてその調子を戻していない古株カスミチョウは、シュアーをほとんど食べなくなった変わりに、クリルを砕いたヤツならば多少はつっついてくれることがわかった。でも餌の量は以前とは比較にならないので、側頭部が両方とも、ぺこんとへっこんでしまっている。一番体の分厚い部分から痩せていくのか。これが背中部分にまで広がったらと思うと、気が気ではない。多少水が汚れようが、しばらくはクリルをばしばし砕いてやってみようと思う。
 ところで昨夜寄り添っていた2匹は、今夜もまるで互いを真似ているかのようにそっくりなポーズをきめていた。いったいこれにどんな意味があるのか気になるところだ。

ヨ、ヨシノボリが…
 淡水30の小魚達が、今日はいきなりフレークを食べてくれた。もう人工飼料に餌付いてしまったか(リリーフブラインも人工には違いないけど、あれはまだ生の雰囲気がある)。底を徘徊するカマツカも、ひらひらと舞い降りるフレークを見つけては一心不乱に食べているもよう。旺盛な食欲だ。みんなあっというまにお腹がぱんぱんになっていた。
 そんな元気さとは対照的に、淡水90に入れていたヨシノボリが、仕事から帰ってみると2匹落ちているのを発見。残る1匹は健在だったが、このまま90に入れていてはいけないような予感がしたので、小魚達のいる淡水30に移すことにした。元気をわけてもらってほしい。


2000.7.28(Fri)

APNへ
 仕事帰りにAPNへ。クーラーを修理に出すかどうか相談した。症状が不安定(接触不良なので、完全に止まったままにはならない)かつ、原因がほぼ明らかっぽいうえ、自力で修理すれば数百円の部品代でOKと思われることから、やはりメーカーの修理代がいくらほどになるのかがポイントだ。とりあえず見積もりだけやってもらうことになった。見積もりだけでもOKか、というのも気になるところだが。

 さて、いなくなったイサザアミの追加を買おうと思ったら、売り切れだった。今週中には入荷するらしいのだが、真夏のことゆえ、前回のように状態が悪いまま到着したら、同じ事の繰り返しになってしまう。やはり初夏ごろに大量に買っておいて、自宅でストックしておくのがいいかもしれない。ストック技術を磨かねば。
 ライブロック水槽に、ボラ子(と思われる)、ハゼ、クサフグ子など、いかにも採集ものらしいのが群れていた。今年も採集に行ってみたいものだ。
 で、展示水槽だが、なんとカスミチョウが4匹に増えていた。ただ、新たに増えた2匹は少々状態がよろしくない。ヒレが少しばさついているほか、濁っているのも気になる。これもしばらく様子見だ。前からいた2匹は、体表の白点もほぼ消えたようで、買う頃合いかも。2m水槽のカスミチョウが元気そうなら、連れて帰ろう。

カスミチョウの餌食い
 2m水槽の古株カスミチョウは、今日は少しシュアーも食べてくれた。水中を漂ってるものより、水底に転がってるのをぽつぽつと。クリルを砕いたものは、まぁそこそこは食べてくれるが、大きめのは食べない。以前なら好んで大きな肉片を食べていたのに。
 ロングフィンスナッパーの気性が荒いままだ。古株カスミチョウの数が3匹から1匹に減ったことが大きいのだろうか。実質的にボスだったカスミチョウがいなくなったものなぁ。


2000.7.29(Sat)

鱗が一枚
 カスミチョウ“おちび”の背ビレ先端に、何かがくっついてるのが見えた(これよりカスミチョウ3匹の固有名を古株=“おんじ”、新顔怪我無し=“わかもの”、新顔怪我あり=“おちび”と称する)。何だろう?よくよく観察してみれば、それは一枚の“鱗”なのだった。ははぁ、なるほど…。
 彼等チョウチョウウオは、よく背ビレ先端の棘を使って喧嘩する。ぐぐっと広げて相手に向き合い、突進する。鱗の大きさからみて、喧嘩相手は同じカスミチョウと思われた。まぁロングフィンスナッパーに喧嘩売るほど無謀ではなかろう。
 おんじとは最近仲が良かったので、たぶん相手はわかものだ。元気でなにより。

ヨ、ヨシノボリが!
 新しく小魚水槽に移してやったヨシノボリが、夜、ぴくぴくと悶絶しているのを発見!
 裏返って、最後の呼吸。う、うそぉ…。
 あとで死体をとらなくちゃと思ってたら、どこにいったか見つからない。明日は水槽掃除でもしよう。


2000.7.30(Sun)

なんとびっくり
 ヨシノボリは生きていた!
 昨日の悶絶が嘘のように、ぴんぴんと、カマツカあたりとかるーく喧嘩などしてみせてくれている。いったい昨夜のあれはなんだったのか。幻?それとも、未来の透視?うーん、謎すぎる。とにかく、無事でよかった。ではさっそく水換えしよう。
 3本並んだ30cm水槽、まずダブルソードのところから。ここは一時の繁栄が泡沫の夢のよう。今や生き残り3匹を残すのみ。苔掃除のあと、90%の水換えをした。次はジャパンブルー水槽、こちらは最近稚魚が産まれたもよう。やや活気づいてきている。同じく90%の水換え。そして最後に川魚のところ。慎重に1/3だけにしておいた。小魚4匹、カマツカ1匹、ヨシノボリ1匹、健在。かなり元気。
 ついでなので淡水60もやっておく。鬱蒼と茂っていたウイローモスをばっさりと削除。その背後から以前APNで買ってきた水草のポットが出現する。ちょぼちょぼと小さな芽が生えつつあった。元通りに復活してほしいものだ。15リットルの水換え。
 さらについでなので、ざり水槽も水換え実施。さきほど淡水60から撤去したウイローモスの塊は、こちらの水槽へ移動させた。30リットルの水換え実施。
 水換えが終わったら、川魚水槽と金魚水槽の写真撮影など。ページ更新のネタ用に。なかなか更新できないでいるけれど、今年中にはなんとかせねばなぁ。


2000.7.31(Mon)

ふ、復活!?
 クーラー停止事件以来、気性の荒くなってしまったロングフィンスナッパーのために、最近では餌をやる順番も、以前の反対のパターンになっている。これまではまず飢えたカスミチョウ達にたっぷりシュアーをやってから、おもむろにロングフィンスナッパーのためにクリルを少々千切ってやっていた。それが今やクリルを最初にやらねば、ロングフィンは荒れるのだ。
 「飯ぢゃ、飯っ!飯もってこんかぃっ!」ってな具合で、水面のシュアーに向かって激しく体当たりを食らわすのである。これではせっかく餌を食べようと寄ってきていたカスミチョウ3匹も、近付けない。カスミチョウ“ボス”が存命ならば、そんなロングフィンにも睨みをきかせられただろうが…。
 なので今夜もロングフィンがクリルで満腹してから、カスミチョウ達にシュアーをぱらぱらやっていた。“わかもの”がいつものようにすぱすぱ落下してゆくシュアーをキャッチ。“おちび”も、おずおずとつっつきに。そして“おんじ”である。クーラー停止事件以来、シュアーに執着しなくなっていた彼だが、この夜は違っていた。まるで昔のように、シュアー向かって突進してきたのだ。しかも“ぽすぽす”食べている。勢いがいい。この日が来るのをどれほど待ったことだろう。
 この調子ならば、早晩“ぺこっ”とへっこんでいる側頭部にも肉が戻ってくるだろう。そろそろAPNに新しいカスミチョウを迎えに行ってもいいかもしれない。


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