2009.3.7(Sat)
声優アワード
今年度の声優アワードで、新人女優賞に戸松遥ちゃんが選ばれたとのこと。さきほどからみこりんがその情報をネットで見つけて、喜んでいる。豊崎愛生ちゃんでなくても、所属事務所が同じミュージックレインだからOKらしい。
ちなみに歌唱部門では、ランカ・リー役の中島愛ちゃんが選ばれたと、みこりんが教えてくれた。私が『マクロスF』にはまっていることは、みこりんもよく知ってるので、いつのまにかこっちの声優さんの名前も覚えてしまったらしい。
授賞式の写真とか、受賞コメントとか、関連情報をさくさくとネットから集めては、服装の事とか、コメント内容の感想を、独り言のようにみこりんは口に出して話している。
どこからみても、立派な声優オタクなみこりん。短期間のうちに、よくぞここまで…(違
それにしてもミュージックレインの4人娘は、春からの新番組にもかなり出演が決まってるみたいだし、わりと当たり年なのかもしれない。『初恋限定。』とか、『よくわかる現代魔法』とか、なぜかうちに原作本が揃ってたりするのも、みこりん的にはうれしい発見だったようだ。
『けいおん!』はノーチェックだったので、これは原作本を買った。楽器(音楽)系ということで、みこりんの食いつきも良かったし。
やはり声優さん本人のブログで直接コンタクトとれたり、ネットラジオで電子メールの投稿が読まれたり、オンラインゲームでチャットできたりといった、心理的な距離感の短縮が、はまり具合を加速させるのかなぁ、などと思ってみたり。
ちょっと、うらやましい。
2009.2.22(Sun)
ヴァルキリー
SDF-1“マクロス”、進宙式の日。
リアルでこの日を迎えることになろうとは…。感無量である (T^T)。
TV版の『マクロス』が本放送されていた少年時代、たしか土曜だったか日曜だったかの昼間がその放送時間にあたってしまっていたので、友達と遊んでいても、わざわざマクロスを観るだけのために30分、家に戻っていたことを思い出す。あの当時、一般家庭でテレビ映像を録画する装置は、現代ほど当たり前のように普及してはいなかったので、見逃したらおしまいだった。
マクロスの何にそこまで惹かれていたかといえば、やはり可変戦闘機ヴァルキリーの存在がとてもとても大きい。異星人が巨人ゆえ、それに対する格闘戦闘が可能なように設計されたという設定も、ツボを的確についていたと思う。人型に変形したヴァルキリーと、異星人のサイズがほぼ同じというのは、わたし的に当時はかなりデカルチャーな出来事だったのだと思われる。
戦闘機状態のヴァルキリーが、当時最新鋭だった米国の可変翼戦闘機F-14とそっくりだったというのも、わたし的に重要な点だった。あの頃の私は、プラモデル作りにはまっていた。特に、米国の現代機、その中でもFシリーズのナンバーが与えられる“戦闘機”のプラモデルを作ることに熱中しており、当然のごとくF-14も持っていた。空軍のF-15ももちろん作ったが、やはり海軍仕様独特の可変式の主翼を持つという一点で、私はF-14が大好きだった。
そんなリアル嗜好だった私が、アニメのロボットのプラモデルを買ったのは、マクロスのヴァルキリーが初めてだったと思う。リアル嗜好ゆえ、ガンプラには手を出してはいなかったのだ。ガンプラといえども、当時の造型は、いまのMG(もしくはHG)シリーズ等とは比較できないほどおもちゃっぽかったし…(値段も安かったけど)。
まず人型のバトロイドを作ってみた。むろん頭部のクリアグリーンのカメラ部分と、両サイドの肩についてる照明用ライト部分には、麦球を仕込んだ。部屋を暗くして点灯させてみると、「うーん、マンダム…」
ところで、ヴァルキリーには、戦闘機状態と人型の中間形態である、独特のガウォーク形態がある。この形態なくしてヴァルキリーは成立しなかったであろう、超重要な形態。当然、これも作りたかったのだが、しかし、ガウォーク形態のプラモデルには、致命的な欠陥があった。
人型のバトロイドと同じ縮尺とは思えない貧弱なサイズ。そして脚部のひょろひょろさに愕然とした。リアル嗜好の私には、とうてい受け入れがたいシロモノだった。こ、こんなのガウォークじゃない…。そう思った。でも、双発のエンジン部分が脚部として鳥の脚のように逆“く”の字になってる点や、機体前半と主翼部分が航空機形状のまま、両腕が展開してる点とか、ガウォーク形態には底知れぬ魅力があった。
ガウォーク作りたい。でも、このプラモじゃだめだ。……では、どうするか。ないものは自分で作ろうと決めた。
とはいっても、ゼロからフルスクラッチなどという高度な技は持ってなかったので、脚部と腕と尾翼は、人型のプラモデルのやつを流用、コックピットや主翼、機体前半部分の胴体はガウォーク形態のやつを流用。併せ技である。
この頃になると、電飾として仕込むのも麦球ではなく、発光ダイオードに進化していた。光らせるのはコックピットのマルチファンクションディスプレイと、航空表示灯。航空表示灯の方は、チカチカと周期的に点滅させたかったので、科学部の部室にあった雑誌を参考に、点滅回路を作って組み込んだ。ただ、この時はさすがに電池と電子回路の基板がどうしてもプラモデル内部に収まらなかったので、初めて飾る用の台を使った記憶がある。
左腕を途中まで破壊された状態に改造してみたり、いつのまにか、プラモデルを作る事よりも、『マクロス』世界におけるヴァルキリーをいかに再現するか、というのが私にとっての重要なテーマになっていたような気がする。実際、その他のプラモデルからは徐々に手を引き、あれほどはまっていた米軍Fシリーズのコレクションやらナチスドイツ軍のジオラマ造型にも熱が入らなくなっていたし。
それほどヴァルキリーの魅力には抗し難いものがあった…、のだと思う。
*
あれから25年が過ぎた今日この頃。基本形状とコンセプトをほぼ保って、ヴァルキリーは健在だ。プラモデルも、おそるべきことに無改造でプロポーションを崩すことなく3形態の完全変形が可能なほどの完成度となっているらしい。……プラモ製作のブランクが長いので、ちょっと手を出すのは躊躇われてしまうのだが、今ならシェリル仕様のデカールが付いてくるとかなんとか聞くと、うずうずと……。
それにしても、プラモデルの値段、いつのまにか千円オーバーが当たり前なのだなぁとしみじみ思ったりもし。子供のお小遣いで買える範囲を超えてるような気もするが、いまどきの子供たちはプラモデルを作ったりはしないんだろうか。大きいお友達専用のマニアックな趣味になってしまったのかな…。ひょっとすると子供のお小遣い相場もインフレしてるのかもしれないけど。
2009.1.21(Wed)
『メイン☆ストリート』
帰宅すると、ネット本屋のBoopleから宅急便が届いていた。中に入っているのは、May'nのニューアルバム『メイン☆ストリート 』と、本が2冊のはず。というわけで、さっそく開封。
CDが到着した時にはまずPCに吸い上げるのが我が家のデフォルトなので、『メイン☆ストリート』もすぐさまデジタルデータとしてハードディスクに格納された。
全7曲。7曲目が、“ライオン(May'n Ver.)”だったので、これを最初に聞いてみることにする。
曲が再生され始めたとたん、みこりんが「これ聞いたことがある!……マクロスの曲?」と言った。正解。オリジナルは中島愛とのデュエットだが、これはMay'nがすべてを歌ってるバージョン。
ところで何故みこりんが『マクロスF』を知ってるかというと(私がバンダイチャンネルで本編を見てた時には、ほとんど興味を示してなかったのに)、最近どうしたわけかクラン・クランに興味が湧いたらしく、いろいろ調べているうちに、自然と『マクロスF』の事もある程度、わかるようになっていたという次第。……やはり声優がらみだろうか。クラン・クランの声を誰がやってたか、私は特に気にしてなかったのだが、みこりんはまず声優が誰かを一番にチェックするタイプらしい。
聞きなれた“ライオン”のあとは、1曲目から順に、歌詞カードを目で追いつつ聞いてゆく。1曲目は菅野よう子作だが、2曲目から6曲目までは、シライシ紗トリの手によるもので、May'n本人が作詞作曲したものもある。
シェリル・ノームの歌唱担当といっても、キャラソンではなく、地声だったと思われるので、声そのものはなじみのあるもの。独特の裏声の使い方とか、滑舌が良いところとか、佐野元春系な日本語のテンポ良い歌い方とか(例えが古くて若い人には伝わらないか… orz)、泣くように歌い上げるところとか、やはり上手いと思う。
曲調が、どことなく懐かしい感じがして、ついつい森高千里なんかを思い浮かべたり。いや、ちょっと歌詞の雰囲気が“コンサートの夜”に似てるのがあったから。
それにしても…、これほどの宝石をこれまで埋没させていた事が不思議。事務所の売り方がド下手だったのかどうかはわからないが、もしも『マクロスF』で知名度上がってなかったら…。想像するだに恐ろしい。
そういう意味では、リアル“リン・ミンメイ”みたいなものなのかも。
2008.12.6(Sat)
『娘たま♀』
『娘たま♀』到着。マクロスFのボーカル曲だけを収録した2枚組だが、オリジナルサウンドトラック『娘フロ。』と『娘トラ☆』を持つ身には、かなりのだぶりがある。…とはいえ、このCDにしか収録されていない曲も、もちろんあるので後悔はしていない。…がしかし、だぶってないのが“宇宙兄弟船”だけだったとしたら……、それはそれで面白かったかもしれない。
いつものようにPCに吸い上げ。メディアプレーヤーが参照するデータベースに、曲データがまだ登録されてなかったらしく、曲名をすべて昔ながらの手入力しなければならなかったのが、ちょっと…。
通しで聴いてみたところ、個人的にツボだったのはランカ母(声:坂本真綾)の歌う“アイモ〜こいのうた”。歌詞は日本語ではなく、おそらく地球上のどの言語でもないと思われる(作詞が、あのGabriela Robinさんだしなぁ…)。設定的には、“バジュラ語”なんではないかと思っているのだが、“母”の慈愛に満ちたやさしい声質が、あまりにも美しすぎて、ぞくぞくとする。
Amazonの評価等では、“アイモ多すぎ”という声もわりとあるみたいだけれど、マクロスF的には、“アイモ”というのは物語の根幹をなす歌だと思うので、様々な言語(歌詞)、アレンジのものが入ってるのはむしろ似合っているのでは。
“インフィニティ#7”は残念ながら私がそのエピソードをすっかり失念していたため、普通に聞いてしまった orz... く、悔しすぎる。
みこりんの食いつきがよかったのは、“宇宙兄弟船”だった。日頃、聞かないタイプの曲(…宇宙演歌)なので、新鮮だったのかもしれない。“アイモ”や、“ダイアモンド クレバス”をどう感じたのか興味はあったのだが、本編を見ていないみこりんには、ただ「きれいな曲」で終わりそうな予感もあり。
今回のカバーイラストは、シェリルだった。なんとなく、映画公開前に、ランカをカバーに持ってくるアルバムがもう1枚出そうな予感。
2008.10.15(Wed)
『マクロスF』第25話“アナタノオト”
あれは恋の歌よ
バジュラが何万年、いいえ何億年かに一度
他の銀河に住む群れと出会い、交配するために呼びかける
恋の歌よ
アイモ アイモ
あなた あなた、って…
ランシェ・メイが幼いランカに語り聞かせたこと
初代マクロスTV版、劇場版『愛・おぼえていますか』、『プラス』、『ゼロ』あたりを通しで見てきた世代には、まさに“なにもかもみな懐かしい”シーンが満載。でも、最終話に詰め込みすぎた感はある。ところどころ説明口調なのが、もったいないと思ったが、まぁそんなことはささいなことだ。結局、今夜だけで3回繰り返し見た。時間があったら、夜通し見たかもしれないくらい、はまった。明日が平日なのがじつに悔やまれるところだ。
人差し指から薬指までを揃えてぴんと伸ばし、親指と小指をきゅっと左右に広げて“ひこーき”を形作るのは、『プラス』を見て以来なぜか自然と体が覚えてしまって、みこりんが小さかった頃から、その“ゆびひこーき”でよく遊んだものだ。だから、アルトが自分のVF-25を呼び寄せるべく遠隔操作するシーンにその“ゆびひこーき”が使われていたことには、感動すら覚えた。やはり空に憧れる男なら、それやらなくちゃね。
バトル・ギャラクシーへの連携攻撃もなかなか。もともとデストロイド・モンスターはお気に入りのメカデザインなので、今作のケーニッヒ・モンスターが最後に見せ場を作ってくれたのはうれしい限り。敵機体上に胴体着陸しつつ砲撃というパターンは、『愛・おぼえていますか』ラストで見せたブリタイ艦の、あのシーンを思い出さずにはいられない。あれより若干スケールダウンしているとはいっても、好きなパターンだ。
ただ、マクロス・クォーター程度の大きさならまだ目立たないものの、バトル級のどでかいCGモデルは、ちょっと形状が単純すぎな点が残念なところ。昔の手描きだったら、職人技がいかんなく発揮されて恐ろしいまでの迫力があったと思われるのだが…。
それに加えて無人機ゴースト同士の戦闘シーンは、もうちょっと見せて欲しかった……。リミッター解除状態のルカのゴーストと、ギャラクシー搭載のゴーストは、果たしてどっちが強いのか。じつに興味深いテーマだったのに。
それはともかく、アイランド1への攻撃を庇って散ってゆく虫達の姿は、何度見てもぐっと来る。個々と言う概念がなく、集合意識で結ばれた生命体。なんとなくスタートレック・シリーズにおけるボーグのような存在を思わせる虫達。その頂点に位置する(グレイスによって乗っ取られた)クイーンの意識に反する行動をとったのは、ランカやシェリルのフォールド波を放つ歌の影響も、もちろんあるのだろうけれど、ひょっとすると虫達には個々の意識があるのではないかという気がしてしまう。そのあたりの話は、今後予定されている映画版で何か語られたりはするんだろうか。
ところで前回、“フォールドの波は因果律と時を超える”と言っていたゼントラーディの爺さん、あの手の中にあった写真は、たぶんリン・ミンメイ。するとこの爺さんは、いったい何者。ブリタイだったりは………、と思ったものの、それにしては歳とり過ぎてるような気もする。うーん。謎だ。謎が残りすぎ。でもシェリルが無事だったので、すべてよし。
『マクロスF』、期待以上だった。
2008.10.9(Thr)
『マクロスF O.S.T.2 娘トラ☆』
『マクロスF O.S.T.2 娘トラ☆』』到着。さっそくPCに吸い上げ、MP3に変換の後、ウォークマンに転送。
落ち着いたところで、PCにて再生してみる。
1曲目。“Prologue F”、じわっとくる。一緒に聞いていたみこりんが、「それってFFの曲?」と質問してきたので、「『マクロスF』のだよ」と答えておく。今週は夜毎、第24話をPCで繰り返し視聴している私の姿をみこりんも目撃しているため、ちょっとだけ『マクロスF』に興味を示しつつあるのだ。
“真空のダイアモンドクレバス”が収録されていたのが、私的には、とてもうれしい。第22話、シェルター内で打ちひしがれている人達に向けてシェリルが歌ったバージョンのやつ。美しすぎる。
“愛・おぼえていますか〜bless the little queen”。このアレンジは第24話でランカが虫達に歌ってるやつ。オリジナルのリン・ミンメイの方と聴き比べてみると、こちらの曲調がどれほど哀しみに満ちているかが、いっそう際立ってくる。
でもこの曲って、もともとは遠い昔のプロトカルチャー達の流行歌(ラブソング)という設定。ということは……
“アイモ O.C.”。ランカアタックで使用された曲。原曲とはかなり雰囲気も歌詞も変わってしまっている。闘いの歌詞が、これから起きる哀しい出来事を予感させてついつい目頭が熱くなってしまう。
本放送ではすでに最終話を放送し終わってるので、歌詞カードの後ろについてるあの二人による対談を読めば、フロンティアやランカが無事だったことがわかるのだけれど、シェリルはいったいどうなってしまったのかが猛烈に気になる。
最終話を観る前に、こっちを読んだのは失敗だったか orz...
2008.10.8(Wed)
『マクロスF』第24話“ラスト・フロンティア”
これでいい
もう思い残すことはない
あとは燃え尽きるだけ
今あるのは 音楽と そして あたし
だから…… あたしの歌を聴けぇーーーーー!
第24話“ラスト・フロンティア”より、シェリルの決意の台詞
明らかになってくるランカの過去。グレイスの野望。あとがないフロンティア船団の、決死の降下作戦。いよいよ大詰めな雰囲気が伝わってくる、良作だった。
生身でも宇宙空間で生きられる虫達なのに、彼らの母星が、なぜ人類の生存に最適なタイプの惑星なのか。ちらっと見えた虫達の女王が、どうみても虫ではなさそうな外観をしているところとか。第117調査船団・団長がマオ・ノームであることとか。鳥の人(というかプロトカルチャー)が何か関係してそうなところとか。“フォールドの波は因果律と時を超える”という台詞がすごく気になるところとか(彼が逢いたがっているのは、もしかして……)。虫達のために歌うランカの“愛・おぼえていますか”が、異様に怖くて、それでいて美しすぎるところとか。
そんなことより、機体に直撃を食らって爆散するアルト機をモニター越しに見つめるシェリルの悲壮な声と表情が健気すぎる件とか。
秘孔つかれまくりである。
プロトカルチャーの時代から、人の営みは時代を超えて変わらないというあたり、『愛・おぼえていますか』世代には懐かしすぎるシチュエーションだった。
ところで、虫達の航跡(光跡)が、青と赤の2種類いるのには何か理由がありそうに思うのだけれど、そのあたりも気になるところ。そして過去のマクロスシリーズでは通常、青い光跡で描かれていた統合軍のバルキリーの噴射炎が赤になってる(?ような気がした)ところもなにやら意味深(記憶違いかもしれないけれど)。それに対してSMSのVF-25は青だったような…。
それはそれとして…、バルキリー乗りに「そこかっー!」とか「ちぃっ!」とか言わすのは、止めて。ガンダム系はもうお腹一杯。
2008.9.23(Tue)
『マクロスF』第22話“ノーザン・クロス”
注文しておいたCD『ライオン』が届いていた。『マクロスF』のサントラ第2弾の予約注文と一緒に発送を選択していたのだけれど、それの発売がまだ1ヶ月くらい先ということもあって、店側が分割発送にしたのだろう。
“生き残りたい”というフレーズが印象的な新オープニング曲『ライオン』だが、今週のバンダイ・チャンネルで配信中の第22話“ノーザン・クロス”で、その言葉の意味がよりいっそう心に響く。
病魔に冒され死の運命から逃れることはできない(と思われる)シェリルの、心情。静かな夜の和装と相まって、じつに美しい。今週は、もうここのシーンだけで生きていけそうなくらいだ。
虫達の故郷を目指して旅立ったランカ。
軍に併合されることをよしとせず、独自の道を行くべくマクロス・クォーターでフロンティアから離れたSMSの面々。そして、フロンティアで、残された時を生きる道を選んだシェリル。シェリルを護る道を選んだアルト。
これで全24話とかだったら、とても収束しそうにないのだが…。最終話が、とても気になる今日この頃。
ちなみにシェリルの歌声を担当しているMay'nさんの公式サイトは、こちら。
2008.9.8(Mon)
『マクロスF』第20話“ダイアモンド・クレバス”
さて今週のバンダイ・チャンネルで配信中の『マクロスF』は、第20話“ダイアモンド・クレバス”。
以前からちらちらと描かれていたフロンティア船団内部の虫達の卵が、ついに孵化。わらわらと大群で襲ってくる様は、まさに『ナウシカ』のようだ。
戦闘の最中、ミハエルに告白するクランが超絶可愛いが、こ、これはもろに死亡フラグのような。いや、告られた方が。というわけで、負傷したまま宇宙に吸い出されていったミハエルの今後が気になるところ。
それにしても、戦闘種族であるゼントラーディのクランが、ゼントラーディ化の途中で、まさに手も足も出せないまま、目の前でミハエルが自分を守るために闘い、傷つき、消えていくのを見つめる瞳の演出が絶妙だった。ある意味、反則なくらいに美しすぎた。
でもやはり今回の一番は、シェルター内で傷ついた人々に向けて、あるいは己にも向けて、再び歌うシェリル・ノームであろう。あの切なくも美しい“ダイアモンド・クレバス”のアカペラ・バージョンは、ぜひとも次回のサントラに収録して欲しいものである。
2008.8.21(Thr)
『マクロスF 第17話“グッバイ・シスター”』
インターネットで無料配信されている、バンダイチャンネルの『マクロスF(フロンティア)第17話“グッバイ・シスター”を見た。
今週はオズマ・リーのターンらしい。バサラの曲がBGMとして何気に使われているのが、懐かしくてよい。『マクロス7』も、すでに今から14年前の作品なのだなぁと、しみじみ思う。
反応弾の猛烈な熱の中で脱皮して再生する虫とか、虫の直撃を受けても撃墜されないアーマードパック付きバルキリーの頑丈さとか、印象的なシーンが多かったが、やはり今回はアレだろう。
オズマ、死す。
あぁこれは初代TV版マクロスのフォッカーのアレだな、と思わせておいて、じつは死んでませんでした、というのも、フロンティアらしくて良かったと思う。あとでもっと壮絶な死が待ってたりするのかもしれないけれど。
個人的には、シェリル・ノームの今後に、期待。“死”を運命付けられていた彼女が、予定調和から外れて生き残ったこと。そして、ノームという姓を持つのは、たぶん伊達ではないはず。
2008.6.29(Sun)
『マクロスF O.S.T. 娘フロ。』
夕方、なんとはなしに玄関のドアを開けてみると、ドアの横にひっそりと封筒が置いてあるのを発見。封筒の表面に書かれた“booble”の文字から、中身が注文しておいた本とCDであることがわかった。宅配便じゃなくて、メール便になっていたので、届いていたことに気付けなかった模様。日曜日は郵便配達もお休みのため、こんな雨の日には玄関を開けることもあまりない。今日中に発見できて幸いである。
買ったCDは、『マクロスF (フロンティア) O.S.T.1 娘フロ。』。“娘フロ”って何?と思っていたのだけれど、“娘々フロンティア”の略称のようだ。わかったようなわからないような。まぁそれはそれとして、さっそくPCに取り込み。
CDからのリッピングには、以前はWinampを使っていた。しかし、一度、正常に曲を読み込めていない現象が発生(曲の途中で切れて、その続きが次の曲の頭にくっついていた)したことから、Winampは止めて、今では普通に Windows Media Player にしている。
圧縮なしのWAVE形式でリッピングするため、CD1枚あたり約700MBほど必要だが、ハードディスクを1TBに増強した今では、あまりそういうのは考えなくなってしまった。無造作にどんどん取り込んでいく感じ。
Windows Media Player でリッピングする時に、ちょっと困るのが、CD情報をインターネットから取得すると、アルファベットの曲名が全角表記になってしまうこと(※ならないCDもある)。いったいどこのデータベースを参照してるのだろう。なかなかこれはこれで不気味ではある。…もしかして参照先を選択できるオプションがどこかにあったりは。
全曲取り込んだ後は、お気に入りを選んでウォークマンに転送すべく、試し聞き。サウンドトラックなので、普通にBGMも入ってるわけだが、その中の“ビッグ・ボーイズ”を再生した瞬間、みこりんが「それって『パイレーツ・オブ・カリビアン』の曲みたい!」と、まさに私が思ったのと同じ感想を口にしたのが面白かった。ここまで似てると、ディズニーから何か言われるんじゃないかと心配してしまうほどだ。でもこれはわざとなんだろうなぁ。
“アイモ〜鳥のひと”に、聴き入る。うーん、さすが…。『マクロス・プラス』の風車の光景がフラッシュバックしそう。というか、した。こういう系の曲は、私のツボを激しく突く。
劇中、ランカ・リーが営業のためにニンジンの被り物をして、全身タイツで歌っていた“ニンジーン Loves you yeah!”の、ピコピコしたメロディが、妙に頭に残る。これはこれでアリなのかも。噛めば噛むほど味の出てくるスルメみたいな…
最後を締め括るシェリル・ノームによる“ダイアモンド・クレバス”に、じんわりと癒される。
というわけで、全曲転送することにした。
まずはMP3に変換して、ウォークマン用の曲データ管理ソフト“SonicStage”に登録。この時、再度、曲情報をインターネットから取得して曲名やアーティスト名やらCDタイトルを補完するわけなのだが、なぜか2曲ほどしか正確に情報を取得できず。残りの大部分は、ぜんぜん違う曲の候補ばかりが並んでいて、選択する余地すらなかった。結局、すべて手入力でプロパティ設定するはめに。
このサントラのデータベースの登録情報、何か間違ってるんじゃ…。あるいはSonicStageの検索アルゴリズムが変なのか。
いずれにしても、ウォークマンには無事転送できたのでいいんだけれど、手入力で曲情報を設定するというのも、ものすごく懐かしい。むかーしは、CDからリッピングする時点で、ファイル名の自動変換などなかったため、全部自力で変更せねばならなかったものだが、あれを彷彿とさせてくれた。
アルバムそのものには、大変満足している。買ってよかったと思える、よい出来だ。
2008.6.25(Wed)
『マクロスF』
地上波は滅多に見ないのだが、今春から放送が開始された『マクロスF』には、私も興味を惹かれていたので、毎週見ている。といっても、地上波ではなく、本放送後に、1週間単位で1話分をインターネットで無料視聴が可能な、バンダイ・チャンネルのサービスを利用している。
NGNという基盤も整備されてゆくことだし、地上波デジタル放送なんかやめて、すべてIP送信にしてしまえばいいのに(ケーブルの引けないところは、衛星放送でカバーすれば無問題)。
PCの液晶モニタで最大化表示すると、やや粗が出てしまうが、視聴に耐えないほどのひどいレベルではない。高速回線が普及したおかげだろう。ただ、もう少しビットレートを上げた映像でも大丈夫だとは思うのだけれど、無料なのであまり贅沢は言うまい。
あいかわらず菅野よう子の音楽は、じつに心地よい。ストーリーも、水準以上の出来で、安心して見ていられる。バルキリーも『マクロス7』の時のように、変なデザインじゃないところがいい。映像的には、『マクロス・ゼロ』を踏襲しているような雰囲気だ。CGで縦横無尽に変形、機動を行うバルキリーは、爽快感を覚える。海外では、『マクロス』の実写版を作るとかなんとか言ってるらしいが、そんなものはいらん。マクロスは、アニメーションだからいいのだ。
ゼロといえば、今回の第10話は、いきなり『マクロス・ゼロ』のシーンから始まったので驚いた。劇中劇というやつだ。そういえば、初代マクロスの時にも、リン・ミンメイが映画に出るエピソードがあったな…
『マクロス・ゼロ』の音楽は菅野よう子ではないのだが、もしも菅野よう子が担当してたらこんな感じだったろうなぁ、という点でも、興味深いものだった。ランカ・りーの歌う“アイモ〜鳥のひと”は、震えが来るほどの絶品だ。これはぜひともサントラを買わねばなるまい。
本編のエンディングに入るちょっと手前で、ランカ・リーが『マクロス・ゼロ』のマオと関連があるかのような台詞が入ったが…、今後の展開に要注目。