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〜水のある生活〜
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Diary お魚日記くらげ日記
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月 1999 くらげ日記 第二期
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1999.7.11(Sun)

タコクラゲ飼育講座
 今日は鳥羽水族館で「タコクラゲの飼い方」講座がある。もちろん事前にLicと二人で申し込んでいたのだが、講座は午前10時から。岐阜から出かけるには当日では無理がある。そこで旅行もかねて前泊ということにしたのだった。
 鳥羽水族館では、春にミズクラゲに講座を開講していたが、これが好評だったので今回タコクラゲとなったらしい。ちなみに秋にはサカサクラゲの講座があるようだ。
 講師はクラゲ専門の堀口氏。関西弁を操るので、非常に親しみやすかった(私もLicも関西出身)。
 講座の内容は、いままで海水魚を飼ったことがない人が、とりあえずタコクラゲを飼うにはどうすればいいかといった基礎編であった。私にとってはやや物足りない部分もあったのだが、そこはクラゲ専門家が講師である。いろいろ知らなかった新たな発見ができて貴重な時間を過ごせたと思う。
 講座では、講師が独自に編み出したクラゲ飼育水槽のセッティングが詳細に説明された。タコクラゲには非常に弱い水流が常に必要ということで、薄いアクリル板で円状にしきりを作り、底面濾過の水流が直接クラゲにあたらないように工夫されていた。このアイディアはうちのクラゲ水槽にも適用できそう。水族館でクラゲ飼育に使っている水槽も展示してあったが、エアが丸い水槽の枠にそって上昇するだけの水流でOKらしい。うちのクラゲ水槽では水流が強すぎる。
 タコクラゲは体内に褐虫藻を持つため、50W程度のライトを使うようにと説明があった。しかも蛍光灯では不足で、レフライトを水面ぎりぎりに設置して、これでなんとか大丈夫といった感じらしい。ということは、100Wクラスのメタルハライドランプが理想ってことか。クラゲ水槽は小型のため、熱が気になるところだが、タコクラゲの適温は28度付近らしい。実際、水族館の水槽は30度近辺に設定されていた。これはかなり意外な事実。無脊椎動物なので、高水温には弱いと勝手に思っていたのだ。
 安いプラケースに、エアリフト式底面濾過システム、それにレフライトとアクリル板の仕切、以上がオリジナルクラゲ水槽の全貌だ。おそらくトータルで5千円もあれば完成するだろう。この程度のシステムでも、実際繁殖させてどんどん増えているのは素晴らしい。やみくもにクラゲ専用水槽と銘打った高価なシステムで失敗するよりは、ずっといいかもしれない。
 餌は、孵化させたブラインシュリンプ。やり方は我が家の方法と同じであった。ちょっとまえにとあるメーリングリストで、孵化したブラインシュリンプには不飽和脂肪酸がないのでプランクトンフィーダーの魚の餌としては不適当(長期飼育できない)というのを見ていたので、質問してみたところ、魚にとっては不飽和脂肪酸が欠かせないがクラゲは大丈夫とのこと。水族館でもブラインシュリンプだけで、長期飼育できているとのことであった。ひとまず安心。しかし、寿命が半年から数ヶ月程度というのにかなりショックを受ける。タコクラゲ専門のウェブページで見かけた情報によれば寿命は2年ほどとなっていたからだ。これはなんとしても繁殖させねば。
 そして最後に重要な質問をしてみた。ショップで売っているブルーのタコクラゲ、あれは本来のタコクラゲとどんな関係にあるのかってことだ。講師はブルーのやつを Blue Jel と呼んだ。Blue Jel は、タコクラゲとはまったく別のクラゲということだった。分類学的に言うと、“科”が違うとのこと。たまたま8本の脚をもったブルーのやつを、日本で一般的なタコクラゲのカラー版と称して売ってるらしい(もともとクラゲには8本脚のものが多いらしい)。たしかに Blue Jel には体内に褐虫藻もないし、脚の先端に突起もない。そうか、ぜんぜん別種だったのか。でも飼い方は似てるらしくて、Blue Jel が飼えるならば、タコクラゲも大丈夫という言い方をされた。
 最後に、みんなにタコクラゲの子供を1匹ずつ配ってくれた。私は岐阜からということで、水温上昇を気にして当初希望していなかったのだが、適温28度というのを聞いてしまったので急遽もらうことにした。Licと私で2匹のタコクラゲ。1円玉より小さい。でも元気に泳いでいる。うまく繁殖できればいいのだが。

 夜、鳥羽から帰宅。さっそくクラゲ水槽にもらってきたタコクラゲ赤ちゃんを放す。水流にもてあそばれる赤ちゃんクラゲ。シャワーヘッドを水平に変えて、なんとか今日は我慢してもらうことにする。明日はアクリル板買ってきてあげるね。それと水槽中に発生しているセダカイソギンチャク、こいつも殲滅せねば。赤ちゃんクラゲのサイズならば、捕獲されてしまう可能性が強い。あと、ライトも強化しないと・・・。
 Blue Jel に餌をやるついでに、タコクラゲ赤ちゃんにもブラインシュリンプをやってみたが、上手に食べてくれた。現在傘の直径1cm弱。どのくらいで15cmサイズにまで成長するのだろうか。楽しみである。
 寝るまでの間、何度も水槽をのぞき込んで赤ちゃんクラゲが元気かどうか確かめてしまった。


1999.7.12(Mon)

タコクラゲ2日目
 会社帰りに電気屋で、レフライトを購入した。スタンドは、蛍光灯タイプばかりだったので、ソケットと電線、それにコンセントプラグを買って、自作することにする。しめて1000円ほど。レフライトは60Wと、やや大きめのやつを選択。
 あとはホームセンターで仕切り用のアクリル板・・・と思ったが、アクリル板にはちょうどよいサイズのものがなかったので塩ビ板にした。そしてセダカイソギンチャク除去用のピンセット。
 タコクラゲ赤ちゃん達は、それぞれセイタカイソギンチャクに捕まっていたとLicから報告があったので、ケースを浮かべて隔離してもらっていた。やはり赤ちゃんサイズだと、セイタカイソギンチャクは非常にキケンだ。
 家につくなり、さっそくピンセットを取り出し、せっせとセイタカイソギンチャクの撤去を始めた。底面の砂にくっついているので、砂ごと1つ1つ取り出してゆく。カップ1杯くらい撤去したところで、ほぼいなくなったように見える。まだ触手を縮めて隠れているやつがいるかもしれないが、また見つけたら撤去することにしよう。ヒーターカバーにもついていたが、これは水槽から出すことにした。もうヒーターは不要なので、特に問題はない。
 続いて塩ビ板のカッティング。丸く水槽にしなるようにサイズ調整。底面の砂が大きめなので、隙間ができるのが気になる。もっと小さい粒のサンゴ砂を敷いたほうがよさそうだ。
 水流が微妙に流れ込むように、塩ビ板の端っこに割り箸で隙間をつけて完成。クラゲ達を放す。をを!泳ぎ方が以前より自然っぽい。流れにもまれるのがなくなると、じつに気持ちよさそうにふわふわ漂うではないか。赤ちゃんタコクラゲは、セイタカイソギンチャクのダメージが若干残っているのか、時々水底にへばっていることもあるのだが、なんとか無事そう。餌のブラインシュリンプも食べてくれた。
 次はレフライトの設置だ。部品を順次接続していき、あっというまに完成。R360の本来のライトに、ぶら下げる形で固定する。点灯。めちゃくちゃ明るい。しかも黄色い。これだけ明るいと光合成もばっちりのような気がする。
 1時間くらいライトを点けていたのだが、いきなりバリンと音がして水槽のガラス蓋が割れてしまった。どうやらライトの熱で破壊されたらしい。そうとうに熱を持っているようだ。クラゲにガラスが当たらなくてよかったよかった。


1999.7.13(Tue)

さらに増える
 子クラゲ達2匹は、しゃかしゃか泳いでたかと思うと、ひゅるひゅるひゅる〜と水底に沈んでじたばたしていることもあり、目が離せない。なにしろ1cmに満たない大きさなので、水底のサンゴ砂に混じってしまうと狭いR360の中でも、簡単には発見できないのだ。
 餌は、Blue Jel 同様、容器の中に移してからやっているが、食欲旺盛。ブラインを小さな脚にくっつけて食べている。サイズが小さいので餌のやりすぎに注意。タコクラゲは餌を捕獲したら、自己溶解液を出すと聞いたことがある。
 レフライトを今朝から点灯しているが、さすがに60Wの威力はすごいらしく、苔が光合成した気泡が、びっしり塩ビ板にくっついていた。気泡がクラゲの中に入ったら大変だが、苔をこまめに掃除するしか手がないかも。

 さて、今日はAPNに閉店30分前に出かけてみた。先週の入荷状況のメールに、「タコクラゲ スポット 2匹」の文字があったのだ。以前、店の兄ちゃんにスポットタイプがいたら入れてくれるようお願いしていたので、さっそく取ってくれたのだろう。
 ところでブルーなどの色つきタコクラゲとしてショップに売られているやつが、本来のタコクラゲとは全然別種のクラゲであることは、
7月11日の日記でも書いたが、スポットタイプとして売られているやつは、白のスポット模様や脚の先の突起など、本物のタコクラゲにそっくりである。うちのタコクラゲの子供(これは正真正銘ホンモノのタコクラゲ)と比較しても、違うのはその色彩だけ。タコクラゲがやや茶色がかった白なのに対して、ショップに出回るスポットタイプは綺麗な白っぽい水色。はたして、このスポットタイプと称するクラゲは、ホンモノのタコクラゲだろうか。
 APNでは、スポットタイプ2匹をプラケに入れて、水槽に沈めてあった。なにしろデリケートな生物なので、ライブロックなどが入った展示水槽にそのまま入れるのはキケンすぎるというわけだろう。2匹で2600円という値段は、かなり安い。以前スポットタイプが入荷したときは、1匹3000円だった。クラゲの単価が下がっているのだろうか。
 2匹は、どれもゴルフボール程度の大きさだった。泳ぎにちょっと元気がないように見えたが、外見に傷もなく綺麗だったので2匹とも連れて帰ってきた。温度合わせ、水合わせをして、R360に投入。そのまま水底に沈んでいった。うーん、まだ水に慣れてないらしい。いちおう傘はひょこひょこ動いているので、大丈夫とは思うが、沈んでいる姿は、なんだか不安になってくる。
 先住の Blue Jel が、相対的に巨体に見える。こいつは元気いっぱい泳ぎ回っているのだが、子クラゲや新参のスポットクラゲのそばを通り過ぎるときなど、戦艦アンドロメダがヤマトをかすめていくさまを彷彿とさせる。迫力満点である。子クラゲが押しつぶされないか、そんな心配までしてしまう。
 大小合わせて5匹のクラゲ達、ゆらゆらふわふわしている様子は、たしかに他の海水水槽とはまったく違ったゆるやかな時の流れを感じさせてくれる特殊な空間に見える。


1999.7.14(Wed)

お湯
 帰宅が午後8時になってしまったので、すぐにクラゲ達に餌をやる準備を始めた。いつも餌はこの時間にやるようにしてあるのだ。ブラインシュリンプの孵化に約20時間かかるため、24時間周期で餌やりするのが都合がいい。
 クラゲを容器に移そうとして水槽に手をいれ驚いた。お湯だ。水温35度くらいはありそうである。60Wのレフライトを水面ぎりぎりに設置している影響にちがいない。いくらタコクラゲが高水温に強いといっても、ちょっとこのままじゃまずいかも。冷却ファンを付けたほうがいいかな。
 ところが今日はブラインを湧かしている容器のエアがなぜか止まっていた。昨日セットしたときには確かにエアをONにしたはずだが??と不思議に思いつつも、Licが気を利かせて夕方に止めておいてくれたのだろうと勝手に納得したのだが・・・。いざ、スポイトでブラインをやってみて気が付いた。ほとんど孵化していない。
 これはどうやら昨日からずっとエアが止まっていたのは確実のようである。スポイトの水の匂いをかいでみたが、若干腐敗臭がするではないか。エアの止まった孵化器では、この陽気であれば一日もあれば腐敗するのに十分だろう。昨日は、たしかにエアを出すようにしたはずなのに、なんてこった。夏の暑さでぼけていたのかもしれない・・・。
 クラゲ達は、結局今日は食事できず、どことなくひもじそうに水槽に戻っていった。5分ほどして子クラゲはどうかなと水槽を探したが、なぜか発見できない。こんなに狭いのに、どしても見つからないのだ。30分ほど探し回って、ようやく1匹を敷き砂の隙間で発見。だが、残る1匹の行方は杳として不明なままだ。
 見えるクラゲをすべて隔離し、塩ビ板を取り出し、敷き砂を少しずつバケツに取り出しながら、慎重に探査した結果、ようやく残りの1匹を発見した。どうやって入り込んでしまうのか、敷き砂の中に混じっていたのだ。やはり底面濾過の吸引力が強すぎるのだろう。鳥羽水族館で教えてくれたクラゲ水槽では、底面濾過はクラゲ遊泳部には敷かず、コーナーの一角だけになっていたのは、吸われるキケンを考えてのことだったのだろう。
 しかもこの水槽に使っているサンゴ砂は、かなり大きめで粗いタイプ。水流が部分的に強くなっていても不思議ではない。もっと目の細かなサンゴ砂に交換しなくては。昨日飼ってきたスポットタイプの2匹が、底にころがっていることが多いのも、吸い込み流量が多いせいかもしれないな。

 寝る前に、水槽を覗いてみたら、スポットタイプがふわふわ漂っていた。だいぶ水質に慣れてきたのだろう。スポットタイプは Blue Jel よりもおしとやかに泳ぐんだなと思った。


1999.7.15(Thr)

5日目
 帰宅したのが午後9時、ただちに餌やりをする。
 昨日エアがとまったままだったブライン孵化器も、今日はちゃんと作動している。卵を入れたあと、指差確認するようにしたのだ。もう失敗することはないはずだ。
 Blue Jel と、タコクラゲ子供2匹、スポットタイプ2匹をそれぞれ3つの容器に入れて、スポイトでブラインを吹き付ける。Blue Jel が一番活発に傘を動かしているので、餌の付着も早い。他の4匹は、ブラインがだんだん沈殿してしまって、なかなか脚にくっつかないようす。時々かき混ぜて、ブラインを付きやすくしてやった。

 水温は、あいかわらず30度オーバーのようす。冷却ファンだと、部屋の中の騒音が気になる、中古のクーラーで安いのがあればなぁと言ってたら、Licがクラゲ水槽のそばにある2m水槽から水を循環させれば?という。たしかに2m水槽は水槽用クーラーを接続しているので常に一定温度だ。そこからホースで循環させるのが一番手っ取り早いだろう。うーん、しかし、つないだホースはみこにゃんの格好の遊び道具になりそうな予感。
 クラゲ水槽を2m水槽に水没させるというのもLicが言ったのだが、それならばアクリル板買ってきて円筒容器を造って沈めた方が見栄えがする。あ、これはいいかも。ちょっと心惹かれてしまうなぁ。


1999.7.16(Fri)

高温
 クラゲ水槽の水温上昇を抑えるため、部屋のクーラーで部屋ごと冷やすことにした。水槽専用の冷却装置を買うまでのつなぎだ。
 だが、同居させているシリキの1匹が落ちてしまった。やはり高水温に耐えられなかったか。クラゲのほうはスポットタイプが活発に泳ぐようになってくれた。水族館でもらってきた子クラゲは、1匹は元気に泳いでいるのだが、もう1匹が水底でもぞもぞしてることが多い。調子が悪いのか?
 餌やりタイム。スポットタイプも、ようやく上手にブラインを食べてくれるようになった。子クラゲも、餌はちゃんと食べてくれる。底面濾過の水流が強いので、吸われていただけかもしれないな。

クラゲの餌やり風景
クラゲの餌やり風景


1999.7.17(Sat)

水量が減る
 餌やりを別容器に入れてからやっているのだが、これまでクラゲ1匹だけのときはそれほど問題にならなかった捨て水の問題が、最近目立ってきた。
 もともと30リットルしか入らないR360なので、小さな容器で捨てられる水量でも馬鹿にならないのだ。明日こそ底面濾材交換とあわせて水換えをやろう。
 クラゲ達は、今日も元気に餌を食べてくれた。子クラゲのいつも沈んでいる1匹が、若干縮んだような気がする以外は、特に問題なし。部屋ごと冷やすようにしてからは、水温も安全圏だし。緑の苔が目立つくらい。明日は大掃除しよう。


1999.7.18(Sun)

丸洗い
 APNで細粒のサンゴ砂を4kg買ってきたので、水槽を丸洗いすることにした。セイタカイソギンチャクの抹殺と、濾材の交換が目的である。
 安定している濾材を全部撤去するのは、かなり気がひけるのだが、セイタカイソギンチャクは再び増殖しつつあり、このままでは堂々巡りになりそうだった。決断するのは早いほうがいい。それに粗めのサンゴ砂では、子クラゲがはまりこんでキケンすぎる。
 R360は水量30リットルの小型水槽。丸洗いも簡単だ。セイタカイソギンチャク抹殺のため、各パーツを淡水で念入りに洗い、しばらく淡水漬けにしておいた。そろそろ大丈夫と思うころに、水槽を戻して新しい砂を入れ、海水投入。このとき、海水60水槽で使ってた古い海水4リットルもまぜておく。ちょっとでも濾過バクテリアを早く増やすには、種水を使ったほうがいい。
 まさにぴっかぴかになったクラゲ水槽では、クラゲ達の舞いもどことなく活発に見える。子クラゲ達も、濾材の隙間にはまりこむことなく、流れに身を任せ、ゆーらゆらしてる。いい感じに仕上がったクラゲ水槽であった。

 さて、高水温対策だが、今日APNで水槽用クーラーの中古があるというので値段などを調べてもらっていた。NISSOの60水槽用クーラーだ。R360なら、十分使える。
 水槽丸洗い中に店から電話があり、1万8千円でどうかということだったので、OKした。温度を気にせず水槽を楽しめるのなら、安い金額である。まぁ電気代は増えてしまうのだが、いたしかたあるまい。


1999.7.19(Mon)

くーるくーる
 水流をやや強めに入るようにしたので、塩ビ板に囲まれたクラゲ遊泳区域では、クラゲ達の舞いがこれまでよりも活発である。
 底面のサンゴ砂が細目になったことで、子クラゲがはまりこんでしまうこともなくなり、一安心である。それにセイタカイソギンの姿がどこにも見えなくなったのはほっとする。
 子クラゲ達も、くーるくーる回っているのだが、時々 Blue Jel の豪快な泳ぎに捕まってしまうことがあるようだ。傘のしゃこしゃこにのみ込まれ、脚付近でくるんくるん回っている。Blue Jel の脚には、粘液が出ているのでそれにくっついてしまうらしい。毒はないみたいなので、大丈夫っぽいが、ちょっと見ていてドキドキしてしまう。クラゲに食べられているようで・・・・・
 スポットタイプには、このくらいの水流が最適みたいだ。泳ぎに元気がある。水底でごろんと転がってる時がなくなった。やはり海の生物には、水流というか波の影響というのは想像するよりも大きいのだろう。


1999.7.21(Wed)

クーラー
 昨日、APNから引き取ってきた中古クーラーを、クラゲ水槽に接続するためホースを買ってきた。が、どうやら口径を間違ってしまったようだ。最初、うちにあった12mmのでは大きすぎると思ったのだが、じつはこれでよかったらしい。9mmでは細すぎた。
 だが、シャワーパイプがやや太めなので、変換用のアダプタが必要なのだが、ホームセンターにはこのサイズのが置いてなかった。あとでAPNの店長に、聞いてみよう。
 クーラーがまだ繋げれないので、今日もリビングごと人間用クーラーで冷やしている。クラゲ達は、今日も元気に餌を食べてくれた。ちょっと子クラゲの1つが、縮んできた感じだ。水槽丸洗いする前、よく敷き砂にはさまってたほうだ。やはりダメージが残っているのかもしれない。


1999.7.22(Thr)

脚が
 スポットタイプの1匹の脚が、なんかヘンである。8本の脚のうち1本が、外側に向かって折れてる感じ。骨などはないので、折れてるわけではないのだが、なんか気になる。といってどうすることもできないので、ただただ見つめるほかないのだが。


1999.7.25(Sun)

クーラー設置
 APNで、クーラー接続用のアダプタのことを聞いてみると、やはり役立ちグッズを置いていた。どうやら自作のアダプタらしい。これでパワーヘッドと、クーラーを無事接続できる。ついでに、ホースも購入した。最初から、ここで調達しとけばよかったなぁ。
 家に帰ると、さっそくクーラー接続作業。ホースを熱湯で柔らかくしてパイプに接続。クーラーのINとOUTに、それぞれホースをつないだら、電源ON。・・・あれ?
 海水が、ホースの途中まで上がってこない。うぐぐ、パワー不足。底面濾過で負荷かかってる上に、さらに床までの高さ1m以上の揚水は無理があったか。
 どうやっても海水は、ちょろちょろしか流れていかないので、諦めて水換え用に使ってたLicの小型パワーヘッドを使うことにした。これもそんなにパワーはないけど、単独で使えばなんとかなるかも。
 が、やはり1mの高さは無謀だったらしい。そこで、クーラーを水槽の高さまで上げることにする。みこにゃんのオモチャ入れの2段BOXを使って、なんとか無事セッティング完了。ようやく海水が循環し始めた。
 せっかくアダプタを入手したのに、結局使わずセッティング終了。まぁ、これで水温上昇に悩まなくていいんだから、いいか。

 ところが、塩ビ板からなぜか子クラゲが漂い出てしまい、パワーヘッドに吸われた。速攻で塩ビ板を高さのあるやつに交換したのだが、1匹の子クラゲの傘が、部分的に破れてしまった。うーん、しまった、再生するだろうけど子クラゲのサイズでは体力がもたないかも・・・・・・。その後、水底に横たわったままの子クラゲに、かなりどきどきである。


1999.7.26(Mon)

クーラー稼働中
 水温は、昼間ライトをつけていても28度をキープするようになった。クーラーの設定温度が28度なので、十分効いているらしい。ペルチェ素子を使ったタイプなので、騒音もそれほどなく、なかなかいい感じだ。
 だが、配管が見た目ちょっと汚くなってしまうのが欠点かな。
 さて、クラゲ達だが、スポットタイプの1匹が3日前くらいから調子が悪い。あまり動かなくなったのだ。水底で丸くなっていることが多い。もう1匹のスポットタイプが、餌もよく食べて、元気に泳いでいるのとは、えらい違いである。体のだんだん縮んできている感じがする。クラゲが落ちるときは、たいてい急激に縮んで消えて無くなる。これもその前兆かもしれない。
 子クラゲの、傘に傷が入ったほうは、なんとか元気みたい。あいかわらず水底にいることが多いが、しゃこしゃこ活発に傘を動かしている。この調子なら、なんとか復活しそうである。


1999.7.27(Tue)

事故
 朝、水槽をチェックしていて気が付いた。クーラーから戻ってくるホースのキスゴムが外れて、底の砂を巻き上げるほどホースが下がってしまっていた。
 クラゲに異常はないか確認したところ、子クラゲの元気だったほうの姿が見えない。塩ビ板の底に隙間ができて、逃げ出してしまったのだろう。クーラーへ水を送っているパワーヘッドの吸い込み口に、子クラゲの断片が残っていた。クラゲの体は柔らかい。真夜中ずっとパワーヘッドで吸われれば、体はずたずただ。
 元気だったほうが事故で死んでしまったのは、かなりショックである。考えてみれば、これまで飼育してきたクラゲは、半分以上をこのような事故で亡くしている。魚と比べて、デリケートすぎる生き物ということを実感する。

 残った子クラゲの傘の傷だが、見た目だいぶ修復した感じだ。あとは、活発に泳ぎ始めるのを待つばかりだが、なかなか離床しない。もう少しの辛抱かな。


1999.7.28(Wed)

縮む
 スポットタイプの1匹は、かなり縮んでしまった。今ではビー玉より小さい。傘を丸めるようにして、脚も引っ込めたままだ。もう1匹のスポットタイプは、今日も元気にゆーらゆーら泳いでいるのとは、あまりに対照的。
 水槽には、やや緑の苔がスプレーを軽く吹いた感じについているが、危機的状況にも見えない。水質に問題がありそうにも思えないのだが、クラゲはかなりデリケートな生き物なので、どこか気に入らないところがあるのだろう。

 残った子クラゲは、まだ離床しないが、一応元気そうに傘をしゃこしゃこ動かしている。餌も食べてるみたいだし、このまま順調に回復してほしいものだ。
 Blue Jel は、まったく心配ないほど優雅に水槽を舞い、餌も傘がオレンジにびっしり染まるほど食べる。めちゃめちゃ調子がよさそうだ。


1999.7.29(Thr)

縮む2
 ついにスポットタイプの1匹は、大豆サイズにまで縮んでしまった。もはやここから復活することは、まずないだろうと思うに十分な状態である。
 やはり個体の状態が、最初から悪かったのだろうか?残りのスポットタイプの元気さを見ると、水質の問題ではなさそうに思える。たしかに買ってきたときから、あまり動きに元気があった奴じゃないので、仕方ないのかもしれない。
 しかし困った、これで繁殖という望みは絶望的になってしまった。またAPNにスポットタイプをリクエストしておかねばならないな。


1999.7.31(Sat)

ゆーらゆら
 Blue Jel とスポットタイプの1匹は、今日も元気に水槽を舞う。クーラーを設置したおかげで、水温も28度をキープできている。縮んでしまったスポットタイプは、かろうじて生きているのだが、もはやクラゲと呼べる外観ではなくなってしまった。
 子クラゲは、あれからさらに縮んだ感じがする。元気そうに傘を動かしてはいるが、5mmくらいしかない。大丈夫かな〜。


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