2005.12.1(Thr)
新型たまごっち
新型たまごっち“超じんせーエンジョイ!たまごっちプラス”を、みこりんはどうしても欲しいらしい。今回のはPCとも通信できるとかで、私もちょっと興味がある。というわけで、ネット通販を探してみると、在庫ありなのは全部1万円以上もするぼったくりな店か、オークションのみ。定価(あるいは以下)販売の優良店は、軒並み在庫なしだった。
出遅れてしまったらしい。
そんな中、一軒のお店が抽選販売の受付のみやっていたので、さくっと申し込んでおいた。私のくじ運はそうとう悪いので、あまり期待は持てないけれど、なにもしないよりは安心できる。
他のお店は次回入荷が新型の新パッケージの出る17日(土)頃としているので、またしても金曜の夜は寝ずの番…、かもしれない。まぁたいていは抽選販売になるだろうから、事前に申し込んでおけば大丈夫なのだろうけど。
それにしても、けっこう飽きっぽいみこりんが、まだたまごっちに夢中になってるのは、興味深い。時々世話するの忘れて瀕死になってたり、死んでしまってたりもするが、みこりんにしてはがんばってるほうではなかろうか。
休日の朝は早々と起きるみこりんが、まず何をするかというと、インターネットでたまごっちのサイトを検索表示して、登場するキャラクターの絵を写すのである。そのキャラの種類が意外に多いのがミソだ。これだけ多彩なキャラに育つ可能性があるなら、飽きる暇も無いかもしれない。でもその情熱の1割くらいでいいから、エレクトーンの練習とかに注ぎ込んで欲しいのだが、いまのみこりんにはたまごっちがすべてにおける優先事項になっているのだろう。私にも覚えがあるけど…
さて、みこりんは新型を手に入れることができるだろうか。
2005.12.2(Fri)
『死国』『KILL BILL』
夜、レンタルビデオ屋に寄ってみた。特に意識して今日を狙ったわけではなかったが、幸いにも店は金土日と三日間限定で新作・旧作のビデオ/DVDが100円で借りられるキャンペーン中だった。
これは借りねばなるまい。
新作コーナーチェック。上から下までずらーっと並ぶ、空パッケージの山。すべて貸し出し中である。さすが週末。みこりん用にハリーポッターのシリーズでもと思ったが、こっちも1作目から全部貸し出し中だった。
人気作は競争率が高すぎる。そこで、どうせ100円なのだから、普段借りないようなものを狙ってみることにした。
最近ふと思い出したように栗山千明をチェックしていたので、とりあえず『死国』とか。原作はだいぶ前に読んだきりになっているので、内容をほとんど忘れているのだが(当時の感想は、こことかこことか、そしてここ)、100円なので外してもそうダメージはくらわないであろう。
もう1本、栗山千明つながりで『KILL BILL』。公開当時、雪の積もった庭での決闘シーンをパロった番組を、地上波で見たくらいしか前知識がない。はっとり半蔵とか、あやしげな日本語とか、ネタなのかマジなのか区別がつかなかったのだけれど…
あとはスタートレックの映画版『ネメシス』と『ターミネータ3』あたりを試してみることにした。チープなB級ホラーにもちょっと惹かれたが、また次回ということで。いくら7泊8日借りられるとはいっても、平日は遅くまで起きていられないし、こんなところだろう。
*
LicがFFXIやってる間に、さくっと『死国』を見てしまうことにする。Licは怖い系が特に苦手なのだった。だからヘッドフォン装着。
莎代里役を栗山千明がやってるので、幽霊になって出てきても、ぜんぜん怖くない。いやむしろもっとよく見てしまう。こんな幽霊になら、とり殺されてもいいんでは…、などと思い始めている自分に驚く。
莎代里が黄泉の国から蘇ってきた時も、暗い廊下をずりずりと歩いてくる様子が、なんだかとても痛々しくておもわず手を貸してあげたくなる。たぶんここ怖い演出を狙ってるんだとは思うけど、うーん。
物語はやはり二人の女が一人の男をとりあうことになってるわけだが、生前の莎代里と男の情報が極めて少ないので、あいかわらず説得力に欠けるというか、悲愴感が漂ってこない。でもまぁ100円だし、栗山千明が私的にツボなのでOK
続いて『KILL BILL』。これはLicも大丈夫だろうということで、スピーカーから音を出す。最初、日本語音声にしていたのだが、台詞が聞き取りにくいので英語音声、日本語字幕に切り替えた。
これはいい。テンポよく音楽もよく、さくさく進む。そして同じようにさくさくと人体が日本刀で斬られるが、切断面がしゃきんとしてるので昔はやったスプラッタ映画みたいにグロくない。と私は思ったのだけど、Licは「気持ち悪い…」と言っていた。
でもまさかラストがあそこで終わるとは。公開時に映画館で見たひと唖然としたのでは。明日早速『KILL BILL Vol.2』借りてこなくては。ゴーゴー夕張OKOK。
2005.12.3(Sat)
午後のお買い物
階下でひそひそと声がする。一人はみこりん、もう一人は…、誰かお友達。やがてバタンと玄関のドアが閉まり、声は戸外へと。そのまま北の方に消えてゆく。そろそろ起きねば。時刻はすでに午前11時を回っていた。昨夜の夜更かしがこたえたらしい。
起床。リビングにてPCを起動し、ニュースのチェック。広島に続いて、栃木でも小学1年生の女の子が下校途中で拉致られ殺された。模倣犯か。みこりんが屋外で遊ぶだけでも不安がつのる。もはや安全な場所はどこにもない。この団地内にも不審者が出没するという。家の庭でも安心できない。最近うちのガレージから庭へと続く通路のドアが、何者かに開けられていたこともある。以来、そのドアにカギは掛けているが、やはり不気味だ。
洗濯機を回す。お昼を過ぎても、みこりんはまだ帰らない。ご飯も食べずに遊んでいるのだろうか。また二人でたまごっちを通信させて遊んでいるのだろうけれど、そのお友達もお昼ご飯どうしてるんだろう。もしかして、お昼をご馳走になっていたりは…
と思っていたら、みこりんが戻ってきた。ご飯も食べずに一緒に遊んでいたらしいのだが。さっそく朝ご飯兼昼ご飯を作り、みこりんに食べさせる。
午後、街に買い物へ。みこりんもついてきた。レンタルビデオ屋で何か借りたいらしい。
店の中で、それぞれに物色。私が『KILL BILL Vol.2』を手にみこりんのところに戻ってみると、「これとこれとこれー」といってみこりんが指差したものは、クレヨンしんちゃんのTV版2つと、ブラックジャックのOVA版1つ。二人合わせて400円也。
本屋にもいきたいというので、寄ってみる。この本屋では毎月『おおきなポケット』という絵本をみこりん用に定期購読しているため、月に一度は訪れなければならないのだが、つい忘れて2〜3ヶ月溜めてしまうこともあり。
絵本コーナーで不審な男を見掛けた。子供用の椅子に座り、絵本か何かを読んでいるのだが、靴下がズボンの裾を半分ほど織り込んでいて、見るからにちょっと変。ジャケットもなんだかよれよれ。頭も1週間ほど洗ってませんってな感じ。他に子供はおらず、男1人だけで絵本コーナーにいる図というのは、かなりあやしい。外見で判断してはいけないとはいうものの、見るからに不潔そうな、服装に無頓着そうな姿は、どうしても気になってしまう。
やがて男は本を読み終え、店を出て行った。本をきちんと棚に戻していたあたり、見かけによらずいい人なのかもしれないが、外見でかなり不安度を上げているのはもったいない。
みこりんの買いたい本が決まったらしい。「こっちー」と手を引っ張られてそのコーナーに行ってみると、やはり“たまごっち”関係の本だった。しかも“エンたま”の特集本。みこりん的には、今が旬のコレを外すわけにはいかないのだろう。
帰宅。さっそくみこりんは買ってきたたまごっちの本を読みふけっている。“エンたま”で追加された新キャラ一覧を、瞳を輝かせて見入っているのだ。この情熱を少しでもエレクトーンの……、いやまぁいい。熱中できるものがあるのはいいことだ。あとは首尾よく“エンたま”をゲットできるかどうかだが、こればっかりは運なのでいかんともしがたい。
2005.12.4(Sun)
雪?
そろそろ私のクルマ用にスタッドレスタイヤを買いに行かねば、と思っていたのだが、なんとなく今週は大丈夫な予感がしたので、今日は昼寝の日。ところが夜になって月曜、火曜と荒れ模様の天候だというニュースに気付く(遅)。
日本海側だけが雪なんじゃなくて、このあたりもあぶないらしい。スポット天気予報で調べてみても、たしかに月曜の早朝にかけてと、火曜の午前中が雪マークになっている。
この時点ですでに夜の10時近く。今からスタッドレスタイヤを買いに行くわけにもいかない。Licのクルマ用にはスタッドレスタイヤを用意してあったのだが、まだ履き替えてはいなかった。一瞬、タイヤを履き替えさせておくべきでは…、と思ったが、戸外の寒気に打ちのめされて、明日の朝まで様子を見ることにした。タイヤ交換はだいたい30分ほどかかる。朝一番に作業すれば大丈夫。…なんて考えていたのだが、無理してでも日曜のうちに作業してればよかったと、きっと私は思うことになるであろうと予言しておく。
2005.12.5(Mon)
初雪
起きてみれば、ぽかぽか陽気のいい天気。雪など、どこにもその気配がない。早朝、雪は降ったのだろうか。降ったとしても、もはやその名残はどこにもないように見えた。大丈夫かな?
そう思いつつ、ネットで天気予報をチェック。今夜から大荒れ、雪とのこと。こんないい天気なのに…、でも用心したほうがいい。
時間が迫っていたので、Licのクルマをスタッドレスタイヤにするのは後回しにして、とりあえず出勤。
午後3時、退社。フレックスのいいところ。
帰り道、市境のトンネル付近で、空からちらちらと降ってくるものあり。雨…、ではなく、どうやら雪っぽい。急がねば。そのままオートバックス目指して走り、スタッドレスタイヤ購入。ホイール込みで、しめて10万円也。高っ。
この時点で午後4時だったが、明日の雪に備えようと思った人はかなりいたらしく、店は大混み。クルマにタイヤ装着までやってもらうと、夜の10時過ぎになる見込み。そんなには待てないので、ホイールへの取り付けだけやってもらって自分で装着することにした。それでもタイヤの受け取りは、夜7時過ぎになるらしい。
今日はみこりんの音楽教室の日。とりあえずみこりんを迎えに行った。降ってくる雪のサイズが10倍くらいになったような気がする。どうみても積もるタイプの雪だ。しかも途切れなく、ざかざかと。
Licは忙しい仕事を抱えているので、私がみこりんを音楽教室まで連れて行くことにした。が、すでにアスファルトの上には、うっすらと雪が積もり始めていた。いやな予感がする。とにかく急ぐ。フロントガラスに向かってくる大量の雪片に、みこりんは「目の中に入りそう」と騒いでいた。たしかに視界がとても悪い。雪しか見えない…
みこりんを送っていったあとも、雪はざんざか容赦なく降りしきり、道路上にシャーベットのように積もっている。そろそろノーマルタイヤでは危険なことになりそうだ。
音楽教室の授業は1時間。本当ならあと20分ほどでお迎えに行かねばならないのだが、ノーマルタイヤの私のクルマでは無理っぽい。どうしてもLicのクルマに、スタッドレスタイヤを装着させねばなるまい。
タイミングよくLic帰還。タイヤ交換のために30分は必要だ。音楽教室の先生にLicがメール送信。みこりんには待っていてもらうことにする。
マッハの速さでジャッキアップ。タイヤ交換。1本、2本、3本……、このへんで息が切れ始めている。4本目。ジャッキが重い。腕の筋肉がぷるぷるといい感じに痙攣してるような…。雪はさらに降り積もり、道路上でも3〜4cmほど雪の層ができているようだ。4本目終了。みこりんを迎えに走る。猛烈な雪で視界が遮られて怖い。慎重に慎重に。
夜の7時はとうに過ぎていたが、まだオートバックスから連絡は無い。やはり遅れているっぽい。
そろそろ夜の9時。9時まで待って連絡がなかったら、一度こちらから電話してみようと思っていた矢先に、ケータイが鳴った。ようやく準備できたという。Licのクルマを運転して、取りに向かった。近道は結構な山道なので、あえて避け、遠回りでゆっくりと進んだ。とにかく雪で視界が遮られるのと、ガラスの曇りで前がほとんど見えないので、これ以上ないくらい慎重に運転した。通常10分で着けるところを3倍近くかけて到着。
リアシートを倒して、タイヤ4本を積み込んでもらった。私のクルマではこういう芸当はできないので(よくて2往復になる)、最初からLicのクルマを使う手を考えてたほうがラクだったかもしれない。
午後10時。家に到着。さっそくタイヤを降ろして、ジャッキアップ。ノーマルタイヤをとっぱらって新品のスタッドレスタイヤ装着。ぐるるるるるっとナットを締めこんで行くのだが、あれ、なんかおかしい。ナットは締め切っているのに、ホイールまで達していない。これではタイヤがぐらぐらだ。
はたと気付く。そういえばナットも付けてくれると言っていたような。さっそく店に電話してみると、「積み忘れました」とのこと。ありゃまぁ。
ナットは店の人が届けてくれることになった。雪は降り止まず、いよいよ運転しにくくなっていることだろう。しかも地図で道を調べながらだから、大変そう。
午後11時になろうかという頃、ようやくナット到着。タイヤ交換再開だ。
Licに手元を懐中電灯で照らしてもらいつつ、最後のタイヤを交換し終えた。屋根からどさどさと、積もった雪の塊が落ちてくる。積雪15cmくらいいっただろうか。
しかし今回は危なかった。Licが戻ってくる時間が、あと30分遅れていたら、二人とも身動きとれずに大変なことになっていたかもしれない。やはり12月に入ったら、さっさと冬装備しておくべきだった。夏暑かったからといって、冬も暖冬になるとは限らないのだから。
2005.12.6(Tue)
雪のその後
目覚ましに起こされたのが午前6時半。布団のぬくもりが恋しかったが、今朝はみこりんが楽しみにしている“雪の朝”なので、がばっと起き上がる。隣で丸くなっているみこりんをつんつんつついて、「みこりん」と囁いてみると、みこりんは一瞬で起動した。ものすごい高速起動にびっくりしつつ、「朝だよ」と言うと、みこりんは「ゆきつもってる?」とさっそく窓の外を確認。夜露でぼんやりした窓ガラスの向こうは、純白の世界。かなり降り積もったらしい。
ちゃっちゃと着替えて、さかさかと朝ご飯を食べ、装備を身につけると、みこりんは「いってきまーす」と玄関から外の世界へと消えていった。
ひさしぶりに集団登校の時間に間に合った。きっと雪遊びしつつ、学校へ向かうのだろう。
私もいつもより早めに家を出た。雪道の運転では、何が起きるかわからない。事故渋滞なんかあった日には、フレックスのコアタイムでも間に合わない可能性があった。
雪の降り積もった坂道を下り、団地を抜け、市道へと。「……ゆきが、ない」
たしかに団地を抜けるまでは積雪があったのだが、いったん市道に出ると、まるで除雪車が真夜中駆け抜けていったかのように、きれいさっぱり道路の雪は両脇にどけられていたのだった。タイヤの跡が残るほどの積雪もなく、黒いアスファルトがびしっと剥き出しになっているところを見ると、本当に除雪車が出動したのかもしれない。
というわけで、昨夜がんばってスタッドレスタイヤに交換したものの、その威力を発揮できたのは、団地内のみということに…。いいことなんだけど、ちょっと残念。
*
午前午後と、太陽がさんさんと降り注いだおかげで、帰宅する頃には、雪の名残はほとんどなく、いつもの街並みに戻っていた。あっけない。みこりんは雪を堪能できただろうか。そんなことを心配しつつ家に戻ってみると、ぐしょ濡れの靴下があった。みこりんのだ。十分に堪能したらしい。
2005.12.7(Wed)
はやぶさのその後
はやぶさのスラスターは依然回復せず。しかしイオンエンジンに使用するキセノンガスを噴射することで、姿勢制御が可能となる見通しが立ったようだ。帰還が遅れても、無事に戻ってくることができそうで、少々安心。満身創痍ながら、まさに不死鳥のごとき“生命力”。
小惑星イトカワ着陸時に作動するはずだった弾丸発射のシーケンスを、止めるコマンドがまぎれていたらしい。謎すぎる。このコマンドが実行されていれば、弾丸は発射されなかったと考えるのが妥当。ところが弾丸発射装置の温度は1回目の着陸時よりも高くなっており、この現象は逆に弾丸発射を肯定するものとなる。…着陸の前後、はやぶさにいったい何が起きていたのだろう。
やはりイトカワ星人が……。あぁこんなときこそ、随伴機による生中継ができておれば一目瞭然だったかもしれないのに。
せめてアンテナにジンバルがついていれば(探査機の姿勢に関係なく地球方向を指向可能)、こんなにデータ解析(というかデータのダウンロード)に時間がかかることもなかっただろうに。今回の教訓として、次回からの探査機にはジンバルつけることができれば。でも予算つけるところがそれを理解してくれるかどうか……
2005.12.8(Thr)
T3
100円で借りてきた『ターミネータ3』のDVDを、夜、再生してみた。これも事前情報ほとんどなしで初見。
ターミネータは1作目、2作目ともリアルタイムで映画館で見たのだが、この3作目は、不思議と「見てみたい」欲求があんまりわいてこなかったため、ここ数年忘却していた。ゆえに、ちょっと怖い感じもする。いや、なんとなく嫌な予感みたいなのが…
女型ロボットの外観は、目元口元がややつり上がり気味なところが、ややツボ。でも微乳の方がよかったかもしれない。
生身の方の主役2人のキャラは、なんというか、ちょっと唖然。ありえない。私的にこれはかなり致命的。
しかもサラ・コナー死んでるしorz...
アクションシーンは、もうCGでたいていのことができてしまうから、よほどアイディアを練らないと、飽きる。敵がせっかく飛び道具持ってるんだから、素手でそれといかに対峙するかっていうカットが入ってればポイント高かったのだが、ただの殴り合いではなぁ。
あのラストシーンでは、次作もありってことな気がするけれども、たぶんもう見ない、と思う。
2005.12.9(Fri)
サンタクロースにお願い
みこりんが今年のクリスマスに、サンタさんからもらいたいもの第1位は“エンたま”、次が“ニンテンドーDS”、その次に“DS用のソフト(『たまごっちのプチプチおみせっち』か『おいでよ どうぶつの森』)”というようなことになっている。“エンたま”については、着々と抽選販売に申し込んではいるが、絶対に買えるという保証はない(逆に複数当選する場合もありうるのだが)。全部外れた時には、DSをサンタさんにお願いすることになるだろう。
どうやってサンタさんに希望の品を伝えればよいのか?というところで、みこりんは悩んでいるらしい。保育園の頃には、紙に絵と文字を書いて、外から見えるように窓に貼ったりしたものだが、みこりんは「サンタさんは日本語が読めるのだろうか?」という新たな疑問に取りつかれ、心配しているのだった。
みこりんの情報によれば、サンタさんはノルウェーに住んでいることになっているようだ。すると、サンタさんはノルウェー語しかわからないのではないか?という点に気がついたらしい。「サンタさんは世界中の子供達にプレゼント配ってるから、日本語もわかるんだよ」と言ってはみたものの、みこりんの不安の種は容易には消えそうもなかった。
そこでサンタさんに手紙を出してみたいと、みこりんは思ったらしい。ちゃんと返事がくれば、願い事は届いたということになる。たしか、サンタに手紙を出して返事をもらえるというサービスがあったように記憶しているのだが、時期的に、旬を外しているような気がする。今回、この手は使えなさそうだ(覚えていれば、来年試してみよう)。やはり万国共通の“言語”である“絵”を窓に貼るというのが、無難かな。
ところで今年もまた、NORADではサンタを追跡してくれることだろう。今年はみこりんにサンタのレーダー画面を示して、実際に世界中を飛び回っているのを実感してもらおうかと思う。みこりんがサンタの秘密に触れてしまう、その前に…。
2005.12.10(Sat)
景品
毎年この時期になると、団地の子供会ではクリスマス会が開催される。今年は明日がその日に当たっていた。
Licが子供会の役員をしているので、いろいろと準備があるらしい。その中の1つに、“ビンゴの景品を買う”というのも含まれていて、今日は最寄のアピタまでお出かけである。みこりんも、プレゼント交換用のプレゼントを買うあてがあるようだ。そこで、寒さに打ちのめされていた私もくっついていくことにした。
店内ではクリスマス商戦に向けて、派手な飾り付けがすすめられており、それに加えて商品入れ替えに伴うセールなどもあった。ディズニー系の小物を並べたセール用のワゴンを目敏く見つけたLicが、さっそく物色開始。だいたい普段の値段の半額ということで、かなりお得に景品がゲットできたようである。女の子用は、ここで完了。みこりんもプレゼントの品を、同じくここで買ったもよう。
続いて男の子用。2階へと移り、ムシキングのコーナーやら、ゲームのコーナーやらを彷徨っているLic。みこりんは“でかたま”でしばらく遊んだのち、年賀状作成コーナーや、文房具コーナーを漂流中。私はゼロ戦のラジコンに激しく興味を惹かれつつも、不審者にみこりんがさらわれないようにそばを付かず離れず。
やはり商品入れ替えに伴う激安ワゴンで、景品を見つけてきたようだ。昔懐かしいスペースインベーダーと、テトリスのミニゲームマシンだった。通常1000円くらいするところが、半額の500円になっていたらしい。景品1個あたり、500円が目安なので、こちらもかなりお買い得。
みこりんは、さっそくそのミニゲームマシンに興味を惹かれていた。ちょうど子供の手のひらサイズなので、小さいものに目がないみこりんには、魅力的に映ったのであろう。かなり欲しそうだったが、これを手に入れるには明日のビンゴで、おそらく一番にならねばなるまい。
果たしてみこりんはミラクルを起こせるだろうか。この日の夜、寝床についたみこりんは、ひとり静かに燃えていたのであった。
2005.12.11(Sun)
寄せ植えを作る
お昼過ぎ、みこりんがクリスマス会から戻ってきた。手に握られているのは、昨日欲しがっていた例のミニゲーム(スペースインベーダーの方)。
なんとビンゴで一番になったらしい。くじ運がいいというか、執念の勝利か。年末ジャンボも、みこりんに選んでもらった方がよかったかもしれない。
さて、午後からは地区の文化センターに、みこりんとお出かけ。今日はここで地元中学生の女の子達が講師となって、5種類ほどの手作り教室が催されるのだ。
みこりんは最初、“お菓子作り”をやりたがっていたのだが、あいにく申し込みに行った時点で満席。そこで“クリスマス&正月飾り用寄せ植え”にしたのだった。
寄せ植えというので、葉牡丹と南天あたりをささっとテラコッタに寄せ植えするのかなと思っていたが、用意された部屋にはいろいろなデコレーション用素材がいっぱい。黒板に、全部で8種類ほどの項目が並んでいる。なるほど、“クリスマス&正月用”か。たしかにそれっぽい飾りだ。
まずは鶴の折り紙から。みこりんが「どうやっておるの?」と困っていたが、私も鶴の折り方をド忘れしており、配られた折り方の紙を見て悪銭苦闘していたのであった。それでもどうにか、カタチになってきたかなーという時、向かいの席で同じく鶴を折っていたおばあさん(と孫のペア)が、「はい、こうやってつくるのよ」と完成品を見せてくれた。ん?なんか形が違うような…、あー!そうか。鶴は鶴でも、ポピュラーな方の鶴ではなく、尻尾が扇のように広がるタイプの鶴だったのである。
みこりんがおばあさんに教えてもらって、1つ完成。私もそれを見ながら尻尾を折ってゆくのだが、いまひとつ形にならない。折り方の紙を見ても、なんとなくわかったようなわからないような。すると、みこりんが「こうやっておるんよー」と横から私の鶴を奪い取ってゆく。そしてさささーっと折ってしまったのであった。さすが頭が柔軟にできているらしい。1回教えてもらっただけで、この複雑な折り方をマスターしてしまうとは。
続いて花餅。本物は紅白のお餅を木の枝に巻きつけて作るが、今回は紅白の紙粘土だった。ところが赤い方の紙粘土が、なぜか半分乾燥していて、巻きつけるどころの状態ではなかった。みこりんが「あたらしいのもらってこよー」と言うのだが、私は少し水を足せば大丈夫なのではと思い、近くの手洗いでこねてみた。粘りは出てきたが、乾燥した部位が固まり状に残ってしまって、いまひとつ柔軟性に欠ける。そのまま木の枝に巻きつけてみたものの、やっぱり無理があったようで、きれいな輪にはならなかった。
みこりんが再度「あたらしいのもらってこよー」と言うので、もらってきたのだが…、最初から交換してもらってればよかった。ぜんぜん感触が違う。さらさらと巻きついてゆくではないか。みこりんもようやく満足したようで、花餅完成。
このあたりで進みの早いグループと遅いグループの差が広がってきて、講師の女の子達が、それぞれのテーブルにつき、個別指導という形になってきた。
プレゼント用の小箱とか、クリスマス用のリースとか、正月用の小物とか、あれこれとようやく一揃い終わったところで、午後3時半近く。没頭していたので気付かなかったが、はやくも2時間半近くが経過していたのだった。
飾りが出来たところで、次は場所を屋外に移し、いよいよ寄せ植えである。
紅白の葉牡丹、南天、プリムラ、ビオラといった冬の定番植物を、横長のプランターに植え込んでゆく。私は見てるだけで、そのほとんどをみこりんがやった。小さい頃からポット苗の植付けをよく手伝ってくれていたおかげで、このくらいの作業ならば自力でちゃきちゃきと出来るようだ。うんうん、よしよし。
植え込み終わったところで、さきほど作った飾りをさくさくと挿してゆく。ちょっと和風なクリスマス&正月用寄せ植えの、完成。これで参加料400円は安い。
完成したところから、徐々に解散とか聞いていたので、寄せ植えを抱えて駐車場に向かっていると、講師をやってた女の子が私を呼び止める。なんと子供達にお菓子の詰め合わせがもらえるらしい。さっそくみこりんを取りに向かわせた。
どうやら寄せ植えコーナーが一番時間がかかっていたようで、予定通りにはいかなかったっぽい。女の子に「ありがとう」と言い、クルマへと。午後4時の空気は切れるほどに冷たい。天気予報では曇り時々雪となっていたが、たしかにいつ雪が降ってきてもおかしくない。
寄せ植えは玄関前に飾っておくことにした。それにしても、3時間近く、いつもなら途中で飽きてしまうみこりんが、最後まで集中して作業していたのが印象的だった。細かい小物作りがツボだったのかもしれないが、もうじき小学3年生になるので、耐久力もついてきたのかも?
2005.12.12(Mon)
闇夜にかさこそいう音
沸きたての風呂に、みこりんと二人して肩までつかり、餅のようにのびて疲れを癒す。ひとときの休息だ。ぼやーっとした湯気も、けだるげに心地よい。
しばらくそうやって温もっていると、聞き慣れない音が聞こえてきたような気がして、聴覚に神経を集中させた。……かさこそという、何か乾いたシートの上をかきむしっているような音がしている。外からだ。みこりんも怪訝そうな顔をしていたが、やがて壁に耳をぴったりとつけて、なにかを確認しているようす。
「やっぱり外から聞こえてくるよ」と、みこりんは言った。
なんの音だろう?みこりんは野良猫がいるのではないかと言ったが、猫にしてはちょっと音が重たそうだが…。しかも強弱をつけながら、ゆったりとしたリズムで波打つように聞こえてくる。
かさかさかさ ざざざざざ がざがざがざ しゅるしゅるしゅる
隣の空き地には、雑草対策のために大きなシートが敷かれている。なにものかがその上を這いずれば、そのような音になるかもしれない。猫よりも、大きなもの。犬とかアライグマとか?あるいはアナコンダみたいなやつとか。
ひょっとして…、不審者、とか。
こういうときに、コレがあれば!
値段も手ごろで、無線LANにも対応している優れもの。居ながらにして、外の様子が手にとるようにわかるというのは、便利そう。しかも人感センサーが内蔵されているため、侵入者警報にもなる。屋外使用できないのが玉に瑕だが、うまく囲ってやればなんとかなりそうな気もする。
で、外の音だが、私達が風呂から上がるときにもまだ、かさこそやっていたのだが、Licがはいった時にはもう止んでいたそうな。Licは「風でしょう、風」というのだが、さて、真相は如何に。
2005.12.13(Tue)
ワイパーの怪
午後7時半、仕事を終え、駐車場へと向かう。駐車場までは徒歩で10分少々。暗黒の空から降りしきる雪に凍えながら、ようやく到着。
雪化粧したクルマに近づき、立てておいたワイパーを元に戻そうとした時、異変に気が付いた。右のワイパーブレードが、ありえない方向を向いて、つったっていたのである。普通ワイパーブレードは、支柱の先端にくっついているものだが、今目の前にあるのは、支柱の中ほどまで下がった位置に“落っこちている”異様な姿だった。
な、なんじゃこりゃ。
とりあえずワイパーブレードを、支柱に沿って先端まで動かしてみる。…しかし、どうやっても先端部分には固定できない。雪はあとからあとから降り積もり、指先を凍えさせる。細かな指の動きができなくて、さらに作業は難航した。
少し冷静にならねばなるまい。一度深呼吸して、気を落ち着かせてみる。そして、正常な左側のワイパーがどういう構造をしているのか、調べにかかった。
駐車場は広い。広いうえに、照明が少ない。というか、ない。隣接する工場の弱い明かりだけを頼りに、左側のワイパーをチェックしてみたところ、どうやら支柱とワイパーブレードは、親指サイズの小さな金属部品によって接続されているらしいことが判明した。
右側のワイパーには、その部品がなくなっていたのだ。
接続部品がないのに、なぜ支柱にワイパーブレードがはまっているのか。謎だ。謎過ぎる。なんだかワイパーが“知恵の輪”のように思えてきた。私は知恵の輪に、ことごとく弱い。
暗いうえに、降り積もる雪のせいで、クルマの周囲に部品が落ちていないか探すのは、ほぼ不可能に近かった。右側のワイパーなしで運転して帰るのも、この雪のせいで無理っぽい。晴れてさえいれば。この時ほど、雪をうらめしく思ったことはない。
刻々と時間が過ぎてゆく。雪は降り止まない。私は自力で帰ることを諦め、自宅に電話をした。Licのクルマで迎えにきてもらうためだ。
待っている間、動けないクルマの中で雪をしのぐ。ケータイが着信を伝える振動を始めた。みこりんからだ。
しばし、みこりんとおしゃべり。でも3分ほどで、ピピピという音に邪魔された。バッテリー切れだ。昨日充電したばかりなのに。いよいよ寿命か。まぁ9年間一度もバッテリー交換してないから無理もないのだが…。
やがてLicのクルマが、雪をかきわけて暗闇から見えてくる。助かった。足先の感覚がなくなるほどに冷え込んでいたので、暖房の効いた室内は心地よかった。
ワイパーの修理をするにも、明日晴れてないとクルマをショップまで移動させられない。はたしてこの雪は止んでくれるのだろうか。それだけが気掛かりだった。
2005.12.14(Wed)
はしるーはしるー
2005.12.15(Thr)
はやぶさ
スラスターの不調依然回復せず。どこかにある燃料漏れにより、キセノン噴射でもその力を打ち消すことはできなかった。が、外乱はやがて収束に向かう(予定)。
1年かけて復旧を試みるため、地球帰還は2010年に延びた。2010年といえば…、みこりんが13歳、ちょうど中学1年生になる頃だ。果てしなく未来というわけではない。いや、たとえ帰還が1万年後になろうとも、そのときには「おかえりなさい」と伝えたい。
*
【はやぶさ系FLASHへのリンク】
2005.12.16(Fri)
母
近頃、自分用のPCが起動後数分経つと、静かにハングアップもしくは勝手に再起動してしまうようになっていた。面妖な。
どうなっておるのかと、ケースを開けてみて見れば、マザボの電解コンデンサが4つほど液漏れなさっている。このPCを組み立てたのが3年前だから、そろそろ寿命なんだろうか。
この時期にSocketAのマザボを新しく買うというのも微妙だった。しかし今が旬な新型のマザボにしてしまうと、CPUの交換まで余儀なくされるので、余計な出費になってしまう。あと3年くらいSocketAのままでいくか、これを機に新型に更新するのか。しばし迷う。
迷った末に、通販で新品のSocketAタイプのマザボが手ごろな値段で入手可能ならば、それを買うことにした。もし入手不可能ならば、新型への移行もやむを得まい。
というわけで調べてみると、あまり選択肢は多くなかったものの、目的の品はあるようだった。ち、…いやいや、売っててなにより。
LicのPCとかLicのもう1っこのPCとかもSocketAタイプのマザボなので、こちらもそろそろ更新時期なのではないか、というわけで、都合2枚のマザボを発注することにした。なぜ3枚ではなく、2枚なのかというと、ひとえに予算的な問題だ。Licのもう1っこのPCは電源もおかしくなってきているので、そちらを優先して今回は電源を新調することにしたのだった。
これであと3年くらいはもつだろう。しかし3年後…、このPCの残りのパーツは大丈夫だろうか。なんとなく3世代も4世代も古くなってしまっていて、もはや骨董品扱いになってたりは…。
2005.12.17(Sat)
エンたま抽選
明日は、みこりんのエレクトーン発表会の日。でも着ていく衣装がない。成長著しいみこりんゆえ、前回の発表会用に買った衣装はすでにサイズが合わなくなってしまっているのだ(季節も合わないし)。
というわけで、最寄のスーパーまでお出かけ。
入り口の自動ドアを抜けようとして、その張り紙に気がついた。曰く『たまごっち抽選受付 P.M.5:00まで』
そうだった。今日は“エンたま”の新デザイン発売の日。地元店でも抽選やってたのか。前回が早いもの勝ちだったらしいので、はなから諦めていたのだが、さっそくここでも申し込んでおこう。と、腕時計を確認してみれば…、P.M.5:10!
10分過ぎてる。
だがそのくらいで動じるLicではなかった。ちゃきちゃきとオモチャ売り場コーナーへと向かい、抽選用紙ゲット。しかも家族分+α。ほぼラストの抽選用紙だった。ぎりぎり間に合ったようだ。
それぞれの紙に家族と親戚の名前を書き記し、いよいよ抽選箱に投入である。“エンたま”用と“にこたま”用の2つの箱が設置されていたのだが、“エンたま”用の箱の方が、1.5倍くらい大きかった。ということは“エンたま”単体の入荷量の方が多いということか。ためしに中を覗いてみると、どちらも同じくらいの抽選券が入っていた。むむむ。
迷っていてもしょうがないので、ここはみこりんにすべてを任せることにする。
みこりんは、さして躊躇うことなく、それぞれ半分ずつを“エンたま”と“にこたま”の抽選箱に投入した。エンたまは、従来型のたまごっちとは結婚できないため、みこりんはあわよくば2個、と以前から狙っていたのだ。
当選発表は明日。みこりんの運命や如何に。
*
洋服コーナーにて。
今回の発表会は、それぞれが自作の曲を演奏することになっている。みこりんの曲は、愛・地球博のヨルダン館で見たというサンドアートにインスパイアされて出来た、砂漠の曲。しかもどことなく夜の砂漠のイメージがある。
となれば、やはり黒を基調とした衣装だろうか。Licと二人して各々イメージする服を探してみる。みこりんは、服のことより無料で配布されている飴の方が気になるらしく、ふらふらーとそのへんを彷徨っていた。
迷った末に、裾が蝙蝠の羽っぽく切れ込んでいる黒のワンピースに、同じく黒いブラウスを合わせたものに決定。みこりんも特に不満はなさそうだが、アクセントとして胸につけるシルバーのアクセサリーを所望した。飴のことしか考えていないと見せかけて、じつはちゃっかりしているみこりんであった。
2005.12.18(Sun)
くるか“エンたま”
発表会のプログラムによれば、みこりんが登場するのは14人目らしい。年齢の低い順に並んでいるので、年々みこりんの出番が遅くなっている。過ぎ行く歳月をリアルに実感できる瞬間だ。
Licが最前列に席を確保してくれたので、ビデオ係としてはじつに撮り易く、それぞれの演奏に集中することができた。でもときどき意識がふっと消えているのは、昨夜の夜更かしのせいだろうか。みこりんの順番を逃さないように、気をつけなくちゃ…、と思いつつも、時折襲いくる猛烈な睡魔に抗うのは至難の業であった。
いよいよみこりんの出番が近づいてくると、幸いなことに睡魔はゆるやかに去っていった。舞台左にカメラを向け、ファインダーを覗く。待機しているみこりんの姿が見えた。やはり普通に見える。緊張した雰囲気はない。今回はあまり練習できてなかったような気がするので、やや心配なのだが。
前の子の演奏が終わり、みこりん登場。舞台中央で礼、舞台やや右よりのエレクトーン席に着席。私のほぼ目の前である。
メモリカードを挿し、スイッチを操作して準備完了っぽい。私はビデオカメラの液晶ビューを開き、片目で映り具合を確認しつつ、久しぶりにファインダー越しではなく目で直接、みこりんの演奏を観察することができた。最前列を確保できたのは幸運といえた。
みこりんはわりとさらさらと演奏しているように思えた。効果音として先生が創ってくれた砂漠の風のびょうびょうという音も、なかなかいい感じにはまっている。ふむふむ〜、ん?みこりんの動きがちょっと怪しかったが…。
惜しくもミスってしまったようだ。でもその後の立て直しはうまくいって、あまり目立たなかった、ように思える。
終了。あとでみこりんに聞いたところによれば、他にも何箇所か間違ったらしいのだが、私は気が付いてなかったようだ。みこりんは結構冷静らしい。
*
発表会後、昨日応募した“エンたま”の当選発表を見に行った。
“にこたま”は、外れ。8個ほどの入荷だったらしい。これは倍率高かったようだ。
“エンたま”の方は、40個ほど入荷があったようで、当選番号も賑やかだ。
まず1枚目、…惜しい、1つ前のが当選。2枚目、外れ。続いて3枚目、…おぉぉ、こいつも1つ違いで外れ。4枚目、5枚目外れ。いよいよラスト、6枚目、……当選!
「やったー」と万歳するみこりん。やはりみこりんは運がいいらしい。
こうして我が家に“エンたま”がやってきたのであった。帰宅後、さっそくPCで通信させて遊んでいるみこりん。“エンたま”がログイン番号を生成して、それをPCで入力することにより、分身が“エンたま”のサイトにコピーされるようだ。固有の識別番号を1つ1つの“エンたま”が持ってるということかな。
PC内でゲットしたアイテム類をどうやって持ち帰るかというと、ログアウト番号をPC側で生成するので、こんどはそいつを“エンたま”に入力してやればいいらしい。でも2回に1回くらいはログアウトに失敗するようだ。まだまだ不安定っぽい?でもみこりんはものすごく楽しそうだ。
これでサンタさんに持ってきてもらうプレゼントはDSに決定したので、かなり気が楽になったような。それにしても、もうちょい“エンたま”入手しやすくならないんだろうか。クリスマス前だというのに…。外れた子の親は、きりきりと胃の痛い日々を送ってるんじゃなかろうか。
2005.12.19(Mon)
マザー交換
注文していたマザーボードが昨日届いていたので、その日の夜、さっそく自分のPCから交換作業に入ったのだが…。すべて組み付け直し、電源投入で、ピという音と共に起動した後、BIOS設定画面にて、ブートデバイスの順番を、FDD→CD-ROM→HDD-1に変更。保存して、再起動をかけてみた。
順調にブートシーケンスが進んでいるように思えたが、いよいよOSの起動にかかろうかというところで、“Error loading operating system.”の表示が出て固まってしまった。
いきなりハードディスクが故障したかと思ったが、なんだかあやしい。しかし、何度か再起動を繰り返しても、結果は同じ。ブートデバイスの順序を入れ替えても、効果なし。むー?
仕方がないので、このようなエラーが出た場合のお約束、OSの回復コンソールにて“fixboot”を実行。…効果なし。OSのリカバリ実行。…OS起動したものの、動作不安定で、そのうち起動しなくなってしまった。この辺で、だんだん眠気で頭がぼぉーっとし始めたので、作業を中止して、寝た。
そして今日、いろいろ調べてみたが、fixbootで起動しなかった場合は、BIOSにてハードディスクを認識させる時にLBAにするとか、パーティションの切り直しとか、まだ方法はあるらしい。しかしパーティションの切り直しは、いくらデータをバックアップしているとはいえ、またOSの再インストールになってしまうのでやりたくない。まずはハードディスクをLBAとやらに設定して、起動。
固まった。エラー表示も出ないということは、設定がダメということか。いよいよパーティションの切り直しか、と思われたとき、ふと気になったので、BIOSの設定画面からブートデバイスの順序を再確認してみた。
FDD→CD-ROM→HDD-1…。FDD→CD-ROM→HDD-1…。……ん?
HDD-1の3個くらい上のほうに、HDD-0って項目があるぞ。も、もしかして。
FDD→CD-ROM→HDD-0。で、再起動。ピ。
無事、OSが起動した。
やられた。HDD-1,HDD-2,HDD-3はちゃんと並んでいたのに、なぜHDD-0だけ離れた位置にあるんだorz...っていうか、始まりは0からですよ、これ常識ってなもんで、己のボケボケぶりを悔やむのであった。しかし時既に遅し。昨夜、へんにリカバリしてしまったものだから、動作が妙なことになってしまっていた。なんだかとても重いうえに、オンボードのLANを認識してないっぽいような。LANの方はデバイスの再認識で無事に動くようになったが、重い、重すぎる。
というわけで、OS再インストール決定。まぁ、いい機会だからパーティションを切り直して、Cドライブを12GBほど、Dドライブを残り全部としよう。これまでCドライブは5GBでかなり余裕のないきちきちの状態だったが、少しはマシになるんではないかな。
OS再インストール&セキュリティアップデートで、ほとんど今日の時間を使い果たしてしまった。各種ボード類のデバイスドライバインストールやらアプリケーションソフトのインストールは、また明日。
2005.12.20(Tue)
天井裏に潜むヤツ
この家が出来て10年ほどになるが、ヤツの存在を明確に察知できたのは、数年前のただの1度きりだった。真夜中、灯りを落とした寝室で、壁から天井、そしてまた壁へと伝ってゆく、かすかな移動音だけの接触。しかし、その音は確実にヤツがこの家のどこかに潜んでいる証でもあった。
その後、ヤツは巧妙に気配を隠し、我々との接触を拒んできた。私もあやうくヤツの存在を忘れかけてしまうところだった。しかし、ヤツはずっと息を潜めて待っていたのだ。
二度目の接触は、ほんの数日前のこと。1階のトイレの天井付近で、その音は発せられていた。
かさかさかさかさ…
爪で木をひっかくようなかすかなノイズ。数年前の記憶が、一気に蘇る。ヤツだ。
しかも音の雰囲気から察するに、ヤツは少し大きくなったようだ。いったい天井裏で、何を食らって生き延びてきたのか。怖い想像が脳裏をよぎる。
ヤツの正体を確かめねばなるまい。願わくば、ちゃんとした生き物でありますように。目が無いとか、足が6本あるとか、尻尾が9本とかはやめて…
2005.12.21(Wed)
白い猫
冷え切った夜の道を、クルマで走る。だだっ広い田んぼの真中にある、長い一本道だ。溶けきらない雪の塊が、道の両脇に転々と続いていた。
明日からまた大荒れの天気になるらしいが、今、空から落ちてきているのは、柔らかな雨。
ワイパーを間欠的に動かして、視界を晴らす。ヘッドライトの届く範囲は、あいかわらず狭く、高速で過ぎ去ってゆく灰色の路面が気になってしかたがない。
昨日、この道のどこかに猫がいた。白い猫だ。道の真中で息絶えた猫は、顔を向こうに向けていたので、どんな表情をしていたのかはわからない。でも、だらりと力なく垂れた尻尾が、いかにも哀れで、しばらく頭からその映像が離れなかった。
やがて一本道は大きな道と交差した。あの猫は、あれからどうなったろう。
私の記憶の中には、なぜか肉片と化した猫のイメージが想起されるのだが、しかし、そんなものはどこにもなかった。
帰宅。にゃんちくんが精一杯の猫撫で声で「おかえりにゃ」と言ってくれた。最近、にゃんちくんが死んでしまう夢をみる。シニア世代にさしかかったにゃんちくんのことが、無意識のうちに気にかかっているのだろうか。
どうか長生きしてほしい。
2005.12.22(Thr)
はやぶさに関する勘違い記事
研究の失敗に寛容な風土はできるか(12/21)
(NIKKEI NET:NETアイ プロの視点 ハイテクと社会 清水正巳編集委員)
上記のような記事が掲載されていることを知ったのは、いつものように松浦氏のサイトをチェックしていた時だった。
「はやぶさリンク」:日経新聞・清水正巳編集委員の記事に関して
というわけで、冒頭リンク先の清水氏が書いた記事を、改めて読み返してみる。…唖然とした。いろいろ人によって状況の捉え方は異なるとはいえ、これはあまりにひどすぎやしないか。
冒頭からして、こうだ。
成功も失敗もあやふやにして逃げを打つようなプロジェクトの進め方は、科学技術への失敗に寛容な風土を築くという点ではマイナスではないか。
NIKKEI NET:NETアイ プロの視点 ハイテクと社会 清水正巳編集委員 より
どこいらへんが、あやふやなのだろうか?例えば、こちら『「はやぶさ」の着陸成功とサンプル採取の実施について(資料)』には、きっちりと今回の“はやぶさプロジェクト”の目標と、達成度を明確に示しているではないか。“逃げを打つようなプロジェクトの進め方”ともあるが、いったい何を指してそう書いたのか、理解に苦しむ。もしかしてサンプル回収の成否が不明な点をもって、そう述べているのだろうか。不明なことを不明と言って、どこか悪いのか。データがすべてダウンロードできていないのだから、わからないのは当然だ。
まだまだつっこみどころが満載の記事だが、技術者として、この記述だけは絶対に許せない。
信頼性を重視するのはそのためだが、その思想がない探査機ではいい加減な成果でよいということなのだろうか。
NIKKEI NET:NETアイ プロの視点 ハイテクと社会 清水正巳編集委員 より
はやぶさほど満身創痍になりつつも、いまだ帰還の可能性が高い船(『「はやぶさ」探査機の状態について』を参照)を、“その思想がない探査機”と言い切っている。は?その根拠は何?
JAXAにおかれては、今後このような勘違い記事が量産されぬよう、もっと派手に広報活動のほど、お願いしたい。とはいえ、思い込みの激しい人には、何を言っても無駄かもしれないが…
2005.12.23(Fri)
眠る前のお楽しみ
みこりんが保育園から小学校へと進むのとあわせて、絵本も『こどものとも』から『おおきなポケット』(これは絵本というより、どちらかといえば読本タイプ)に変わった。そのあたりを境に、寝る前の絵本の読み聞かせも一段落していたのだが、最近Licがみこりん用に本を何冊か買ってきたので、ふたたび読み聞かせをするようになった。
今読んでいるのは、『エルマーのぼうけん』だ。絵本というよりは、挿絵のはいった低学年向きの本といった感じの装丁になっている。章立ても、だいたい6ページ程度ずつになっているので、1日1章として読むと、長からず短からず、ほどよくいい感じ。
しかもみこりんは、エルマーのシリーズの絵本版を保育園時代に読破していることもあり、けっこう興味津々に聞いてくれるので、こちらとしても読み甲斐があったりするのだった。私的にも、エルマー君のはなしっぷりが妙に丁寧口調なところとか、四次元ポケットばりに、シーンに合わせてツボをついたアイテムが出てくるリュックとか、けっこう楽しみながら読んでいるので、みこりんにもそういう雰囲気が伝わっているのかもしれない。
ところで読んでいる間、みこりんはなぜか「うん、うん、うん、うん」と、定期的に相槌を打ってくれているのだが、なんとなく無意識のうちにそうしているような感じもあり、今後の展開に目が離せない。
2005.12.24(Sat)
雪遊び
ここ数日の降雪で、庭はほぼ白一色に覆われてしまっていた。ユスラウメとかナンテンとかラベンダーとかが生えていた場所も、こんもりと雪が盛り上がっているだけで、肝心の植物の姿は隠されてしまっていた。大丈夫だろうか。ちょっと心配になったので、長靴に手袋装備で庭に出る。
雪を両手で掘っていくと、ラベンダー発見。本来なら、天を向いて各枝が伸びているはずなのに、雪の重みに耐えかねて、ぺったりと地面に付いてしまっていた。慎重に雪をどかしてみたが、元通りには復旧せず。折れてしまった枝もけっこうあるようだ。
他の木々も、だいたい同じような具合。春になれば、少しは元に戻るかな?と儚い期待をしつつ…
みこりんが、「かまくら作ろう」と言うので、庭中の雪をかき集めて作業開始。たぶん、本物の“かまくら”は、最初に雪山つくって、そこから中をくりぬいてゆくのではないかと記憶しているのだが(記憶違いかも?)、みこりんの場合は、いわゆるレンガ造りの家のような感じに、雪の塊を次々に積み上げてゆくことで、まず壁を作ってしまおうとしていた。
壁の途中にはラベルを剥がしたペットボトルを埋め込んであり、ちょうどそれが窓の役目を果たすことになるらしい。時々みこりんが覗き込んでは「うん、ちゃんと空がみえる」と確認していた。
壁を徐々に湾曲させていき、より“かまくら”に近い姿になるように努力はしてみたものの、壁の厚みが10cmそこらでは自重を支えるので精一杯らしく、真っ直ぐ上に伸ばす以外に方法はないようだ。
やがて壁の高さは、みこりんの身長を追い越していた。庭の真ん中に立ち尽くす、白い雪の壁。3方を雪の壁に囲まれて、みこりんはかなり満足そうだった。屋根がなくても、壁が高いので隠れている雰囲気を堪能できるからだろうか。
でもこれ、“かまくら”というより、白いモノリスとか、氷漬けの異星人が眠る棺桶みたいな雰囲気がするけれど、みこりん的にはOKらしいのでデジカメで記念撮影バシバシ。
*
場所を、庭から隣の空き地へと移し、今度はソリ滑り遊び。空き地はもともと凹凸が少ない場所だったので、見渡す限りの雪原といった雰囲気だった。ざくざくと歩いてみると、長靴がすっぽり埋まってしまう。積雪約30cmといったところだろうか。
雪かき用のでっかいスコップを使って、ソリ用のコースを一本作ってみた。長さにして約2m、もっとも高い場所で約1mといった具合だ。これは上級者用。その隣に、もともとのゆるやかな傾斜を利用して“初心者用コース”も併設。
みこりんは最初、上級者用コースを「こわい」といって敬遠していたが、その隣の“初心者用コース”で何度か滑走を繰り返しているうちに度胸がついてきたらしい。最後には普通に“上級者用コース”も滑り降りることができるようになっていた。
ソリが一段落すると、みこりんは自分用のスキーセットを持ち出してきて、滑走に挑戦。でも本格的にスキーやったことがないため、移動に四苦八苦。ままならないスキー板に翻弄されるみこりんであった。
我が家のサンタクロース
明日のクリスマスに備えて、クッキーを焼いていたみこりんとLic。ちょっと焼きすぎて色が濃くなりすぎたが、味はまぁまぁ。それを小さな皿に少し盛り、飲み物を添えてトレイに乗せた。トレイにはまだ空きスペースがあったので、みこりんが前日から用意してあった、サンタさんへのプレゼント(自作)も乗せておいた。
トレイを捧げもち、みこりんはそろりそろりと階段を上がる。寝室につくと、まず枕元の整理整頓。おもちゃ系は全部袋に片付けて、きれいさっぱりしたところでトレイを自分の枕元に設置したみこりん。これで準備完了である。いつサンタさんがやってきても、おもてなしができるというものだ。
でもサンタさんは、子供が眠っていないとやってはこない。寝たフリもだめ。というわけで、今宵のみこりんは絵本を読み終わったあとは、これまででもっとも早く眠りに落ちていった。それでも確実を期すため、さらに10分、私はみこりんの隣で布団にくるまり寝息をうかがう。…大丈夫そうだ。そっと体を起こし、するするっと布団を抜け出し、リビングへと戻っていった。
サンタさんからのプレゼントは、すでに準備が整っている。ニンテンドーDSは、今日買ったのだが、これが最後の1台だったらしく、かなり危ない橋を渡ってしまったようである。でもまぁ、買えてなにより。ただ1つDS用のゲームソフト『おいでよ どうぶつの森』だけは売り切れで買えずorz...
仕方がないので、Licが引換券を印刷して、他のプレゼントを一緒においておくことになった。
深夜0時を過ぎたころ、プレゼント持って寝室へと忍び込む。まずプレゼントを並べ、次にトレイに乗ったクッキーと飲み物、そしてサンタさんへのプレゼントを回収する。“ごちそうさま”のメッセージを残し…
途中、みこりんが気配を察したのかむくっと起きかけたのには焦ったが、眠かったようですぐにすぅすぅ寝息を立て始めてくれたので助かった。
明日、みこりんがどんなリアクションしてくれるか、ちょっと期待。
2005.12.25(Sun)
やってきたDS
朝、隣で寝ていたみこりんが、むくっと起きた気配がしたので、私も目覚めていた。さっそく枕元を確認している様子。
「クッキーなくなってる!サンタさん食べていってくれたんやね!」と、うれしそう。そして“ごちそうさま”のメッセージが印刷された紙切れを読み、「サンタさん、すごく字がきれい」と感心していた。印刷だからキレイなのは当たり前だったが、たぶん来年はこの手は使えないかも。おそらく印刷だとバレてしまう。やはり手書きにすべきだったか。
次に、美しくラッピングされたプレゼントの開封にかかるみこりん。1つはDS、もう1つはDS用ソフト『たまごっちのプチプチおみせっち』、そして売り切れていた『おいでよ どうぶつの森』の引換券。
この引換券をみこりんはどう受け止めるか、ちょっと気になっていたのだが、わりと冷静に「またもってきてくれるって書いてある」と納得していた。とりあえず自分の目の前に、欲しかったDS本体とソフトが到着していたので満足しているのかもしれない。
DSを箱から取り出したみこりん。説明書を見ずに、いきなり電源ON。
起動した。バッテリーは空だと思っていたのでちょっとびっくり。っていうか、みこりんは電源ボタンの位置がなぜわかったのだ?
続いて、初期設定開始。なんだか手馴れた様子で、みこりんはさくさくと設定してゆく。タッチパネルになってるのもお見通しらしい(これは店頭で実物に触れてるから知っててもへんではないが…)。
無事に設定が終わったようだ。途中、1回だけ私にアドバイスを求めてきたが、それ以外は自力でやってしまっていた。さすがニンテンドーと言うべきか。
ソフトのカートリッジを箱から取り出し、本体に挿入。『プチプチおみせっち』が立ち上がる。
遊び始めるみこりんに安心して、私は再び夢の中へ…
*
次に目覚めたときには、お昼過ぎになっていた。みこりんは友達と遊びに行っているらしい。妙に家の中が静かだった。
Licは昨日に引き続き、FFXI中。目指す獲物を無事倒せたとかで、高性能な武器をゲットできたようだ。
やがてみこりん帰還。DSから発せられているゲームサウンドが、かなりおちゃめ。登場するキャラが“たまごっち語”を話しているため、傍で聞いていると何をしゃべってんだか分からないながらも、言葉のリズムとか微妙に意味がありそうな単語とかに、惹きつけられてしまう。
私もちょっとやらせてもらったが、DSの2画面&タッチパネルというインタフェースはなかなか秀逸。これまでのゲーム機に対する既成概念が取っ払われる感じがした。特にタッチパネルは便利だ。マウス操作ともまた違ったゲームとの一体感は素晴らしい。ボタン操作では表現することが難しい、“切る”とか“つまむ”とか“描く”といったアクションがやりやすいので、ゲーム内容に幅ができているように思う。
DSの中には、カートリッジに格納されているゲーム用アプリケーションソフト以外にも、あらかじめ記憶されているその他のアプリケーションソフト(チャット用ツールとか時計とかカレンダーとか)もあり、ゲーム機というよりは、PDAみたいな感じがする。しかもそのまま無線LANに接続可能なので、ちょっとしたメモ帳とかミニブラウザなんかがあれば、家庭内LANのサブ端末にもなってしまいそう。というか、ぜひ出してください。
みこりんが楽しげにDSで遊ぶのを見て、Licも「DSほしいー」と言い出すようになってしまった。うんうん、その気持ちはよくわかる。私も専用のを1つ欲しくなったくらいだし。我が家に3台のDSが装備される日も近いかも、しれない。
2005.12.26(Mon)
夜回り
毎年この時期になると、自治会の各班で“夜回り”が行われる。“夜回り”とは、夜、拍子木をカンカンと打ち鳴らしつつ、みなで「ひのよーじん」と叫びあい、団地内を練り歩く行事のことである。
いつもならLicがみこりんを連れて参加していたのだが、今日は体調がすぐれないらしい。そこで私が行くことにした。夜の9時からなので、みこりんには寝ているように言ったのだが、どうしても夜回りに出たいとの申し出により同行させることになった。みこりんは今日が終業式だったので、明日からは冬休み。少しくらい遅くなっても大丈夫だろう。
午後9時3分前、集合場所到着、というか集合場所ってうちの家の前なんだけれど、誰も居ない。例年みなの集合時間は早いと聞いていたので、もうすっかり集まっているだろうと予想していただけに、ちょっとびっくり。みこりんと二人だけで回ることになるのだろうか。まぁそれもいいか、とか思いつつ待ってみる。
午後9時2分前、一人到着。一度うちの前に来てみたものの、誰もいないので既に出発したかとそのへんを回ってみていたらしい。
午後9時1分前、さらに一人。そして午後9時ジャスト、もう1一人到着。予定では10軒分の参加があるはずだったが、外灯だけが頼りの夜道に、その他の人の気配なし。待ってても寒いだけなので、出発することにした。今夜もひどく冷える。溶け残った雪が、氷のように固まっていた。
「ひのぅ〜よぅじん」「カンカンッ」
「ひのーよーじん」「カッカカカン」
みこりんもちっちゃい声で合わせつつ、静まり返った夜道を歩く。東の空にかかったオリオン座が、いつになくはっきりと見えた。こんなに夜が晴れているのも珍しい。
それにしても寒い。冷蔵庫の中を彷徨っているみたいだ。つないだみこりんの手のぬくもりが心にひびく。
途中、別の班の夜回り隊と遭遇。あちらは子供主体で、張り上げる声もどことなく可愛らしく微笑ましい。子供の数が減ってきているので、元気な声を聞くと、少しほっとする。
ぐるっと1周してきて解散。年末年始、不審火に注意。
2005.12.27(Tue)
ひのようじん
昨夜の夜回りでみんなが唱えていた呪文。「ひのようじん」
みこりんは言った。「“ひのようじん”って何?」
そ、そうか、わかってなかったのね。
ひのようじん、とは、と説明しはじめると、みこりんは真剣に聞いている様子。いちおう納得できたらしい。今宵もまた、別の隊が夜回りに出動している。遠くから聞こえてくる「ひのようじん」。
火の用心。ところで、なぜ「火に用心」じゃないんだろ?
Dance Dance Dance
2005.12.28(Wed)
どうぶつの森と通信
午前7時半、みこりん起床。一昨日と昨日は、忘れずに枕もとの“『おいでよ どうぶつの森』引換券”がどうなっているか確認していたみこりんだったが、今朝はうっかりそのまま部屋を出ようとしていたので、「みこりん、なんかきとるよ」と教えてやった。
「あ!」と、すぐにそれが何なのか気が付いたようだ。その場で開封。「サンタさん持ってきてくれた!」と、喜ぶみこりん。
リビングにてDS起動。私はみこりんの朝食&お弁当作りに追われていたので、画面は見えなかったが、“たまごっち語”っぽい意味不明な早口の音声が漏れ聞こえてくるのはわかった。最近はこういうのが流行りなのだろうか。あるいはDSローカルルールか。いずれにしても、リアルな音声よりはおちゃめでいい感じ。
取り扱い説明書を読みつつ、なにやらペンで操作しているみこりん。「すれちがい通信」がどうたらこうたらと、独り言が聞こえてくる。ふむふむ、通信か。『どうぶつの森』は、至近距離の通信のみならず、インターネット経由で通信することにより全国のお友達と遊べるチャンスがある。この機能はまだみこりんには話していないが、いずれ気が付くだろう。それがどんな機能か理解したら、好奇心旺盛なみこりんは必ずやってみたいと言い始めるにちがいない。
DSでインターネットに接続するには、我が家の家庭内LANに無線のアクセスポイントが必要だ。もしくは、これ、“ニンテンドー Wi-Fi USBコネクタ”がいる。
みこりんがいつ「通信やってみたい」と言い出しても大丈夫なように、じつは“ニンテンドー Wi-Fi USBコネクタ”は買ってある。Amazonに注文したのは24日のイブの夜。買えなかった『どうぶつの森』本体も一緒に注文しようかと思ったが、Licが箱で到着したらみこりんに何が来たかバレるかもしれないと言うので、本体だけは地元でどうにかして調達することにしたのだった。
*
夜。みこりんは「すれちがい通信」が気になっているようだったが、まだ自分の森の探検が終わってないらしいので、しばらく通信はなくてもいいっぽい。みこりんが寝ている間に、こっそり設定しておくのもいいかな、と思案中。あるいは設定の仔細をすべてみこりんの目の前で行い、どこがどういう風になって通信できるのか見せるのもいいかもしれない。ところでAmazonのカスタマーレビューによれば、USBコネクタの設定には癖があるようだ。うまく動くとよいのだが…
2005.12.29(Thr)
ぎりぎりの年賀状
というわけで、年の瀬も押し迫ってきた今日この頃、年賀状を求めて街に出る。毎年、年賀状のネタにはみこりんの写真を使用しているのだが、今年はあまりデジカメで撮ってなかったため、代わりにLicが撮りためていた使い捨てカメラを2台託された。この中に使えるのが入ってれば、スキャナで取り込む段取りである。
フォトラボにカメラを渡し、まず郵便局にて年賀状ゲット。さらにスーパーにてしめ縄やら餅などを購入しつつ時間をつぶす。
きっちり50分経過したところで、写真を受け取り、帰宅。今回はスキャナ取り込みを前提にしているので、いつもより大きめに焼いてもらった。それでも普通サイズと値段は同じ、しかも専用のフォルダまであるとなれば、次回からこっちでやってもらったほうがいいかかもしれない。
持ち帰った写真を、Licと二人でチェック開始。
50枚近くある写真の中で、使えそうなのはわずかに1枚。やはり年賀状のネタにするのを前提に撮ってないと、なかなかうまい構図にはなりにくいらしい。しかもみこりん、お出かけモードな時の表情がやや硬いという弱点があり、そういうのも影響してそうだ。
とりあえず選んだ1枚をスキャナでデジタル化すべく、いにしえのノートPC(Win95しかも486の50MHzマシン)を起動させた。我が家にあるスキャナは、デバイスドライバがWin98までの対応だというのに、主力PCがすべてWinXPになっているため、このような事態になっているのであった(普段スキャナなんて使わないから…)。
ノートPCにスキャナのデバイスドライバをインストールして、いざ取り込み、と思ったら、なんか変。どうもスキャナとうまく通信できていないような雰囲気だ。設定ツールで確認してみると、どうしたことかドライバのポート番号の変更が無効になっているらしく、接続先のパラレルポートを指定できない。うーん…
しばらくなぶってみたが、どうにもできそうにないってことがわかったので、スキャナはお蔵入りになった。いかんせん古すぎたか。
改めて今度はデジカメの画像を確認。まだハードディスクに転送していないものをLicに見せたところ、「それでいいんじゃない?」とのこと。ほ、ほう。さっそく転送開始。するも途中で電池が切れて、充電のため一時中断。……5時間後、充電完了。転送再開。
モニタに表示させてみると、たしかに使えそうだとわかる。やはりデジカメのちっこい液晶で見るのと、オリジナルのサイズではぜんぜん印象が違う。
すでに年賀状用のパターンはLicによって作成済みだったので、あとは画像をはめ込むだけになっていた。フォトショップ職人Licの仕事は早い。
さぁ印刷印刷。インク切れませんように。
2005.12.30(Fri)
高騰
庭の雪は、いまだ消えず。みこりんと作った雪の壁も、高さが半分ほどになったものの、健在だ。ここ数年来なかった寒い冬が続いている。そのせいか、灯油の消費がとても早い。18リットルのポリタン1つで1週間もたないとは。
というわけで灯油を買いにホームセンターまで、お出かけ。このあたりでは、そこで買うのがもっとも安いからなのだが…
ちなみに現在価格、18リットルで1240円。たしか昨年は680円くらいだったように記憶しているので、今年になってからの灯油価格上昇はかなりのもの。
さてそのホームセンターにて、灯油チケットを買い、ごごごごとポリタンに灯油を詰めてもらっている間、なにげに目に留まった貼り紙の内容に驚いた。来月2日から、また灯油が値上がりするという。18リットルで1530円。おぉぉ。高っ(ちなみにここは東海地方)。
灯油入手難のため値上げするとのこと。この兆候が来季以降も続くようなら、別の暖房設備を考えたほうがいいのかもしれない。たとえばガスファンヒーターとか。電気とか。とりあえず来年のために、ここに記す。