1999.8.4(Wed)

『アルマゲドン』

 ビデオを返しに行った時のこと、大量に入荷している『アルマゲドン』の棚をチェック。あ、戻ってきてる。しかもかなりの数だ。今日が平日だからかもしれないな。
 字幕スーパー版を、2泊3日でレンタルすることにした。だが、果たして平日の夜に、150分近くあるこの映画を、見ることができるだろうか。しかも、今日は水曜日。午後10時から SkyPerfecTV! で、『スタートレック・ヴォイジャー』の録画がある。明日はといえば、やはり午後9時から『新スタートレック』の録画が待ってるし、それになにより新型PCの到着日なのだ、セッティングに追われて映画鑑賞どころではない気がする。では金曜はどうかといえば、これまた『宇宙大作戦/スタートレック』の録画があるうえに、ISDNの工事が終わってるので新型PCとルータの動作確認に没頭しているはずだ。

 考えれば考えるほど、『アルマゲドン』を金曜の夜までに見終えるのは不可能に思えてくる。マズったかもしれない。


1999.8.3(Tue)

松本零士作品2つ

 みこりんを早めに寝かせて、今夜は借りてきてたビデオ2作品を見ることにする。
 まずは『銀河鉄道999 − エターナル・ファンタジー −』から。評判が悪いのは知っていたが、このまえ『エメラルダス』を見て、謎に思うところが出てきたので、とりあえず最新の『999』でも見ておこうかというわけである。

 “999”のCG、下手すぎ。汚しが入ってないので、キレイすぎるのが主因。煙の表現も、大失敗してるし、車輌もぜんぜん立体感がない。うむむ、どうしてこうなるかなぁ。なんでわざわざ下手なCGを使うんだろう。ちゃんとした原画を書けるアニメーターがいなかったのか?でも、アルカディア号の砲雷撃戦のシーンは、なかなか重量感あってよかったから、単に手抜きということかもしれない。もはやCG使ってるのがウリになる時代じゃないんだから、話題性のためにCG使うのは卒業してほしいものだ。

 ところでメーテルの描き方、だいぶ変わったな〜。やや寄り目で、しかも目がでっかくなったので、どこやらの同人誌ヴァージョン可愛い系メーテルになった感じ。TV版のメーテルってば、鉄郎との対比で、ややおばさん入ってたのに比べると、えらい違いだ。メーテルには年齢不詳のどこか翳りがある女性っていうイメージ強いから、今回のメーテルはちょっと違うんでないの?という感じ。

 ストーリーは、うーん、なんと言ってよいのやら。中途半端もいいところ。いくら1999年に続編を作る予定だったからって、これはないだろう。伏線だらけで、ほんの触り部分なんだからなぁ…。映画館で公開する作品としては、反則技だと思う。続編の計画がポシャったのも当然だろう。
 物語的には、今後どうなるのか見てみたい気もするだけに、どうしてこんな形で公開してしまったのか残念である。

 2本目は『火星旅団 ダナサイト 999.9』。これまた松本作品である。
 ハーロックやらヤマトやらが出てくるっぽいあらすじに惹かれて借りてしまったのだが…。最後の最後で、ちょこっとヤマトの第三艦橋が横切っていっただけであった。アルカディア号は、しっかり戦闘場面で登場してたというのに、この違いは何だろう。
 ところで、ハーロックの声優さんが代わっているじゃないか。先の『999』の時にも違う人がやってたけど、たまたまそうなのかと思っていた。でも、こちらでもそうとなると、どうやら完全に交代しちゃったらしい。うーん、昔の『劇場版999』でのカッコイイ台詞が今でも頭に残ってるから、違和感ありまくりであった。

 物語は、昔“24時間テレビ”でやってた手塚作品に雰囲気似てると思った。だいぶスケールダウンしてはいるけど、荒廃した地球と、そこに芽生えた新たな進化生物というのが、なんとなく共通項に見える。
 で、これって続きは…?あったかな?なかったら、またもや頭抱えそう。


1999.7.31(Sat)

『栄光と伝説』

 今日は平成のウルトラセブン最新巻のビデオをレンタルしてきたので、さっそく見ることにした。前回借りた平成セブンは、やや期待外れだったので今回はダメもとで見始める。

 月基地壊滅のシーン。異星人によるマインドコントロールなのか、疑心暗鬼による同士討ちなのか、分かりにくかった。が、フルハシ参謀の死は、大きな節目を印象付けるのに成功している。オリジナルセブンからのつながりとして、フルハシ参謀と、モロボシダンの2人が配置されて平成セブンのドラマは存在しているが、今回、フルハシが殉職し、ダンさえも、ラストの演出を見る限り、新しい隊員の肉体に移ってしまう(?)。もはや、オリジナルセブンとは、一切の決別を付けるかのようなシナリオ。だが、セブンそのものは、昔のままのセブンという設定。変身前のキャラクターと、変身後のキャラクターを、今後どう違和感なく描くかに注目である。

 今回のセブンは、頻繁に変身解除をしてみせた。モロボシダン=セブンであるというイメージを、強烈に見る者に植え付ける演出といえる。そこをあえて新しい肉体に変更というのだから、よほどの理由付けが必要である。今回の“自己犠牲”は、少し動機としては弱い気もしたが、評価は次回以降まで待ってみようと思う。
 前回悲惨なデキだった特撮部分は、今回だいぶ改善されていた。セブンの着ぐるみが、妙にテカテカしてるという問題も、全体を艶消し塗装に変えたことで違和感なくなったし。欲を言えば、ティガなどのようにマスク部分をもっと小さく変更してくれればと思った。デザインを変更することは、大きな賭けには違いない。昔からのファンをごっそり失うことになるかもしれない。でもあえて、平成に復活させるのであれば、思い切ってデザインを現代の味付けにしてもよかったのではないかと思う。セブン21のようになっちゃ目も当てられないが…、スマートな新セブンを見たい気持ちは強い。
 あ、そうそう変身解除の時は、やっぱりウルトラアイをつけたまま人間の姿に戻ったほうがいいと思うぞ。


1999.7.28(Wed)

似ている

 槇原敬之の新作『Hungry Spider』のプロモーションビデオを見るたび、つくづく思う。似ている。これほど似ているやつがいままでいただろうか。似てるなんてもんじゃない、本人そのものといってよい。まさに生き写し。

 誰に似てるかって?“ドバ総司令”に決まってるじゃない。『イデオン』を実写で撮るなんて企画があったとしても、ドバ総司令だけは人選に困ることはないだろう、きっと。


1999.7.24(Sat)

スターハンター

 映画『スターハンター』は、出だしから金かけてないぞっていうのがありありわかるような創りだった。物語の背景説明が、ばばんと登場した時点で、やや期待薄。それでも、ワンシーンでも凄いのがあったら許可しようと思って見続けたのだが…。

 殺戮者に追いつめられる緊迫感もなく、追跡者もなんだか存在感がなく。ただ一つ、よかった点といえば、主人公グループの女の子の一人が、そこそこキュートなとこくらい。これさえも、後半、雨に降られてさらさらの髪がべたついてしまい、台無しになっちゃってて、もったいないことこのうえない。この子をもっと活かすシナリオにしとけば、まだ見られたかもしれないのだが。
 下手にマトモな映画を目指してるところが、結果的に敗因になっている感じだ。今回のビデオ選択は、失敗してしまった。


1999.7.23(Fri)

『クイーン・エメラルダス』

 借りてきてた『エメラルダス』のOVA全2巻を見た。彩色が某アニメーション学園っぽい感じだった。落ち着きが無く、派手なだけという。うーん、安っぽいつくりだ。こういう仕上げは、勘弁してほしい。
 あと目に付くのは、メカ描写が軽いってことかな。重量感がみじんも感じられない。動きもまるで紙細工のよう。うーーーん、もっとましなメカ作監いなかったんかぃ。

 それと、ゲームで使われるレベルの下手なCGの多用も、ぜんぜん作品世界にマッチしてなくて最悪。このくらいの動きなら、手書きでちゃんと描こうね。
 悪い部分が目立ちすぎるので、エメラルダスがちょこちょこしゃべる台詞が、多少格好良くても、いまひとつ浮いてる感じがした。あぁ、なんてもったいないことしてるんだろう。素材は、そんなに悪くないはずなんだが、肝心のアニメーション部分がすべてを台無しにしちゃってるなぁ…。ラジオドラマにしたほうが、よかったんじゃなかろうか。

 ひさびさに映画版999(もちろん1作目と2作目)を見たくなってしまった。


1999.7.19(Mon)

お買い物

 今日が返却期限のビデオ『踊る大捜査線 the movie』を速攻で見る。小泉今日子が演じるアブナイ女、『沙粧妙子』に出てきそうなキャラだ。こいつをもっとストーリーにからめればよかったのに、と少々残念に思う。見終わったあと、急速に記憶から薄れていったドラマであった。

 ビデオを返却してから、店内の棚をしばし物色。セール中で、今日まで1本190円で借りられるのだ。こういうときは、普段見ないようなものを借りるのが私の常である。迷った末に、怪しげな宇宙刑事もどきのバトルスーツがパッケージにちょこっと載ってた『スターハンター』を借りた。こういうB級SF(と思われる)は、確率は低いがごくまれにとてつもない作品が埋もれていたりするので、宝探しの気分である。
 あとは『クイーンエメラルダス』のOVAを2本。1本の時間が短いため、通常料金の450円で借りようとはなかなか思えなかったやつだ。そりゃ、収録時間が短くても凄い作品はあるのだが、やはり貧乏性というか、30分で450円はちょっと勇気がいる。

 ビデオ屋をあとにして、今日はジーンズを買って帰ることにした。私の愛用ジーンズはすでにあちこちほつれができてて、このままだと空中分解しそうだったのだ。試着してみて、自分のウエストが予想よりもプラスだったのにショックを受ける。うーん、このままじゃいけない…


1999.7.12(Mon)

イデオン

 SkyPerfecTV! の チャンネルNECOで、『テッカマン』のあと『伝説巨神イデオン』TV版の放送が始まった。今日は1話と2話の放送なので、さっそくS−VHSで録画しておいた。

 ベスの声、最初はこんなに下手だったのかと意外な思いだ。劇場版のころのイメージとは、ものすごい開きがある。でもそんな違和感も、エンディングを聞けばすべて吹き飛んでしまった。やはり、このエンディングは劇場版『発動篇』で何種類もアレンジを変えてBGMとして使われただけある。来るべき終末をかすかに予感しながら、なすすべない無力感に取り込まれてしまうのを精一杯強がってみせている。『イデオン』を見る者が、どこに惹かれるかということを、このエンディングはすべて語っているのではなかろうか。

 チャンネルNECOで『イデオン』の放送が決まったのは、先だって劇場版を放送した影響で、リクエストが殺到したかららしい。昔の本放送時は不人気ゆえ、途中で打ち切りになってしまったのとはえらい違いである。ところで、番組からのプレゼント告知が入るのだが、そのナレーションの女性が“でんせつきょしん いでおん”と繰り返し発音するのが、どうも気にかかってしょうがない。“でんせつきょじん いでおん”と発音するのが正しいのではないかな?「巨人」と「巨神」をかけて“きょじん”と読ませるのだと思っていたのだが、もしや“きょしん”が正解??ん〜、なんかしっくりこないぞ。


1999.7.6(Tue)

『リング』

 映画版『リング』、昨夜深夜にようやく見た。『リング』の映像化作品として初めて、2時間のTVスペシャルとして放映されたドラマを見たのが、私のリングとの出会いであった。偶然チャンネルを変えていたら、なにやら妙な雰囲気のドラマをやっていたのでつい見てしまったというわけだ。“呪いのビデオ”というこれまでにないアイテムもよかったのだが、貞子がこのような呪いのビデオを残すに至った過程を丹念に発掘してゆくさまは、昔の金田一シリーズを彷彿とさせ、久しぶりに見応えのあるドラマを見たなぁという感想を持ったものだ。
 現在映画版『リング』を評してよく言われるような“ホラー”としての要素はそれほどなかったのだが、私にはそれでも十分に楽しめた。もちろん日本の心霊モノは嫌いじゃない、いや、かなり好きなので、怖い怖いのホラー系なドラマであったにしても十分楽しめたとは思うのだが…。

 さて、映画版『リング』である。松島奈々子は、個人的嫌いな女優トップ5に入っているので、それだけでも魅力半減(これまで映画『リング』を見ようと思わなかった理由もコレ)。だが、一時期スプラッタムービーなどで流行った、やたらと人肉やら血しぶきをあげるシーンが一切ないのは評価できる。欲を言えば、おぞましい目玉とか、そういう“怖いだろう”という見え見えの表現も、全部やめて雰囲気だけで怖がらせてほしかった。見開いた目が、ばばん!と大写しになっても、「あぁ、またこんなもので怖がらそうというのか…」という醒めた見方をしてしまって、他に良い部分があっても相殺されてしまうのだ。

 TV画面から貞子がはいずり出てくるシーンは、たしかにナイスである。ゆるやかにはいずってくるっていうのが、じわじわと恐怖をかきたててよい。日本の恐怖映画には欠かせない白装束に長い髪の女という定番も、こういう場面ではじつに効果的だ。あの“目”を見せなかったら、もっと高評価になるのだが…。
 しかし私が「こいつは怖い」と思ったシーンは別にある。呪いのビデオを見た人を、写真に写すと顔がゆがんで写るっていうやつだ。呪いのビデオを見てしまった松島奈々子をポラロイドで撮るシーン。ゆがんだ顔は、めちゃめちゃ怖い。写真というあまりに身近なアイテムに潜む恐怖心を、見る者に思い出させる素晴らしい演出である。
 誰でも子供の頃見た心霊写真のTV特集などで、少なからず写真とそれに写る怖いモノに、潜在的に恐怖を刷り込まれているのではなかろうか。肩から伸びた別の腕とか、、、いない場所に移ってる女の顔とか、、、。肉眼では見えないのに写真だと写ってる怖さ。なんだかずっと見えないまま付きまとわれているという怖さ。そういうものが写真に写る怖いモノにはある。その写真で、自分の顔がゆがんで写ってしまったら…、想像するだに恐ろしい。
 残念なのは、貞子役の女優が怖さを全面に出したために、最初のドラマで貞子を演じた少女のように美しくなくなったってところである。美少女バージョン貞子のイメージが強いため、不細工貞子は気持ち的に拒絶してしまう。美少女がやったほうが、逆に怖さは増すように思うのだが。かなり残念な部分である。


1999.6.27(Sun)

『バブルガム・クライシス TOKYO2040』

 『バブルガム・クライシス』といえば、私がまだ大学生だったころにOVAとして発表された作品だ。当時、『ガルフォース』なども同じくOVAリリースされていたりと、園田健一デザインは、けっこう目に付いた。だが、今日借りたのは1999年になって新しく創られたほうだ。1本のテープに4話入ってるお得さに惹かれて借りてみた。たしか昔のやつは、1本1話だったはずだ。

 ハードスーツ原案にこそ園田健一の名前がまだクレジットされているが、キャラデザも一新され、声優も代わり、昔のイメージはほとんどない。プリスの顔、昔よりも戦闘的でよくなった気がする。声優も、大森絹子よりはうまい。大森絹子のプリスも、歌の時だけはそこそこ聞けたのだが、普通の台詞はさすがに素人丸出しで、ちょっと難がありすぎた。当時、大森絹子の出しているアルバムを、友人が探し出してきて聞いたことがあるのだが、いわゆる普通のアイドル系な歌だった。それがどうしてバブルガムだと、激しいロック調の曲になったのか謎だが、もともと彼女はこういう系統の曲がやりたかったが、事務所の方針で、アイドル路線のアルバムばかりなのだと、したり顔で友人は言ってたな。

 そういえば、今度の新作の音楽監督は是永巧一である。どっかで聞いた名前だなと思った瞬間に思い出した。そう、あの REBECCA でギター弾いてた人だ。意外なところで、意外な名前を見た気がする。いつからアニメ関係にタッチするようになったんだろう。
 さて、肝心の作品の中身だが、大まかな設定は踏襲しているものの、この先、新たな謎が出てきそうである。めちゃすごいというものでもないが、なんか気になる感じだ。個人的には、エンディングの背景で流れるアニメーションに、だいぶ惹かれている。作品とは直接関係なさそうなシュール系イメージアニメだが、動きとデザインに「お!」と思わせるものがある。このクオリティが本編に生かされていれば、もっとポイント高いのに。


1999.6.26(Sat)

『沈黙の陰謀』

 昨夜借りてきていたビデオ『沈黙の陰謀』を見た。セガールの沈黙シリーズは、過去に数回見ているが、彼独特の体術と、一人で圧倒的な敵を片づけてゆくさまはなかなか爽快なアクションで、まぁまぁ気に入っていた。
 今回の新作は、はたしてどんな感じだろうか。予備知識が皆無に近いので、不安と期待を込めて見始めた。

 カルト武装集団のボスって奴が、いまいちスケールが小さい感じ。なのでキケンなウイルスが蔓延する危機感も、どことなくスケールダウンしてしまって、ちょっと物足りない。セガールのアクションも、今回ほとんどなし。これまでの沈黙シリーズとは、だいぶ雰囲気が違う感じだ。

 代わりに生化学のエキスパートとしての役回りに重点が置かれている。ワクチン開発の切り札として、アメリカ先住民の知恵が役立つところなど、セガールらしい。ラストで防護服の兵士たちが、ワクチンとなる野草を摘むシーンはなかなか意表を突いていて面白い。惜しむらくは、こういう従来にないシチュエーションが、後半までほとんどなかったってことだ。セガール風味付けと、従来アクション映画のノリとが、いまいちアンバランスにうまくかみ合ってない感じがする。
 ま、でも個人的にはセガールの奥さん役(だと思うのだが、違うかも)で登場した女性が、非常に美しいのでこの映画は“あり”ということにする(をいをい)。


1999.6.25(Fri)

『ザ・ロック』

 今夜は地上波で映画『ザ・ロック』をやっていたので、もちろん見ることにした。『ザ・ロック』は一昨年末にWOWOWでやってたのを偶然見て以来、ここ数年でもっともお気に入りな映画になっているのだ。WOWOWの放送後、オンラインでLDも注文してしまったほどだ。

 その時にWOWOWで放送したのは、日本語吹き替え版だった。買ったLDは字幕スーパー版。どっちがより感動したかといえば、日本語吹き替え版のほうだった。最初にそっちのほうを見たから、というすり込み現象もあるのかもしれないが、字幕スーパーではどうも雰囲気が出てないと思ってしまった部分があるのだ。その部分というのが、映画の中でもかなり気に入ってるパートだけに、よけい気になってしょうがない。

 ハメル准将(エド・ハリス)率いる海兵隊が占拠しているアルカトラズを奪取するため潜入したSEALの部隊。指揮官はアンダーソン中佐(マイケル・ビーン)だ。彼らがシャワー室で待ち伏せにあい、降伏勧告するハメル准将と、それを拒絶するアンダーソン中佐との鬼気迫る言葉のやりとり。この部分が、字幕スーパーだと、互いの台詞がかぶる箇所など重要なポイントがリアルタイムで字幕として表示されないため、間延びした感じになってしまう。WOWOWの日本語吹き替えは、まさに手に汗握るシーンであった。

 今回の地上波での放送分は、日本語吹き替え版だったが、どうやら独自に翻訳作業を行ったようで、WOWOWの吹き替えとも微妙に違っていた。なんだかしっくりこないものを感じながら、問題のシャワー室のシーンへと突入。…うーん、やはりなんか違う。あまりにあっさりしすぎ。WOWOW版ほどの緊迫感は感じられなかった。WOWOW版の吹き替えは、今、発売されているVHSの吹き替え版と同じなのかどうかは未確認だが、一度見ておいたほうがいいかなと思った。もしかするとWOWOW吹き替え版は、WOWOWオリジナルの可能性もある。もう一度、WOWOWで吹き替え版のほうをリピートしてくれるといいんだけどな。


1999.6.19(Sat)

『DS9』

 今日の放送分で、『スタートレック DS9』が終了した。まだ最終話ではなく、しかも前後編の前編の回だというのに、終了なのである。いったいどうしたことか。
 視聴者の評判が芳しくなかったための打ち切りだろうか?それとも単なる時間枠不足からの一時停止だろうか?前者ならば、二度と続きが放送されることはないのだろう。しかし、日頃からスタートレックシリーズに熱心だったスーパーチャンネルのことだ、きっと後者のような理由にちがいない。なにしろ“スタートレック全シリーズ同時放送中”を売りにしていたのだから。すると、また続きが復活する可能性は高い。いや、絶対復活するだろう、復活してほしい、復活すべきだ。

 その日が来るまで、ビデオテープラックは開けておくので、頼むよスーパーチャンネル!


1999.6.18(Fri)

録り忘れ

 毎週金曜日は、SkyPerfecTV! のスーパーチャンネルで『宇宙大作戦/スタートレック』を放送しているので録画しているのだが、今朝タイマー録画しようとしてはたと気が付いた。第7話を録り逃がしている!!

 画面に表示されている番組表では、今日放送されるのは第8話ということだった。しかし私の7話8話録画用120分テープは新品のままになっている。どうして7話を録り逃がしたか、しばし悩んでみたのだがどうしても思い出せない。たかが先週のことだというのに、なんてこった。記憶力が衰退してきているのだろうか…。

 原因がわからぬまま、時間が来たので出勤したが、ずーーーーっとそのことが気にかかってしょうがない。録り逃がしたのは、もうしょうがないので諦めがついている。思い出せないのが悔しいのだ。結局、夜になっても思い出せず、帰宅してから番組ガイドを見直して、ようやく気が付いたのだった。

 先週は、たまたま初回放送時の金曜日に『宇宙大作戦/スタートレック』は放送されなかったのだ。たぶん何か特別放送が入ったのだろう。だから7話は、その後のリピート枠だけで放送された。私は、リピートで録るのを忘れていたというわけだ。
 習慣から外れた行為を覚えておくのは難しい。いつもならば、こういう録画時間変更はリビングのカレンダーに書き込んで、忘れないようにしていたのだが、今回は記憶力をあてにして書き込んでいなかった。失敗である。

 3回もリピート放送があったというのに、ことごとく思い出せず、録画できなかったのだ。なんとも悔しいことである。こういう状況になると、近頃話題のハードディスクに録画できるTVというやつが欲しくなる。プログラムガイドに従って、録画設定しておけば延々とハードディスクにため込んでくれるので、あとからテープ媒体に整理しなおすだけでよい。
 今のテープだけで録画する方法というのは、いわゆる一発録りだから、テープをセットしておくのを忘れたらそれでおしまい。テープを忘れないようにセットすればいいじゃないか、という話になるが、なかなか録画する番組の数が増えてくるとどうしても忘れてしまう場面が出てきてしまう。
 テープの最長録画時間が20時間とかいうのができれば、そういう心配もないのだろうが、実用的長さで2時間とか3時間という現状では(3倍録画は滅多に使わないのだ)、ハードディスクへの長時間録画というのはとても魅力的だ。ただ、デジタル録画でなければこの場合意味がない。

 日本でも、はやく登場してほしいものだが、EPGが完備されてないとかの理由で当面出ないらしい。電波にのっけてプログラムガイドを新たに送信するのは、いろいろ大変だろうから、電話回線でなんとかならないものか。1週間なり1ヶ月なりの番組データをサーバから勝手に落としてきて、見かけ上のEPGを実現するのだ。定期的にベリファイして、更新してればほぼ実用に耐えるのではないか?松下さん、なんとかならないかなぁ。


1999.6.10(Thr)

ニッセンのカタログ

 私もLicも、通信販売が、たぶん好きなのだと思う。今回は、ニッセンのカタログで家の中を片づけるモノを、いろいろ注文していたのだが、その第一陣が今日到着した。
 ビデオ収納ケース3台と、本棚1セット、それに米櫃と押入収納棚。ビデオ収納ケースは、引き出し式のタイプで、1台に約200本ほど収納可能だ。

 さっそく箱から出して、キャスターを取り付け、散らかり放題のビデオテープを整理しながら収納していった。まずはスタートレック関連だけを並べていったのだが、どうやらこれだけで軽く1台埋まりそうだ。『TNG』は完結しているからいいものの、元祖『スタートレック』と『ヴォイジャー』は始まったばかりなので(『DS9』は幸か不幸か、今月で放送がいったん終了してしまうのだ)、今後の増大分を考えると、ちょっと怖い。
 あとは邦画、洋画、SF関係、みこにゃん関係などと分類して終了。βのテープは、かなり処分したのだがそれでもまだ多い。でもデッキがないので見ることができないのが哀しいところ。

 ところでビデオの分類をしているときに、Licは「にーまるいちまる」と『2010』をわからないふりしてたが、きちんと『ボディジャック』をアニメに分類していたのを私は見逃さなかったのである。SFモノの血は、そうそう隠せるものではない。

 次は本棚の組立である。Licの本が溢れているので、その収納用に買ったものだ。薄いが高さがあり、廊下のちょっとしたスペースに置けるのがうれしい。
 組立中、みこにゃんが「みこちゃんも!みこちゃんもする!」とドライバーを片手に手伝ってくれた。なんでも自分でやりたい年頃なのだ。

 組立は簡単だった。ただ、ドライバーが使い慣れないやつだったため、指に豆ができて、さらにそれがつぶれてしまいちょっと痛い。
 転倒防止金具が、きちんと装備されているのは感心である。これで壁に固定して、完成。真っ白の本棚なので、壁紙にとけ込むように、すんなりマッチしている。高さが2m以上あるのだが、それほど圧迫感もないのは、この色に助けられている部分が多いと思う。
 全面には扉が装備されているため、本を収納しても美観を損なうこともないのがうれしい。さっそく溢れている本やらコミックやらを、新しい本棚に移動だ。最初、Licの本を置く予定だったのだが、なぜか私の本をLicが運んでくる。はて?と思いつつも、格納してゆく私。
 一時休憩で、みこにゃんをお風呂に入れてから再開したのだが、お風呂の間にLicがようやく自分の本の片づけに着手したらしく、本棚の半分ほどがすでに埋まっていた。

 片づけても片づけても本はどんどん出てくる。もしかすると、全部収納するにはこれ1台では無理があるかもしれない。しかも本は毎月10冊ペースで増えてゆく。本棚から溢れた本は、部屋のいたるところに無造作に積み重ねられて、そのままになってしまうことが多く、本棚の重要性は増すばかり。もう1台、買わないとダメかもしれないなぁ。


1999.6.3(Thr)

『DARK CITY』

 明日がビデオの返却期限なので、急いで『DARK CITY』を見た。今夜は、夜9時から新スタートレックがあるので、それまでに見なければ、また夜遅くになってしまうのであった。

 冒頭、異星人がなにやら絡むらしいというのがわかり、これはもしやSFなのだろうか?と思ったのだが、すべての記憶が偽りであるというのが雰囲気的にわかってきたところで、物語はSFというよりは、どちらかというと押井守が一時期はまっていた「夢」と「現実」の区別の付かなくなった世界での出来事に近いかなと思い始めた。『赤い眼鏡』とか『ビューティフル・ドリーマー』のような。

 主人公の途切れかけの記憶にある、「シェルビーチ」、海辺の太陽溢れるこの場所に、どうしてもたどり着けないというあたり、まさに亀の背中の友引町で、どうしても町から出られないメガネや面堂達を強烈に思い出した。
 そしてついに、シェルビーチの看板が行く手をふさぎ…、壁を破壊する主人公と渋い刑事。砕け散った壁の向こうにあったものは!?…巨大な亀の背に乗った町が出てきても、ぜんぜんおかしくなかった。が、現れたものはそれに非常に近い光景だった。宇宙を漂う人工の町。

 とらえられた主人公に、ある記憶が注入されると、ストーリーは一気に大友克洋調になった。チューンという念動力(?)の応酬戦で、度派手に破壊されてゆく町。異星人の長老との互角の戦いは、なかなか見応え十分。ただ、いいところで午後9時になってしまったので、続きを午後11時まで待てるはずもなく、みこにゃん用テレビデオで再生を再開した。

 主人公の勝利に終わり、ダークシティに太陽が昇る瞬間は、爽快な気分にさせてくれる。ここらへんのラストシーンは、『赤い眼鏡』よりも『ビューティフル・ドリーマー』っぽいなと思った。

 謳い文句にあったような『未来世紀ブラジル』とは、かなり趣向も違うし、狙ってるとこも遠いような気がする。でも、いわゆる普通のSFアクションモノとは、違うんだぞというのは、たしかにそうだな、と思った。記憶のあいまいな住人達の描き方は、P.K.ディックあたりの世界観を彷彿とさせる。なかなかうまい盛り上げ方だと思った。「チューン」の力によって、町がどんどん流動的に変化してゆくさまも、一時として確実なものがないのだという不安感を、強烈にアピールするのに役立っている。

 ジェニファー・コネリーが、はまりすぎなくらい場面にあっていて、美しかった。このビデオは借りてアタリだったと思う。


1999.5.30(Sun)

『THE X-FILES THE MOVIE』

 を見た。期限が今日までだったので、ちょっと焦りつつ。
 Licは、『THE X-FILES』が苦手である。TVでやってたときも、ほとんど見てないくらいだ。恐怖映画系な怖さがダメらしいのだが、初期シリーズはともかく、最近のはそんなに怖い話はないんだけど…。

 でも今日はなぜか最初から一緒に見始めた。導入部で、テーマが宇宙人&UFO系とわかったからかもしれないが。
 みこにゃんは、そばで気持ちよさそうにお昼寝中。

 蜂が媒介してるウイルスって、そうだったのか〜、あの“生物”のことだったのか〜と納得しつつ、見終わった。登場人物に、謎のかなりの部分を語らせるなど、初心者にも優しい造りになってたなぁ。マニア受けだけでは、稼げないからかな。
 さてこれからのシリーズ、どうなるのだろう。地球側が、ワクチンを開発成功したということがわかって、宇宙人との植民地化計画は白紙撤回されるのか?それとも大侵略開始なのか。続きが気になる。


1999.5.28(Fri)

ビデオ

 今日は会社を早く終わり、帰宅途中にあるスーパーでみこにゃんを遊ばせ、レンタルビデオ屋にも寄ってきた。やはり週末は、こうでなくちゃ。

 レンタルビデオは、悩んだ末、結局『THE X−FILES ザ・ムービー』と『ダーク・シティ』を借りた。1本無料の券があったので、かなり気が大きくなっている。特に、『ダーク・シティ』のほうは、予告編を見て以来、ぜひとも本編を見たいと思っていたのだが、きっとLicに却下される内容なので、こういうタダ券があると借りやすい。

 『未来世紀ブラジル』と比較されていることから、ちょっと期待してしまう。『未来世紀ブラジル』は、大学時代に見たがアレは衝撃的だった。ロバート・デ・ニーロがちょい役で登場してたのにもびっくりしたが、見ていて現実感覚が浮遊しそうな映像美っていうのに感心したものだ。『ダーク・シティ』は、どこまでがんばっているかな。見るのが楽しみ。


1999.5.21(Fri)

ガンダム

 夕方、Licを迎えに行った帰り、レンタルビデオ屋に寄った。特に何を借りようという気はなかったのだが、見るだけでも楽しいから。
 でも結局、『ガンダム0083 映画版』を借りてしまった。来月、『スーパーロボット大戦コンプリートボックス』が出るので、いまだ見たことのない『0083』を見ておくのもいいかな?と思ったからだ。こいつを見てないばっかりに、ニナさんやらコウやら、デンドロビウムやらがゲームに出てきても、あまり感情移入できなかったから。

 夜、さっそく見てみた。…途中までは、うーむ、まだまだこれからよくなってくるのだろうと思ったのだが、だめだった。『逆襲のシャア』と、コンセプトほとんど同じじゃないか。で、しかも救いのない終わりかた。ニナさん、ぜんぜん理解不能な行動するし。コウも、オールドタイプはいいんだけど、いまいち売りがないし。あー、だめだ。これ見ないほうがよかったかもしれん。


1999.5.15(Sat)

大変!

 真夜中過ぎ、Licは昨日の疲れで爆睡中。私はといえば、なんとなく寝付けずに夢と現実のはざまを行ったり来たりしてた。
 それまでぐっすり寝てたみこにゃんが、急にもがき始めたので、トントンと胸をたたいてやっていたのだが、むくっと起きあがり…、けろ〜と吐いてしまった。大変だ大変だ!熱はないみたい。食べ過ぎかな?と思ってるうちに、みこにゃんは再び熟睡してしまったので、Licと二人でシーツやら布団を片づけて、寝直すことにしたのだが、それから1時間ほどたったころ、再びみこにゃんが吐いてしまった。うーん、これはなんかヘンだ。一応、吐き気止めの座薬を使ってみた。あいかわらず熱はないようなので、すぐに病院という感じでもなさそう。

 がしかし、2度あることは3度ある。さらに1時間後、みこにゃん再び吐いてしまったので、さすがにちょっと心配になった。育児書ひっぱりだして、読んでみると、疲れたり精神的にストレスがたまると吐くことがあるらしい。
 昨日の遠足が原因かな?それでもみこにゃんは、またぐっすり寝たので、ひとまず様子を見ることにした。

 そして朝、夜中ずっとみこにゃんが心配で何度も起きていたので、ほとんど眠れず睡眠不足。みこにゃんは、見た目元気そうだった。…が、朝ご飯のあと、また吐いてしまった。しかもかなりひどい下痢もしている。こいつはやはり病院だ、というわけで、診療時間ぎりぎりの小児科専門の病院に駆け込んだところ、風邪とのこと。脱水になってはあぶないので、点滴となった。

 幼児の点滴といえば、じっとしているはずもなく、左手を固定用の器具を包帯でぐるぐる巻にして、点滴用チューブが接続される。みこにゃんのちっちゃい手は、なんだかものすごい怪我してるような感じになっていた。
 しかも大人みたいに早く入れるわけにいかず、ゆっくり時間をかけるため、Licと交代で見てやることにした。
 幸い、点滴室にはビデオが備えてあったので、みこにゃんが寝てる間、なんか見ようかな〜とビデオテープを点検してたら、なんと『ウルトラセブン』の第1巻があるではないか!なんでこんなものが、こんなところに??という疑問もあったが、とにかくそれを見ることにした。

 ところがである。しばらくして看護婦さんが見回りに来てくれたとき「あら、TVに替えてもいいのよ〜」と地上波のチャンネルに替えてくれた。看護婦さん、『ウルトラセブン』を見てるのは、みこにゃんじゃなくて私なんですぅ…。とは言えないまま、「あ、すいません」などと、いかにもみこにゃん用に『ウルトラセブン』を流していたかのように振る舞ってしまった私であった。うーむ、まだまだ修行が足りないのぉ。


1999.5.9(Sun)

『帰ってきたウルトラマン最終話』

 を、ついに見た。なんとゼットンが再び登場してる。

 冒頭の夢のシーン、なかなか異色な雰囲気を出すのに成功してる。これが当時、子供向け番組で製作されたというのが、なんだか信じられないくらいシュールである。浜辺での純和風な婚礼の儀。途中、出動がかかり、花嫁を残し、みんな羽織を脱ぎ捨て(なぜか下にはMATの制服が)行ってしまう。私的には、急を告げに来た隊員が、怪しくてグーだと思った。あれで、黒子の姿をしていれば最高である。

 ゼットン攻撃に向かうマットアローとマットジャイロ。たしかMATにはもう1種類、戦闘機があった記憶があるのだが(あの翼が丸いやつ)、あれはなぜ登場しないのだろうか。もしや、それまでの回で全機撃墜されていたとか、不具合が見つかって廃棄されたとか?うーむ、記憶にない。やはり全話見るのが一番かな。

 撃墜されたアローを修理して再出撃のところ、燃料缶で燃料持ってきてたが、アローは航空燃料ではなく通常のガソリンで動くのか?

 さて、ゼットンをどうやって新マンが倒すのか気になるところだったが、あれはゼットンにシールドを使わせないようにしてから、スペシウム光線で破壊したという設定なのかな、やはり。初代マンのスペシウム光線はゼットンには通用しなかったが、死角があったということか。一度、初代と同じくシールドされるシーンが初回にあったほうが効果的だったかもしれない。

 さて、ラストである。郷 秀樹(ウルトラマン)、スーツで登場ってのは、なかなか渋い。“旅に出ます”という台詞が生きてくる。見送る姉ちゃんとジロウ少年。遠ざかる郷が、波打ち際で変身したが、あの二人のリアクションを見る限り、彼がウルトラマンであったことは知っていたような感じ。すでにこのへん、記憶が曖昧で確信がないのだが。
 変身アイテムを持たない新マンの、あの十字に輝く星が現れる変身の仕方は、けっこう好きだ(でも一番好きなのはやっぱりセブンの変身シーン)。

 セブン最終話のような熱く激しいものは、あまりなかったが、妙に落ち着いた全編たんたんと異様なほど静かに進行した最終話であった。M78星雲のウルトラの星に、総攻撃がこれから開始されるというストーリーにより、新しい戦いがこれから始まるのだという想像力を膨らませたまま見終わることのできる、見事なラストである。帰ってゆく新マンが、地球防衛の任務を中止してまで母星の戦いのために戻るというのがこの最終話を独特な雰囲気にしている。

 さて、これで初代マン、セブン、新マンと最終話を見たが、次のエースを見るべきかどうか悩む。昭和のウルトラマンは、やはり新マンで記憶の補完はとどめておくのがよいのかもしれない。
 次は、第1話シリーズをやってみようか。


1999.5.3(Mon)

レンタルビデオ

 どうしても欲しい本があったので、取り寄せてもらうためにちょっと遠くの本屋まで出掛けた。いつも利用しているところよりは、注文関係の対応が丁寧なのと、売るだけじゃない店の感じに好感を持っているため、重要な本などの注文は、いつも遠い方の店を使う。
 その本とは『長鼻くんといううなぎのはなし』だ。作者はコンスタンティン・イオシフォフ。私が小学校、中学校と、図書館で借りて読んだ本の中ではベスト1の本である。

 うなぎの子供が誕生してから海を旅して、川に戻ってくるまでの冒険を淡々と語ってゆくものなのだが、うなぎの視点から物事を見ているのが斬新で、真っ暗な地下水脈を泳いでゆくところなど、その暗黒さと狭さ冷たさに背筋をぞくぞくさせて読んだ。
 はたして入手できるだろうか。出版日が、だいぶ古いため、もしかすると駄目かもしれない。こういうとき、電子媒体で本が手に入るようになれば、と痛切に願わずにはおれない。

 その本屋の2階はレンタルビデオ屋が入っているので、ついでに寄っていった。
 まず手にとったのが『帰ってきたウルトラマン』の最終話が入った巻。最終回シリーズを着々とコレクションしてゆく。
 平成のウルトラセブンも、迷った末に1本、手に取った。『失われた記憶』。30周年企画作品第一段だ。モロボシ・ダンも登場するところに、少し期待を込めて。
 あと、マカロニウエスタンの『続・荒野の用心棒』もどうしても見たくなったので探したのだが、この店にはそもそもウエスタンモノが不憫な扱いであった。探し回って西部劇コーナーを1つ発見できたのだが、棚の1段だけしか在庫なし。うーん、不人気なのだろうか。さっそくリクエスト用紙に、書いておいた。
 Licが、みこにゃん用に『となりのトトロ』を持ってきた。さて、みこにゃんにアニメは通用するようになったかな〜。


1999.5.3(Mon)

『となりのトトロ』

 帰宅して、まずみこにゃん用に『トトロ』を再生してみた。オープニング曲の『さんぽ』を聞けば、みこにゃんも興味を示すのではないか?と思ったわけだが、みこにゃんはほとんど興味を示してくれなかった。。。うーん、やはりまだこういうアニメは早いのだろうか。

 宮崎アニメは、この『トトロ』の時代までならなんとか見ることができるレベルなので、つい我々が見入ってしまい、結局最後まで見たのだが、肝心のみこにゃんは途中で熟睡してしまった。ストーリーがあるものよりは、絵のインパクトの強いやつじゃないと、みこにゃんの関心は惹かないらしい。


1999.5.3(Mon)

『ウルトラセブン 失われた記憶』

 平成のセブンは、あまりよい評判を聞かないので、それほど期待はしていなかった。ただ、ダンが出てくるので再びあの変身シーンが見たいという想いで、見始めたのだが…。
 うむむ、ウルトラ警備隊の面々、あまりに素人すぎるぞ。もっとエキスパート集団な感じを出して欲しかった。ウルトラ警備隊って、数が限られてる分、その道のエキスパートが選抜されてるんだから…。

 ポインター、無改造(に見える)NSX…。やはり昔のポインターのほうがインパクトあったなぁ。それとウルトラホーク1号、合体分離やってほしかった〜。
 なんか全体的に特撮がちゃっちい。期待してたセブンの変身シーンも、てかてかしすぎててまったくダメ。このセブンが撮られた時期って、もう『ティガ』とか『ダイナ』やってたはずだけど、あっちのほうが断然よい。なんでこうも差がでるのか。

 セブンと異星人の格闘シーンも、なんだか間延びしまくり。セブンの掛け声、カッコ悪い。なんでや、なんでこうなってしまうんや〜。あんなにオリジナルの素材が良いというのに、どうやったら、ここまで改悪できるのか不思議だ。
 エメリウム光線、ワイドショット、ショボすぎ。オリジナルなババババと光ってた光線のほうが、数段マシ。うーん、昔のほうが特撮よかったってのは、なんか納得いかんぞ。
 で、シナリオのほうだが、部分的によさそうなところもあったのだが、全体の印象が間延びしてて緊迫感に欠けたので、総合的に悪い印象しか残らなかった。すでに私の頭の中では、自分オリジナル『失われた記憶』ができあがってしまったではないか。

 やはり、見るべきではなかったのかもしれない。


1999.5.3(Mon)

『帰ってきたウルトラマン 最終巻』

 ついで、『帰ってきたウルトラマン』を見た。この巻には5話入ってるので、最初から。
 オープニング、やはりこの時代のウルトラマンのって独特のカッコ良さがある。しかも新マンの時期は、MATの兵器関係のデザインが、かなり実戦的になってて素晴らしい。マットアローなど、今見てもまったく古さを感じさせないデキである。
 平成セブンを見たあとなので、よけいそう感じるのかもしれないが、ドラマもしっかり創られている印象をもった。まぁ25分に収めないといけないので、ラストは「なんでそんなこと知ってるの?」だったけれども、まぁいい。

 途中で、Licが睡魔に負けてしまったので、最初のお話だけで今夜は終了したが、最終話が楽しみである。
 でも、新マンはリアルタイムで見ていたはずなのに、最終話の記憶がないのだ。セブンの最終話は知ってるのに、新マンが知らないっていうのが少し気になるが、見てのお楽しみとしておこう。


1999.5.1(Sat)

『ヴォイジャー』

 今日から SkyPerfecTV! のスーパーチャンネルで、女艦長ジェーンウェイで有名な『スタートレック・ヴォイジャー』が始まる。もちろん全話S−VHS標準で録画予定だ。
 このヴォイジャー、去年の暮れ、先行放送で20話分放送してくれていたので見ているのだが、なかなかそれまでのスタートレックシリーズにはない面白さがあり、楽しみだ。
 連邦の船が一度も到達したことのない領域での活動になるため、ネタも新鮮で期待できる。ただ、ネタに過去の蓄積が活かせないだけ、冒険でもあるのだが。
 スーパーチャンネル、これでスタートレックは、元祖スタートレック、新スタートレック、DS9、ヴォイジャーと、シリーズ4本、すべて同時に放送中ってことになるのだが、なんてうれしい番組構成なんだ。きっと局に熱烈なトレッキーがいるにちがいない。

 それはそうと、映画『スタートレック 叛乱』、なかなか期待できそうである。GW明けに公開ってのが、ちょっと悔しいが、ぜひ映画館で見てみたいものだ。


1999.4.30(Fri)

『宇宙大作戦』

 今日から SkyPerfecTV! のスーパーチャンネルで、Mr.スポックで有名な『宇宙大作戦/スタートレック』が始まる。もちろん全話S−VHS標準で録画予定だ。
 じつは元祖スタートレックは、映画版しかまともに見ていないのだ。TVドラマ版は、断片的にちょこちょこ見たくらいで、どのようなストーリーなんだか詳しく知らない。だが、映画の第1作目だけの評価が自分的に非常に高いため、期待度は十分である(ちなみに元祖メンバーでも映画シリーズは、1作目以外はイマイチであった)。

 Dr.マッコイはドラマ版でもやっぱりでしゃばりなんだろうか?とか。そういえば、連邦の船では医療部長の地位が高いような気がするが、あれはなぜだろうか。『新スタートレック』の何話目だったかで、艦長が精神的/肉体的に任務遂行能力が無くなったと判断できるときには、医療部長が艦長を解任できるとかなんとか言ってたような記憶があるのだが、やはりそれが理由なのかな?


1999.4.28(Wed)

『ロゼッタ第4話』

 “風よ!光よ!天よ地よ!炎の心が自由を守るっ 神仮面ファラオン 見参!”

 ヒーローお決まりの登場の台詞は健在であった。しかも、他人の見ている前では変身できないのもお約束だ。しかし、あのあやしげな男同士でいちゃついてるカップルって…。彼らになら別に見られても支障なかったような気もするが。

 「なぜここがわかった!?」と問われて答えるファラオン「わからんさ」。探し回ってようやくたどり着いたらしい。あのあぶない男同士を気にせず変身してれば探し回ることもなかったのに。登場するときもなんだか肩で息してるし、ワンテンポ遅れたし。やはりロゼッタって、お笑いを目指したヒーローモノなのだろうなぁ。
 それにしても毎回感心するのは、敵の仮面造型の見事さだ。今回のやつも、相当不気味でよかった。なんとなくベルセルクに出てきた殺人妖精に似ていたのは、気の精ではないと思う。

 また、会社で売り出す新製品ってやつも、かなりきている。あれ、毎回毎回ネタを考えるの大変そうだが、商品番号までテロップで流して父が売り口上をとうとうと語るの、面白い。変身してるときとのギャップがあって、とってもよいぞ。
 次週予告、笑わしてもらった。やはりこいつはギャクヒーローヒロインモノに違いない。


1999.4.25(Sun)

そして夜

 昨日、レンタルビデオ屋でタダ券使って借りてきてた『ロスト・イン・スペース』を家族で見た。TVの音声を切り、接続してるオーディオアンプのドルビー・プロロジックをONにして鑑賞。スピーカーが前方2個だけでは威力は半減以下だが、TVのスピーカーで聞くより、数倍マシだ。

 さてさて、冒頭いきなりCG使いまくり(と思われる)宇宙空間での戦闘シーン。スピード感がすごい。モーションカメラでこいつを撮ったとしたらミニチュアをどうやって固定したのかってのが気になるが、たぶんCGだろう。連邦軍の戦闘機、なんかB−Wingそっくりな後ろ姿だ。

 そしてロビンソン一家の宇宙旅行が始まった。打ち上げ後、船殻全体がブースターになってたのに、のけぞる。卵構造な宇宙船だったんだねー。
 フレンディのメカデザイン、リメイク前のオリジナルなロボットのほうが可愛げがあってよかったなぁ。ロボコップ以来、洋モノのロボットってこういう系統(腕が多数あって、脚機構が車輪もしくはキャタピラで、いかにもビルの警備ロボットってな感じの)ばかりなので、いまいちかも。人工現実感を使った操縦インタフェースは便利そうだけどね。2腕以外の腕の制御はどうやってるのかな?あれはヘカトンケイルシステム塔載の頭脳じゃないと同時制御は無理だろうな。やはりあれだけはロボット側の自律制御なんだろうか。

 物語りは、悪徳医師がなかなかアクセントになっててよかったかも。パイロットも、いいキャラだ。戦闘用マスクが、なかなか意表ついたデザインでいいぞ。宇宙グモって、ちょっと『スターシップ・トゥルーパーズ』を思い出してしまったけどね。
 タイムパラドックスは、まぁこっちおいといて、なかなかわくわくどきどき楽しめたので、合格だ。惑星からの最初の脱出の時、パワーが足りずに船体が爆発するシーン、パイロットが一言「Sorry...」、うーん、いいかもしれない。でも、ここおいしすぎるので、演出もうちょっとがんばってほしかった気もする。

 タイムマシンを使って時間を戻し、2度目の脱出シーン。なんで惑星に穴が…。これはもしや重力ターンを使ったのか?映画全体で2時間10分の作品だが、これは時間が足りないような気がする。もうちょっと膨らませて、全部で5時間くらいの作品にすれば、もっとよかったかも。

 ラストの台詞、字幕では出なかったけど、いいね。爆発した惑星から無事脱出したのもつかのま、またもや危機が!って時に、ハイパードライブで行き先を指示るロビンソン教授に対して、パイロットが言うところ。「I'll hope」(I hope だったのかも)。この時代のハイパードライブは、まだ目標設定できなくてどこに到着するかわからないから、行き先言っても無意味なんだよねぇ。こういう細かいユーモアは、大変よろしい。


1999.4.21(Wed)

ロゼッタ

 偶然見てしまった『仮面天使ロゼッタ』。SkyPerfecTV! のキッズステーションを深夜見てたら、たまたま流れていたのだ。しかもその日は、第一話だったという。今朝(というか、昨日深夜というか)は、その3話目の放送の日だったので、録画している。
 第1話も、リピートを録画し、第2話も標準で録画した。なぜか惹かれてしまうのだ。

 このお話は、特撮モノなのだがやはりなんといっても、あの“獅子丸”やってた兄ちゃんが、おっさんとなった今、再びヒーローしているところがポイントだ。最初見たとき、誰だかわからず、やけにおっさんにしてはヒーロー慣れしてるなぁという印象だった。その後、『仮面天使ロゼッタ』のオフィシャルサイトを発見して、ようやく思い出したという。

 表向きの売りは、ロゼッタに変身する神あすか こと 吉井 怜(よしい れい)ちゃんなんだろうけど、3話まで見る限り、獅子丸…、いやお父さん役の潮 哲也さんが彼女を食ってる感じ。しっかり神仮面ファラオンに変身するし(中身は別の人がやってるんだけど)。

 第3話を見ての感想など。もともとヒーローの血筋を受け継ぎ自らすすんで闘っている父、神 健一郎(潮 哲也)と、偶然変身してしまった娘あすか。あすかは、まだヒーローの家系を受け継ぐかどうか迷っている。が、敵に襲われる母を助ける父が、ヒーローだから闘っているのではないと言ったことで、ふっきった。このへん、変にどろどろしてなくて、けっこう好きかも。なんにも考えなくていいというか、ぐだぐだ理屈こねるより気持ちいい。

 敵のSM姉ちゃん、かなりはまっててグー。変身前のお姿を、もうちょい拝見してたかった。まじにSMクラブで女王さまとかしてそうな素人っぽさが、いいかも。
 ファラオンの動きが、宇宙刑事のようなのは何故。腕出しスタイルなんだから、もうちょい軽快な動きでもいいように思うけど、パワー重視の戦闘スタイルってことなのかな。
 ロゼッタに変身するシーンでは、なぜかあすかは毎回全裸。視聴者サービスだろうなぁ。もちろんバストアップのショットだけなんだけどね。爆乳なので、胸が押しつぶされてるとこまで確認できる。
 変身後は、ファラオン同様、中身は別人が演じてるので、ちょい違和感あり。仮面の下から覗く、口元の雰囲気がぜんぜん違うし。でも、動きはまぁまぁいい感じ。

 しかし、第3話で、一番印象に残ってるのは、冒頭、人間の顔に無数に生えてるキノコと、それを採ってる女のシーンかな…。かなりグロいかも。

 全12話なので、標準で録画しても3本で終わるのもうれしい。地上波では、ついこのあいだ本放送が終了したばかりらしいので、キッズステーションがなぜ早くもロゼッタを放送してるのか謎だが、どんどんやってくれたまえという感じだ。
 ちなみに地上波では後番組として『千年王国3銃士ヴァニーナイツ』というのをやってる。こっちは女の子だけしか出てこないらしい。


Profile

about

Written by U.

Home

Since 1997.11.14

Index

2009年

  • 7月
  • 8月
  • 9月
  • 10月
  • 11月
  • 12月

2008年

2007年

2006年

2005年

2004年

  • 7月
  • 8月
  • 9月
  • 10月
  • 11月
  • 12月

2003年

2002年

2001年

2000年

1999年

1998年

1997年

  • 1月
  • 2月
  • 3月
  • 4月
  • 5月
  • 6月

RSS feed

RSS1.0RSS

[VALID RSS!]

お勧め

『メイン☆ストリート』(アーティスト:May’n)

『付喪堂骨董店〈5〉―“不思議”取り扱います』(著:御堂 彰彦)

オンライン書店 boople.com(ブープル)

ユーブック

賛同企画

中国によるチベット人殺害と武力弾圧に抗議する!
チベットにおける中国の武力弾圧に反対します

中国製品不買運動

2月22日は竹島の日。竹島は日本固有の領土である。韓国の侵略を許さない。

提供:natsuka.net

gooホーム PROJECT

国際サンゴ礁年2008
国際サンゴ礁年2008

田中律子のTalk&Life